(南サンドリアJ-9、Authereに話しかける)
Blendare : 兄ちゃん、返してよ!
それはボクの分なんだよ!!!
Authere : けちけちするなよ、もう。
じゃ、昨日貸してやったアレ、早く返せよな。
Balasiel : これ、おまえたち。何を争っておる?
Blendare : だって、兄ちゃんがボクのお菓子を
取っちゃうんだ! 人の物を取るのは泥棒だって
いつも、うちの母ちゃんが言ってるよ。
Authere : だって、こいつがボクのおもちゃを
返さないからいけないんだ!
Balasiel : よしよし、2人の言い分はわかった。
いいか、兄弟というのはな、一生続くのだ。
兄と弟は、いくら歳を取っても兄と弟だ。
わかるか?
Authere : わかるけど……。
Blendare : ふうん、なんとなく。
Balasiel : 世の中には、いろいろな兄弟がおる。
なかには、顔を合わすたびにケンカばかりして
いる奴らもおる。
Trion : ハァックション!!!
Avandale : トリオン王子、
お風邪でも召されたのでは?
Trion : い、いや。大丈夫だ。さあ、行くぞ。
Balasiel : だが、いずれは助け合わねばならぬ
時が来るのだぞ。20年前の戦争に比べれば、
おまえたちのケンカなぞ、ちっぽけなものだ。
わかるか?
Authere : そりゃ、そうだけど……。
Blendare : うーん……。
Balasiel : このところ、世界の各地で争いごとが
起こりつつある。もしまた、戦争にでもなったら
どうする? 街のすぐそこへ魔物が攻めてきたら
どうする? ケンカしてる場合ではないぞ?
Authere : 来るかな……、魔物。
Blendare : ま、魔物なんか、こわくないやい!
Balasiel : ふっはっは。なかなか元気が良いな。
おまえたちも大きくなったら、魔物退治に行ける
よう、毎日、剣の練習をすることだ。つまらぬ
ケンカなどせず、頑張るのだぞ。