概要 
ゲーム内においてプレイヤーキャラクターが持つ特別な属性を指し、主に「悪を討ち、世界の平和を守るために戦う使命を授けられた特別な存在」を意味する。
読みは「ゆうしゃ」。
ドラゴンクエストシリーズを象徴する概念として認知されている。
「勇者」という語自体はFC版DQ1から登場していたが、DQ3で初めて主人公固有の属性・職業となり、以後シリーズの伝統となる。特にファミコン世代では、「勇者【ロト】」という言葉に胸が熱くならない者はないであろう。
またDQ1~3と同時期のFCゲームで「勇者○○」という言い方が多用された結果、「勇者」は説明抜きで通用する一般的な概念となるに至った。
ちなみにDQ以前のファンタジーRPG的な作品、例えば『ハイドライド』『ドラゴンスレイヤー』『ドルアーガの塔』『ゼルダの伝説』等には「勇者」という語法はなく、RPGの主人公としての用法はおそらくDQが起源であろうと思われる。
DQ4までのFC時代は、ドラゴンクエストの【主人公】は「勇者」であることが当たり前で、シリーズの主人公全般を「勇者」と呼ぶことが慣例となっていた。
厳密にはDQ1は勇者ではあるが職業の概念がなく、DQ2は勇者というより王子のイメージが強かったのだが、DQ3で勇者という職業が特別扱いされたことで、そういえばDQ1の頃から勇者だったよねということで「主人公=勇者」のイメージが確固たるものに至った形である。
DQ5以降では主人公以外の人物が勇者になったり、誰でも【転職】可能だったり、そもそも勇者という存在がなかったりで、そのままズバリ主人公だけが勇者という作品は無くなっていたが、シリーズ30年の集大成と位置付けられたDQ11は久方ぶりに、明確に勇者と呼ばれる主人公の物語となった。
ただし現在でもDQ関連イベントや外伝作品・関連作品(主にバトルロード以降)などでは、広義としてシリーズの主人公全般を指して「歴代勇者」などと呼ぶことも多い。
この場合は性別を選択できる作品の主人公も大抵全員男であり、ストーリー上で主人公以外が勇者と呼ばれる作品に関してもそれに該当する【男の子】や【勇者姫アンルシア】ではなく、あくまで主人公の方が呼ばれる。
DQシリーズのヒットによる社会的浸透からか、生まれつき救世主である特別な存在、あるいは器用万能タイプのキャラとしての「勇者」は最早RPGのお約束として定着してしまった感がある。
マルチプレイ要素のあるゲームにおいて自分だけが主人公であるかのように振る舞う問題児プレイヤーを「勇者様」と皮肉ったり、様々な創作において「勇者」像へのアンチテーゼが成されたりもしている。
DQシリーズ自身もその影響を受けてか、「生まれつきの救世主」たる勇者を扱う作品もある一方、DQシリーズそのものにおいて「勇者とは何か」を問い直そうとする作品もある。
『ドラゴンクエスト パーフェクトコレクション1993』では【堀井雄二】が『「勇者」への特別な思い入れなんかはありますか?』というインタビューに次のように回答している。
設定としてはわりと普通の人間。飛び抜けてマジメとかそういう人じゃなくて、ちょっと正義感が強いくらいの。その方が親しみが持てるんじゃないかな。だから他人のタンスの中も平気で開けちゃうし…。
勇気ある者を英語にすると"the brave"となるが、ドラクエでの英語表記は基本的に「hero(ヒーロー)」である。女性勇者であってもヒーロー。これは勇気ある者、と言うより「英雄」を意味する言葉。
ちなみによくある間違いだが、-erを付けてbraverにすると「より勇敢な」という形容詞の比較級になり、「勇敢な人」という意味にはならない。もっとも、実際にそういう命名の職業を扱っているゲームも他所には存在しているので、もう「そういう和製英語」みたいな部分もあるのだが。
国内版では【プチヒーロー】、【メガヒーロー】のようにヒーローと訳している場合もあれば、【ブレイブストーン】、【ブレイブギフト】
、クロスブレイブソードのようにブレイブと訳している場合もある。
実のところ、「勇者」という日本語には「ゆうじゃ」という読み方もあった。昔はこの読み方も相当に市民権があり、年配の人には今でも「勇者=ゆうじゃ」と言う人が稀にみられる。
今やすっかり「勇者=ゆうしゃ」で定着しているのは、元々アニメ『勇者ライディーン』などサブカル界隈ではゆうしゃ読みが優勢だった事もあるが、ドラクエにおける「勇者=ゆうしゃ」の影響は決して無視できないだろう。
もしも勇者ロトが「ゆうじゃロト」だったら、日本語も今とはほんの少し違う変化をしていたのかもしれない。
青い玉のシンボル 
【堀井雄二】のトークイベントなどで公開されているDQ5の主人公のキャラデザインを【鳥山明】に依頼する際の設定メモには
今回の主人公はいわゆる勇者ではないので、I~IVにあったような青い玉のシンボルはつけないでください。
という注意書きが見られる。
アニメ勇者アベル伝説の「青き珠の勇者」にみられるように、宝玉には勇者のシンボルという意味もあったようである。
ちなみに、【主人公(DQ1)】や【ローレシアの王子】の盾、【サマルトリアの王子】の服や【ムーンブルクの王女】の頭巾に宝玉が見られるが、いずれも「赤い玉」だったりする。
また、FC版DQ3では勇者以外のプレイヤーキャラクター全員が青い玉の装飾品を身に着けている。どういうことなの…。
DQ6以降の主人公デザインにはこのような宝玉シンボルの設定は無くなったが、DQ11に登場する伝説の勇者【ローシュ】の冠である【勇者のかぶと】には「青い玉」が復活した。
職業としての勇者の特徴 
戦闘面に関しては、シリーズ全体を通して優秀な武器防具を多数装備可能で物理攻撃と耐久面に優れ、さらに攻撃・回復を中心にある程度の呪文も習得するなど行動選択の幅が広く、パーティの中心的な役割を果たしてくれる。
また、【デイン系】や【ベホマズン】といった卓越した性能を有する呪文が勇者キャラの特権となっていることが多く、その点でも他とは一線を画す特異的な存在であることを示しているだろう。
ただし、物理と呪文の両方が使える分【すばやさ】【MP】が低いなど弱点を付けられていたり、極まったときの物理火力では【武闘家】に劣り呪文のレパートリーでは【魔法使い】【僧侶】に劣る(攻撃は専門のデイン系以外中級止まり、回復は抜けが多くて小回りが利かず、強化弱体の補助呪文は専用のもの以外少数しか覚えられないなど)といった器用貧乏な調整がされていることも少なくない。
