キャラクター/ケラウノス

Last-modified: 2024-05-27 (月) 11:34:12

ケラウノス

女神アイギス、女神アダマスに並ぶ三女神の長姉。依り代の少女についてもこのページに記載する。
三女神とは、創造神が天空神ディアスから剥奪した神の力から生み出した存在である。
特にケラウノスはその雷霆の力を受け継いでいるが、「召喚」や「封印」を始めとした様々な強大な力と権能を有している。

千年戦争において妹のアイギスとアダマスが人類を守るため地上に降臨したのに対し、ケラウノスは人類を加護することなく、むしろ滅ぼすために動いていた
天界の伝承においては面倒見の良い姉であったらしく、アイギスやアダマスからはとても慕われていたらしい。
それにもかかわらずケラウノスが妹らの意に反し、人類を滅ぼそうとした理由について詳しいところはよく分かっていなかった。
千年戦争前後の詳しい動向は不明だが、イベントや各キャラの交流で明らかになっていることをいくつか箇条書きにしておく。

・ガリウスを魔王の座に据え、またガリウスを自分の忠実な僕として動かした
・千年戦争末期、英雄王が挙兵した頃、人類を救うべきだと動こうとした天界の者たちを許さず、障壁を構築した*1
・天使に人類を浄化するよう命令を与えて物質界に送り出した(千年戦争終結時にアイギスらによって多くの天使は封印される)
・アダマスの肉体と精神を分離し、精神は「悪霊の迷宮」に、肉体は「魔神レヴィアタンの心臓部」に封印した

また、王子らと対峙する直前の動向についてもいくつか箇条書きにしておく。

・神々の手による魔神レヴィアタンの封印を解く(これにより魔界と物質界が急速に接近することになり、魔物復活の遠因となったと思われる)
・ケラウノス信仰の国であったデシウスの祖国に現れ、大量の魔物を召喚してその国を滅ぼす(他の複数の国の滅びにも関わっていたらしい)

常闇の聖霊の力を狙って地上に降臨したことをきっかけに王子らと初めて対峙し、それ以来人類滅亡を企み王子らと何度も戦うことになる。
その過程で配下となる天使を動かし、また魔物も使役し、古代龍や神獣の力も利用しようとしていた。
さらにアイギスによって封印されていた魔王ガリウスを復活させ、その力を制限して自らの僕としていた。

ちなみに普段は天界におり、地上に降臨する際は依り代の少女の肉体に宿る形を取っていた。
依り代に降臨した場合、神の力は制限されるらしいが、これは「神殺しの聖槍」を警戒してのことだったのかもしれない。
天界においては「神の楔」を生み出せる唯一の神となっており、それゆえに絶大な力を持っていたと同時に、多くの亜神から疎まれていたらしい*2

ケラウノスは王子らにとっての敵であったが、同時に魔王ガリウスや天界の亜神たちにとっても厄介な存在であり、
神殺しの聖槍によって王子らにケラウノスが討たれた後、魔王ガリウスは本格的に活動を始め、また天界の均衡が崩れ亜神たちの争いが始まることとなる。

死んだはずのケラウノスは、王子らと魔王ガリウスの最終決戦において再び姿を見せて王子らに助力しており、
その後は王子の魂の内に眠っていたことが後に判明。王子が亜神の不死性攻略に悩んでいた際は夢の中で啓示を与えており、
大神ディアスとの世界の存亡をかけた戦いの中で、人の意志を束ね王子がわずかに世界を書き換えた際、膨大な魔力を取り戻して復活し、王子らを助ける。
その際に、ディアスに与えられた力より生まれた三女神は、その権能だけでなく、神としてのあり方も受け継いだ存在であると語り、
ディアスが人類の愚かさを嘆いたように、ケラウノスもまた人類の愚かさを嘆き、物質界の生命が愚かな行いをしたならば、それを咎め滅ぼす役割を持っていたことを明かす。
しかし眠っている間に王子の影響を受けたケラウノスは、王子が世界を書き換えた時に人類の可能性を見出し、
人を愚かと言いながらも、すぐに滅ぼさぬことを決め、神殿の中にこもっている。

元ネタ・モチーフと思われるものなど

ギリシア神話の主神ゼウスが武器としたという雷霆(ケラウノス)がモチーフだと思われる。
ちなみに「ケラウノス」というのは固有名詞ではなく、「雷」を意味する古代ギリシア語の一般名詞である。

