概要
3DS版DQ8に登場する【幻のモンスター】の一種。
外見は【モリー】のコスプレをした【ベビーサタン】で、フォークの代わりに【スライムタワー】の飾りがついた杖を装備している。
初回のパッケージ版はこいつをスーパーライトで使用できるコードが特典になっている。
スーパーライトでは味方限定キャラクターとなっている。
DQ8(3DS版)
初登場作品。
【ミニデーモン】を30匹倒すことで【パルミド地方】の海岸付近に出現する。
【写真クエスト】攻略にはコイツを出現させなければならない。
ミニデーモン30匹ということで【パルミド】到達時点とかなり早い段階に会えるモンスター。
まめちしきでは「普通のベビーサタンより強いので油断は禁物。」などとあっさり書かれてはいるが、その正体は【スライムプディング】と同じく初見殺しの一角。
行動は通常攻撃の他に、【こおりのいき】、【メラミ】、【イオラ】、【イオナズン】、【ザラキ】と多彩で、可愛らしい見た目に反して危険な上級呪文や氷の息を連発してくる明らかに場違いなモンスター。しかもベビーサタンと違って失敗しない。
【ごろつき】の【いしつぶて】や【キメラ】の【かえんのいき】がキツいなぁと感じるような時期にイオラやイオナズン、氷の息は言うまでもなく理不尽な威力。
メラミに関しては時期的にミニデーモンの使うものすら厳しいので言うまでもないのだが、それでもこの中のラインナップでははるかにマシという異常事態。
よしんば耐えられるような耐性装備を準備できていたとしても、ザラキで即死させられる恐怖まで残っている。
「普通のベビーサタンよりはるかに強い」レベルなので、早いうちから戦うであればしっかりと準備してから挑もう。
状態異常への耐性は高く【マホトーン】が効かないが、たまに眠りと混乱が効くのでこちらは狙う価値はある。
ドロップアイテムは【ふしぎなきのみ】(1/32)のみ。
また【モンスター・バトルロード】の3DS版で追加された新ランクSSの決勝戦、【そんなの絶対ムリーズ】でも登場。
バトルロード主催者のモリーにちなんでであろう。幻のモンスターであるがどのようにして仲間にしたのだろうか。それともモリーのファンだったりするのだろうか...?
こちらでは確率で2回行動し、こおりつく息やイオナズン、ザラキの他【メラゾーマ】も唱えてくる。
攻撃力も400近くあるうえに強力な全体攻撃で修羅の如く攻めてくるが、HPがメンバーの中で最も低いため大抵の場合は真っ先に退場してしまう。
が、それをお供の【ウドラー】が蘇生してくるので、モリーサタンの攻撃の手は休まらない。
ちなみに【世界樹の葉】で蘇る瞬間、なぜかよそ見をしている。
これは死亡時のモーションの首の傾きがバグでそのまま残ったまま蘇生されるためと思われる。
ちなみにPVではベビーサタン2匹とともに現れていたが、ゲームでは1匹のみの出現である。
DQ10オンライン
2021年2月開催の【モンスターバトルロード 協力チャレンジバトル】での対戦相手【そんなの絶対ムリーズ】の一員として登場。
使用する呪文・特技のレベルがイオグランデ、メラガイアー、かがやくいきとさらに上がっている。
詳細はこちらを参照。
DQMSL
前述の通り、3DS版DQ8の特典コードを入力することで入手できるモンスター。後にDQ8コラボイベントで通常入手出来るようになった。
悪魔系のSランクで【イオナズン】持ちだがステータスはかなり低く、MPに至ってはイオナズン1発で息切れする。
自動MP回復持ちとはいえ、コイツを主力にするのはきつい。他に覚えている特技もメラミのみ。
あくまでコレクション的なモンスターである。
ウォーク
DQ8Rewalkイベントで2025年6月24日より登場。
それまでの【スライムプディング】に代わってクエスト5~7章受注時のフィールドでめったに見かけないモンスターとして登場した。
さらに2025年5月から開始の覚醒千里行【ボーンファイター】編にも6月27日から乱入モンスターとして追加。7月4日以降は「乱入モンスター発生!?」クエストにのみ乱入することがあり、イベント終了以降はこちらで狩る事になる。
弱点属性やテンションダウンの対処法などを知らないままに戦うと非常に苦戦を強いられる。
こころは紫色でコストは162。最大MPをはじめとする多くの能力値が高め。
高グレードでは特にギラ系の呪文ダメージが大きく増加し、封印と守備力低下に耐性がつく。
攻撃魔力はさほど高くないが、グレードSでごくまれにいきなり魔力かくせいでこれをカバーする。
また、守り人のまもり道のレベル80をはじめ、そこそこ多くのこころ道で全条件一致を満たせる。こちらの使い道で重宝することも。
こちらもスライムプディングと同様に、DQ8Rewalkの錬金がま報酬でグレードSのこころを1つ作ることができた。
モリーサタンの大騒動
ボーンファイター覚醒千里行ではコイツの存在が大いに物議を醸す事になり、実装後わずか一週間後に緊急アップデートが実施されコイツが一切出てこない状態にして覚醒千里行ボーンファイター編を周回することも可能になった。
一体なぜなのか?
