【生物】/ミソガルズソイムル

Last-modified: 2021-05-12 (水) 02:46:06

アルファベット表記:Misogardsoimr
漢字表記:味噌竜
分類:亜竜類
危険度等級:C
生息地方・国家:爬州東部
生息域:味噌の源?
発案者:tocoma110
Tag: 生物 亜竜類 危険度等級C 発案:tocoma110


「あれ一匹で味噌仕込みの肉が手に入ると……?」
とある女性冒険者?

概要

爬州辺境の秘境・『味噌の源?』にのみ生息する、「みそドラゴン」と呼ばれる生粋かつ由緒正しい竜の裔
ふざけた渾名だが、冗談でも何でもない。本当に「みそドラゴン」と言うほかない正統かつ正式な亜竜類なのだ。
その正当性は竜王に仕える臣下の竜族・ドラグレア華州竜の流れを組む水竜・ミナチなどと同等であり、特にその身に宿る“守護者の気概”真竜類のそれと同等かつ同質のものであり、相対したものにこの生物が竜であることを確信させる。むしろ、備える竜種の性はそれのみである。
かの秘境をかまるで聖地のように守り続ける、秘境の守護者である。


なお、生息地はどちらかと言えば大陸東部寄りにもかかわらず、名称が大陸西部的な響きを持つ理由は定かではない。
いつの頃からか、誰が呼んだか、嗅ぐわかしきミソガルズソイムル。

 

分布

味噌の源?のみ。
その内部に巣を構え生息する。なわばりの広さは不明だが、秘境内に収まる程度。

 

形態

一見すると、割とオーソドックスなドラゴンらしい姿をしている。
フォルムはドラグレアに近いものも、体格はもっとどっしりしており全体的に丸みを帯びている。全身は黄土色や赤茶色、焦げ茶色などの茶色系統の色のぱさぱさした鱗が覆い、腹面のみやや色味が薄い。ワニのものを大仰にしたような背びれが背骨に沿い板のように列をなし、尾先に至るまで続いている。その尻尾には鋭く長い二対の骨棘が生え、武器として機能する。


背面翼がなく、前肢は皮膜翼に進化しているほか「手」としての機能を発揮する指が数本残っている。
若干皮膜の量が少なく感じられる通り、飛行能力はさして高くない。どちらかといえば威嚇や格闘時の武器として用いる側面が強い。

  • 翼は波音器官であり、中規模の気流・重力干渉能力を持っている。継続的な長時間飛行は不可能な程度で、飛翔能力は補助に近い。

脚部は飛行種よりも陸棲種に近く、がっしりとしている。安定した歩行を可能としており、どちらかというと陸上向き肉体構造をしている。


顔つきはしっかりとしており、くちばしもないなど比較的牙獣類的な形状を持つ。

  • しっかりとした歯並びに強靭な顎が示す通り、かみ砕く力に優れた構造を持っている。
    実際、敵対者に対しては噛みつき攻撃を行なうこともある。大きな口は犬歯と臼歯を両方備えるため、噛み千切り、咀嚼することが出来る。
  • 頭部には一対の角状の器官が後ろ向きに生えているが、これは骨の上から皮膚が覆う特殊なもの。頭皮から地続きで伸び、色味も体色に準じる。
    それ以外にも小さな角のように見える棘質の部位が同様の形で伸び、鋭く長い耳も後ろ向きに生えそろう形となる。
    目の色は白目が大きく黒目が小さい。そのせいでどこか間抜け面にも、感情が見えづらいようにも見える。
    あと、鼻の穴がちょっとデカい。

平均全長:10m前後 平均体高:3.4m程度 平均翼長:片翼4~5m弱 平均体重:約4000t程度

 

生態

味噌の源以外の地域には生息していないことから固有種であることは確定であり、定説としては他の地域に住まうことは出来ないと考えられている。


形態で説明した通り、犬歯と入試を備える雑食性。
主に食するのは同秘境に生息するミ・ソ?適応生物各種。当該秘境の食物連鎖では頂点に立つと考えられ、そこにいる多くの上位生物を食する。特に鎧殻類のミソガニラやウォーム類のミーソヘッグなどが好物。それ以外にもライバル的存在として挙げられる可動緑類のミソランテと戦い、食する姿が知られる。
また、秘境から湧いて出るミ・ソ?も飲む。顔を突っ込んでごくごくというか溺れ飲むような場面が見られる。


行動時間は主に日中であり、日の出とともに活動し、日暮れと共に寝静まる傾向にある。
生活サイクルは非常にしっかりしているようで、規則正しい。また、日暮れが近づくとミ・ソ沼に数十分以上浸かる習性がある。実質風呂である。


数年周期で巡る繁殖期~子育て期のみつがいを形成、家族単位で活動する。それ以外は基本的にフリーで生活しており、独り立ちしたのちは家族と連携することもあまりないようである。
秘境内の固形化した味噌山に巣穴を掘り、そこに巨大緑類の枝・幹・葉っぱを敷き詰めた巣を作る。そこを根城に生活するわけだが、なるべく日当たりのいい場所を好むようで、強い個体ほど高いところに巣を構えられるようである。そのため、時々巣穴争いに敗れた個体が折角整えた巣を奪われ、泣く泣く追い出される光景が目撃されている。


