DQ3(リメイク版)
能力補正
解説
DQ3に登場する女性限定の【性格】の一つ。
一般的なニュアンスとしては「活発な女の子」という意味合いであり、要するに「淑女」の反対である。
海外版では「Tomboy」。そのまま「お転婆娘」とか「ボーイッシュ」といった意味だが、【おとこまさり】とは異なる。
初期性格でこの性格にできないのは【勇者】のみ。
初期性格以外でこの性格になるには、アイテム【おてんばじてん】を使う必要がある。
総合的に見るとマイナス面が目立つが、打たれ弱いということに注意すれば【武闘家】や【盗賊】との相性は良い。
と言うのも、力と素早さが両方上がりやすい性格は、これか【みえっぱり】しかないためである。
…完全上位互換の【セクシーギャル】を除けば。
セクシーギャルの下位互換性格は17種類存在するが、その中でセクシーギャル同様女性限定なのはこの性格のみ。
故に他の16種類と違って、男性の仲間にセクシーギャルの代わりに使ってもらうこともできず、ある意味最大の被害者ともいえる性格である。
新規登録時にセクシーギャルになれない【戦士】・武闘家・【商人】はともかく、それ以外の【職業】はこれになるぐらいならセクシーギャルでの登録を目指した方が良い。
性格の性能そのものは悪くないのに外的要因のせいで使えないという悲劇の存在である。
唯一セクシーギャルに優る点として、性格変更アイテム(おてんば辞典)の入手はこちらの方が早い。
とはいえセクシーギャルになるための【ガーターベルト】と違って本なので気軽に使えず、そもそもおてんば辞典が貴重品なのでアイテムコレクターにとっては使うこと自体がNG。
また入手が序盤も序盤なのでそこでわざわざおてんばに変えるよりは、上記の通り最初からセクシーギャルで登録した方が良い。
おまけにガーターベルトの入手もそれから大して遠くない時期なので、結局使おうにも使い道がないという悲しい事態になる。
ちなみに「おてんば」というキャラ付けは女性キャラの性格としては定番のひとつであり、ドラクエシリーズでも珍しくはない。
特にDQ4の【サントハイム】王女【アリーナ】姫の性格は顕著。これでなければ【おとこまさり】だろう。
彼女がメインの章も【第二章 おてんば姫の冒険】という名前である。
とはいえどちらの性格もアリーナのような成長の仕方はしてくれないのだが。
……まぁDQ4でのアリーナは賢さ以外全部カンスト可能という才能の塊なので、そんな性格があったらセクシーギャル以上のバランスブレイカーと化していたと思われる。
あの【ビアンカ】も【おてんば娘の弓】なる武器がある辺り、公式でこの性格なのだろう。
ヒーローズでのビアンカの【MP】とまりょくが魔法を使うキャラのわりに低いのはきっとそのせいである。
DQ8の【ゼシカ】もこの性格であり、DQ11(3DS版)で公式におてんば扱いされている。
そしてさらにDQ11の仲間でも【ベロニカ】や【マルティナ】がおてんばと呼ばれていた時期がある。
あたりまえだが昨今のジェンダー平等や多様性尊重の観点からは、「男勝り」と同様にあまり日常で使うべきではない単語となっている。
なお前述の通り「お転婆」と「男勝り」はよく似た意味あいを持つ単語である。
日本語の「お転婆」は本来「飼いならせない」という意味のオランダ語に由来し、原義としては必ずしも男を示唆する意味あいは含まれていないのだが、旧来の男女観からすれば、結果的には似たニュアンスで使われることも少なくなかっただろう。
違いとしては「お転婆」が一般的に幼少期の女子に使うことが多いのに対し、「男勝り」は成人女性にも違和感なく使えるという傾向がある。
両者の能力補正は結構違うのだが、この違いは謎である。
言葉のニュアンスや能力補正から、男勝りは姉御肌、こちらは無邪気さを想定しているのだろうか。
HD-2D版では、【わんぱく】に変更された。