ミッション/千年戦争アイギス ダークネスリターン

Last-modified: 2024-09-16 (月) 15:18:33

概要

エイプリルフール限定の特別ミッション、初開催は2021/4/1~2021/4/8。
新規ストーリーモードと銘打って行われた、固定編成で挑むミッション。
後にストーリー追加中止の発表が行われ、後日お詫びとして☆5オートマタ「自動人形ルイン」が実装、配布された。
毎年エイプリルフール頃に期間限定で復刻している。

運営のお知らせ(公式サイトにリンク)
新規ストーリー『ダークネスリターン』追加のお知らせ
新規ストーリー『ダークネスリターン』中止のお知らせ

参考:エイプリルフールのイベントハイドース・冥界関連、『千年戦争アイギス ダークネス』、『帝国大戦 第一陣』、『最強王子決定戦

主な舞台やキャラクターなど

主な舞台

古戦場

主なキャラクター

ダーク王子
王子に似せて異界召喚士によって生み出された存在。物質界を愛し、物質界の王を目指す最強の男。
その寿命が尽き亡くなっていたと思われていたが、実は僅かな生を残して自らを封印していたことが明かされる。
戦闘においては敵の力を弱体化させる「暗黒の波動」を行使する。

口調や態度などは王子に似ていないが、助ける者を見捨てられない点などは王子に非常によく似ている。
物質界を穢そうとするハイドースを敵視し、その後を追い、その道中でリエーフやルインの同行を許す。
特にルインについては、ある者の影として生み出された存在として、己と重なる部分があるのか、気にかけている様子を見せている。
影でありながらオリジナルと同じ道を進もうとしているお人好し、というのが特に似ているのかもしれない。
自身の剣はオリジナルに託したため失われていたが、オリジナルが王国一の魔剣鍛冶師に作らせたという剣が贈られており、今回の戦いではそれを用いる。

ダークアンナ
アンナに似せて異界召喚士によって生み出された存在。ダーク王子とは相思相愛。
戦場においてはダーク王子を始めとする仲間を癒す、「暗闇の祈り」を行使する。
ダーク王子の遺言(正確には死んでいないが)によって長生きするように言われていたらしく、ずっとダーク王子の墓を守っていた。
冥界やハイドースについても知っており、何気に博識な人物。

ハイドース
冥界の王たる亜神。冥界の門を開き、死者を蘇らせることも可能。
物質界に恨みを持つらしく、ダーク王子を蘇らせ、自分達叛逆者の葬列に加わり無念を晴らすように言う。
ダーク王子のことは魔王の駒としてその命を使われ、物質界に恨みを残して死んだものと思っていたが、
当のダーク王子は、物質界を愛しており、対王子の切り札として利用しようという目論見は崩れてしまう。
あくまでも友として接したかったが、致し方ないとしてダーク王子を操ろうとするも、
最初から死んでいなかったダーク王子には自分の術が通用せず、完全に計画は失敗に終わる。
その後冥界にて、ダーク王子を迎え撃つため異界召喚士を蘇らせる。

リンクス
ハイドースの配下である獣人の少女。ハイドースに代わってダーク王子との戦闘を行う。
獣人の誇りと尊厳を取り戻すために戦っているらしい。
リエーフの親友であったが、他種族との共存を望んだ彼女の父ガオレオンはもう自分たちのチャンピオンではないと語り、決別を決める。
それでも親友としての想いは残っており、リエーフが自分と共に戦ってくれるのなら歓迎するような言動を見せている。

リエーフ
獣人のチャンピオン、ガオレオンの娘である魔術師。
リンクスの親友であり、ハイドースと行動を共にする彼女を連れ戻すため動いていた。
その中でダーク王子と出会い、ハイドースを追う彼の旅路に同行する。
結局リンクスを連れ戻すことはできなかったが、言葉を交わすことはでき、別れ際にダーク王子に感謝を述べる。

ルイン
千年戦争後、「万機の祖」の似姿として平和をもたらすため作られた戦闘用自動人形。
戦争は全てを破壊するとして、人間を守るために戦争を起こす人間を殺し続け、結果的に大量殺戮をもたらし封印されることになった。
あくまでもその行為は人類を守るためのものであり、人類を守りたいという思い、心が芽生え始めていた。
ハイドース、トラム、ダーク王子の三者が非常に狭い範囲に集まるという危機的状況を前に、その封印が解かれ、
その後のダーク王子の行動を監視、記録することになった。
古戦場にてダーク王子と激突し、敗北後はダーク王子に同行、魔王の影との決戦にも参加する。
物質界に帰還してからは、ダーク王子との約束通り、その戦いの様子を王子らに伝える。

トラム
王子らの仲間である銀腕の亜神。
ルインの元となった存在の創造主であるためか、ルインのことを気にかけている様子。
休暇中ルインの再起動を感知し、冥界に向かうダーク王子らのことを知る。
魔王の影と戦うダーク王子らに加勢し、ダーク王子がその力を発揮するまでの時間を稼ぐ。
戦いの後はルインの身をダーク王子に託され、その約束を守る。