ただし、【戦士】系キャラとはステータスや装備の傾向が被っていることが多く、「回復呪文が使える戦士の上位互換」となってしまっていることがままある。
もっとも、硬さと火力を持ち合わせるメンバーはいくらいても困らず、勇者がいるからと言って戦士が要らなくなるということには決してならないが。
勇者が器用貧乏ポジションということは、後述する漫画【ダイの大冒険】でも触れられている。
DQ1 
劇中の登場キャラクターとしては、【主人公(DQ1)】のみが該当する。
ただし、「おおくのゆうしゃが まちから とおくに たびにでて そして しんだ。」というセリフに見られるように、主人公以外にも勇敢な者という意味合いで「ゆうしゃ」という単語が使われている。
【取扱説明書】にも「竜王に戦いを挑んだ勇者たちは、誰ひとりとして生きて帰って来ませんでした。」と書かれている。
DQ2 
取扱説明書に「あなたもまた、【ロトの勇者】なのです」などと書かれており、【勇者の泉の洞窟】で体を清めてもらう際に、神官らしき老人が「ロトのまもりよ ゆうしゃと ともに あれ!」と言ってくる。
これらのことから、主人公たちは序盤の時点で既に勇者であるようだが、本作ではそう呼ばれることはほとんど無い。
ロトの血を引くという立場のほうが重要視されているためか、呼称としては専ら【ロトの子孫たち】が使用される。
また職業という意味での個々の立場としては王子・王女(姫)が該当するであろう。
実際、作中では基本的に「勇者さま」ではなく「○○○○王子」と呼ばれるので、今作のPCは勇者であることがわかりにくく、王子・王女というイメージのほうが根強い。
一応、当時の作品では【トヘロス】が勇者専用呪文のような扱いだったので、今作の使い手であるムーンブルク王女も勇者だとすれば筋は通る。
【デルコンダル王】の側にいる女性は「ここは たたかいのひろば。ゆうしゃたちの コロシアムで ございますわ。」と、「勇気のある者」という意味で使っている。
DQ1・2(リメイク版) 
勇者という語が濫用されなくなり、特別な者を指す用語に変わっている。
DQ1の先述のセリフは「多くの勇気ある若者が ここ ラダトームから旅に出て そして 死んでいった…。」に変わり、SFC版の取扱説明書でも「多くの男達が竜王に戦いを挑みましたが、いずれも悲惨な結果を迎えるばかり…。」となっている。
主人公たちについても一人前になってからようやく勇者と認められるようになった。
肩書きについてはDQ1・DQ2共に勇者ではなく【ゆうしゃのしそん】になっており、サマルトリアの王子とムーンブルクの王女も勇者の子孫ではあるが、【まほうせんし】【まほうつかい】と別の肩書きを与えられている。
DQ1では聖なるほこらの賢者に【ロトのしるし】を見せると、「おお!それはロトのしるし! 再びこの地に勇者が現れたか…」と勇者として認定される。
DQ2でも【ラダトーム】のMPを回復してくれる老人のセリフが追加されており、「よくやった 勇者の子孫たちよ!……いや もはや そなたたち自身が 勇者となったのじゃな。 ふむ。」と言ってくるようになった。
DQ3 
主人公の職業。成長データなどは【主人公(DQ3)】の頁を参照。
本作から職業が細分化されたためか、勇者という職業・肩書きの存在が強く意識されるようになった。
その後の世間でも「勇者」のイメージは額に宝玉を飾るDQ3のデザインのリスペクトが多いなど、ある意味偉大な存在である。
主人公だけはどうやっても【ダーマの神殿】で転職することができず、転職しようとしても「おろかものめ! ゆうしゃを やめたいというか? それだけは ならんっ!」と神官にこっぴどく叱られる。
また、仲間キャラクターが勇者へ転職することもできない。
少なくともFC版では内部的に呪文の習得フラグが他の職業と共用されていることが知られており、仮に転職できたとしても不具合が生じることになる。
上記のダーマの神官も、プログラム上の不都合を突かれたから大慌てで声を荒げているのかもしれない。
しかし、この時点ではまだ勇者が唯一無二の存在という訳ではなく、主人公の父親である【オルテガ】や、サマンオサの【サイモン】などの戦士に対しても「ゆうしゃ」という単語が使われる。
ラダトームの城の2階の玉座の間では、「これまで あまたの ゆうしゃが まおうを たおさんと たびに でた。」という話を【大臣】の口から聞ける。
しかし、「まことの勇者」として認められるのは主人公が唯一である。【ラルス王】によると、「まことの勇者」の証が【ロト】という称号であるとのこと。
DQ4 
【主人公(DQ4)】だけが該当する。
世界のどこかで育っている、地獄の帝王を滅ぼすものと予言されている【天空の勇者】である。
【ロトシリーズ】とは違って、天空の勇者以外には勇者という単語はあまり使われず、特別な存在と位置付けられるようになった。
敵である【ピサロ】は勇者を脅威な存在と認識し、子供のうちに抹殺しようと企み様々な作戦を試みる。
【ブランカ】では「魔物たちに勇者が殺された」と信じられていたため、魔王を倒す勇者を募っているが、彼らはただの冒険者に過ぎない。
DQ5 
一般的に、DQシリーズの中で主人公が勇者ではなくなった最初の作品と言われているのがこのDQ5である。
前作の数百年後という設定である同作では、世が乱れるとき現れ魔を滅ぼすという伝説の勇者が、人々に語り継がれている。
そして魔族側の存在である【光の教団】も勇者を脅威な存在として認識している。
リメイク版ではさらに、子供を攫っている理由が前作のピサロ同様に「勇者を幼い内に抹殺するため」に変わっている。
【主人公(DQ5)】の父【パパス】は魔界にさらわれた【マーサ】を助けるため、世界のどこかに勇者がいると信じて生涯を賭けて探していた。しかし残念なことに、パパスが存命の間は勇者は「まだ」世界のどこにも存在していない。
パパスの死後暫く経ち主人公が成長すると、主人公の妻こそが勇者の子孫であることが判明し、その息子が新たな天空の勇者としての使命に目覚める。年齢わずか8歳、史上最年少の勇者である。
ユアストーリー 
