Sherman Firefly

Last-modified: 2020-05-25 (月) 13:03:31

GB19_Sherman_Firefly.png

Tier 6 イギリス 中戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)51/38/38本体価格(シルバー)945,000
最高速度(km/h)前進36マッチング範囲(戦闘Tier)6~8
後退18派生元車輌Sherman III
隠蔽率静止時0.21
移動時0.16

パッケージ

Challenger
E:59,100
S:1,380,000
Firefly
E:28,850
S:945,000
M4(76) Composite
E:4,600
S:50,330
Sherman IC
E:11,280
S:80,330
Sherman IC Firefly
E:17,750
S:108,800
Sherman IC* Firefly
E:26,850
S:117,300
M4(105) Composite
E:1,500
S:40,330
Sherman IC (105)
E:13,350
S:87,600

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
FireflyWright Continental R-975C175 mm Gun M3Sherman ICSherman I720WS No. 19 Mk. I
40030 / [21.82]76/51/51400
12.150.8/1.1/1.940330
M4(105) CompositeWright Continental R-975C1105 mm M4Sherman ICSherman I720WS No. 19 Mk. II
40030 / [21.75]76/51/51450
12.110.8/1.1/1.940330
M4(76) CompositeWright Continental R-975C176 mm Gun M1A1Sherman ICSherman I720WS No. 19 Mk. II
40030 / [21.73]76/51/51450
12.100.8/1.1/1.940330
Sherman ICChrysler A5776 mm Gun M1A1Sherman VCSherman I720WS No. 19 Mk. III
42542 / [32.64]76/51/51550
12.140.7/0.9/1.840330
Sherman IC FireflyWright Continental R-975C4OQF 17-pdr Gun Mk. IV SH-SHSherman VCSherman IC750WS No. 19 Mk. III
46042 / [37.16]76/51/51550
13.820.7/0.9/1.842370
Sherman IC* FireflyWright Continental R-975C4OQF 17-pdr Gun Mk. VIISherman VCSherman IC750WS No. 19 Mk. III
46042 / [37.16]76/51/51550
13.820.7/0.9/1.842370
Sherman IC (105)Wright Continental R-975C4105 mm M4Sherman VCSherman IC750WS No. 19 Mk. III
46042 / [37.51]76/51/51550
13.950.7/0.9/1.842370

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

 

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
75 mm Gun M3AP
AP
HE
56
7G
56
92
109
38
110
110
175
15.791,7372.100.43
3.56
2.41
120+25
-10
105 mm M4HE
HEAT
196
10G
53
101.6
410
350
7.502,625
(HEAT)
2.500.52
?
?
72+25
-10
7.502,625
(HEAT)
2.500.52
?
?
72+25
-10
76 mm Gun M1A1AP
AP
HE
96
7G
68
128
149
38
115
115
185
14.291,6432.300.41
?
?
77+25
-10
0.41
?
?
OQF 17-pdr Gun Mk. IV SH-SHAP
AP
HE
175
7G
70
141
171
38
150
150
190
12.501,8752.200.38
?
?
77+20
-6
OQF 17-pdr Gun Mk. VIIAP
APCR
HE
175
8G
75
171
239
38
150
150
190
12.771,9162.100.38
?
?
77+20
-6

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。

解説

  • 火力
    前身からの大きな変化として、Sherman IIIから引き継げる3種の主砲は俯角-10°あるものの、2種類の17ポンド戦車砲では-6°まで減少してしまう。
    M4 Shermanらしい地形利用が難しく、立ち回りを改める必要が出てくる。
    また、イギリスのTier6戦車で唯一「砲垂直安定装置(Vertical Stabilizer)」が装備可能である。
    同じTier6中戦車で搭載可能なのはShermanのみであり、長所である砲性能を活かすためには極めて有用なのでぜひ搭載しよう。
    • 75 mm Gun M3 / 76 mm Gun M1A1 / 105 mm M4
      Sherman IIIからの3種の引継ぎ砲。
      75 mm Gun M3は実用性が皆無であり、他の2種も初期砲よりはマシ程度である。
      76 mm Gun M1A1は初期砲の上位互換だが、課金弾を使ってようやくTier6中戦車の通常弾相当とかなり厳しい。
      また、10榴こと105 mm M4もTierが上がった分、流石に通用する相手が少なくなっている。
      俯角は大きく取れるので、地形を最大限活用して凌いでいきたい。
    • OQF 17-pdr Gun MK. IV SH-SH
      Sherman Fireflyの史実砲である、17ポンド(76.2mm)戦車砲。
      76 mm Gun M1A1から単発火力150と一回り強化され、DPMもそれに伴って向上している。
      通常弾のAPは貫通力144mmとTier6中戦車の平均程度はあるが、課金弾の強化APは貫通力171mmと伸びが悪い。
      中継ぎとしてはまずまずだが、重装甲車輛相手には不安が残る性能であり、早めに最終砲を開発したい。
      また、前述の通り俯角が-6°へと大幅に悪化しており、本砲から立ち回りの変更を余儀なくされる。
    • OQF 17-pdr Gun MK. VII
      最終砲。
      同名ではあるが、Black PrinceCenturion Mk. Iと互換性はないので注意。
      単発火力は150と据え置きだが、発射速度が若干強化されている。
      MK. IV SH-SHから貫通力の強化が著しく、通常弾のAPは貫通力171mmと駆逐戦車に匹敵する優秀さを誇り、金弾のAPCRも貫通力239mmと格上相手でも不足ない。
      また、照準時間も微強化され、精度面は良好な性能を有している。
      しかしながら、俯角-6°という最大の欠点は解消されておらず、地形利用には工夫を凝らす必要がある。
       