体臭は極めて味噌臭い
というか、表皮どころか血肉骨の全部が味噌臭い。加えて言うと仮に本種を調理して食する場合、何と一切の下味付け無しで最初から味噌漬けにしたような味がする。*1

  • どの味噌の匂いかは鱗の色で異なる。鱗の色は個体差ではなく生息するミ・ソ?に依る。人類の髪色ではないが、それに近しい感覚で考えるとわかりやすい。ちなみに、雰囲気は味噌で味付けした鶏肉に近いとか何とか。

環境外からの来訪者には警戒心が強く、特に妊娠中・育児中はその態度は攻撃的なものになる。
性格自体はそれほど狂暴性の高いものではなく、味噌の源を害さなければ警戒はされてもすぐに攻撃はされない。


なお、すこぶるどうでもいい話として鳴き声を文字に起こすと、「ミィィィィィィ↑↑↑↓ソァァァァァァァ↑」という声音になるらしい。みぃそぁー。

 

能力

亜竜類の中でも特筆して高い守護本能を持つ
通常、古竜級の真竜類でもなければ獲得出来ないほど強固な守護本能を、生まれ持って備えている。
そのため、自らの住む土地=味噌の源?を守るためならば人類種だろうが北方の悪鬼魔獣だろうがいにしえの蛮神巨人だろうが、如何なる相手にも怯まない。己の命さえも顧みず立ち向かう姿は、「竜とは何ぞや」ということを体現していると言ってもいい。


その一方で、この生物は竜紋鱗竜玉石は備えない。
持つものは他の生物と同様の原理で形成される能力ばかりであり、逆に言えば守護本能一つで竜の末席足り得ていると言うことを意味している。
それ故に本来かなうはずのない相手にさえ善戦し、時に勝利までもぎ取ってしまうこともある。極めて強力な生物である……


と言えればカッコいいのだろうが、実際のところ気迫はともかく能力的には危険度等級相応である。
肉体は対人銃弾程度ならば容易くはじき返すが、普通の退獣装備でもダメージが通ってしまう。体躯相応に筋力・体力・生命力は旺盛で同程度の大きさの擬竜類よりやや優れるが、亜竜類としては平均程度。人間が相手取るにはいささか強敵であるが、どうしようもないほどの生物とは言い難い。
飛行能力も低く、数時間の飛翔を行なうには翼の能力が不足している。
代わりに、独特の質感を持つミ・ソの中を泳ぐことは特異な様子。どう見ても遊泳の邪魔になる尻尾の棘など何のそので、力強く泳ぐ。優雅さからは程遠いが、荒々しくも雄々しい姿は、見るものを感動させる──こともたまにある。


の末席だけあり、当然ブレス能力能力も備えている。
本種が吐き出すブレスは、ずばり『みそブレス』である。
冗談を言っているわけではない。本当に味噌のブレスなのだ。いや、正確にいうとそれが何なのかはよくわかっていない。だが、そうとしか形容出来ないブレスを吐くのである。これは決してミ・ソではない。みそなのだ。みそって何だ。味噌じゃないのか。
これを受けた相手は、強烈な味噌臭を放つ、粘性の高い気体なんだか液体なんだか緩い固体なんだかわからない何かを、全身に受けることとなる。それ以外、特に意味はない。爆発したり炎上したり凍結したり毒素や精素汚染されることもない。ただ、味噌っぽい何かをぶつけられるだけである。取りあえず、受けると臭いがつくが実体はないため、みそが残ることはない。
ただ、勢いと質量的負荷は土石流を彷彿とさせるほどのもので、仮にいにしえの時代の強化装着装甲などを纏っていても耐え凌ぐことは難しいだろう。普通の装備ではまず圧死する。
そして、このブレスの最大発射時間は観測されている限り、1時間。どこからどう吐き出しているのか、何を吐き出しているのか、その原理は未だによくわかっていない。

  • 過去、この秘境に獰猛な戴冠種が攻め込んできたことがあるが、その際には本種個体が群れを成し果敢に応戦、数十分にわたるブレス放射によって見事撃退した記録が残っている。その後はしばらくの間、秘境内の匂いが数倍増しになったらしい。

 

余談

ヴィジュアルイメージは魔術士オー〇ェン・無謀編7巻の巻頭カラー扉絵でキ〇スがやってるコスプレドラゴンです。
ネタ自体は同シリーズ8巻のあとがき。みそドラゴンって嫌だよねぇ。

 

関連するもの

  • 【秘境】/味噌の源?
  • 【食文化】/ミ・ソ?
  • とある冒険者…冒頭の発言の後、実際に単身で狩猟に向かったらしい。よーやる。
     

相談コメント欄


*1 ただし、これらの特徴は味噌の源に棲む生物全般に共通する。