システム/火属性

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:24:14

炎や熱を利用した攻撃に付加される属性。

目次

モンスターと火属性

火属性攻撃をするモンスター

  • 火属性は力強さや熱意といった正統派キャラのイメージとの親和性が高く、
    また発火現象は多くのエネルギー発生に関連する事象で見られる事も多い為か、
    リオレウス、グラビモスなどの有名どころを始めとして非常に多くのモンスターに割り当てられる事が多い。
    イャンクックやクルペッコ、アケノシルムなど序盤に登場する鳥竜種が使用することも多く、
    「属性攻撃の代表」としてのポジションにいると言えよう。
    また、火災や火山噴火、爆発といった危険な災害・自然現象と結び付きやすい属性でもあるため、
    火属性攻撃を行使する古龍種も多く存在している。
  • しかし割り当てられるモンスターが多いということは、それだけ属性のバランスが偏りがちということでもある。
    例えばMHWでは他の属性の使い手が僅かしかいない中、
    当属性だけはやたら充実している火属性火多過多な環境であった。

火属性やられ

  • MH3からは火属性攻撃を食らった場合火属性やられを発症する。
    この状態になると何もせずとも体力が徐々に減っていく。
    地形ダメージや熱さに似た効果で、火だるまといったところか。
    赤ゲージが優先して減ってゆくためさほど危険ではないが、
    当然赤ゲージは残らないので放置すると毒以上に痛い目にあう。
    また、このダメージは火耐性の影響を受ける
    毒と違い体力1では一定時間減らないが、その後体力0まで減るようになるため、毒と同じく力尽きる危険性がある。
    万が一ラギア装備ベリオ装備あたりで火属性やられになってしまったら、
    何を於いても即座に解除することをオススメする。
    もっとも、そうやって焦ってモンスターの攻撃を受けて、
    そっちのおかげで昇天するなんてこともザラなので、急ぎつつも冷静に対処したい。
    残り体力によってはまず回復薬か何かを飲んで体勢を立て直すのも手だろう。
  • MHP3以降はMH3の頃と比べ物にならないほどの強化を受けており、
    火属性やられ【小】ならMH3と同じ効果であるが、
    【大】になると過去作で言う猛毒に匹敵するスピードで体力が減っていく。
    MH3経験者なら目に見えて強化の度合いがハッキリとわかるだろう。
    放置するといつの間にか大変なことになっていることも珍しくないので、なってしまったらすぐ消火しよう。
  • MH3では火消しの実、それ以降のシリーズではウチケシの実により解除が可能。
    だが、他の属性やられと違い回転回避を3回行うだけで回復できるので、
    実を使って火属性やられを回復しようとするハンターはまずいない。
    また、水辺で回転回避をしたり、水に飛び込んだりすれば一発で消火できる。
    • MH4では原生林毒沼でも消火できるようになった。
      毒沼の近くには水辺もあるのでわざわざ毒沼につっこむ必要はないのだが。
  • MHFでは、遷悠種ウラガンキンの進出をきっかけに火属性やられが導入された他、
    G10.1にて登場したヴォージャンも火属性やられを発症する攻撃を使用してくる。
    なお、MHFにおいて遷悠種以外のモンスターが属性やられ効果を有する攻撃を行うのは、
    このヴォージャンが初めてである。

火属性やられ【特大】

  • MHF-Zでは「火属性やられ【特大】」という段階が存在する。
    リオレウスやミドガロンと言った、火属性を得意とする辿異種個体や極み灼き凍るエルゼリオンが扱うもので、
    この状態になってしまうと体力ゲージの右端が点火、体力と体力の最大値が減少していく。
    また、この減少速度はモンスター側の難易度によって変動し、
    低難易度では従来の火属性やられと大差ない程度であるが、
    高難易度では凄まじい速度で減少していくため、非常に致死性が高い状態異常となる。
    他の属性やられ【特大】同様に、火耐性を55以上に高めることでそのものを無効化できる。
    • 実際の所、体力と体力の赤ゲージ、そして最大値の3点が同時に減少していくため、
      この挙動は点火した右から焼かれるように減っていると言うよりは、
      時計に模されているモンスターの口が体力ゲージの全てを飲み込んでいっている、
      と言ったほうが近い。
  • 解除方法は変わっておらず、ウチケシの実や前転回避で解除が可能。
    また火属性やられ【小】などとは異なり、ダウン中は体力の減少が発生しないほか、
    回避行動の無敵時間中等は体力減少が止まるため、
    回避行動を連続して行うことで被害を僅かに抑えることが可能。
    ただし体力の最大値が減少することそのものが大きな痛手となることが少なくないため、
    耐性を高めて無効化出来ない場合は栄養剤などの持ち込みを検討する必要もあるだろう。
    また、必要な前転回避の回数は4回になっていることもあり、
    最高難度帯では回転回避で解除しても、体力及びその最大値が殆ど残っていない場合が多い。
    大抵の場合、ダメージ行動に付随する属性やられであるため、
    技そのもので致命傷を負っていると、前転回避を試みる前にスリップダメージで力尽きる事も。
    • 実は通常の火属性やられ同様、地面が水場なら1度の回転回避で解除が可能。
      基本的には古跡における極み灼き凍るエルゼリオン戦でのみ狙うことができる。
    • 以前の仕様は、単純に火属性やられ【大】に最大体力を削る効果を付与した程度で、
      難易度による減少速度の強化は存在しなかった。
      結果やられ【特大】と比べて弱いと判断され、10周年記念アップデートにて超強化。
      低難易度帯では以前と同様に未対策でもなんとかなるものの、
      高難易度帯では多くのユーザーから最も脅威な属性やられ【特大】と認知されるに至る程になっている。

