STA-1

Last-modified: 2024-04-26 (金) 17:54:25

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Tier 8 日本 中戦車

公式紹介ページ

スペック

車体装甲厚(mm)50/35/25本体価格(シルバー)2,550,000
最高速度(km/h)前進45.0マッチング範囲(戦闘Tier)8~10
後退20.0派生元車輌Chi-Ri
発見可能範囲(m)静止時335.19
移動時362.45

パッケージ

初期Lv.1Lv.2Lv.3Lv.4Lv.5Lv.6
STA-1
E:111,000
S:2,550,000
無線
E:?
S:55,000
履帯
E:?
S:31,000
エンジン
E:?
S:48,500
砲塔
E:?
S:32,000
主砲
E:?
S:160,000
戦車
Type 61
E:169,000
S:3,600,000

E:必要経験値
S:購入シルバー

詳細

パッケージ名エンジン主砲履帯砲塔HP通信機
出力下記参照車体旋回速度砲塔装甲通信範囲
出力重量比地形抵抗旋回速度視認範囲
初期
STA-1
Mitsubishi DL10T90 mm Rifled GunSTA-1STA-11,350JAN/GRC-3Z
50042 / [37.80]70/60/35720
14.790.9/1.0/2.042390
Lv.1
無線
Mitsubishi DL10T90 mm Rifled GunSTA-1STA-11,350JAN/GRC-4Z
50042 / [37.80]70/60/35750
14.720.9/1.0/2.042390
Lv.2
履帯
Mitsubishi DL10T90 mm Rifled GunSTA-3STA-11,350JAN/GRC-4Z
50046 / [40.81]70/60/35750
14.720.8/0.9/1.842390
Lv.3
エンジン
Mitsubishi 12HM20WT90 mm Rifled GunSTA-3STA-11,350JAN/GRC-4Z
57046 / [46.25]70/60/35750
16.730.8/0.9/1.842390
Lv.4
砲塔
Mitsubishi 12HM20WT90 mm Rifled GunSTA-3STA-31,450JAN/GRC-4Z
57046 / [46.25]70/60/35750
16.730.8/0.9/1.842400
Lv.5
主砲
Mitsubishi 12HM20WT90 mm Gun Type 61STA-3STA-31,450JAN/GRC-4Z
57046 / [46.25]70/60/35750
16.730.8/0.9/1.842400

※車体旋回速度の実質値は通常地形、操縦手熟練度100%で計算。スキル及び超信地旋回の可否は考慮していません。

砲性能

主砲性能
名称弾種弾代貫通ダメージ攻撃半径砲弾速度砲弾射程発射速度AP弾
DPM
照準時間精度総弾数最高角
最伏角
90 mm Rifled GunAP
HEAT
HE
380
11G
240
212
275
45
240
240
320
---
---
1.46
853
853
853
720
720
720
8.161,9581.900.3450+13
-10
8.331,9991.900.3450
90 mm Gun Type 61AP
HEAT
HE
380
11G
240
219
275
45
240
240
320
---
---
1.46
914
914
914
720
720
720
8.331,9992.000.3250+13
-10

※先頭のセルの色は対応するパッケージの色となります。
緑字:改良砲塔

解説

  • 概要
    Tier 8日本中戦車
    61式戦車の第一次試作車として造られた二両の内の一両である。もう一両はSTA-2
    本車から日本中戦車ツリーは陸上自衛隊の戦車となり、前身から引き継げるものはないが、初期砲や中間砲がそこそこ優秀なので苦行というまでにはならないだろう。
     
