死の秘宝/DH-notes4

Last-modified: 2023-07-12 (水) 13:56:24


手裏剣

daggerが手裏剣と訳されてる

ああ、自分もそれ気になった。<手裏剣
忍者じゃないんだからw

ホグワーツで手裏剣が飛び交うだもんなぁ。
日本の魔法学校ならともかく。

「ダガー」と「手裏剣」じゃイメージ違いすぎ。
普通の人が「手裏剣」と聞いたら、忍者しか思い浮かばないよ。
どうしても日本語にしたかったのなら「短剣」でいいわけだし。

ベラトリックスがドビーに投げたknifeは「小刀」。ナイフでいいのに。
なんでこう要所でいちいち和風の名詞がでてくるでござるよ? ニンニン

こ、こがたな・・・

日本語でも「短刀」というちゃんとした訳語があるというのに。

小刀っていうと、鉛筆削ったり、細工仕事したりするアレを思い浮かべる・・・

幸運薬もらえるかどうかの魔法薬の授業のときに豆をつぶしたのも小刀だったかな

豆つぶすのなんて、それこそ「ナイフ」でいいだろに

手裏剣気になってたんだが、まさかダガーのことだったとは。
全然違うだろ。

7巻の下、P314の2段落目でマクゴナガル先生が手裏剣を投げているんですが、
先生はマグルの日本文化をよくご存じだったのでしょうか?
それとも回転さんの裏設定ではジャパニーズニンジャ=魔法使いだったのでしょうか?

ダカーナイフのことらしい

個人的には7巻のゆうこりんの珍訳の中でもぴか一じゃないかと思っとります。

手裏剣をなげるマクゴ先生・・・

邦訳読んでなくて信じられないんだけど、手裏剣 って書いてるの・・・? 

手裏剣、見た時は一瞬目を疑った。
ハリポタの世界に忍者紛れ込ませるのやめれ

だって庭師イコール庭番(忍者)だと思ってる人だよ?
調理ストーヴが竈、バスルームが手水場になる人だよ?

豊橋天狗のメンバーなら、手裏剣投げてもゆるすけど
マクゴ先生はあかん。
マクゴ先生はスコッツの設定っぽいから、
投げたのは↓コレだろ

http://en.wikipedia.org/wiki/Dirk

どうみても手裏剣じゃありません。

ダガーを手裏剣!?バカじゃないの!

あっそうか。
マクゴ先生は名前から言っても、タータンチェクを愛用してることから考えても明らかにスコットランド人。
だから戦闘魔法でもダガーが出てくるんだな。
そういう細かい部分の設定が面白いんだよね。
ゆうこりんは何も考えていなさそうだけど。

ゆうこりんお得意の
"あまり馴染みのないものは、日本風に置き換える"というとんでもない考え方の被害者のいい例だな

あいつは外国の小説を通して異国の文化を知るという感動を知らないんだろうか
知らないんだろうな…

まあまあ、古い言葉をそんなに毛嫌いしないでも・・
自分たちの言葉だってすぐ古くなるのにさあ・・と思って読み進んでたら
「旅籠」に行き当たった。ダイアゴン横丁の入り口、旅籠の漏れ鍋・・
ごめん、自分もだめだった。

手裏剣はねーよ 百人中百人忍者思い出すだろ・・・

古いだけならこんな騒ぎにはならんさ。
全体の調和が全然とれてないから、げんなりするんだ。

現代イギリスに忍者や江戸屋敷や昭和のパロディ仕込んでどうすると。

いっそ徹底してカタカナ語は使わない方針ならまだわかる。
しかしホッグズヘッドは宿屋部分が「旅籠」と呼ばれているのに、下の酒場は「バー」

棒手裏剣だっけ?形状の似たものがあるといえばあるんだけど
だからって、なんでこの場面で使うかねぇ。
おかげで緊迫した戦いの場面が一瞬で崩れるじゃないか。
こんなことするから物語の中に没頭できないんだよ。
一体全体どんな辞書使ってりゃダガー=手裏剣になるんだ?