異界召喚士
かつての魔王軍幹部である、強大な魔術師。ダーク王子とダークアンナの創造主でもある。
魔王城の決戦において死亡していたが、ダーク王子に対抗するためハイドースの手によって蘇る。
その際、魔王城を冥界の門に再現し、さらにかつてより強大な魔王ガリウスの影を生み出す。

キーワード

冥界
物質界とも天界とも魔界とも異なる、死者の魂が行く世界。

ミッション別

導入

ダーク王子が消息を絶ってから二年、彼への思いを馳せる王子らの前に、休暇から帰ってきたトラムが姿を見せる。
休暇先で大変な事件に巻き込まれたというトラムは、新たな仲間の紹介と、ダーク王子にまつわる事件の報告に来たのだ。
トラムに連れられた新たな仲間、対人類用戦闘自動人形のルインは、ダーク王子の戦闘記録を再生するのだった。

会話


アンナ

──もう、二年になりますか。
彼が……ダーク王子消息を断ってから

アリサ

ダークアンナさんとは、
魔王ガリウスとの決戦の時にお会いしましたけど……。

エレイン

あの時助けてくれたのは、
彼の剣に残されていた魔力よね。
きっとダーク王子本人はもう……。

トラム

──あら? 報告に来てみたら、
ちょうど良い話題だったみたいね。

ソーマ

トラムさま!
あれ……? 休暇中だったのでは……?

トラム

休暇先で大変な事件に巻き込まれちゃってね。
さぁ王子、新たな仲間の紹介と、
ダーク王子にまつわる事件の報告をしに来たわ。

ソーマ

新たな、仲間と……えっ、えぇっ!?
ダーク王子さんにまつわる事件!?
彼はまだ生きているんですか!?

???(ルイン)

──その答えは、報告の後でいたします。

ルイン

はじめまして、オリジナルの王子様
対人類用戦闘自動人形のルインです。


ここでタイトル画面が出る


ルイン

これより、ダーク王子の戦闘記録を再生いたします。

編集

ミッション1「目覚め 冥王の誘い」(2021/4/1~2021/4/8)

途中でNPCのリエーフが出現する。

説明文
深い森の中、英雄の影が眠る地。
このミッションでは
固定メンバーで出撃します。
固定編成

ミッション1固定編成

ダーク王子の墓を訪れた謎の男、その正体は、亜神となった冥界の王、ハイドースであった。
ハイドースは、その反魂の力によって墓に眠るダーク王子を蘇らせ、自らの配下に加えようとする。
しかし、目覚めたダーク王子はそれを拒絶。
それに対しハイドースは、自らダーク王子の力を確かめようとするが、
指揮官が最前線に出てはならないと語る獣人、リンクスが代わりに戦いに名乗り出る。
ダーク王子の臣下たちの忠義は変わらず、かつてのように主に命令を求める。
ダーク王子は、オリジナルからダークアンナに預けられた、「戦友へ」とだけ刻まれた新たな剣を手にし、もう一度自分たちの物語を始めるため戦いに出る。

その途中、リンクスを止めたいという獣人の魔術師、リエーフが登場。
助けを求める者を見捨てられないダーク王子は、リエーフに手を貸すことを決める。

ダーク王子は、臣下やリエーフと共にリンクスの軍勢に勝利を収める。
戦いを止めたハイドースは、改めてダーク王子が味方にならないことを確認すると、
ダーク王子の身を、死後の生を与えられた者は逆らうことのできない呪いで縛ろうとするが、失敗してしまう。
驚くハイドースはそこで、最初からダーク王子が死んでおらず、ほんの少しの生を残して自らをその地に封じており、そもそも反魂の術に効果がなかったことを知る。
ダーク王子を手駒にすることを諦めたハイドースは、リンクスと共に冥界に撤退することを決定。
リエーフは、リンクスを引き留めようとするが、その言葉は届かず、リンクスはハイドースと共に去ってしまう。
この世界を穢さぬため、ハイドースを追うことに決めたダーク王子は、リエーフに対し、付いてくるなら好きにするように告げる。
ダーク王子の旅は、もう少し続くことになるのだった。

会話


戦闘前

ルイン

(──世界の危機を観測しました。
危機の対象──亜神級の魔力源──二柱。
および人類の英雄──その近似値、一体)

ルイン

(極めて狭い範囲に、世界の危機に
発展しかねない存在が集まりすぎています。
これより監視を開始──再起動準備に入ります)

ルイン

(──第一観測地点。
ここは、墓所でしょうか?)