「ケラウノスの神器」のデザイン元と思われるものについてはディアスのページ参照。

関連キャラクターなど

アイギス
三女神の一柱にして、千年戦争にて人類を守るため地上に降臨した女神。
ケラウノスにとっては妹にあたり、またアダマスにとっては姉に当たる。

アダマス
三女神の一柱にして、千年戦争にてアイギスと共に地上に降臨した女神。
千年戦争の後、ケラウノスの手で肉体と精神を分離され封印されることになる。
ケラウノスと「悪霊の迷宮」で再会した際には、未だに人類を滅ぼそうと考えていることについて、
「その悪心を御身共々斬らねばならない」と発言している。

ガリウス
魔物の根源たる存在、すなわち魔王。
かつては神の一柱であったが、ケラウノスによって魔王の座に据えられた。
ケラウノスによってその力を支配されていたが、ケラウノスの死後その呪縛から解放されることになる。

大天使長
全ての天使を統率する存在。神の命を忠実に遂行し、人類と堕天使浄化のために働く。
ケラウノスの死後、ディアスの洗脳装置の影響下に置かれることとなる。

デシウス
ケラウノスによって祖国を滅ぼされ、その復讐のため力を求め続けた暗黒騎士。

オーガスタ
人の身でありながら、天界でケラウノスに仕えていたという料理人。
ケラウノスの「神の楔」によって神性を付与され、天界の障壁を乗り越えたらしい。
ケラウノスについては、食いしん坊なところもあって、とっても可愛らしい方と語っている。
魔王ガリウスが討たれた後、イルドナの助けで天界の争いから逃れることとなる。

ディアス
かつて創造神によってその神の権能を剥奪されたという、天空の亜神。
その剥奪された力からケラウノスを始めとする三女神が生まれることとなる。
ケラウノスが人類に敗れたのは、その雷霆の力の使い方を知らなかったからだと述べている。

登場ミッションなど

こちらも参照。

GR(2016年10月)(2016/10/20~2016/10/27)

初登場

常闇の聖霊オニキスの力を手にするため地上に降臨。
その際デシウスに追われることになるが、天使の軍勢をけしかけて去っていく。
デシウスに追われる道中、常闇の聖霊の力を魔物などに付与していき、それが王子らの行手を阻むことになる。

ついにデシウスに追い着かれた際、ケラウノスを信仰していた彼の祖国を滅ぼした理由を問われ、それに対し、
「神ならば人間の願いを聞き入れるはずなどと思い上がった愚か者たちに天罰を下しただけ」と返答する。
さらに全ての人間を滅ぼすつもりであることや、そのためにレヴィアタン復活を成し遂げようとしていることを語る。
常闇の聖霊が力を失ってしまったことを知ると、既に常闇の聖霊が力を与えた魔物たちを召喚し、王子らにけしかける。
王子らの力を侮り、目論見は外れてしまうも、地上を滅ぼすにはまだいくらでもやりようがあるとして撤退していく。

女神の封印』(2016/11/24~2016/12/8)

女神アダマスが封印されていた「悪霊の迷宮」を探索していた王子らの前にケラウノスが現れ、アダマスを封印したのが自分であることを明かす。
王子らとの戦いの末、滅び行く人間の無残な姿を妹たちに見せつけたいとして、アダマスの精神体の封印を解き放つ。
その際アダマスから考えを改めるように言われるが、興が冷めたとし、魔王の影を召喚してその場を去ってしまう。

その後王子らは魔王の影を退け、皇帝を助けようとケラウノスを追う。
ケラウノスはリオンシビラに精神支配を施し、それに加え再び召喚したより実体に近い魔王の影を王子らにけしかける。
その後「悪霊の迷宮」でケラウノスは王子らの前に姿を現さないが、ゴブリンクイーン魔界アリの女王を皇帝支配のために利用する。

王国と帝国が正式に協力することとなり、共に両軍が飛空船に乗っていたところ、神器の使い手をまとめて消すためケラウノスが姿を現す。
その時ケラウノスによって、完全な肉体を持った魔王が召喚されることになる。

GR(2016年12月)「除夜の魔群」(2016/12/31)

一年の終わりにアイギスの神殿の前に現れたケラウノスは、神殿を破壊するためこの一年の間に王子らが戦った108体の敵をけしかける。
ケラウノスの目論見は失敗して撤退するが、その際にアダマスの肉体が魔界にあることを漏らす。

古代龍の目覚め』(2017/3/9~2017/3/23)

古代龍ハクノカミに物質界を滅ぼさせるため、封印の洞に眠っていた「龍玉」を破壊する。
その際レオナサーベインなどの帝国兵を退け、目的を終えると天界へと帰って行く。
破壊した龍玉の欠片は天使や魔物、ダークエルフに渡し、人類を滅ぼすために利用させるが、王子らに回収されることとなる。

