映像作品/【黒き風】

Last-modified: 2020-10-16 (金) 17:45:25

FF:U

FF:U主人公。CVは神奈延年。殆ど喋らないことで有名。
FF7のヴィンセントがモデルになっているという説もある。
物語の主人公であり、常人を超えた力を持つ「アンリミテッド」の一人。
右手に腕と一体化した銃「魔銃」(マガン)を装備している黒いマントに身を包んだ男。
普段は魔銃は銃の形ではなく、ギプスのように腕にはまっているだけだが、
自分の意思で銃の形態に変化させることができる(「ソイル、我が力!」「魔銃、解凍!」と決めゼリフが存在)。
魔銃に弾となる「ソイル」(普段はベルトに装着されている)を3種類装填して発射することで、
その組み合わせに応じた召喚獣が登場し、敵を殲滅させることができる(決めゼリフは「お前にふさわしいソイルは決まった!」)。
ただし、本編ではある理由で自分の思い通りに動かなくなっていて、銃形態に変化できないことがある。
本人の寡黙さゆえそのことを周囲のほとんどの人間が知らず、
「なぜ魔銃を撃たないの!?」などと怒りをぶつけられることもしばしば。
マントの裏に普通の赤い銃も持っていて、左手でこちらを撃って戦闘することもある。


12年前、白い雲とともに黒き風のいた世界「ウィンダリア」や
白い雲のいた世界「ミステリア」などの数多の世界を滅ぼしてきた「混沌」と戦い、
そこで自らを混沌と融合させることで動きを封じ、白い雲に混沌ごと打ち倒される。
アンリミテッドの力で生還した風だったが、記憶をほとんど失ってしまっていて、
最初に記憶を取り戻したのは白い雲が自分を倒す最後の瞬間の記憶だけであった。
それ以来白い雲を宿命の敵と信じ、異界のどこかにいる白い雲を探してさまよう。
…のだが、結局アイユウたちメインキャラ一行のピンチを何度も救った後同行することになる。
 
とにかく寡黙で、魔銃を撃つバンクシーンを除くとセリフが半分ぐらいに減ってしまうくらいである。
(ひどいときは「カエル…」というセリフが2回あるだけという放送回もあった)
本人そのものはクールなキャラクターなのだが、砂漠で上から降ってきたり海中で上から沈んできたり
とやや間抜けな登場をしたり、前述のようにセリフがほとんどない回があったりなど、
たまにスタッフに遊ばれているようなギャグめいた演出が入ることもある。


主人公ではあるが、寡黙で感情を出すことが少ないという性質上、本編は基本的にアイ・ユウ・リサの三人の視点で動いているため、イマイチ主人公と認識しづらいキャラである。傍から見ると主人公達がピンチの時に駆け付けてくれる、ヒーローといった感じである。
もっとも、風以外に主人公サイドでまともな戦闘力を持っているキャラクターがおらず、
(リサやコモディーンの面々など戦闘能力を持つキャラはいるが、強さは大きくかけ離れている)
魔銃のバンクシーンを筆頭に持っていくべきところはきっちり持っていくため、主人公(笑)みたいな扱いをされることはほぼない。
 
ただ、アニメ本編のラスト近くでは、魔銃が発動せず白い雲に二度目の敗北を喫した上に、
その雲にお姫様抱っこされるわ、伯爵を裏切った雲が獅子奮迅の活躍を上げている一方で風は戦線離脱してしまうわで、
「あれ、これ雲いれば風いらなくね?」みたいなことになっていたりする。
まあ、アニメ最終回で非常にカッコいい所を見せているので名誉挽回は十分できているのだが。


「黒き風」というのは雲・四凱将ら伯爵サイド(敵サイド)からの呼び名で、アイ・ユウ達一行からは専ら「風」とのみ呼ばれる。
他にもルーからは「風サマ」と、ヘルバからは「魔銃ちゃん」、クポからは「相棒」「破壊神」、ソルジャッシーからは「黒木くん」と呼ばれ、呼称の多彩なキャラでもある。
 
しかし特記すべきは、アイに始終「風のおじさん」と呼ばれ続けることであろう。
「風の」をつけずに「おじさん」とだけ呼ぶこともある、というかそっちのが多い。
元々、風を初対面の際にアイが「おじさん」と呼び、その後弟のユウも呼んでおり、
アイはそれに対して「嘘でも『お兄さん』と呼ばなきゃ」とダメ押しにしかなっていない
なぜか先に風をおじさん呼ばわりしたアイが咎めている。


記憶の中の女性アウラとの関係は非常に複雑で、アニメ本編ではすべて分からず終わっている。
幼い頃に生き分かれた兄妹であり、恋人同士でもあるという、困惑するような設定を持つ。


FFでもおそらく初となる、「バハムートでもある主人公」(厳密にイコールではないが)。
幻獣とハーフ実は幻獣みたいなもんでしたというのはいたが、シリーズの顔であるバハムートも兼ねているというのは、まだ他に例がない。