オーク

──貴様、いったい何者だ。
ここにダーク王子様が眠っていることは、
我ら臣下以外に誰も知らないはずだ。

???(ハイドース)

やれやれ、刃を下ろしてはくれまいか。
我はただ、偉大なる戦士の墓所に挨拶と、
共に戦うべく誘いの言葉をかけにきただけなのだから。

オーク

……墓参りというのなら、好きにするがいい。
だがその前に、名を名乗ってもらおうか。

???(ハイドース)

──おぉ、これは済まないことをした。
物質界に戻るのは久方ぶりでな、
この地の礼儀というものを忘れていたのだ。

ハイドース

我が名はハイドース。
ただ、死者の声を聞き、慈しみ、
そして今は、その無念を晴らすべく歩む者だ。

ダークアンナ

……ハイドース。
それは随分と驕った名ですね。
冥界を治めるという古い神の名ではありませんか。

ハイドース

我がことながら同意見だ。
この身は決して「神」ではないのだからな。

オーク

……奇妙な男だ。
まぁ良い、ダーク王子様に無礼の無いよう参るがいい。

ハイドース

──ダーク王子よ、生前はさぞ無念であっただろう。
ガリウスの手駒として使い潰され、
あらゆる物を恨んで命を散らせたに違いない。

ハイドース

だが、私ならばその雪辱を果たさせてやることが出来る。
いま一度、その肉体に魂を吹き込んでやろう。


ダークアンナ

……ハイドース、いったい何をしたのですか。
この異質な魔力は……ネクロマンシー……?
いいえ、もっと暗闇に近い……これは……っ!

ハイドース

──ダークアンナよ、先程お前が言ったとおりだ。
我が名はハイドース、冥界の王である。

ハイドース

さぁ目覚めよ、ダーク王子よ。
我ら叛逆者の葬列に加わり、己が無念を果たすのだ!

ダーク王子

──黙れ……喚くな、耳障りだ。

ダークアンナ

ダーク王子様……!

ハイドース

無事に目覚めたかダーク王子よ。
さぁ、我が手を取れ、共に征こうではないか。

ダーク王子

──聞こえなかったのか。
俺は「黙れ」と言ったのだ。

ハイドース

……なるほど、話に聞いていた以上に強情な男だ。
ならばまずは、その力を見せてもらうとしよう。


(リンクスの部隊が登場)

???(リンクス)

──お待ちを。
ハイドース様、指揮官が最前線に出てどうするのかしら?

???(リンクス)

我らは皆、怨嗟を魂に刻みし同胞。
志半ばに冥界へ至った死者と、
虐げられし者たちの連合軍ではあるけれど──

???(リンクス)

──軍の指揮官が最前線に出ては、
その周囲を固める勇者たちの出番がないじゃない。

ハイドース

ふむ……済まんな、
どうにも物質界の流儀には疎いのだ。
ならば獣人種族の猛者たちの実力、見せてもらうとしよう。

ダーク王子

……やれやれ、目覚めた直後から戦場とは、
俺はどこまでも戦いに明け暮れる運命らしいな。

オーク

我が主よ、我ら臣下、ここに馳せ参じております。
さぁ、かつてと同じ様にご下命を!

ダーク王子

お前たちも、実に度し難い……。
俺に構わず世界を歩めと命じたはずだろう。
──だが、そうだな、悪くない気分だ。

ダーク王子

オークよ、お前は敵を受け止める盾となれ。
傷を負う程に苛烈になるお前の武技、
いま一度俺に見せてみろ。

オーク

ははぁ!!

ダーク王子

ダークアンナよ、剣はあるか。
俺の剣はオリジナルに預けたままだろう?

ダークアンナ

そのオリジナルの王子より、
「戦友へ」とだけ刻まれた新たな剣を預かりました。
王国一の魔剣鍛冶師の手によるものだと聞いております。

ダーク王子

ククッ……戦友とは、オリジナルらしい。
さぁ我が臣下たちよ、俺は帰ってきたぞ。
──もう一度、俺たちの物語を始めようじゃないか。


戦闘中

味方ユニットについて
・ダーク王子
 配置中味方の攻防1.5倍
・ダークアンナ
 配置中すべての味方の
 HPを徐々に回復(1/2)
・オークウォリアー
 HP50%以下で攻撃アップ
・ゴブリン
 撃破されても★獲得に影響しない。(2/2)


(リエーフ登場)

ルイン

(観測にノイズ発生。新たな魔力源を感知。
これは──獣人の、魔術師?)

???(リエーフ)

はぁ……はぁ……っ!
やっと追いつきました……。

ダーク王子

……何だこの小娘は。
ダークアンナ、知り合いか?

ダークアンナ

偉大なるダーク王子様、それが……私も知らない者です。
我らの軍勢に獣人はおりません。

???(リエーフ)

別にあなたたちを追っていたわけではありません。
私はあの子を──
リンクスを止めるためにここに来たんです!

ダーク王子

リンクス……?
もしやハイドースの軍勢にいる獣人の娘のことか。

???(リエーフ)

はい……。
あの子は私の大切な──

ダーク王子

──もういい。
長話をする暇はない。小娘、名乗れ。

リエーフ

……リエーフ。魔術師です。

ダーク王子

よし、手を貸してやろう。
助けを求める者を見捨てるなど、
俺の矜持が、魂のあり方が許さない。

ダークアンナ

……よろしいのですか?