後にハクノカミ本人の口から、千年戦争時代にもケラウノスが人類を滅ぼすため協力するよう、ハクノカミに言っていたことが明かされる。
しかしハクノカミはそれを無視して己を封印。
封印が解かれてからも、龍玉の欠片を回収した王子らの味方となることを決めたため、ケラウノスの思惑は全て裏目に出たことになる。

女神たちの戦い』(2017/4/1)

王子不在のアイギス神殿を狙い、大軍と共に神殿に攻め込む。
その中には魔神フールフール魔神アモン魔神ビフロンス酒呑童子という数多くの強者もいた。
王国軍の面々が諦めかけたその時、ダンを依り代として女神アイギスが降臨し、ケラウノスの軍勢は撃退されることとなる。

巨人殺しの剣』「連なる巨像」(2017/5/18~2017/6/1)

巨人族の復活を知り、ケラウノスが地上に降臨。
王子軍と相対し、天使像を起動する。

ストーリーミッション第七章「魔界に降りし天兵」(2017/6/8)

魔神レヴィアタン復活を目論むケラウノスの精神体が魔界深層に登場。
自身の力を分け与えた新鋭天使も呼び出し、王子軍にけしかける。

このミッションの中で魔王の名前がガリウスであること、ガリウスを魔王の座に据えたのはケラウノスであることが明かされる。
また王子軍が魔界深層まで来たことについて、ガリウスが全く使い物にならないと文句を言う。

戦場の記憶~追憶の章~』「魔物の集結(記憶)」(2017/8/3~2017/8/10)

GR(2016年10月)「魔物の結集」の回想に登場。

回想の中で、天使兵団に潜入していたサヨの知ったこととして、
ケラウノスが人間を不浄な存在とし、天使に人間を滅ぼすよう命じて幾つもの国を滅ぼしていること、
滅ぼされた国の中には、ケラウノスの信仰国もあり、ケラウノスを降臨させた結果、国を滅ぼされたことが明かされている。

神殺しの聖槍』(2017/11/22~2017/12/7)

ケラウノス打倒のためデシウスと協力することになった王子らは、神殺しの聖槍「グングニル」が眠るという砂漠の遺跡に向かう。
それに対しケラウノスは、聖槍を遺跡もろとも砂漠に埋めるため、天使の軍勢をけしかけるが、王子らは何とか聖槍の元へたどり着く。

ケラウノス本人は後半になって登場し、聖槍を手にした王子らの前に現れる。
早速デシウスが聖槍の力を振るおうとするも、人間の少女の肉体を依り代として降臨しているケラウノスは、神殺しの力の対象とならなかった。
依り代の肉体から神としての本質を分離しない限り、ケラウノスを倒すことはできないのだ。
女神アイギスはケラウノスの精神体を肉体から分離しようと試み、王子らはその時間を稼ぐことになる。
結局アイギス単独の力ではケラウノスの分離に失敗するも、そこに皇帝に連れられ駆け付けたアダマスの力も加わり、ついにケラウノスの精神体が分離する。
怒りを見せるケラウノスは、神獣スフィンクスを起動したという大天使長に地上を滅ぼすように命じ、自分は王子らとの最後の戦いに挑む。
デシウスが振るった神殺しの聖槍の力によってケラウノスは大きく弱体化し、ついに王子らの手で討たれることになる。
その際ケラウノスは、自分を討ったことを必ずや後悔することになるだろうと言い残して消えていく。

このケラウノスの死により、呪縛から解放された魔王ガリウスは本格的な活動を始め、また天界では亜神による争いが始まることとなる。

ケラウノスが倒された後、依り代とされていた少女は王国で保護されることになる。
少女はケラウノスの依り代となっていた頃のことも、それより以前のことも記憶にはなかった。
その肉体には僅かながらケラウノスの奇跡の力が残っていたが、戦う力はなく、その代わりに王子に「ケラウノスの神器」を託すことを決める。

その後、魔王軍に加わり王子らと袂を分かつことをデシウスが決めた際、眠っていたはずの依り代の少女がデシウスに声をかける。
詳しい事情は分からないが、自分の恩人であるデシウスに一言礼を言いたかった依り代の少女であったが、
デシウスはただ、そのことを忘れるように言い、それだけが自分の望みだと返す。

英雄王を継ぐ者』(2019/11/21~2019/12/5)

「破滅の力」を揃えた魔王ガリウスが物質界の魔界化を始めた後、魔王打倒について軍議中であった王子らの前に、依り代の少女が現れる。
ガリウスを倒す力を得るため、依り代の少女は自分の身体にアイギスとアダマスを宿らせることを提案。
本来神の依り代となることは死を意味するが、依り代の少女は例外的な存在であり、過去にそのような体質の人物がいたことが明かされる。