そもそもこの覚醒千里行ボーンファイター編にはイオかジバリア、必ずいずれかの属性が弱点の敵が出てくるようになっていて、その接待武器ガチャとして登場した若武者レックス装備ふくびきの両手剣の朝神楽(あさかぐら)の存在を語らなければならない。イオ・ジバリアいずれかの属性をご都合で放つ斬撃・以心伝刃がメインスキル。しかも一定確率で直撃し、当初この武器は大いに光り輝いた。この難易度の高い覚醒千里行ボーンファイター編を快適に周回する為のみならず、両手持ちにすれば左隣のキャラのスキル威力一段階UP付きと置物としても優秀で汎用性の高さも併せ持ち、防具もMP回復付きで周回に最適な事が判明するや、全国の勇者はガチャに突撃し、中には大枚はたいて5本引くまで粘って限界突破4段階(4凸)を作る勇者もいた。
ところがこのモリーサタンが乱入することが分かり、全国の勇者が戦ってみるや朝神楽の評価は一変する。
なんとこのモリーサタン、朝神楽のメインスキル・以心伝刃のイオ・ジバリア属性に対し超耐性持ちだったのだ。ならばとサブスキルのメラ属性の開闢斬はどうかと言えば弱耐性、通らないことはないがやはりダメージは低い上対象が単体なので、必ず2~3体という複数で登場するコイツ相手にはやはり面倒極まりなく対処可能とは言い難い。ならコイツの弱点は一体何なのと言えば、デインとドルマである。この覚醒千里行でデインとドルマといえば、デインがごく少数の敵に刺さる程度、ドルマに至ってはめったに見かけない枠の血染めの魔剣に通るのみ。難易度の高さで著名なこの覚醒千里行、弱点属性やモンスターの系統をロクに調べず適当装備のまま突撃する勇者など極々まれで、当然予備知識として弱点や出現系統を調べてから挑む勇者が殆んどである。従ってデインやドルマなど本来この覚醒千里行ボーンファイター編ではほぼ役立たずであるはずで、まず誰も武器として持って来ていない属性であり、弱点の予習をしていた堅実なる勇者であるほど罠にハマる仕様になっていたのである。
エスタークの魔刃や如意棒といった無属性武器を持って来ていた人は辛うじて対処が可能であったが、そうでない人はまず通常戦闘終了後の強制乱入という特性上、HPもMPも削られた中での相対を余儀なくされる可能性が高いうえ、1回の戦闘に回数に制限があるにおうだち等の頼りになる補助スキルも通常戦闘からの引き継ぎで回数リセットはされない。さらには開幕で最大3段階までこちらのテンションを落としてくる上、モリーサタンの方は逆に最大3段階テンションを上げる陰険さ。この開幕早々のテンションの大幅差異によりこちらの攻撃力は大幅にダウンし嫌が応にも手数を求められる長期戦となる。もし乱入前の通常戦闘で補助スキルを使い切っていたらそれも使えない。イオナズンややたら痛い打撃でHPもMPも容赦なくゴリゴリ削られる。何より接待武器であるはずの大枚はたいて手に入れた朝神楽の攻撃が全く通ってくれないという事実が全国の勇者自身の気力まで奪ってしまった。
ところでこのモリーサタンがドロップするこころは紫こころでこうげき魔力やじゅもんダメージのUP率が高く、強いだけあってさすがに性能そのものは良好になっている。特にギラじゅもんを使用する際は最強こころの一角を占める事になるだろう。だがこれだけ強くて通常戦闘後の強制乱入という面倒な仕様にも関わらず、こころのドロップ率は通常戦闘のこころとほぼ変わらないのである。これもモリーサタンに只でさえキレていた全国の勇者の怒りの火に油を注いだ。これだけ強くて乱入仕様であるならば、こころは確定ドロップかせめてドロップ率は超高確率にしておけば、まだ反感はそれほど高くならなかった・・かも知れない。
こころに話が及んだところで、プレイヤーの怒りが頂点に達した極めつけがこの覚醒千里行ボーンファイター編のめったに見かけない枠でまれに登場する、【デュランダル】を狩っていた勇者にも容赦なくコイツが乱入してくることがあったこと。強力なデュランダルのこころを求め、こころチャンスでデュランダル確定枠を運良く発見した日には勇者たちが喜び勇んで戦いを挑んだ。だがこのデュランダル自身も(朝神楽の属性は通るといえども)相当の強さを持つ為、苦戦の末HPもMPも枯れ枯れ寸前で倒した勇者も多かろう。そんな状態に限ってコイツが乱入してくる様は正に鬼畜。もし乱入してきたコイツに全滅させられたら、こころチャンスのデュランダルこころ確定ドロップも当然おじゃんである。全滅前に逃げることこそ可能だが、その場合確定ドロップにも関わらずこころは手に入らない。そしてデュランダルのこころはイオとジバリアの斬撃・体技を大幅に伸ばす朝神楽に最適なこころである。朝神楽に最適な強力なこころの獲得に、朝神楽の天敵のモリーサタンに邪魔されるという皮肉極まりない事態になってしまった、これに流石にキレた勇者が多かったようだ。
そんな諸々の悪手が重なり、ボーンファイター覚醒千里行のモリーサタンの存在は実装直後にも関わらず非難轟々・阿鼻叫喚の有様となったのである。流石にこの時の運営の対応は早く、次週にはモリーサタン乱入と絶対乱入してこない二種類のクエストが選択可能となり事態はようやく沈静化したが、ソシャゲにおいて身銭を切って入手した最新武器が接待に裏切られると、いかに悪い意味での反響が大きくなるかの好例と言える事案と化した。YouTubeで『モリーサタン』で検索してみれば、この時の騒動の大きさが分かる動画が現在でも山ほど出てくるので興味のある方は一見の価値有り。