ダーク王子

どうした、妬いたのかダークアンナ。
安心しろ、俺の女はお前だけだ。

ダークアンナ

……はい。
悪にして王たる者、世界を征す者、我が主、
愛しの君、私のダーク王子……さま。


(リエーフが配置につく)


戦闘後

リンクス

──くっ……王子のコピーだけあるわね。
ならばこちらも本気を──

ハイドース

……これくらいで良いだろう。
リンクス、兵を引け。
ダーク王子を殺してしまっては意味がない。

ハイドース

ダーク王子よ、いま一度問おう。
共にこの世界への恨みを果たさないか。

ダーク王子

──黙れ、喚くな。
それに貴様は勘違いをしている。
俺はこの世界を恨んでなどいない。

ダーク王子

──俺は、輝きに満ちたこの世界を愛している。

ハイドース

……滑稽だ、実に滑稽だよ。
ならば致し方ない、今はその身を呪いで縛るとしよう。

ハイドース

死後の生を与えし者は、我が命令に背くことはできない。
私はあくまで、友として歩みたかったのだが──

ダーク王子

……フン、どうしたハイドース。
さぁ、命令してみろ。

ハイドース

……どういうことだ。
なぜ我が命に従わない。

ダーク王子

──単純なことだ。
ダークアンナ、説明してやれ。

ダークアンナ

偉大なる我が主は、死んでなどいないのです。
あとほんの少しの生を残したまま、
自らをこの地に封印していたのですから。

ダークアンナ

ですから、あなたの反魂の術など、
最初からダーク王子様には効いていないのですよ。

ハイドース

……フッ、フフッ、ハハハハハハハッ!!
そうか、それは盲点だった。
ダーク王子よ、お前はまだ生きていたのか!

ハイドース

王子に対する切り札になるかと思ったが、
これでは手駒にするにも骨が折れるな。

ハイドース

リンクスよ、この男はもう良い。
一度冥界へ戻るとしよう。

リエーフ

待って、待ちなさい、待て!!
リンクス、お願い、戻ってきて!

ハイドース

……どうしたリンクス、お前の知り合いか?

リンクス

いいえ、あんな子知らないわ。
さぁ行きましょう、次なる同胞を迎えるために。

リエーフ

……リンクス、どうして……。

ダーク王子

……やれやれ、面倒な男に目をつけられたな。
それに、面倒な娘にも、か。

ゴブリン

ギャギャ。
メンドー? メンドーナムスメ?

ダーク王子

おい、リエーフ。
俺たちはこれからあの男を追う。
──付いてくるなら、好きにしろ。

リエーフ

えっ……?
でも、あなたにはもう戦う理由がないんじゃ……。

ダーク王子

──奴を放置すれば、この世界が穢される。
この世界は俺のものだぞ。
穢す許可など与えていない。

ダーク王子

さぁ、出立の準備だ。
もう少しだけ、俺たちの旅を続けよう。

編集

ミッション2「冥府への道」(2021/4/1~2021/4/8)

説明文
深淵をのぞく、死者の道。
このミッションでは
固定メンバーで出撃します。
固定編成

ミッション2固定編成

ハイドースを追うダーク王子らは、冥界に最も近き墓所を訪れる。
そこでダーク王子は、墓守である配下のリッチと再会。
ダーク王子との再会を喜ぶリッチは、数日前冥府の扉が開いて以来、その地に眠る死者たちがざわついていること、
また、彼らに死をもたらした元凶たる、殺人機械が目覚めようとしていることを報告する。
肩慣らしにはちょうどいいとして、ダーク王子らは、仮初の命を受けて蘇った兵士たちとの戦いに突入する。

その途中、ダーク王子らの前に件の殺人機械ルインが登場。
彼女の正体は、「万機の祖」の似姿として、平和をもたらすため作られたものであった。
人を守るために人を殺し、何者かを真似て作られた影たる存在。そんなルインに己の姿を重ねたのか、ダーク王子は全力で武技を持って語り合う。
戦いの末、ルインの事情を知ったダーク王子は、彼女を励ました後、リッチの案内のもと冥界の門へと向かう。
その後をルインがついていくると、ダーク王子は彼女に心が宿りつつあることに気付き、好きにさせることにする。

同じ頃、ルインの再起動を感知したトラムはその古戦場を訪れ、ダーク王子の姿を目撃。
今から王子に救援を求める暇もないとして、トラムは、今だけダーク王子に協力することを決めるのだった。

会話


戦闘前

ルイン

(──亜神級、二柱の魔力反応、接近中。
また、人類の英雄、近似個体も封印遺跡に接近中)

ルイン

(自動判断にて迎撃を開始。
より危険度の高い個体を判別──完了。
魔物を従えた軍勢の方へ、攻撃準備を開始します)