  • 装甲
    基本的に装甲は前身から殆ど進歩しておらず、あてにはできない。
    砲塔・車体側面には追加装甲が取り付けられており、一応側面に関してはSherman IIIより防御力が向上している。
    ただし、その追加装甲の配置は左右非対称
    車体側面の追加装甲は左2枚と右1枚、砲塔の追加装甲は右側の1枚のみであり、基本的にそれらで弾ければラッキー程度に考えておこう。
    もちろん追加装甲の無い部分は極めて脆弱であり、防御面は地形や障害物を駆使する事で補っていこう。
     
  • 機動性
    同格の快速中戦車Cromwellとは対照的に機動性は劣悪である。
    履帯性能は優秀だが、最高速度は36km/hと中戦車としては最底辺の部類であり、出力重量比も低い。
    Sherman IIIから重量が増加しているのにエンジンが据え置きであり、新規開発の必要はないものの、流石に足の遅さが否めない。
    鈍くはあるが、余裕を持って早めに判断すれば陣地転換は可能である。
     
  • 偵察性能
    視認範囲は初期砲塔で330mと近視だが、改良砲塔では370mと同格中戦車の中で1位タイと優秀である。
    隠蔽性能はSherman系列らしく、良好とは言えない。
     
  • 総論
    俯角・装甲・機動性を犠牲にしてトップクラスの主砲を搭載した駆逐戦車寄りの中戦車である。
    装甲はほぼ据え置きでありながら機動性や俯角が劣化した分、Shermanらしい素直な扱いやすさは失われてしまったが、優秀な17ポンド砲を活かせれば充分にカバーできる。
    従って一歩引いた位置~駆逐戦車寄りのポジションでの運用が基本となるだろう。
    中戦車らしい万能性からは遠いものの、丁寧に有効打を与えていけば高い戦果を挙げられる中・上級者向けの戦車である。
     

派生車輌、AC 4 Exp.との性能比較

対象はFirefly(Sherman IC* Firefly)、BoilermakerFirefly VCAC 4Exp.の4両。

  • 火力比較
    車輌名
    砲名称
    [パッケージ]
    弾種弾代貫通ダメージ発射速度AP弾
    DPM
    照準時間精度総弾数最高角
    最伏角
    Firefly
    OQF 17-pdr Gun Mk. VII
    [Sherman IC* Firefly]
    AP
    APCR
    HE
    175
    8G
    75
    171
    239
    38
    150
    150
    190
    12.771,9162.100.38
    ?
    ?
    77+20
    -6
    Boilermaker
    OQF 17-pdr Gun Mk. VII
    [Boilermaker]
    AP
    APCR
    HE
    175
    8G
    75
    171
    239
    38
    150
    150
    190
    12.771,9162.100.38
    2.87
    1.78
    77+20
    -6
    Firefly VC
    OQF 17-pdr Gun Mk. VII
    [Firefly VC]
    AP
    APCR
    HE
    175
    8G
    75
    171
    239
    38
    150
    150
    190
    12.771,9162.100.36
    2.75
    1.58
    77+20
    -6
    AC 4 Exp.
    OQF 17-pdr Gun Mk. VII
    [AC 4 Exp.]
    AP
    APCR
    HE
    175
    8G
    75
    171
    239
    38
    150
    150
    190
    12.001,8002.100.39
    4.71
    2.06
    50+20
    -10
    本車とBoilermakerの砲性能は同一。VCは精度が少し強化されている。
    AC 4は発射速度、精度、総弾数が劣っているものの、俯角-10°という強力な長所を持っている。
     