魔王との最終決戦にて、依り代の少女はアイギスとアダマスの力を宿し、サナラと協力してガリウスを討つための力を準備する。
魔王ガリウスが最終形態になった時、依り代の少女は女神の力を維持できなくなりそうになるが、その時死んだはずのケラウノスが降臨。
世界の行く末に興味はないが、一度自分の力を宿したものがガリウスに敗れることは許さないとして残る全ての力を注ぎこむ。
これにより三女神の力が揃いサナラが束ねた地脈の力が安定し、魔王討伐に繋がる。

ついに地上からは神の力が失われることになるが、世界樹に開いた天界の門より大天使長率いる天使の軍勢が襲来。
世界樹の楔に「神の楔」が埋め込まれ、世界樹の魔物化が始まる。
そんな中天界から来たというケラウノスに仕えていた料理人(オーガスタ)は、
三女神の力が失われたことで天界の均衡が崩れ、「神の楔」を巡る戦いが始まったことを王子らに伝える。

集うは神の聖域』(2020/11/12~2020/11/26)

天界の戦いの中、亜神ゴルゴーンの不死性攻略に悩む王子の夢の中にケラウノスが出現。王子に自分の戯れに付き合うように言う。
戦いの中で、「神殺しの聖槍」とかつて人間が神を討った事実を王子に思い出させたケラウノスは、最後にオーガスタと依り代の少女の様子を王子に尋ねる。
王子の答えに満足したケラウノスは再び眠りにつき、天界への戦いに臨む王子を激励する。

また、このミッションの中で三女神がある神(ディアス)の力を分けたものであることが初めて言及される。

GW特別!黄金週間ラッシュ(2021)「第七回天界〇×クイズ大会」(2021/5/5)

ドロップコンプ報酬として「等身大ケラウノス人形」実装。

王国クイズ大会天界編が開催され、豪華賞品としてケラウノスの依り代であった少女の等身大人形が用意される。
依り代の少女について、日々裏方で王都を支えるその姿に、隠れファンも多いらしい。
市民曰く、謙虚なところがとっても可愛い、市民一同感謝している、とのこと。
最近は教会で炊き出しや病人の看護もしているらしい。

クイズの例題ではケラウノスが題材とされ、ヒントの中では、王子らの前に見せることがなかったケラウノスの側面について語られる。

神の時代、人の時代』「神の救済、人の可能性」(2023/11/30~2023/12/7)

王子らとディアスの、世界の存亡をかけた戦いの中、
ディアスは神をも超えた存在、大神へと至り、王子は人の意志を束ねて世界を書き換え、その刃を神に届かせることに成功する。
そして大神ディアスが王子を滅ぼすため神の雷霆を放とうとしたその時、眠っていたはずの女神ケラウノスが復活し、王子らを物質界へと転移させ助ける。
その際、王子の中の認識では既に仲間であるという理由で、王子らと敵対していたペルセナスも転移させる。

その後王子らに事情の説明を求められたケラウノスは、レーヴに自分にも祈りを捧げるよう約束させたうえで、
もとより自分が人の世を終わらせる存在であったことを、物質界の生命が愚かな行いをしたならば、それを咎め、滅ぼすのが役割であったことを明かす。
それは三女神が神たるディアスに与えられた力の一欠片から生まれたがゆえ、三女神とは権能だけでなく、その在り方も受け継いだ存在だとケラウノスは説明し、
たとえばアイギスが人類を愛するように、ディアスもまた人類を愛していると語る。
そしてディアスが人類の愚かさを嘆いたように、ケラウノスもまた人類の愚かさを嘆いたということなのだ。

しかし魔王ガリウスとの決戦以降、王子の魂の内で眠っていたケラウノスは王子の影響を受け始めていた。
王子が世界をわずかながらも書き換えた時、王子の意志と共に膨大な魔力が戻り、
その時にケラウノスは、人は愚かであれど、まだ可能性を残した存在だと理解したのだという。
またいつ何をきっかけにして本来のあり方に戻るか分からないというケラウノスは、
自分のことを恨んでいる者も多く、何もかもが良い方向に向かう訳ではないと言いながらも、アイギス不在の状況で代わりに女神らしいことをしようと考える。
そこでケラウノスは、王子の身に宿る「誓いの英雄」の力について説明し、また王子らに天空の果てに至る方法を考えるよう啓示を与える。
それは天界の空にありながら、膨大な魔力故に物質界の空にも星のように輝いて見える要塞宮殿、ディアスの居城に至る方法を考えよという啓示であった。
王子らに啓示を与えたケラウノスはその後、神殿にこもるのだった。


*1 黒ラーワルなどの交流参照
*2 縛られた空、解放の戦端』など参照