ダーク王子

──ダークアンナ、愛しき者よ。
俺の遺言を守り、生きていてくれたようだな。

ダークアンナ

遺言などと……こうして貴方は生きておられます。
それに、長生きしろと仰ったのは、
他ならぬダーク王子様ですから。

ダーク王子

フッ……愛い女だ、まったく。
まさか残された生を戦いに使うとは思わなかったが、
こうして再会できたこと、嬉しく思うぞ。

ダークアンナ

……悪たる者、世界を統べる王、偉大なるダーク王子様。
貴方に残された時間は、あとどれほどなのでしょうか。

ダーク王子

あと一戦、いや、二戦というところか。
余力を残し、己を封じておいて正解だったな。

ダーク王子

まさかあれほどの魔力を持つ存在が、
魔王ガリウス以外に、この物質界に存在したとは。

ダーク王子

この世界を俺以外の者の手に渡らせるつもりはない。
ハイドースとやらの目論見、
ここで砕いておくべきだろう。

リエーフ

あの……あいつら、何者なんですか?
ダーク王子、さん? に用があったみたいですけど。

ダークアンナ

……ハイドースとは、古い神の名です。
物質界、天界、魔界のいずれとも異なる死後の世界、
冥界を治める神としてその名が伝わっています。

リエーフ

か、神さまなんですか……!?
そんなのどう戦えば……。

ダーク王子

怯えるな、俺についてくるならな。
神は殺せると、俺のオリジナルが証明した。
亜神ならばなおのこと、だ。*1

オーク

我が主よ、この地が冥界に最も近き墓所だ。
ここからなら冥界へ乗り込むことも可能だろう。
確かリッチが墓守を務めていたはずだが……。

リッチ

お、おぉ……貴方様は……!
夢でも見ているのでしょうか、
まさかダーク王子様に、再びまみえる日が来ようとは!

リッチ

いや、それともまさか、とうとう冥界に……?
おお、おお、なんと口惜しいことでありましょう。
ならば私も共として、ここで命を絶ち──

ダーク王子

リッチよ、先走るな。
既に死んだ身でもう一度死のうとするんじゃない。

ダーク王子

しかし、本当に死を迎える時には、
水先案内人はお前を指名するとしよう。

リッチ

おお、もったいなきお言葉……!
──されど我が主よ、今はいささか時が悪くございます。

ダークアンナ

この地に何かが起きている、と?

リッチ

然り。数日前、冥府の扉が開いて以来、
この地に眠りし死者たちがざわめいているのです。

リッチ

さらには、その死者たちを死に至らしめた元凶、
千年戦争終わりし後の戦乱の時代に作られた、
殺人機械までもが目覚めようとしており……。

ダーク王子

ほう……肩慣らしにはちょうどいい。
我が配下たちよ、敵が隊列を整えるのを
待つ必要はない。各個撃破を優先しろ。

ダークアンナ

これはアンデッドではなく、
仮初の命を受けて蘇った兵士のようです。

ダークアンナ

おそらく徐々に自壊していくと思われますが、
この地の魔力を受けて、より俊敏になっているようです。
皆さま、どうかお気をつけを。

リエーフ

わ、わかりました!
──それで、その殺人機械っていうのはどうすれば?

ダーク王子

俺とダークアンナの力で抑え込めば問題あるまい。
さぁお前たち、輝く世界を知る者として、
冥界の者共に、安らかなる眠りをくれてやれ。


戦闘中

各種冥界兵は、攻撃を複数回行うと
攻撃性能が変化します。
4回目以降の攻撃は防御、
魔法耐性を無視し、
攻撃無効化、女神の加護の
影響を受けません。


(ルイン登場)

ルイン

──各部チェック省略。再起動、完了。
魔物の軍勢と、その指揮官を確認。

ダーク王子

……ほう?
お前、人ではないな。
さりとて魔物でもない……何者だ?

ルイン

私は影、私は模倣された機械の騎士。
個体識別名称──ルイン。
「万機の祖」の似姿として作られた戦闘用自動人形です。

ルイン

これより、この地に戦乱を
発生させうる存在の抹消を開始します。

ダーク王子

人を守るために、人を殺す機械……。
そして何者かを真似て作られた影たる存在か。

ダーク王子

良いだろう、お前の使命、俺たちが受け止めてやる。
影として生まれた者同士、武技をもって語り合おう。

ルインの遠距離攻撃は防御、
魔法耐性を無視し、
攻撃無効化、女神の加護の
影響を受けません。
ブロックされている間は
物理攻撃に変化します。


戦闘後

ルイン

──機能停止、機能停止。
各部異常なし、再起動可能です。

ダーク王子

──ルイン、この地の亡者たちは
お前が戦乱の時代に殺した者だと聞いた。

ダーク王子

なぜだ、なぜお前は力を振るう。
人を殺してなお、何を成し遂げたかったのだ。

ルイン

……私は、人を守りたかった。
戦争は全てを破壊します。
だから、戦争を破壊するために戦いました。

ルイン

私のオリジナル──万機の祖と呼ばれる機械も、
人類を守るために戦ったと聞いています。
けれどこの想いは、真似ではない、私だけのものです。

リッチ

……ははっ、まるで我が主のようなことを言いますな。
機械とて、心を持つものなのでしょうか?

ゴブリン

ギャギャ。ココロ、ダイジ。
マモリタイ、キモチ、スゴクタイセツ!