この映画では、原作の前作にあたるDQ4関連の話は一切登場しない(そもそもユアストーリーの世界では単独のオリジナルストーリーであり、DQ4の出来事そのものが存在しない可能性もある)。
このため、原作の「伝説の勇者」という表現は使われず、「天空の勇者」すなわち【天空人】の血を引く勇者、とされている。天空の剣は、その天空の勇者のみ扱うことができる。
天空人である主人公リュカはパパスや【サンチョ】などから天空の勇者であると信じられていたが、実際はリュカではなく、原作どおりに息子のアルスが天空の勇者となる。何故リュカではなくアルスが勇者であるかの理由については作中では語られない。
本映画では「天空の勇者」とは別に「勇気ある者」という意味合いでも「勇者」が使われ、エンディングでは【ヘンリー】がリュカに向かって「お前こそ本当の勇者だ」と言っている。
また最後はリュカ(プレイヤー)の「そうだ、僕は勇者だったんだ」の台詞で締めくくりとなる。この場合は「勇気ある者」の意味のほか、ラストの展開のことも考慮すれば、「ドラゴンクエストのプレイヤー」という意味合いもあると解釈できる。
DQ6 
本作では努力次第で、誰でもなれる職業の一つとして登場した。
大魔王【デスタムーア】が、「勇者を生みかねない場所」として【ダーマ神殿】を恐れていたことからすると、「生まれつきの救世主」ではないにせよただの「勇気のある者」という訳でもないようだ。
システム上、どのキャラクターでも勇者の職に就くことはできるが、【主人公】だけは、他のキャラクターよりも勇者になり易い素質をもっており、主人公にしか装備できない伝説の武具もあるなど、「特別な存在」であることを匂わせる描写はある。
【オルゴーのよろい】が安置されていた【グレイス城】地下に、「このよろいを身につけられるのは真の勇者のみ」との書き置きがあったり、「大魔王の存在をゆるがす者が現れる」と【大賢者】に予言されていた存在であることが示唆されている。
ちなみに、物語の後半になると下の世界の【アモール】にいるおじさんが、「かつてこの町に勇者様の一行が訪れたことがあった」などと言い、主人公たちのことを勇者様一行と認識していることが伺える。
【モンストル】には町を救った英雄である【アモス】を勇者と呼ぶ住人もいる。
職業としての勇者 
職特性 | ★4以降、熟練度に比例して毎ターン、ターンの最後にHPが回復する。 ★8で80回復。 |
---|---|
マスター特典 | 最大MP+40 |
転職条件 | 主人公は【バトルマスター】【賢者】【レンジャー】【スーパースター】のどれか1つ、 それ以外はその4職すべてを極める |
上級職 | なし |
職補正
ステータス | 補正 | |
---|---|---|
SFC版 | リメイク版 | |
ちから | 140/128(+9.4%) | +10% |
すばやさ | 128/128(±0%) | ±0% |
みのまもり | 128/128(±0%) | ±0% |
かしこさ | 147/128(+14.8%) | +15% |
かっこよさ | 140/128(+9.4%) | +10% |
最大HP | 140/128(+9.4%) | +10% |
最大MP | 140/128(+9.4%) | +10% |
習得特技と必要戦闘回数
解説 
転職するにはバトルマスター、賢者、スーパースター、レンジャー全てを極めないといけない。
ちなみにこの4つの組み合わせは基本職を全てマスター、なおかつ被り無しとなっている。
主人公のみ例外的にこれらの内一つ極めるだけで勇者になれる。この仕様の有り無しで、【お楽しみダンジョン】に入る条件を満たせる手間がガラリと変わるのも地味に嬉しい。
ゲーム中では転職条件が具体的に示されることはないが、ダーマ神殿の宿屋の男のセリフからある程度察することができるだろう。
就くのが非常に大変(主人公ですらなれるのは終盤)な分、その強さは胸を熱くさせるものがある。
まず全ステータスがダウン無し。ちなみに上級職の中でかっこよさが上がるのは勇者とスーパースターだけである。
さらに★4から毎ターン終了時に【自動回復】するようになり、最終的には毎ターン80回復というとてつもないボーナスが付く。このHP回復は【しんぴのよろい】と同じく【不意打ち】されたターンでも発動するので、不意打ちされてかえって回復の手間が省けるということにもなりうる。
しかもマスター特典でMP+40。
習得できる特技も熱い。
めいそう、ギガスラッシュ、ジゴスパークの3つはズバ抜けた性能を誇り、最後まで使える。
ラスボス戦や裏ボス戦ではいてつくはどうも非常に有効である。
主人公の専用武器【ラミアスのつるぎ】の道具効果は天空の剣と違って【バイキルト】なため、敵の補助呪文の解除は勇者で上記を習得しないとできない。
主人公がこの職業をマスターしているか否かで難易度が大幅に変わると言っても過言ではなく、デスタムーアが勇者の誕生を恐れてダーマ神殿を滅ぼし、封印するのも頷ける性能と言える。
一方でギガデインがかなり霞んでしまい、ベホマズンも覚えないのは悲しいところだが。
また意外と知られていないが成長がかなり早いのも特徴で、上級職にも関わらず下級職とほぼ同じ速度で成長していく。
しかし主人公はともかく、それ以外のキャラは上級職4つをマスターするという時点で既にやり込み要素の域に達しており、クリアレベル帯までに就くことは経験値抑制の工夫でもしない限りまず不可能。
条件となる上級職4つをマスターするためには、最低でも2327回もの戦闘を重ねなければならないのである。
パーティのバランスを考慮して【パラディン】など勇者になるには関係の無い上級職に就くことも多いため、実際の戦闘回数はそれ以上になりやすい。
主人公以外が勇者に就く頃には、【ダークドレアム】も小細工無しで真正面から戦っても余裕で20ターン以内に撃破できるくらいになっているだろう。
経験値抑制を行えば40位で就くこともできるが普通のプレイならレベル60位に達していてもおかしくない時間になる。
ちなみに称号についてだが、★1・2はアモスの肩書(SFCむらのえいゆう→リメイク版 まちのえいゆう)を彷彿。
★3~5もやや微妙だが★6で「せかいのゆうしゃ」とぐっとカッコよくなり、さらに上を目指すと★7の称号は「しんのゆうしゃ」。漢字で書けば「まことのゆうしゃ」即ち勇者ロトを名乗れたのだが。