>マクゴ先生は名前から言っても、タータンチェクを愛用してることから
>考えても明らかにスコットランド人。だから戦闘魔法でもダガーが出てくるんだな。
そういうことが判る人には判るし、判らなくても注釈あたりで補足してくれれば
物語への理解や外国への興味なんかがより一層深まるってもんだろうに。

そうなんだよね
「古い言葉」自体が悪いといっているわけじゃないんだ。
古くてもきれいな言葉はやっぱり残っていってほしいとも思う。
だけど使われてる場面が悪いからうんざりするんだ。

イギリスの、しかもこんなにイギリスっぽさを前面に押し出した物語を
和風ファンタジーにする必要ないよなw

旅籠+バー
うける

ルーナ

原書でもルーナは標準語と違った言葉遣いなんですか?
あの馬鹿っぽい話し方のせいで、ルーナが嫌いになりそうです。

しゃべる内容はおかしいけど、話し言葉自体はフツー

原書じゃ、普通の話し方だよ。
ルーナは言ってる内容は不思議ちゃんだが
いいかたはバカっぽくない。
それでときどきいいことも言うから感心するよ。

ありがとうございます。不思議ちゃんと馬鹿っぽいは全然違うぞゴルァ!
あの言葉遣いのせいで彼女のセリフが出てくると読む前からげんなり
してたぞ、どうしてくれよう。

あれはやばいな
まじで知恵遅れかと思ったorz

まとめサイトに、「ルナは知的障害でいじめをうけていると思ってた」
という子どもの読者が実際にいる、と載っているよ。

あの書き方じゃそう思われてもしょうがないなあ
まあ、自分もちょっとそう思ったよ…7巻の言ってる内容のまともさと喋り方のギャップは更に違和感あったし

7巻で初めて原書買って、
ルーナの喋り方のあまりの普通さに逆に衝撃を受けましたよ。
多少はどこか変なのか、と思ってたから。

「もン」もだけど、「~なんだぁー」っていうのがヒド過ぎるんだ。
それで、ちょっと変わったことを信じてて口にするわけだから、
知的ハンディに見えるのもわかる。

ルーナは
頭がゆるい系の不思議ちゃんではなく、
原書版の方はクール系な不思議ちゃんて事?

自分もルーナは知恵遅れだとこのスレみるまでずっと思ってた。
だってルーナが登場してる巻そんな感じだったし障害者だと信じてた。
違うなんて知らなかったよ・・マジで誰か静山社以外の普通の出版社で改訂版出して欲しい

原書読んだ感じでは、自分の世界観を持ってるけど
頭の回転の速さはハーに負けず劣らすだと思った。
ハーのツンデレぽいところと対比されるから味があるなあって感じで。
映画のイメージもそうぢゃないかな。

原書と日本版のルーナの違いはキャラだけだよね?
外見は翻訳どおりでおk?
「普通の表情でもびっくり顔」「明らかに変人のオーラが漂っている」ってあって、
ヘンな顔のイラストも付いてたから、それと比べると映画版はえらくかわいい子採用したな
と思ってたんだけど・・映画だからそんなものかな。

"protuberant eyes that gave her a permanently surprised look"とか
"an aura of distinct dottiness"ちうあたりのことかな。

映画を見てしまったので、その前に原書だけで感じてたイメージを思い出すのが難しいけど、
目がキョロキョロと印象的で、突然皆がついていけない話をするー情報通だけど
皆が読んでないような変な雑誌読んでたりしてーって印象があった。
ちょっと皆と違うものを見ていて、でも現実に何が起きているかも皆と違う視点で観察しているというか。
知恵遅れなんて思いもしなかったよ。だって名門ホグワーツ生だよ?