ダーク王子

……ルイン、お前の生きる理由は理解した。
だが、俺たちはここを通らねばならない。

ダーク王子

此度の敗北を胸に、人類を、世界を守るために、
より一層努力するといい。励めよ、機械の娘ルイン。

ルイン

…………。

ダーク王子

ではリッチよ、冥界へ案内してもらおうか。

リッチ

はっ! 冥界の扉は再び閉じつつありますが、
まだしばしの余裕がありまする。
急ぎ扉の場所まで案内いたしましょう!

ゴブリン

ギャギャ! トツゲキ! トツゲキー!

ダークアンナ

……我が主、愛しの君、偉大なるダーク王子様。
ルインなる娘が後を付いてきていますが。

ダーク王子

好きにさせろ。
あの娘には、心が宿りつつある。
人になろうというのなら、己の道は自分で決めさせろ。

ダーク王子

……影でありながら、オリジナルと同じ道を
自ら選んでしまうようなお人好しなら、なおのことだ。

リッチ

さぁ我が主よ、冥界の扉を超えますぞ……!!


トラム

ルインの再起動を感知して来てみれば……。
なるほどね、あれがダーク王子。
王子の似姿であり、同じく世界を守ろうとした人ね。

トラム

今から王子に救援を求めても、
さすがに間に合わないわね……。
仕方ない、今だけ彼に助力するとしましょうか。

編集

ミッション3「影と影」(2021/4/1~2021/4/8)

途中でNPCのトラムが出現する。

説明文
この輝きまで、偽りと言わせはしない。
このミッションでは
固定メンバーで出撃します。
固定編成

ミッション3固定編成

冥界の門に入ったはずのダーク王子らの目の前に現れたのは、魔王城の玉座の間、そして死んだはずの異界召喚士の姿であった。
異界召喚士は、ハイドースの手によって、ダーク王子に対抗するための存在として蘇ったのだ。
ハイドースの幹部になろうと目論む異界召喚士は、被造物たるダーク王子に死を命じる魔術を行使するも、失敗。
ダーク王子を実力で殺すことに決めた異界召喚士は、そのために魔王城をその地に再現したことを明かし、さらに魔王ガリウスの影を召喚する。

かつてオリジナルが倒したガリウスの影を前に、ダーク王子は、偽物ばかりの軍勢が偽物の魔王を倒す、今生最後の戦いを覚悟し、臣下もそれに応える。
ガリウスの影を討つには、自分とダークアンナの持てる全てを出さねばならないとして、ダーク王子は臣下たちに時間稼ぎを命じ、
またリエーフとルインに、最後の頼みとして、この戦いを、自分の生きざまを、王国の王子に伝えてほしいと告げる。
魔王すら凌駕する最強の存在として自分たちを証明するため、ついにダーク王子の最後の戦いが始まる。

影と言えども魔王は魔王、ダーク王子らが全力を発揮する時間が足りない中、その時間稼ぎをするとして、亜神トラムが姿を現す。
トラムの助力もあり、ダーク王子の力はついに魔王ガリウスの影へと届き、かつてのオリジナルと同様に、ダーク王子は魔王ガリウスの影を滅ぼす。

敗れた異界召喚士は、ハイドースに助けを求めるが、その言葉は届かず二度目の死を迎えることになる。
戦いを見届け、ダーク王子の実力と、世界を愛するという言葉が本物だと悟ったハイドースは、
改めて共に歩む未来が来ないことを悟り、冥界の門が完全に閉まろうとする中、配下を引き連れ去っていく。
その際リエーフは、ハイドースと共に去っていくリンクスに、言葉を届けることに成功する。

限界の近づくダーク王子は、トラムにルインの後を頼み、きっとオリジナルと気が合うだろうと語る。
リエーフとルインは、改めてダーク王子に感謝を述べ、トラムと共に冥界の門から脱け出す。
それを見届けたダーク王子は、今度こそ最後だとして、ダークアンナや臣下と別れを告げようとするが、その時、異様な魔力が近づいてくる。
それは魔王ガリウスの影として生まれた魂であり、ダーク王子にその力を託そうと現れたのだ。
ガリウスの影の魔力を受け取ったダーク王子は、生きながらえることに成功し、臣下を引き連れ物質界へと帰還するのだった。

ルインの戦闘記録を見て、ハイドースやダーク王子のことを知った王子らは、ルインとトラムに、ダーク王子が無事なのかどうか訊ねる。
冥界の門が閉じるより前に、物質界に帰還したトラムらは、ダーク王子のその後を知らなかったが、いずれ再会できることを予感していた。
ルインは最後に、ダーク王子の伝言を再生。それを聞いた王子が、とても楽しそうな表情をしているのではないかと、ルインは推測するのだった。

会話


戦闘前

異界召喚士

──キヒィ!
かかったなァ、ダーク王子ィィィ!!

ダークアンナ

……ここは、魔王城?
それに異界召喚士、あなたは確か死んだはずでは

異界召喚士

ハイドース様の手により、冥界より蘇ったのだ!
なにしろお前はワシの被造物……。
生かすも殺すもワシ次第なのだからなァ!

ダークアンナ

……まさか、一日限りの寿命以外に、
ダーク王子様に何か仕掛けを……?