そして★8の「うちゅうヒーロー」となる。明らかに間違った方向にスケールアップしてしまった。
【幸宮チノ】が描いた1Pコミックの7巻の中では、「うちゅうヒーロー」の称号になったことをターニアに伝えると「妄想見るほど虐げられて、お兄ちゃんが壊れた!」とショックを受けるというネタがあった。
その途中に商人の「つかいばしり」、はぐれメタルの「ひとりぼっち」を経由していたのだが。
習得するミナデインの有用性が乏しいことも含め称号が気に入らないなら★7で止めるのも自由だが、HP自動回復量の+20やマスター特典MP+40を捨てるのはもったいなすぎるのがつらいところ。
そのパラメータ補正と職業特性の有用性から最後に固定させる職業の筆頭候補であり、この職に就いて★7からたったの30回戦いをこなすだけで上がってしまうので、留めておくのは緩い縛りプレーに近い。
マンガ版 
【神崎まさおみ】の漫画【ドラゴンクエスト 幻の大地】では、主人公ボッツがラミアスの剣などの伝説の武器を扱えることなどを指してしばしば明確に「勇者」と言われ、ボッツ自身も自分が勇者であると自覚し名乗っている場面もある。
【ライフコッド村長】は、シエーナに買い出しに出かける前のボッツに何になりたいのかを尋ね、「誰かを守れるくらい強くなりたい」と答えたボッツに対し、「やさしさを持つ者を勇者と呼ぶんだ」と励ました。
その言葉は【ちんもくのひつじ】に襲われたランドとビルテを助ける際、ボッツが誰かを守るために剣を手に取ったときにも思い出されている。
「勇者が一人である必要はない。生きて夢を見る者全てが勇者になれる」とも語っており、いずれにせよ少なくとも「勇気のある者」以上の存在として描かれている。
DQ7 
本作でもDQ6と同様の転職システムが採用されているため、上級職の一つという位置付けで続投している。
説明によると、「世界を救う力がある者だけがなれる伝説の職業」らしい。勇者だから強いのではなく、強くなった者が勇者となれる構図である。
本作では主人公であっても、勇者になり易い素質のようなものは無く、勇者になるのに必要な条件は、他のキャラ達と同じである。
前作とは違って魔王に恐れられているような描写もないが、過去ダーマ編にて【勇者を目指す戦士】が登場するなど、やっぱりDQ7の世界でも勇者という職業には価値はあるようだ。
現代【ユバール族の休息地】では過去での主人公一行のことを「勇者たち」と呼ぶ台詞がある他、【謎のほこら】にいる人物のように主人公を「神の選びし勇者たち」と呼んでくる人もいる。
主人公以外に対しては、町が救われた場合の現代【ルーメン】で【チビィ】が勇者として言い伝えられている。
またDQ3のような勇者をイメージしたものとして、本棚で【勇者ヘッポコくん】という話が読めたり、モンスターにも【コロヒーロー】【プチヒーロー】が登場した。
職業としての勇者(PS版) 
職特性 | ★4以降、熟練度に比例して毎ターン、ターンの最後にHPが回復する。 ★8で50回復。 |
---|---|
マスター特典 | 最大MP+31 |
転職条件 | 上級職をどれでもいいので3つ極める。 もしくは【ゆうしゃの心】を所持している。 |
上級職 | なし |
職補正
ステータス | 補正 |
---|---|
ちから | +10% |
すばやさ | ±0% |
みのまもり | ±0% |
かしこさ | +15% |
かっこよさ | +10% |
最大HP | +10% |
最大MP | +10% |
習得特技と必要戦闘回数
解説 
前作から条件が変わり、上級職3つをマスターすればなれるようになった。仲間キャラは前作よりかなり緩くなった反面、主人公にとっては少し厳しくなっている。
また、【ゆうしゃの心】なるアイテムを所持していれば、無条件で転職することが可能。
肝心な点は、最上級職である【ゴッドハンド】、【天地雷鳴士】もカウントされることだ。
この2つになるためには上級職2つをマスターしないといけないので、必然的にこれら最上級職を極めたら勇者になることができる。
特にゴッドハンドルートの場合は必要となる下級職がたったの3つであるため、全てのルートの中で最も早く勇者になれる。ただし、このルートには罠がある(後述)。
今回は主人公特典は無いが、主人公は転職が解禁されてからずっとスタメンのはずなので、真っ先に勇者になれるだろう。
同じくずっとスタメンのガボに先を越されるかもしれないが。
今回も自動回復付きでステータスも水準以上。対神さま戦では全員が勇者になって対抗するのがセオリーだが、ステータス的には攻撃特化されたゴッドハンドの方が魅力的に思える。
特技もザオリク・ギガスラッシュはゴッドハンドと被ってしまう。
天地雷鳴士から来た場合も、既にアストロン・ザオリク・凍てつく波動を覚えてしまっており、さらに瞑想とジゴスパークを取られる。
ゆうしゃの心で転職するには神さまを倒さなければならず、そもそも神さまを倒せるぐらいキャラが育っていれば、わざわざ心をもらってまで転職する必要も無い。
というよりゴッドハンドでおぼえるアルテマソードが単体攻撃とは言え非常に強力で、ギガスラッシュが目立たない。
そのためゴッドハンド経由で勇者になった人は期待外れで落胆するプレイヤーも多かった。
習得特技という判断基準があまりにも強過ぎたためだろうか。
せめてオリジナル版7の勇者でもベホマズンを習得できれば良かったのに。
いっそのこと、上記2つの最上級職と関係ない【魔法戦士】・【海賊】・【魔物ハンター】の3つを極めてから転職するのもアリ。
これならば習得特技の被りが少なく、無駄の無い強化に繋がるだろう。
ただ、このルートの場合は回復系の呪文・特技をほとんど覚えないという弱点があるため、総合力では最上級職経由に遠く及ばないことには留意しておこう。
その点に関しては仲間がフォローすれば何とかなるだろう。
ちなみに、DQ6では上級職にしては非常に成長が早い職業だったが、本作ではマスターまでに必要な戦闘回数が50回程増え、逆に他の上級職の方は必要な戦闘回数が減っているため、結果として人間上級職として平均的な成長速度に落ち着いている。
どういう訳か★1の称号が「おひとよし」にグレードダウンしている。
そして★7はやっぱり しんの ゆうしゃだ!