映画を見たときには確かに思ってたよりかわいい(整っている)って印象だけど
愛嬌がなくてちょっと皆と違うところに視線が行っている雰囲気はうまいなーって思った。

日本語版の5巻以降は全く見てないけど、そんなに愚鈍なイメージなの?
イラストまであるってびっくり。

語尾もだけどルナのしゃべるyouを「あんた」と訳されたのが衝撃で立ち直れなかった。

映画でルナ役をやった子は、本(もちろん原書)を読んだ時、
「これは私だ、絶対に私がやりたい!」って思ったそうだ。
映画見たけど、原書の雰囲気とピッタリだった。
・・そして邦訳の雰囲気とは全く違ってた。

日本語版でしか読んでこなかったから、ルーナって頭の弱いイタイ子だとばかり…
映画でずいぶんイメージが違うと驚いてたんだよね。

日本語版7巻のルーナの語尾が本当にイライラする。
わざわざ「もン」つけんでいい。

前からあそこまでもンもン言ってたっけ

今更だけど、今7巻下の23章、トリオが捕まってマルフォイ邸の地下にいるシーン。
すごく緊迫した場面だよね?なのにルナのせりふが毎度おなじみの
「出ることはできないんだもン、ロン」
「地下室は完全に逃亡不可能になってるもン」
「もう何もかも試してみたもン」
って、もう本当にふざけて訳してるとしか思えません!
キャラクターのこんなに酷い脚色というか、ねじ曲げが許されていいんでしょうか。

許されていいワケがない。回転さんが知らないのが悔しいところ…

フルールに喋らせればシリアスな場面でもそうと感じず、ルナに喋らせれば緊迫した場面が台無し
ヴォルに関してもそう。スネイプに至っては僕発言のせいで間違った解釈を読者に与えてしまった。
どれも酷い脚色のせいで

その場面が不自然すぎて思わず5巻を読み直したよ
たまに「もン」が語尾につくけど以前は普通にしゃべってた
何で急に連発するようになったのやら…

そういや10月に暇だったのでこりんの東京の講演会に行ってみたんだけど
ルーナは現実に興味がないんだろうって言ってたの思い出した。
「もン」ていうのはその「むせきにーん」な感じを出したんだって。
「にーん」を伸ばしてたからよく覚えてる。
でもルーナって人とは違う角度から現実を見てるってだけで
むしろ普通の人が気づかないことに気づくような鋭いとこもあるよね。
自分の考えでハリー達と戦ってくれた子だし、「むせきにーん」じゃないと思う。
やっぱルーナのキャラがよくわかってなくて「もン」にしたんだなと思った。

また勝手にそんなキャラ付けを・・・
フワフワしてるけど無責任なシーンなんてなかったよ

ルナは私の大好きなキャラクター。
不思議ちゃんだけど、ある意味現実的で漢なかっこいい子だ。
無責任なんてトンデモない!どのシーンで無責任だった?
こりんって、はずしたウケ狙いしてるわけじゃなく、
読解力が本当にないんだってことがはっきりした。
もう本当に最低。本物のハリポタを返せ。

無責任?!

ちょっと待て。
どこをどう読んだらルーナが無責任に見えるんだよ。

なんでハリーたちがルーナと親しいとか、
なんでオリバンダーさんがルーナに感謝したとか
こいつ絶対に分かっていないだろうな

ルーナ(ていうかルナ)ちゃんは現実逃避してるんじゃなくて現実の捉え方が他とは違うだけ。
逃避どころか、他の子よりきちんと前に進もうとしてる。
だから終盤ハリーと行動を共にするポジションに抜擢されたんだと思う。
回転さんが描こうとした人物像をむせきにーんに捩曲げるなんてひど過ぎるよね。

むせきにーんなゆうこりん

現実に興味がないという解釈はぎりぎりあり得るかもしれない…が、
むせきにーんはどう考えても違うよな。あほかこりんは。

ハリーに気を利かせたり、ロンのきついとこ見抜いたり
けっこう周りをよくみてるから現実にも興味あるよ。
不思議な生物とかにそれ以上の興味があるだけで。

原作者にチクッていいよね?
「Lunaは無責任な性格なので、ふざけたしゃべり方に訳しました」
とこりんが言ったと。
これって結構重大発言だよ?