異界召喚士

当たり前じゃ。
万が一創造主に剣を向けんとも限らんからなぁ。

異界召喚士

キヒヒッ、貴様の首を手土産に、
ハイドース様の幹部に取り上げてもらうのじゃ!
さぁダーク王子よ、死ねぇイ!!

異界召喚士

──むっ? 死ねっ、このっ、死ねェ!!
なぜワシの魔術命令が届かぬゥ!?

リエーフ

……さすがに寿命はどうにもできないですけど、
魔力の呪詛くらいなら、私でも止められます。

リッチ

然様、こちらには魔術師がふたりもいることを、
忘れてもらっては困りますなぁ!

異界召喚士

キィィィ!! ならば実力で殺すまでじゃ!
そのために魔王城と、魔王ガリウスの影を
この地に再現したのだからなぁ……!!


(魔王ガリウスの影が登場)
ダーク王子

……オリジナルが倒した、魔王ガリウス。
その影が立ちはだかるとはな……。

ダーク王子

偽物ばかりの我が軍勢が、偽物の魔王を倒すか。
良いだろう。お前達、これが俺の、今生最後の戦いだ。

オーク

……ダーク王子様。
我が武技は、今この時のために。

ゴブリン

ギャギャ! タタカウ! タタカウ!
ダーク王子、イッショ!

フライデーモン(赤)

二度とありえぬと思っていたこの瞬間、
貴方様と共に並び立つこの戦場!
我が力、存分にお使いくだされ!!

リッチ

あの日以来、ただ悲しみのみが心を埋めておりました。
嗚呼、ダーク王子様!
いま一度共に戦える喜びが、死した心に溢れております!

ダーク王子

魔王ガリウスの影を討つためには、
俺とダークアンナの持てる全てを出さねばなるまい。

ダーク王子

お前達、時間稼ぎは任せたぞ。
俺たちが魔王すら凌駕する存在であると、
ここに証明してやるのだ。

ダーク王子

……そしてリエーフ、ルイン。
ここまで来てくれたことに感謝を。

ダーク王子

最後にお前たちに頼みがある。
どうかこの戦いを、俺たちの生き様を、
王国の王子に伝えてほしい。

リエーフ

……分かりました。
で、でも、これが最後じゃないですよね?
助けられてばかりで、まだ恩返ししてないですし!

ルイン

同意。私もまだ、あなたを理解できていません。
ここで死んでもらっては困ります。

ダーク王子

ハハッ、ならば死なないように善処しよう。
さぁ行くぞ、我が軍勢よ!
魔王ガリウスの影を討ち、最強を示すのだ!!


戦闘中

決戦に臨むダーク王子と
ダークアンナは、HPが回復せず、
徐々に減少していきますが、
一度きりの強力なスキルを
発動可能です。
味方ユニットの自動人形ルインは
HP回復を受けられませんが、
HPが0になっても撤退せず
一定時間後にその場で復活します。


異界の虫はHPが徐々に回復します。
ブロックされている間は回復効果が
無くなります。


(魔王ガリウスの影がマップ中央付近に到達)

ダーク王子

ちっ……これが魔王ガリウスの力か!
届かないとは言わないが──

ダークアンナ

──はい、時間が足りません。
私たちが全力を発揮するには、
あと少し、もう一手を稼ぐ必要があります。

トラム

──それじゃあ、その時間稼ぎをしてあげるわ。

(NPCのトラム登場)

ダーク王子

今日は知らない連中が次から次に湧いてくる日だな……。
何者かは知らないが、魔王の影を抑えられるか。

トラム

えぇ、あっちは神の影、
こっちは亜神、いい勝負になるんじゃないかしら。

トラム

……その子を、ルインを殺さずにいてくれた、
そのお礼をしたいからね。
ちょっとだけ頑張っちゃうわ!

トラム

あっ、でもひとりじゃ厳しいから……。
ダーク、アンナさん?
あなたの「暗闇の祈り」で助けてくれると嬉しいわ。

ダークアンナ

それが勝利に結びつくというのなら、手伝いましょう。
我が主、愛しき貴方、偉大なるダーク王子!
皆で勝利を掴みましょう!


(トラム撤退)

トラム

ここまで、か……。
ダーク王子、後は任せていいかしら。

ダーク王子

見知らぬ亜神よ、助力に感謝する。
後は任せろ。影の相手は、影が務めよう。

ダーク王子

──行くぞ、ダークアンナ!


(魔王ガリウスの影撃破)

ダーク王子

──なるほど、これが魔王ガリウスか。
オリジナルもさぞ苦戦したことだろう。

ダーク王子

だが、オリジナルにできたことを、
この俺ができない道理はない。
──さらばだ、魔王の影よ。


戦闘後

異界召喚士

キヒィ!?
ま、魔王の影を打ち破っただとぉ……!?

