【技術】/飛空艇

Last-modified: 2023-09-18 (月) 19:09:56

アルファベット表記:Sky Ship/Valnarc
読み:ひくうてい/ヴァルナーク
分類:航空技術関連
該当地方:エルネセトア大陸
発案者:tocoma110
Tag: 技術 飛空艇 発案:tocoma110


概要

空中を飛行する乗り物全般の総称。
飛行原理は種類によって大きく変わるが、いずれにしても高高度まで浮遊し、その高度を維持しながら一定以上の速度で空中を飛行する能力を備えることが特徴。
秘境というあまりに危険な領域が支配するエルネセトア大陸では、陸・海でそれらを越えて移動出来る、画期的な移動手段として注目される。


しかし、実用に至るまでには非常に長い期間を必要とした。
研究こそ大陸歴初期から行われてきた一方、大規模な軍事起用・民間普及は大陸歴1800年代まで待つこととなる。それ以前の段階でも研究開発は進んでいた。
その期間は「陸路での移動が困難だが、空域は比較的安全である」という秘境を、安全かつ急速に移動するための手段として用いられた。


なお読みの一つ「ヴァルナーク」は、一部の神話に登場する灰銀の聖竜に由来する。

 

特徴

前述の通り、「空を飛べる」ことが最大の特徴。
原理・種別によってその飛行能力には差異があるが、その点は共通する。


また、基本的には「人間が操縦するもの」とされる。
これは自動操縦の技術がこの時代・世界に存在しない点と、空路も決して安全ではないという点に由来する。


飛行原理・機構によって概ね以下のように分類されるが、複合型も多い。

精術式

最もわかりやすい飛空艇。
精術によって浮遊効果・推進力を生み出し、空中を飛行するものが該当する。
大陸歴1600年代の飛空艇実用において、真っ先にロールアウトされたタイプで、後の時代のスタンダードでもある。そのため、『飛空艇=精術式飛空艇』という図式は根強く残ることとなる。

  • 超古代文明でも主要な飛空艇機関であったようで、実用に至れたのはそれらの遺物を解析したことも大きい。
    特に大帝国側で使用されていた。

最大の特徴は「精素現象による飛行」という点。
精素を用いて運用する特性から、精素の満ちるエルネセトア、ひいては“偉大なる青”で最も使いやすいタイプと言える。
主要なスタイルとしては浮遊・飛行共に精素結晶を用いる形で機関を起動する。精素現象による浮遊・飛翔が極めて有効なものであることは、各種生物の飛行能力が証明している。
そのため、飛竜類や獣鷲などの器官を参考とするものが多い。

  • 起動後の浮力維持・飛行(推進力)には大気中の精素も含めて活用することが多く、大陸歴意向で使用される飛空艇の中では、効率が最も良いとされる。

特性上、良くも悪くも完全に精素に依存した形での飛行となる。
そのため、飛行する空域の精場に強く左右されてしまうほか、精素に反応する生物に目をつけられやすいという難点がある。


また、浮力を得る機構と推進力を得る機構は、基本的に分けられることが多い。
これは異なる波音がぶつかり合うことを避けるための工夫であり、両者が隣り合う場合、何らかのトラブルを起こす可能性が高い。
そのため、それらの詠唱機関が放つ波音が干渉しあわず、かつ同時に機能させうる構造で設計させることが肝要。

非精素活用式

精素以外の燃料・動力・推進力を利用するタイプ。
空気より軽い気体を浮力として活用する『飛行船』型、回転翼を主軸とする『回転翼機』型、堅い翼を持つ『固定翼機』型など、種類が多い。
気球が開発されて以降、長く着目されつつも、精術式と比べ研究がやや遅れたあこともあり、普及には精術式よりも時間がかかった。


最大の特徴は精素の影響を受けにくいという一点。
これにより精場や大気中の精素種類に依らず、飛行が可能となる。火薬を用いた武器が秘境開拓で活用されるのと似た理由の強みを持っている。

  • とはいえ、精素現象自体は当然干渉してくるため、そこについての注意は必要。
  • また、各種動力に用いる燃料などは精素より研究が弱い、あるいは採集が不足しているものもあるため、そういった点がネックとなっている。

主に華州での研究が盛ん。

精素燃焼式

精素を燃焼させあるいは精素現象でタービンを回し稼働する、ハイブリッドタイプ。
その動力に精素は使いつつ、浮力・推進力は精素現象による物理現象となる。
精素現象周りの制御や影響が期待内部に限定されるため、外部の症状を軽減しつつ、精素の強みを生かした飛行が可能。そのため、純粋精術式よりもより広い範囲での活用が可能。

  • また、精術式と比べて初動での加速に優れるという意見もある。

超古代でも活用されたが、特に大連合側側で主流の代物であったと考えられている。

精核機関式

精核機関を用いて飛行するタイプ。
世界で最も素早く、なおかつ自在な飛行を可能とすると考えられるが、大陸歴の技術では実現しえない代物。
超古代文明ですら活用例は少なかったようで、極一部の飛空戦艦・飛空要塞のみだったようだ。


大陸歴1600年頃では、起動する異物は見つかっていない。

 

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