★8でうちゅうヒーロー&ミナデインも変わらず。
職業としての勇者(リメイク版) 
転職条件、職補正、特性、マスター特典はPS版と同じ。
習得特技と必要戦闘回数
★ | 称号 | 習得特技 | 戦闘回数 累計(ここまで) |
---|---|---|---|
1 | おひとよし | 【マホカンタ】【スクルト】【ルカナン】 【バイキルト】【フバーハ】【マジックバリア】 【アストロン】【トラマナ】 | -(-) |
2 | むらゆうしゃ | 【かえんぎり】【いなずまぎり】【マヒャドぎり】 【メタルぎり】【ミラクルソード】 | 8(8) |
3 | しまゆうしゃ | 【つるぎのまい】【しんくうは】【しゃくねつ】 【おいかぜ】【いてつくはどう】 | 20(12) |
4 | くにゆうしゃ | 【ライデイン】【ドラゴラム】【メガンテ】 【ベホマラー】【ザオリク】【ラリホーマ】 【バシルーラ】 | 50(30) |
5 | たいりくゆうしゃ | 【メラゾーマ】【ベギラゴン】【バギクロス】 【メイルストロム】【ギガデイン】 | 80(30) |
6 | せかいのゆうしゃ | 【ビッグバン】 | 110(30) |
7 | しんのゆうしゃ | 【ギガスラッシュ】【ベホマズン】 | 150(40) |
8 | うちゅうヒーロー | 【ミナデイン】 | 210(60) |
人間下級職と被るトラマナに限って引継ぎ可。
解説 
凄まじい数の呪文と特技を覚え、大幅に強化された職。
3DS版における仕様変更(人間の上級職で覚える呪文と特技はその職に就いている間しか使えない)により、【ゴッドハンド】・【天地雷鳴士】・勇者の3つの「上級職を前提に持つ職」は前提職の呪文と特技を覚え直すようになったが、あらゆる職が前提職になりうる勇者は呪文から剣技、灼熱まで幅広く覚えるレパートリーとなった。
さらにプラチナキングの特権であったベホマズンも習得できるようになった。これは嬉しい。(勇者以外になると使えなくはなるが)
同じくベホマラー、しんくうは、ギガスラッシュ等を持った万能職であるゴッドハンドと比較すると、あちらは力補正と専用技のアルテマソードで攻撃面において勝り、こちらはベホマズンと自然回復、マスター特典込みのMP補正で耐久面において勝るという関係。
キャラクターの役割によっては勇者よりゴッドハンドのほうが優先されるだろう。
ちなみに、イメージ的には勇者っぽい【主人公】だが、勇者ではカットインが入る特技を使うことができない。
カットイン特技を重視するのであれば、似合うのはつるぎのまいでカットインの入る【アイラ】ということになる。
なお、【魔法戦士】の習得呪文・特技と照らし合わせてみればわかるだろうが、魔法戦士で習得するもののほとんどは勇者でも習得してしまう(または覚え直してしまう)ため、勇者は魔法戦士の完全上位互換職となってしまった。
これは勇者が悪いのではない。魔法戦士の扱いが悪過ぎたのである。
格好は男女共通で、剣神ドラゴンクエストの主人公のものに似たサーコートにDQ3勇者の冠とマントをつけたもの。色合いはサーコートに合わせて赤で統一されている。
ガボの母狼も勇者の冠をかぶっているが、デザインをよく見ると天空の兜のそれである。
DQ8 
本作の【主人公】は【ゆうき】スキルによってデイン系やベホマズンといった専用呪文を習得できるため、システム面では勇者ポジションと言えるが、シナリオ上で勇者の資質などと関連付けられることは無い。
それどころか、本作はシリーズで初めて本編シナリオ中には「勇者」という単語すら出てこない作品である。
後述の「称号」も1つを除けば全てクリア後にしか得られないものばかりである。
ただし、クリア後になると突然、登場人物の台詞の中に登場するようになる。
【竜神族の里】で【グルーノ】は、主人公たちのことを「神鳥【レティス】に認められた勇者たち」と紹介する。
また、【竜の試練】を完全に果たした後は【竜神王】が「今こそ 認めよう。お前たちこそ 真の勇者と呼ばれるに ふさわしき者たちであった。」と言う。
彼によると4人皆真の勇者らしいが、それが特別な意味を持つ訳ではなく、認められても何も変化は無い。
主人公個人を特別扱いしているわけでもないので、単に勇気ある者として讃えているだけなのだろう。
他にも【アスカンタ】の少女のセリフなどがあるが、いずれも聞けるのは物語終盤あるいはエンディング後である。
ちなみに、普通は竜神王の前に【グレートジンガー】をたくさん倒すはずだが、こいつは勇者専用呪文【ギガデイン】を使ってくるのみならず、まめちしきにも「モンスター界の勇者」とある。
つまりDQ8において初めて勇者と呼ばれるのは、主人公でなくグレートジンガーである。
この点、3DS版ではラプソーン撃破後のレティスのセリフが「勇者たちよ」に変更された。
ボイスが付き仲間が増えた関係だろうが、結果として、主人公がグレートジンガーより先に勇者と呼んでもらえる形に改まった。
称号として 
前述の通り、主人公はゆうきスキルによってギガデインやべホマズンなどの歴代勇者の定番だった呪文を覚えていくが、スキルポイントを100振り分けると、『真の勇者』の【称号】を得られる。
また、【トロデ】からもらえるクリア時の称号には、『じっくり勇者』、『神速勇者』、『かもネギ勇者』、『はやぶさ勇者』、『無謀なる勇者』、『無鉄砲勇者』など勇者にまつわるものが数多くある。
DQ9 
転職システムを採用していながら、主人公専用職や最上級職といった形で勇者の職業が登場することは無い。
それでも勇者という単語は称号の説明文に登場することがある。
特に初回クリア時に関する称号は「○○な勇者に与えられる称号」と説明されていることが多い。
また、【グビアナ城】の釣り人は、従来とは全く違う理由で主人公を勇者と呼ぶ。
女性たちのいる沐浴場に侵入するために3階から飛び降りた「勇気のある者」という、DQ史上最低の文脈で使われた勇者である。