ハンターと火属性

  • モンスターが多用する属性である一方、多くの牙獣種にフルフル通常種、そしてウカムルバスなど、
    火属性を弱点とするモンスターも多く、武器としての需要も高い。
    属性の中で最も重要といっても決して過言ではないだろう。
    基本的に炎を扱うモンスターや、火山、砂漠地帯に適応して生きているモンスターには効きが悪く、
    逆に水棲のモンスターや、寒冷地や森林地帯に好んで生息するモンスターには有効なことが多い。
    勿論、フルフル亜種やネルスキュラの本体、ミラボレアス等、例外も存在するが。
  • 武器としてはゴールドマロウ飛竜刀【椿】炎剣リオレウスなど、
    各属性を代表する武器がずらりと並ぶ。
    イャンクックやクルペッコなど序盤のモンスターから作成できるものも多数あり、
    前半~中盤まで活躍してくれた相棒として印象に残っている武器も多いだろう。
    火属性モンスターが大所帯なので武器のラインナップにも恵まれていることも多い。MHWのように偏り過ぎることもあるが。
    • 一方で火属性の古龍種武器が軒並み爆破属性に転向した関係で、
      近年では古龍種や古龍級生物の武器で火属性を持つものは非常に少なく*1
      この関係でシリーズ通して安定して強力な武器となると数が限られる。
      火属性でこの枠を担うのはリオス種の系列のものくらいで、
      その他は武器種の特性と武器性能が噛み合ったものがたまに猛威を振るう程度。
      • そのリオス種の装備も、最終強化に希少種の素材が必要な場合、
        ゲーム最後半で強化できるようになるまで他の火属性武器に一歩劣る性能である事も多い。
    • MHR:Sの最終環境においては火属性に弱いモンスター周回対象として選ばれやすかったことと、
      物理より属性が重視される環境になったことから、火属性武器の需要が高かった。
    • MHFオリジナルモンスターのものではヴォルガノス(亜種)やエスピナス亜種・希少種、
      アビオルグの武器等が火属性を帯びる。
      Fでは各モンスターの剛種武器が存在するため、本家モンスターの武器ながら凄まじい性能を誇るものも。
  • MHFにおいて火属性を含む複属性は、
    炎属性、光属性、天翔属性、熾凍属性、黒焔属性、紅魔属性、灼零属性の7つが存在する。

