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【おつかれさまでした。りせっとぼたんを おしながら でんげんを きってください。】

Last-modified: 2019-03-24 (日) 17:45:35

概要 Edit

FC版DQ3におけるシステムメッセージの一つ。
セーブを行った後、「まだ冒険を続けるか?」という問いに「いいえ」と答えると、画面が暗転しBGMがフェードアウトした後、真っ暗で音の無い画面の中にこれが表示される。
DQ4でも似たようなメッセージが使われるが微妙に異なる。

  • DQ3では以下の通り。

おつかれさまでした。
りせっとぼたんを おしながら
でんげんを きってください

りせっとをおさずに でんげんをきると
ぼうけんのしょが きえてしまう
ばあいがあります!!

  • DQ4では以下の通り。

おつかれさまでした。
りせっとぼたんをおしながら でんげんを
おきりください

りせっとをおさずに でんげんをきると
ぼうけんのしょが きえるばあいがあります。

DQ3では若干きつめの警告、DQ4は静かな忠告といったところだろうか。あるいは王様と神父の性格の違いか。
この一手間を怠ると、最悪の場合、忠告通り天罰が下ることになるので、細心の注意が必要。
 
DQ3でこのメッセージが登場して以降、バッテリーバックアップの普及に伴い、他のFCソフトでも同様のメッセージが表示されるようになっていった。
そんなありふれたシステムメッセージなのだが、実はここから当時のゲーム開発の様々な事情が読み取れる。

なぜ「りせっとぼたん」がひらがななのか? Edit

FC時代の作品ではメモリの関係から使用できるカタカナが制限されており、「リセット」を全てカタカナで書けるほどの容量は確保できなかった。
そう、実はFC版4までは、ゲーム内にカタカナの「セ」が無かったのである。
(厳密にはカタカナの「リ」も無いが、これはひらがなの「り」と共用になっている)
 
かといって「りせットボタン」という中途半端な形にするのは不格好なので、あえて全部ひらがなにしたのだ。
SFCになったDQ5以降はほぼ全てのカタカナが使えるようになったが、そもそもこのメッセージが無くなってしまった。

なぜりせっとぼたんを押さなければならないのか? Edit

FC版3・4で採用されているバッテリーバックアップとは、ソフト側に電池=バッテリーを付けてデータを保存=バックアップできるようにする機能である。
言うなれば完全にソフト側の後付け機能であり、ハードであるFC自体は一切関与していない。
それどころか、FCはそもそもハードの設計段階でソフト側にデータを保存する機能を想定していない。
データ保存を考慮していないFCはソフトの保護もまた考慮しておらず、ソフトと本体が直接繋がっている。
そのため、ただ電源を切ると回路の電流・電圧が低下し、CPUが誤作動を起こす可能性が生まれるのだ。
CPUの誤作動はバックアップされたデータにも間違った信号を送る可能性があり、データ破損へと繋がる。
 
しかしリセットを押している間はCPUの動作は停止するので、誤作動の可能性は大幅に減る。
DQ以外にもバッテリーバックアップを搭載したFCソフトなら同じことが言える。タイトルによっては逆にリセットを押さずに電源を切るよう指定されている例外が稀にあるものの、特に指定されていないのであればリセットを押しながら電源を切るほうが無難であろう。
 
ちなみにリセットを押さないまま電源を切っても、DQシリーズにおいて破損したセーブデータに遭遇する確率は低い。
なぜなら、破損したデータが更なる誤作動を起こす危険を避けるため、異常を見つけた時点でデータを自ら消去するプログラムがあるからだ。
【おきのどくですが ぼうけんのしょ○は きえてしまいました】の裏側ではこんなことが行われていたのだ。

なぜSFCのDQ5以降はこのメッセージが無くなったのか? Edit

SFCはFCと違い、最初からバッテリーバックアップを想定して設計され保護回路が存在するので、そのまま電源を切って構わない。
逆に、リセットを押しながらだと保護回路が働かない可能性があり、却って消えやすくなる。
 
FCで遊ぶことに慣れた人はこの変化に若干の戸惑いを覚えたであろうことは想像に難くない。
SFC版DQ5の【取扱説明書】には「正しい冒険の終わり方」という項目があり、リセットボタンを押そうとする主人公にビアンカが「だめよ!押しちゃ…」と注意するイラスト付きで、「リセットボタンを押さず、電源を切る」とわざわざ書かれているほどである。
DQ6の取説でも同様に、バーバラが困った顔をして「リセットボタンは絶対に押さないように!!」と書かれた看板を掲げているイラストがある。
 
しかし、こうしてFCとSFCではハードが仕様変更されたにもかかわらず、SFC初期には「リセットボタンを押しながら~」と警告するソフトも存在した。これはソフトハウスの勉強不足と誹られても仕方ないことだろう。
 
その後の作品においては、SFC版のDQ5とDQ1・2ではこうしたメッセージはなく(神父or王様のセリフで暗転)、メッセージが復活したSFC版DQ6以降は今日に至るまで「おつかれさまでした。このまま電源をお切りください。」で統一されている。
【すれちがい通信】機能の拡張によって、ゲームは終了させても3DS本体の電源は切らないままにしておく事がよくある3DS版DQ7,DQ11も「電源をお切りください」とのことである。
例外は以下の3つ。

  • 「電源をお切りください」が表示されずに暗転する作品(GB版DQ1・2,3、トルネコ2)
  • 暗転に入る選択肢すらない作品(GB版DQM1,2、スラもり3)
  • メッセージが大きく異なっている作品
    • SFC版のDQ5とDQ1・2の間に発売されたトルネコ1では「このままスイッチを切って下さい。」という独自のメッセージである。
    • Wii移植版のDQ1・2・3では別のメッセージが用いられている。
    • DQ9では神父のガラが悪いと、メッセージが荒々しくなる。

ゲーム本体でリセットをしなくても、暗転後にタイトル画面に復帰出来る作品(GB版DQ1・2,3、Wiiに移植されたDQ3、DQ11、トルネコ1,3)もある。
 
その後も電源を切ることを促す文章が出ることは変わらなかったが、DQ11(3DS版)にて「おつかれさまでした。このまま電源をお切りください。Aボタンを押すとタイトルへ戻ります。」と、ソフトウェア側で終了処理をするようになった。