余談だが、【キャラクターメイキング】のあるRPG作品には、明確な「主人公」ポジションがいて専用の職業や能力を持たせるもの(例えばDQ3)から、
「メイクしたキャラ全てが主人公」として一切の優遇を持たせないもの(例えば『ウィザードリィ』シリーズ)まである。
DQ9主人公は「出自に設定がある」「一部専用装備・特技がある」「パーティから外したりAI操作にしたりできない」点では前者に当たるが、職業などに特別扱いが無い点は後者を意識したのかもしれない。
また、下級職と上級職ではなく全職を一長一短に設計する方針や、マルチプレイ要素などのゲームデザインの都合から、これらと矛盾する危険のある勇者職を出すことができなかった可能性もある(この辺りの事情はDQ10の項目にも詳しい)。
DQ10 
立ち位置としては『ロトの勇者』『天空の勇者』にかなり近い。
歴代勇者は複数存在するが、NPCとして登場するのは【勇者姫アンルシア】とその先代勇者【アルヴァン】の2名。
Ver.2のメインストーリーはアンルシアを軸に展開する。
【主人公】は勇者ではなく、勇者であるアンルシアを支える「導きの盟友」である。
また【魔勇者】という存在もいる。
DQ10には人間以外の種族も登場するが、「人間の神に加護を与えられた人間とその子孫」という設定であり、「勇者は人間」との原則が保持されているようだ。
神の加護を与えられているので他の人間にはない特別な能力を持つ。
プレイヤーキャラクターが勇者にならないのには、MMORPGだからという理由もあるだろう。
勇者の名を冠する職である以上、ある程度以上の万能ハイスペック職にしなければ過去のイメージに反してしまうが、MMORPGでそんなものを作ると「どこへ向かうにもパーティ全員が勇者」なんていう事態が頻発してしまう。
各々が一長一短の様々な職業を担当し、パーティを組むことで互いの短所を補ったり、職同士のシナジーを見出したりするMMORPGでは、勇者のようなハイスペック万能職は存在してはならないのである。
また、「プレイヤーが選ばれし勇者となって冒険する」というシリーズの原則をMMORPGで貫いた場合、選ばれし勇者がユーザーの数だけ作品世界に存在することになってしまうため、シナリオ面で不都合が生じてしまうのも理由だろう。
ただし、期間限定イベントとしてDQ1やDQ3
の終盤戦が再現され、それらの中ではプレイヤーも(各作品における)勇者になることができる。
勇者全般について詳しくはこちらを参照。
「勇気のある者」という意味では「勇士」という言葉が用いられている。
DQ11 
DQ4以来、久々に勇者主人公が復活した。
世界が危機に瀕したときに生まれる存在で、【主人公(DQ11)】、【ローシュ】が該当する。
手の甲に竜の紋章を持ち、大樹の根から過去を読み取る、雷を呼ぶといった【勇者のチカラ】と呼ばれる不思議な能力を持つ。
またその力を使用したスキルとして【ゆうしゃ】があり、勇者のチカラを失うと同スキルも失われる。
電ファミニコゲーマーで行われた【堀井雄二】へのインタビューによれば、DQ11は勇者というものを初めて正面から扱ったと述べている。
実際、今までの勇者が登場する作品と比べて本作では勇者という存在は主人公を中心としたイベントで終始に渡って言及される。
事情を知っている人物からは常に個人ではなく勇者として見られているのも特徴。
主人公個人として見てくれるのは長い時間を共にしてきたパーティメンバーと、育ての母や幼馴染といったイシの村人くらいである。
(実の両親すら”自分達の子供”より”勇者”としているように見える)
ちなみに生まれたばかりの赤子のときから明確に勇者と呼ばれている主人公は意外にも今作が初めて。
ただしその境遇から主人公は16歳になるまで自身が勇者であることを知らなかった。
なお、主人公の肩書きの1つでもあり、【ユグノア城跡】で勇者の力を取り戻した後はこれになる。
肩書きがバラエティー豊かなDQ11では珍しいド直球な肩書きである。
その他、仲間達の肩書きも【勇者の相棒】【勇者の導き手】【勇者の祖父】【勇者の盾】など勇者に関連したものが多い。
英語版ではLuminaryと訳されている。「啓発者」「名士」「有名人」のような意味を持つ単語で、過去のDQシリーズではスマホ版DQ2の【サブタイトル】 (Luminaries of the Legendary Line) 、DQ9の【スーパースター】の名称にも使われている。
語源は「光」や「照明」に関係した言葉なので、「人々に光を与えて導く者」というニュアンスなのだろう。
実際ドイツ語ではLichtbringer(光をもたらす者)と訳されている。
DQMCH 
幻魔【マガルギ】によると、「勇者とは勇気ある者のこと」だそうだ。
ロトシリーズ(特にオリジナル版)においては確かにそのような意味で使われていたように感じられるが、「勇者=勇気ある者」だとゲーム内で明言されたのは本作が初めてである。
本作の舞台がわざわざロトシリーズの世界であるのも、偶然ではないだろう。
なお、キーファのいたDQ7の世界では「世界を救う力がある者だけがなれる伝説の職業」とされていた。
世界によって、勇者の定義がそれぞれ違うのかもしれない。
DQMJ3 
【凶エスターク】のライブラリで存在を言及されているが、勇者であるということ以外の素性は一切明かされていない謎の存在。
かつて【エスターク】をバラバラにしたらしく、現在では【ブレイクワールド】各地に【地獄の遺伝子】が点在するだけで体さえまともに残らない状態になっている様だが、何故エスタークを倒すだけに飽き足らずそこまでしたのかは不明。
そして、完全には倒し切れなかったり、作品を跨いで登場したりと不死性が極めて強いことが示されているエスタークにこの様なことができるこの勇者は一体どれほど強いのか……謎は尽きない。
DQMJ3Pでもライブラリの内容は変化が無いが、地獄の遺伝子を集めて凶エスタークを産み出すサブイベントが削除されているので、DQMJ3Pの世界にもこの勇者がいるかはよくわからない。