  • 火力
    砲は全て90mm砲で、威力や照準時間などは同等だが、開発を進める度に順調に貫通力と精度が向上していく。
    仰角は13°とやや小さく、崖上への攻撃や斜面から遠くを攻撃する際に角度が足りなくなることがある。
    さらに、車体後部上面のエンジンの出っ張りが原因で、後方*1を向くと主砲が強制的に仰角4~2°程度になってしまう。頻繁に出会うシチュエーションでは無いが、機動力に勝る相手との格闘戦や撤退戦の際には注意が必要である。
    • 90 mm Rifled Gun
      初期砲。
      貫通力は、通常弾(AP)212mmと中間砲でありながらTier 8中戦車としては良好な貫通力を持ち、課金弾(HEAT)を使わなくても十分戦えるようになる。
      前身のような貫通力不足に泣かされる機会は劇的に減るだろう。
      また、この砲からは課金弾(HEAT)が貫通力275mmになる。
      距離減衰が無くなる反面、履帯等の空間装甲に滅法弱く垂直化もないのでより注意深く狙う必要がある。
       
    • 90 mm Gun Type 61
      最終砲。
      61式戦車の史実砲。
      通常弾(AP)の貫通力は219mmを誇り、Tier 8中戦車としても上位に入る。
      この高貫通力を持ちつつ、照準時間は2.30秒のまま主砲精度0.34mまで向上するので非常に扱いやすい。
      良好な10°の俯角と合わせて、装甲貫通できる機会も多くなるだろう。
      課金弾(HEAT)の貫通力は初期砲から据え置きとなるが、こちらもTier 8中戦車としては十分な貫通力である。
       
  • 装甲
    これまでの日本中戦車と同様に紙装甲である。
    当たり所が悪いと榴弾にすら貫通されてしまう程度であり、自走砲や大口径砲を持つSU-152KV-2O-I等から直撃を受けようものなら致命傷は免れない。
    • 車体
      Tier8になってようやく傾斜装甲が採用されたが、装甲そのものが薄すぎるので、格下相手でも全く頼りにならない。
      正面でさえわずか45mm、側面は35mmしかなく、角度による跳弾も期待しがたい。
      これまで同様、被弾はそのままダメージになると考え、砲撃から隠れる場所を常に意識して行動するべきだろう。
      なお、全体的にモジュールが破損しやすく、特に車体正面を抜かれるとエンジンもしくは操縦手に当たる可能性が高いので注意が必要。
      丁寧に地形を利用し、少しでも傷が浅く済むように立ち回ろう。
       
    • 砲塔
      前面でも70mmとペラペラだが、これまでとは違ってまともな形状をした防盾がついている。
      STA-1の防楯は初期砲塔・改良砲塔ともに最厚部124mmで、裏に砲塔装甲のある外枠部分に限っては傾斜も加わると合計200mm程度の装甲厚となり、同格の通常弾を正面から防いでくれる可能性がある。
      とはいえ、面積的には開口部や防盾外の方が広く、あくまで「運が良ければ」程度の信頼性なのであまり期待しないでおこう。
      装甲配置は避弾経始に優れた防盾を持ち、防盾外縁が極端に厚く他の部分が薄めといった具合でM26 PershingM36 Jackson等のアメリカ車輌と類似している。
      これらの装甲厚を薄くした感じと言えば掴みやすいだろうか。
       
  • 機動性
    出力重量比は前身のChi-Riから大きく向上し、加速力は必要充分な水準となった。
    砲塔・履帯の旋回速度も良好であり、咄嗟の転換もしやすくなっている。
    一方で最高速度は45km/hと控え目であり、Tier 8中戦車としては遅めな部類。
    敵に車体を晒した状態で長時間行動するのは避けるべきであり、車体が前後に長いのも相俟って、平地での回避性能はあまり期待できない。
     
  • 偵察性能
    さすがにObject 416T-34-2等には劣るものの、優秀な発見可能範囲を誇り視界範囲も400mと優秀。
    機動力が低いため積極的な偵察は難しいが、茂みなどに入って敵を観測し、少し後退して15mルールを利用して敵に見つからないように攻撃するといった事は得意。
    また、自陣防衛時などで置き偵が上手くはまると思わぬ戦果を挙げることも。
     