余談

  • 他ゲームの影響などから、「属性」と呼び間違えられることが非常に多い。
    火も炎も概念としてはほぼ同じため伝わることは伝わるが、
    上記にもある通りMHFには火と龍を組み合わせた「炎属性」という複属性が存在しているため、
    厳密には「火属性」と「炎属性」は似て非なるものとして扱われるので注意。
  • 現実の神話やお伽噺でも火属性はモンスター、特に竜に関係する存在が用いるものとして有名でもあり
    様々な現象に火と関連するものも多い事から旧来から生命の象徴として信仰の対象にもなって来た。
    • 火を意図的に起こしたり扱ったりするのは基本的に人間だけであり*2
      ドラゴンのように自在に火を吐く生物は「いるわけがない」ということで
      現実に存在しないファンタジー要素の象徴として扱われる事も多い。
    • その一方、燃焼や発熱は化学反応であるため、
      体内に貯めた化学物質で高温のガスを発射する昆虫なんてものも実在する。
      こうした観点から、電気と同様に理屈の上ではリアリティーを与えやすい属性でもあり、
      モンハンにおける「袋」シリーズのアイテムのような設定は創作でも多用されている。
  • 火属性の攻撃は水中でも使用可能であり、エフェクトでもしっかり炎が噴出する。
    こんな所でもアタリハンテイ力学が働いているのだろうか。
    • 現実世界では物体が燃えるためには発火温度、燃える物質(燃料)、酸素が必要である。
      逆に言えば酸素と温度さえ確保できれば水中あるいは地中であっても物は燃える。
      酸素を含んでおり水中でも燃え続ける花火辺りが良い例であるが、
      それを発展させたような高度な酸素供給技術があるのだろうか。
      あるいは、水中の酸素濃度が現実世界よりも高いのかもしれない。
      単なる泡で息が簡単に回復するし
    • 身も蓋もないことを言えば、水中でも炎のエフェクトが出るのは
      単純にゲーム的な分かりやすさを重視したもので、
      全ての火属性武器が水中でも炎を巻き起こせるという世界観を保証するものではないだろう。
      流石にガンランスの砲撃などは燃焼作用が働いていないと説明が付かないが…。
    • 「水中でも火属性が使える」というのはハンターの武器に限ったことではなく、
      海をも煉獄よろしく煮立たせてしまう古龍がそれを可能としている。
      オトモの奇面族もれうすのお面を被れば水中でも炎ブレスが使えてしまうが。
  • モンハンにおいて多くの水棲・水属性使いのモンスターに火属性が絶大な効果を発揮する一方、
    ポケモンなどに代表される属性の概念がある他のゲーム作品では水に火が効きづらいという場合も多いためか、
    「水のモンスターは火に強いはずでは?」はモンハン初心者にありがちな勘違いとしてよく挙げられる。
    実際、水は温度を上げるのに多大な熱エネルギーが必要な加熱しづらい物質のひとつであり、
    「体に水気を帯びたモンスターに火は通らない」という感覚は、ごく自然な連想でもあるのだが。
    • 物理的な火と水の物性ではなく、モンハンでも強く推し出されている「生き物の生態」として見た場合、
      水のある環境を前提にした皮膚や鱗や甲殻が同系の陸上生物より薄かったり、
      熱や乾燥に弱い事があるのもまた事実なので、
      その観点で相対的に熱や火が効きやすいのだと考える事もできる。
    • 特殊な法則に支配されているおかげか、
      モンハン世界の火属性武器は水中を泳ごうが水ブレスを食らおうが
      発熱・発火機能が弱まったり止まったりしないので安心ではある。

火属性の攻撃を行うモンスター

  • スリップダメージのみの技は火属性技(火耐性でダメージ軽減ができる)として扱わない。

メインシリーズ

獣人種
キングチャチャブー - MHP2Gでのみ、肉焼きセットから火の粉を散らす攻撃を繰り出す。
牙獣種
ババコンガ - ブレス(ニトロダケ食後)
ケチャワチャ亜種 - 火炎液
ビシュテンゴ亜種 - 松ぼっくり、ブレス
ガランゴルム - 溶岩を纏った右手による攻撃
鳥竜種
イャンクック(亜種) - 火炎液
イャンガルルガ - ブレス
傷ついたイャンガルルガ - ブレス
隻眼イャンガルルガ - ブレス
クルペッコ - 火打石による着火
アケノシルム - 火炎液
飛竜種
リオレウス(亜種)(希少種) - ブレス(全種共通)
黒炎王リオレウス - ブレス(全種共通)
ヌシ・リオレウス - ブレス(全種共通)、超特大爆発ブレス、超高出力火柱ブレス
リオレイア(亜種)(希少種) - ブレス(全種共通)
紫毒姫リオレイア - ブレス(全種共通)
ヌシ・リオレイア - ブレス(全種共通)
バサルモス(亜種) - 火炎液、火炎ガス、熱線
グラビモス(亜種) - 熱線、火炎ガスなど
アカムトルム - マグマ噴出など
バゼルギウス - 爆鱗、ブレス
紅蓮滾るバゼルギウス - 爆鱗、ブレス、紅蓮滾る大爆撃
エスピナス - ブレス(毒と麻痺の効果も付与)
エスピナス亜種 - ブレス、メガフレア(いずれも毒と防御力DOWNの効果付き)
魚竜種
ヴォルガノス - ブレス、マグマ噴出など
海竜種
ウロコトル - 火炎液
アグナコトル - 熱線、物理攻撃(赤熱時)など
天眼タマミツネ - 狐火泡ブレス
タマミツネ希少種 - 狐火泡、ブレス、炎上滑液など
オロミドロ亜種 - マグマ波、火薬岩、溶岩塊叩きつけ
獣竜種
ウラガンキン - 火炎ガス、マグマ噴出(遷悠種)、火薬岩(MHWorld)
宝纏ウラガンキン - 火炎ガス
ディノバルド - 炎溜め状態での噛みつき、ブレス、尻尾による攻撃(赤熱時)
燼滅刃ディノバルド - 炎溜め状態での噛みつき、ブレス、尻尾による攻撃(爆熱でない状態)
アンジャナフ - 炎熱蓄積状態での噛みつき、ブレス
両生種
テツカブラ亜種 - 岩石爆破
鋏角種
ツケヒバキ - 火炎放射
ハゼヒバキ - 火炎放射
ヤツカダキ - 火炎放射
ヤツカダキ亜種 - 火炎放射、爆轟
古龍種
ナナ・テスカトリ - ブレス、粉塵爆破、ヘルフレア(MHWorld以降)など
テオ・テスカトル - ブレス、粉塵爆破(MH4より火属性)、スーパーノヴァ(MH4以降)、など
ゴグマジオス - 爆熱重龍油ブレス、重油爆破(気体モード)など
オストガロア - 炎骨塊による攻撃(捕食形態以降)
ゾラ・マグダラオス - マグマ噴出、ブレスなど
ゼノ・ジーヴァ - 臨界状態時の地形赤熱化*3
マム・タロト - ブレス
ベヒーモス - メテオ(極個体は防御DOWNの効果も付与)
ガイアデルム - 翼脚合掌剛烈破、冥流砲、冥破地裂掌、淵劫冥撃
ミラボレアス - ブレス、粉塵爆破(MH4以降)など
紅龍ミラボレアス - ブレス、メテオ、マグマ噴出など
紅龍ミラボレアス特殊個体 - ブレス、メテオ、マグマ噴出、足踏み、紅炎など
アルバトリオン - ブレス(地上モード)、マグマ噴出、爆炎ブレス、火炎放射など
グラン・ミラオス - マグマ弾、ブレスなど