スラもり 
主人公がそう呼ばれる。
わりと序盤のほうから呼ばれるが、物語が進むにつれてそう呼んでくるキャラクターが増えてくる。
終盤になると裏ボスの【ムーン】にも「スライムのゆうしゃ」と呼ばれたりするようになる。
【100匹救出】を果たした後には、【グランじいさん】曰く、
町のみんなも おぬしが この町の
ゆうしゃだと みとめておる。
本編の称号でいうと、『まちゆうしゃ』として認められたといったところか。
スラもり2 
【おうさま】が主人公たちのことを「小さな勇者たち」とか言ったりするものの、これは「勇気のある者」の意味であって特別な意味はない。
終盤になると【スライバ】が主人公のことを『笛の勇者』と呼んでくるようになるが、これについては主人公を特別視したものといえるだろう。
というのも、こちらは伝説の勇車【スラリンガル】を笛で呼び出して操る勇者といった意味合いだからだ。
また、クリア後には「勇者の井戸」に入れるようになる。ここをクリアすれば、【女神】に『真の勇者』として認められる。
スラもり3 
【スラリンカ】にいる。
DQMB2 
職業として登場する。
初期能力
HP | 650 |
---|---|
力 | 32 |
賢 | 30 |
守 | 40 |
速 | 25 |
回避率 | ★☆☆☆☆ |
称号一覧
Lv | 称号 |
---|---|
1 | 駆け出し勇者 |
10 | ひよっこ勇者 |
20 | 町の勇者 |
30 | 流浪の勇者 |
40 | 覇者 |
50 | 大勇者 |
60 | 真の勇者 |
70 | 天空の勇者 |
80 | 救世主 |
90 | 王者 |
99 | 伝説の王者 |
転職条件
- 【バトルマスター】【賢者】【モンスターマスター】【大商人】のいずれか2つをレベル50以上にし、ダーマの神殿チャレンジバトルで【伝説の勇者】に勝利する。
解説 
DQMB2レジェンドの「よみがえる伝説」から登場。剣を装備すると選択可能。分類は「特別職」。
すべての能力が平均的に上昇し、バランスは良いが器用貧乏ともいえる。
全てのモンスターと相性が発生し、第3の技が使用可能となるが、後者については変化前の技のほうが強力なモンスターも多い(【なげきの亡霊】のバギマ→スカルバイトなど)ため、一概に便利とはいえない。
勇者専用のセット装備技やウェポンダブルスキャンも存在し、性能はいずれも強力。
光属性に強いが暗黒属性に弱くなるため、これらの技を多用する魔王・大魔王戦では大ダメージは免れない。防具で少しでもカバーしたいところ。
設定上は本作最強の職業であるが、本編シリーズと違って性能にクセがあるため、オールラウンドに活躍できるとは言いがたい面もある。
DQB 
【精霊ルビス】の言う「勇者」でない者が竜王に挑めば、無事では済まないことが作中で語られている。
そして【主人公】はそれに当てはまらなかったため、ルビスの計画では主人公が道筋を整え、いつか現れる勇者がその道筋を辿り、竜王を倒すというものだった。
しかし主人公は、竜王と戦えばわずかに残った命が失われることをルビスから知らされつつも、今の時代の友たちに平和な世界を見せたいと考え、最終的に自ら竜王へ挑んだ。
結果、ルビスの心配していた通りにその命は失われそうになるも、人々が主人公の生存を願っていたため、肉体が朽ち果てることはなかった。
【ローラ姫】曰く「勇者だから何かを成すのではなく、何かを成したから勇者と呼ばれる」。
勇者が竜王を倒すという予定調和じみた道筋がルビスの予言ならば、本作の主人公は自分の意思でその道から外れている。
ローラ姫の解釈は、そんな主人公にふさわしいものだろう。
DQR 
「勇者」と呼ばれるDQキャラクターのうち、歴代主人公はヒーローカードとしてのみ採用。
ユニットカードになっているのは、【プレイヤーキャラクター】である幼き勇者レックス、仲間になるNPCであるアンルシア、NPCである【オルテガ】と【ローシュ】の4名となっている。なお「レックス」「勇者姫アンルシア」名義のヒーローカードも別に存在する。
職業としての勇者 
エースへのリニューアル後に実装された一人用モード「ソロバトルアドベンチャー」において登場。
剣神版DQ1主人公の格好をしたリーダー「ロトの血を引く者」の職業。
勇者専用のテンションスキルやデッキがあるわけではなく、実装済みの職業リーダーを一人に統合したというべきか。
敢えて言うなら一人用モード(勇者)専用のカードを使えることや、【スキルパネル】による成長システムなどが勇者の特徴である。一部のカードをエースカードとして強化することも可能。
別の職業のカードを併用できるというわけではなく、あくまでそれぞれのリーダーのデッキ+テンションスキルに加え、共通カードとして勇者専用カードを使用することができるという形。
レベルを上げてスキルパネルで成長させることで強化され、対戦用職業とは比較にならない能力になっていく。
いたストSP 
スフィアバトルにおける職業として登場。
戦士、魔法使い、盗賊で入手できるスフィアをほぼ入手できるという、他者を攻撃するのが得意な職業となっている。
特に、超強力なスフィアであるミナデイン、みんなのうらみを入手できるのは勇者だけである。
ただし非常に入手しにくいので、スフィアリストのコンプリートを目指すなら勇者で粘り強くプレイするしかない。
また多くのスフィアが入手できる反面、種類が多すぎて狙った戦術が立てにくいのも弱点。短期決戦では実力を出しにくいので長期戦向けの職業と言えるだろう。
この職業に初めから就いているキャラは、DQ側が【ローレシアの王子】、【主人公(DQ6)】、【主人公(DQ7)】、FF側がセフィロス、アーロンの計5人。
ドラクエ側は(元々勇者ではないDQ5の主人公をのぞいて)主人公=勇者である一方、FF側は主人公の先輩に当たるキャラが勇者になっている。
シアトリズムDQ 
本編のストーリーで勇者だったキャラクターの初期職業。