異界召喚士

ハ、ハイドースさまぁ!
どうか、どうか援軍を! ワシを助け──

ダーク王子

もう一度冥界に還れ、異界召喚士。
貴様の声は、どこにも届くことはない。

ハイドース

……然り。
まさかここまで下劣で使えない男とは思わなかったぞ。

異界召喚士

ハイドース様、どうか、どうか御慈悲を……ッ!
キヒィ、ヒッ、また死ぬっ、
死ぬのは嫌じゃッ! 嫌じゃァァァアッ!!

ハイドース

……ダーク王子よ、お前の実力は本物だ。
そして世界を愛しているという言葉も、また。

ハイドース

お前は世界を憎んでいるものだと思っていたが、
その愛が本物だというのなら、
我らが共に歩む未来は無さそうだな。

ダーク王子

当然だ、冥界の王。
俺は物質界の王になる男だ。
なれば同格の存在に、かしずく必要はあるまい?

ハイドース

ハハッ! そのとおりだ!
王を志す男よ、願わくば、またいつか。
次は友として、あるいは敵としてまみえたいものだ。

ダーク王子

……ちっ。
そんな日が来る前に、
俺の寿命が尽きると知っているだろうに。

リンクス

ハイドース様、そろそろ時間よ。
冥界の門が完全に閉まる前に。

リエーフ

リンクス! お願い、私の話をきいてください!

リンクス

……追ってきてくれたのね。
でも、私を連れ戻したいというなら、
その言葉を聞くことはできないわ。

リンクス

他種族と共存の道を選んだガオレオンは、
あなたの父は、もう私たちのチャンピオンじゃないの。

リンクス

リエーフ、あなたに誇りが残っているのなら、
いつか私のところへ来て。
ふたりで獣人の尊厳を取り戻すの。……待ってるから。

リエーフ

……きっと、あなたのところへ行きます。
でもそれは、仲間になるためじゃなく、
あなたを取り戻すためですから。

ダークアンナ

……ハイドースの軍勢、
冥界の門の先へと消えていきました。

ダーク王子

そろそろ限界、か……。
ハイドースを討つまで、寿命が保つはずもなかったな。

トラム

……ダーク王子、あなたのことは王子から聞いているわ。
ありがとう、もう一度剣をとってくれて。

ダーク王子

俺の世界を、俺が守っただけだ。
それよりトラムと言ったか?
この自動人形、ルインの後を頼みたい。

ダーク王子

平和な世界を望む、心の芽生え始めた人形だ。
きっとオリジナルとは気が合うことだろう。

トラム

えぇ、任せておいて。
あなたの臣下は、どうするの?

ダーク王子

それはこいつらが決めることだ。
さぁ、行け亜神トラム。
そろそろ冥界の門が閉ざされるぞ。

トラム

……そうね、次に冥界の門が開くのは、
ハイドースが侵攻に出る時だろうし。
リエーフ、ルイン、行きましょう。

リエーフ

……ありがとうございました、ダーク王子。
おかげで、あの子と少しだけど、話ができました。

ルイン

感謝を。影たる者同士、あなたに敬意を表します。

ダーク王子

ハッ、好きでやったことだ。礼などいらない。

ダーク王子

……今度こそ、本当に終わりか。
ダークアンナ、我が臣下たちよ、別れの──

リッチ

──我が主よ、異様な魔力が近付いておりまする!
形無く、砕けかけたこの魔力は……っ!

ダーク王子

──魔王、ガリウス。
いや、ガリウスの影として生まれた魂、か?

ガリウスの影(最終形態)

…………。
──…………。

ダーク王子

……ハッ、そうかよ。
成し遂げられなかった志だか何だか知らないが……。

ダーク王子

その魔力、受け継いでやろう。
お前の取った手段は気に入らないが、
お前の抱いた決意だけは、俺が叶えてやるさ。

ダーク王子

さぁ臣下ども、俺たちの世界に戻るぞ。
これはあの時の最期の放浪ではない。

ダーク王子

暗闇たる俺たちの帰還──そして、凱旋だ。


クリア後

ルイン

──以上が、ダーク王子の戦闘記録です。

アンナ

……亜神ハイドース、ですか。
まさか冥界の扉が開く時が来るとは……。

ソーマ

あ、あの……ところでダーク王子さんは無事なんですか?

ルイン

それは不明です。
私は冥界の門が閉じるより前に、
物質界側へ帰還しましたので。

トラム

きっと、またいつか、どこかで再会するはずよ。
彼、王子のことをすごく気に入ってるみたいだから。

ルイン

同意します。
旅の道中、王子殿下のことばかり聞かされましたので。

ルイン

それから、最後に伝言も承っております。
再生しますか?

ルイン

それでは──

ルイン

──俺を友と呼ぶには、まだ早い。
だがこの剣は受け取っておこう、我が戦友。

ルイン

……以上です。

トラム

なんというのか……。
ふふっ、まっすぐなところは王子とそっくりなのかしら?

ルイン

不明です。
私にはどちらの表情も、よく読み取れません。
ですが──

ルイン

──今の王子殿下は、とても楽しそうな表情を
しているのではないかと推測します。

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*1 この時点で、女神ケラウノス、かつての神ガリウス、亜神ゴルゴーンが人類の手で倒されている