  • 装甲比較
    戦車名
    [パッケージ名]
    HP前面/側面/背面
    車体装甲(mm)砲塔装甲(mm)
    Firefly
    [Sherman IC* Firefly]
    75051/38/3876/51/51
    Boilermaker
    [Boilermaker]
    75051/38/3876/51/51
    Firefly VC
    [Firefly VC]
    75051/38/3876/51/51
    AC 4 Exp.
    [AC 4 Exp.]
    75065/45/4565/65/65
    HPは4両とも同じ。
    車体装甲はAC 4の方が堅いが、砲塔装甲は防盾と本装甲が二重になっている分Firefly系列の方が上。
    とはいえ、どちらもTier6車輌としては不十分で五十歩百歩なので期待しない方が良い。
    例外としてBoilermakerは車体につけられた履帯のお陰でHE及びHEATへの耐性が素晴らしいので、十榴や十二榴に対しては強気に出ても良いだろう。
     
  • 機動力・偵察性能比較
    戦車名
    [パッケージ名]
    エンジン出力出力重量比地形抵抗最高速度旋回速度視認範囲通信範囲隠蔽率
    車体砲塔静止時移動時
    Firefly
    [Sherman IC* Firefly]
    46013.820.7/0.9/1.836.0037.16423705500.210.16
    Boilermaker
    [Boilermaker]
    50013.910.7/0.9/1.836.0031.11393705700.210.16
    Firefly VC
    [Firefly VC]
    42512.800.8/1.0/1.840.2034.40433705700.220.17
    AC 4 Exp.
    [AC 4 Exp.]
    33011.601.0/1.2/2.260.4033.33443604500.240.18
    AC 4の最高速度60km/hが目を引くが、肝心の出力重量比が11.6しかなく、実際は30~40km/h程しか出すことが出来ない。
    とはいえ、Fireflyが最高で36km/hしか出せないことを考えると陣地転換のしやすさはAC 4の方が優れているだろう。
    さて、Fireflyと系列車輌は履帯の性能が良く、決して早くはないが、出力重量比以上の瞬発力を見せてくれる。
     
    Fireflyと系列車輌は視認範囲に優れているが、他のシャーマン系の車輌と同じく隠蔽率が低いため、総合的な偵察性能は並といったところ。
    AC 4はFireflyより隠蔽率が高いものの、中戦車としては依然として低め。視認範囲も並であり、偵察性能はやや低め。
    また、AC 4は通信範囲が狭く、孤立してしまうと遠方の味方と情報共有が出来なくなる可能性があるので注意。

史実

Sherman IC / VC "Firefly"

シャーマン・ファイアフライはアメリカから供与されたM4中戦車の砲塔を改造してイギリス製の17ポンド対戦車砲を搭載したもの。
なお、ファイアフライはあくまで愛称で、英国での正式名はシャーマンIC型、およびVC型。
本車は車体が前部鋳造/後部溶接のSherman I Hybrid(米名:M4 Composite)のC型がモデルとなっていると思われる。

 

もともとレンドリース法によって供与されていたM4の75mm砲や76mm砲は他の英国戦車が搭載していた砲よりも使い勝手がとても良かったが、大戦後期に登場したティーガーを始めとする重戦車には歯が立たなかった。
そのため、イギリス軍は遠距離からの射撃で撃破できる17ポンド砲を搭載した戦車の開発を急いだ。

 

17ポンド砲自体は戦車搭載も前提に開発が進められており問題はなかったものの、今度は搭載できる英国戦車がひとつもないという事態が発生し、[[当時の最新鋭機>../Cromwell]ですらターレットリングの関係で搭載不可であった。
結果、これがチャレンジャー巡航戦車アーチャー自走砲開発に繋がることになるが、チャレンジャーに至っては不具合の連発で生産遅延が発生した上にノルマンディー上陸作戦までに間に合わない可能性まで浮上した。
そこで白羽の矢が立ったのがM4である。
砲塔にカウンターウェイト等を搭載するなどの改修を加えられ、1944年初めに5輌の試作車が軍に引き渡されたのを皮切りに延べ2139輌ものシャーマン・ファイアフライが完成、うち728輌が実戦参加している。
なお、投入初期(ノルマンディー上陸作戦時)はVC型が主流だったが、レンドリース元のアメリカでシャーマンV(M4A4)が生産終了していたこともあり、終戦までにはIC(IC Hybrid含む)型が多数を占めるという状態となっていた。

 

ドイツ軍戦車エースであるミハエル・ヴィットマンはカナダ軍第4機甲師団に配備されたファイアフライによって乗車していたティーガーが撃破され、死亡した事がファイアフライ乗員の証言から判明している。

 

愛称の「ファイアフライ」はホタルの意味で17ポンド砲の激しいマズルフラッシュによってそう見えることから付けられた。
なお、日本におけるホタルは成虫になってからは薄命な事で知られるが、欧州生息のホタルは成虫になってからも幼虫期同様肉食性のままの獰猛な種類も存在している。
文献によってはこちらの意味で「ファイアフライ」の名がついたとしているものもあるようだ。

 

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