【勇者のさとり】でローレシアの王子、DQ6、DQ7のキャラクターが転職可能。
剣、ブーメラン、専用スキル「ゆうき」を持つ。
大乱闘スマッシュブラザーズSP 
有料DLC第2弾として2019/6/12のE3にて発表、2019/7/31より配信開始。
詳細は【勇者(スマッシュブラザーズ)】を参照。
ダイの大冒険 
【アバン】【ダイ】【ノヴァ】の3人が勇者と呼ばれる。
作中には出てこないが【クロコダイン】曰く「オレは勇者を名乗る大人の戦士と星の数ほど戦った」と言っているので登場こそしていないものの魔王を倒そうと旅した「自称」勇者は複数いたと思われる。
作中で【マトリフ】は「何でもできる反面なんにもできないのが勇者」と評しており、当の勇者であるダイは、各々の得意分野では専門家に敵わないが、最大の武器は皆を鼓舞する「勇気」である、と教えられている。
奇しくもこの発言、弟弟子である【まぞっほ】が「勇者とは勇気ある者」というのと通じるところがある。
この頃のゲーム作品では、DQ4の勇者が全ての面において専門職を遥かに凌駕するスペックに近かったが、ダイがそれを成し得たのは終盤も終盤、双竜紋覚醒以降であった。
同時に、「器用貧乏な勇者」というポジションも、北の勇者ノヴァに引き継がれる形で失われなかった。
他、番外的扱いになるが「ニセ勇者」として【でろりん】が存在する。
作中ではゲーム本編の勇者に当てはまるのは【竜の騎士】なので、システム的観点で見ると途中までは敵方だったが【バラン】も該当する。ただし直接的に「勇者」と呼称されたことはない。
強いて言えば、そのバラン配下のラーハルトが「魔王ハドラーを倒したのは人間の勇者だった」という言い回しをしていたくだりから人間ではない勇者がいるかも?と類推できなくもない程度だが、さすがに穿ち過ぎである。
逆に勇者と呼ばれていているアバンやノヴァはゲームシステム的観点で見ると勇者ではないことになる(アバンは【賢者】にあたり、ノヴァは何にも該当しない。DQ6で言うところの【魔法戦士】か)。
一応アバンは序盤のハドラーとの戦いで当時勇者用呪文だった【アストロン】を使ったが、その当時は発売間近だったDQ4でモンスターの【スペクテット】も使うようになっており、この頃には「勇者だけの呪文」という意味合いは薄れている。
クロスブレイド 
プレイヤーの分身である【マイ勇者】が登場し、冒険の書セットにカードが同梱されている。
魂の絆 
オリジナルストーリーの【絆の旅路】にプレイヤーの分身である【絆の勇者】が登場する。
また絆の勇者には【転職】システムがあるため職業としての勇者も存在する。
職業としての勇者 
【絆の勇者】の初期職業。【長押しアクション】は【ガード】(【盾ガード】)で、盾を構えて被ダメージを軽減し吹き飛ばしにも耐える。
装備できる武器・防具の系統は、片手剣・槍・大盾・鎧・闘衣・服の上と下。
初期装備として【いなずまの槍】が配布されるだけに槍使いの特徴付けがなされているようで、専用の槍スキルと奥義が実装されている。
その割には、装備をすべて外した際の基本グラフィック(3Dモデルの骨格の都合か無銘の武器と盾を装備)は片手剣なのだが……。
『ダイ』原作キャラクターでは、【ダイ】などが勇者系の性能となっている。
アベル伝説 
主人公【アベル】は善の神々の血筋グロウ族の血を引いた「青き珠の勇者」である。幼馴染で同じ日に生まれた「赤き珠の聖女」である【ティアラ】とは対をなす存在であり、【青き珠】?によって【伝説の竜】?を封印させる役目を与えられている。
能力面では呪文が全く使えないのでゲーム本編に照らし合わせれば【戦士】にあたる。
むしろ正式に戦士の肩書きを持つ【デイジィ】が技とスピードを持ち味とするタイプで装備品も少ないなど、「呪文が使えない」以外の特徴がかなり異なるので、過度な鈍重でこそないものの呪文が使えず筋肉質な肉体で、剣を主体とした豊富な装備品という特徴から彼が一番ゲーム本編の戦士に近い。
とはいえ初期は戦闘経験の浅さから今一つな力量だったことや、最終的に勇者専用装備で隔絶した力を手に入れた点は作品のベースになっているDQ3の勇者に似たところがある。
アベル以外には、5000年前に【ルドルフ将軍】を封印した【ガブリエル】が伝説の勇者として語られている。
スライム冒険記 
かつて【スラきち】がお供をし、魔王を倒した人間。そしてスラきち自身も勇者を目指している。
後にスラきちは【魔龍】(マロン)を倒し勇者と認められる。
スライムもりもり(マンガ) 
魔龍を倒した勇敢なスライムが初代勇者であることから、スライム冒険記のスラきちとその子孫のようである。
だがある代の勇者があまりに強く当時の王がその力を恐れた為、勇者の力を自らオーブに封印しており、現在の勇者の子孫は戦う力を持っていない。
しかし勇者の血筋を絶やさないために、封印が解ける数百年後まで悪者から身を隠し、表向きは影武者に任せてひっそりと暮らしているらしい。
そして勇者の力を受け継ぐのはスライム大作戦の【スラひこ】、【ホイさく】、【スララ】であることが示唆されている。
余談 
太宰治「走れメロス」のメロスも、DQ1さながらほぼ全裸で王様の前に現れ、勇者と表現されるラストシーンが知られる。
同作は【サマンオサ】のイベントに似たシチュエーションで始まるほか、力尽きたときのメッセージが似ているなど、DQでリスペクトが見られることがしばしば指摘されている。
そして、現実世界では… 
2011年3月11日に東日本大震災が発生し、それを受けて【堀井雄二】は公式の「ドラゴンクエストⅨ情報ブログ」にてお見舞いのコメントを掲載。
その中で次のコメントを述べ、非常事態の中、救助や復旧に向けて全力を尽くす国民に対して「勇者」という言葉を用い、賞賛を贈っている。
そして身命を賭けて救援活動にあたられている自衛隊、消防隊の方々
そのほか、この国を守ろうと日夜頑張ってくれている多くの方々に感謝します。
あなた方こそ、まことの勇者です。