MHF

牙獣種
ババコンガ - ブレス(ニトロダケ食後、特異個体は食に関わらずランダムにて)
ミドガロン - ブレス、炎を纏った攻撃(辿異種)、溶岩掘り起こし(辿異種)
ヴォージャン - ブレス、爆破パンチ、業火の洗礼など
鳥竜種
イャンクック - ついばみ(MHFのG級個体)
イャンクック亜種 - 火炎弾(特異個体)
フォロクルル - 火属性弾(可燃性の蜜を吸引後)
飛竜種
リオレウス - 炎上(辿異種)など
グラビモス(亜種) - 噴火(辿異種)など
エスピナス - ブレス(毒と麻痺の効果も付与)
エスピナス亜種 - ブレス(毒と防御DOWNの効果も付与)
エスピナス希少種 - ブレス(毒と麻痺の効果も付与)、燃焼ブレス(特異個体)
UNKNOWN - ブレス、熱線、爆破、ファイアーウォール(至天クエスト)
ゼルレウス - 光線ブレス、光爆破など
ヴァルサブロス - 炎上突進、炎の刃(G級始種クエスト)
エギュラス - ブレス
魚竜種
ヴォルガノス(亜種) - ブレス、マグマ噴出など
海竜種
クアルセプス - 光線(晴天時のみ)
獣竜種
アビオルグ - ブレス
古龍種
ナナ・テスカトリ - サマーソルト(特異個体)など
テオ・テスカトル - 炎の嵐(覇種)など
シャンティエン - マグマ噴出、火山弾など
ディスフィロア - 炎ブレス、メテオ、吹雪ブレス(中心部分)、熱塊、火炎突進など
グァンゾルム - ブレス、炎の竜巻など(いずれも形態変化後、また極み統べるグァンゾルムでは龍属性も付与)
ケオアルボル - ブレス、マグマ噴出、爆破など
エルゼリオン - 炎ブレス、火球、左半身を用いた攻撃など
紅龍ミラボレアス - 火炎弾(極征クエスト)など
分類不明
ラヴィエンテ - ブレス、燃焼ブレス(直撃時)、大暴れ(全種通じて最終フェイズのみ)
ミ・ル - ブレス(ノーマル、パワー、遠距離、全開放のモードで使用)など

関連項目

アクション/炎ブレス
アクション/マグマブレス
アクション/熱線
アクション/火炎液
アクション/火炎放射
スキル/炎寵
システム/属性
システム/属性やられ
システム/水属性
システム/雷属性
システム/氷属性
システム/龍属性


*1 テスカト種が一旦撤退した3系列以降だと、グラン・ミラオスとミララースのもののみ
*2 野火に耐えて焼け跡に種を飛ばす植物や、火から逃げるため飛び出す虫を食べる鳥などは実在する。
*3 地形赤熱化はMHWorldのヴォルガノス、テオ・テスカトルにもみられる行動。触れると火属性やられになるが、スキル:熱ダメージ無効でもやられを無効化できるなど純粋な火属性攻撃とは言いづらい特殊な攻撃になっている