DQ3
【勇者】と【戦士】にしか装備できない非売品の鎧。
ランシールの【ちきゅうのへそ】内部で入手できる他、【うごくせきぞう】が低確率で落とす。
【しゅび力】50でこの時点では最強を誇る鎧だが、ブレス・呪文耐性や特殊効果などは一切無い。
ブレスや呪文を使わないボス敵の【ボストロール】戦では最強の鎧であり、【ドラゴンメイル】を入手できないまま戦わされる【やまたのおろち】との戦闘でも【やいばのよろい】に次ぐ鎧となるが、そのドラゴンメイルや刃の鎧が手に入るとそっちに取って代わられる運命にあり、最後までの活躍は期待できない。
それでもプレイヤーによっては【バラモス】を始末~【アレフガルド】突入後の最終装備直前まで使い込んだケースも、そこそこ多いと思われる。
なぜなら本作の中盤はとにかく高額な防具の確保が急がれる中、金策が困難なゲームバランスとなっており、どうしても優先順位としては後衛に装備させる【まほうのよろい】、【みかがみのたて】辺りが最優先となりがちで、結局は前衛の防具の強化に手がまわりづらく、耐性はともかく守備力については充分な数値を誇るこの鎧で凌ぎ続けたプレイヤーも多かったであろう。
本作には【預かり所】が登場したために売却も捨てることもできない重要アイテムが増えたのだが、FC版ではこれもその1つ。
特にうごくせきぞうにドロップされても、その頃にはほぼ無用の長物になっていることが多く、道具欄を圧迫するだけで預かり所に預ける手間がかかる煩わしいだけの不憫なアイテムとなる。
本作の(理論上は無限に手に入る)【ドロップアイテム】の中では、これと【ゆうわくのけん】【まほうのビキニ】の3点は裏技以外で手放す方法がない。
呪われてもいないので、【ふこうのかぶと】のようにわざと装備して【シャナク】で処分することもできない。
うごくせきぞうからの入手を防ぎたい場合、他のモンスターが一緒にいるならそちらを後に残すなどの工夫をしておこう。
【ガイアのつるぎ】やDQ2の【ガイアのよろい】、DQ7の【ガイアーラのよろい】との関連があるのかどうかは不明。
一応、性能的に無耐性ながら守備力だけは高く、タダで入手できるという経済的メリットがあり、金欠な時期に手に入ることから、その間のつなぎとして重宝するという特徴は前作のガイアの鎧とよく似ている。
結論を言うと同時期orその前に入手可能な鎧では…
- 守備力が10低いが呪文の被ダメージを2/3に軽減する【まほうのよろい】
- 守備力が5低いが炎ブレスの被ダメージが2/3に軽減する【ドラゴンメイル】
- 守備力が5高い上に物理被ダメージの1/2を反射する【やいばのよろい】(FC版でのダメージ反射正否は破邪属性に依存して完全耐性なら機能しない)
のいずれかに軍配が上がる。
経済的理由から使われるだけで金さえあればアイテム欄を圧迫するお荷物でしかないのである。
【公式ガイドブック】のイラストでは女戦士が【くさなぎのけん】とともに装備している。
土偶や埴輪のような意匠の鎧に銅剣のためよく似合っているし、同時期の装備のためビジュアル的なシナジーがかなり高い。
それぞれの【かっこよさ】は低いが合わせることでボーナスが発生しそうなところである。
リメイク版
袋システムが導入されたおかけで嵩張って困るという事は無くなった上、なんと9000Gもの高値で売却できるようになったので手に入れればそれなりに喜ばしいアイテムになった。
耐性がないのは相変わらずなので、アイテムコンプのこだわりが無ければ、やまたのおろちとボストロール打倒後に売却して耐性付き防具の購入費に充てるのが合理的だろう。