  • 総論
    帝国陸軍の戦車から陸上自衛隊の戦車に変わったものの、特性は良くも悪くもこれまでの中戦車と変わらない。
    薄い装甲、最低限の機動力、俯角の広い優秀な砲を持ち、前線から一歩退いた位置で地形を上手く利用して前線を陰ながら支えていく車輌だ。
    高い隠蔽率もそういった動きする助けになるだろう。
     
    砲性能は安定した優秀さをもつので、癖の強かったChi-Riよりは扱い易いだろう。
    Chi-Ri以前の日本中戦車を思い出しながら乗っていきたい。

史実

STA-1 61式戦車第1次試作車第1案

本車は1956年に作られた試作戦車であり、誕生にはいくつかの経緯がある。

1953年9月の1幕装備運用研究委員会で全備重量35t、90mm戦車砲搭載の戦車を希望する話し合いが持たれている事から、1953年という比較的早い段階から国産戦車の開発・保有が希望されていたと考えられている。
しかし、陸幕内には60式自走106mm無反動砲(当時はSSという名称で開発中)をアメリカからの供与戦車と並ぶ主力車種にしようとする考えがあったため、国産戦車の開発・保有の具体的な検討は1955年までずれ込むことになる。

さらに、その国産戦車の開発も当初はスムーズには行かず、陸幕は当初、予想外のアメリカの対外援助によって得た開発資金で重量15~20t、75mm砲搭載の戦車を取り敢えず開発しようとしていたという(ただし富士学校からの強い反対によって計画は中止された)。
また、富士学校からの意見で90mm戦車砲を搭載し、尚且つ重量を25t以下に抑えるという無茶な要望(同時期の主要国のMBTは30t超が当たり前で25t以下の戦車は空挺戦車ぐらいのものだった)もあったが、技術サイドとの協議の結果。自重30t前後に落ち着いた。

開発が開始されると、鉄道輸送を考慮して幅3m以内で戦闘室は当時のアメリカ製戦車と同じ広さにし、さらに全高もなるべく低くせねばいけいないという贅沢な要望のため様々な工夫を凝らす必要があった。
そのため、試作戦車は2種類開発された。
一両は本車STA-1で全高を低く抑えるために砲塔が載る車体前部の上面板を後方のエンジン室より低くし、さらに砲塔がエンジン室天井につかえないように車体を長くした戦車であった。
もう一両はSTA-2という名前であり、キューポラの有無や測遠機の場所の差異などの違いが各所にあるものの、制式採用された61式戦車と似たような形をしていた。
試験の結果、車体が長いSTA-1は方向転換の時の抵抗が大きいため運動性が悪い、低姿勢のため戦闘室の高さが低くなるので搭乗員の動作が鈍くなる等の欠点が指摘され、STA-1型の車体は不採用となり、以後はSTA-2型の車体を雛形として開発を進める事になる。

STA-3型は車長用キューポラにステレオ式測遠機が装備され、それまで照準器に写る目標の大きさを見て憶測で決めていたものが目標までの距離を機械的に測定できるようになり、初弾命中率が向上した。
また、砲塔後部に11発分の回転コンベア式の主砲弾装填補助装置があり、これは砲尾の直前まで砲弾が自動的に送り出され、装填手は砲弾を弾薬ケースから取り出す手間を省き、砲尾に押し込むだけで済む装置であった。
しかし、この装填装置はSTA-4型では採用されなかった。

本車から日本中戦車ツリーはアメリカとイギリスといった連合国を仮想敵国としていた大日本帝国の戦車から、冷戦期にソ連軍や北朝鮮軍が日本にまで攻めてきた際に防衛する事を想定した陸上自衛隊の戦車となっている。
日本の戦車の歴史を語るなかで、本車はまさに戦後転換期の境目なのである。

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*1 真正面を0°として左右145°