本当は「浮世離れしていて周りとずれた感じがある」みたいに
いいたくて、でも適当な日本語が思いつかないから
「むせきにーん」といったのかもしれないけどね。
なにしろ物が克服されたり滅亡したりすると書く人だから
本当は何がいいたかったか誰にもわからない。
それにしてもそんな人間が物書きやっちゃダメだな・・・

翻訳してる人がルーナをむーせきにんなんて言って訳してるのに、読んでる側は誰一人そう思ってないなんてww
どこで時空が歪んでるんだ?

ルナは、変な生物に関しては父親の影響で奇妙なことを信じているけど、
それ以外はいたってまともというか、誰より冷静でかっこいい(クールでスマートな)子。
こりポタを読んだ子どもが、ルナは知的障害でいじめられてるんだと思ってた、
という話が昔のスレであったし、まとめサイトにも載っているけど、
英語版だと印象がまったく逆だよね。ほんと、罪な訳、脚色だよ。

ルナは成績はハーマイオニーに負けるけど
本質的な頭のよさはハリー世代で一番なイメージ

頭がいいというより、物事の本質を見極める感覚が鋭いって感じだな>ルナ

自分もまとめサイト見るまで知的障害でいじめられてると思ってたよ。
やっぱあの気持ち悪い「もン」とかいう口癖のせいなのかな

章題のシュレシンジャー氏の強烈なイラスト(アゴ割れてる)の所為で余計マイナスなイメージしか出来ない…。
シュレシンジャー氏の表紙は雰囲気があって好きだけど、
キャラ絵はクセがありすぎるので自重してほしい…。

あの絵は一言で説明すると「狂人」ってイメージの絵。
あの絵とこりんの脚色口調で、キャラを滅茶苦茶にされてる。

希少価値

7巻8章211ページ、結婚式でひとりで踊り始めるルーナをみて感心するロン。

>「あいつ、すごいやつだぜ」ロンが感心したように言った。「いつでも希少価値だ」

こんなとき「希少価値」とかいう? 原文はどうなってるの?

‘She's great ,isn't she?’ said Ron admiringly. ‘Always good value.’
ハードカバーUK版p123

good valueは商品なら「値打ち物」って意味だけど
人やイベントなら「見る価値ある」「楽しませてくれる」ってことじゃね?
つまりロンはルーナのことを「いつもおもろいやっちゃ」「いつもいい味出してるぜ」
といってると思うが。

「希少価値」は意味不明だろ。
そりゃルーナみたいの少ないけど「稀少」なんてどこにも書いてない。

ルーナは個性的というか風変わりな子ではあるけれど、こりんは必要以上に変人奇人ぶりを強調したがってるよね。

>「いつもおもろいやっちゃ」「いつもいい味出してるぜ」
そんなら納得だわ。ありがとう。
「いつでも希少価値」ってのも変な日本語だよね。


good value:An affable, charismatic, or entertaining person.
https://www.urbandictionary.com/define.php?term=good%20value
https://idioms.thefreedictionary.com/good+value

迷信どっさり

「迷信の一つだよ。『真夏生まれの魔女は、マグルと結婚する』、『(あした)に呪えば、夕べには解ける』
『ニワトコの杖、永久(とこしえ)に不幸』。聞いたことがあるはずだ。僕のママなんか、迷信どっさりさ」(七巻21章p42)

‘One of those superstitions,isn't it? “May-born witches will marry Muggles.” “Jinx by twilight, undone by midnight.”
“Wand of elder, never prosper.” You must've heard them. My mum's full of them.’(UKp336)

ラブグッド家で、ロンが魔法界の迷信について話す場面。

may-bornは五月生まれで、五月は真夏ではなく初夏なのでは?と気になりました。
原書がMで韻を踏んでるのを訳でも踏襲したのかもしれませんが、
内容を変えたら駄目だと思うんですが…。

あと、モリーが迷信を信じるタイプだと言っていますが、そういう人を
>迷信どっさり
とは言わないと思う。

“May-born witches will marry Muggles.” 「5月生まれの魔女はマグルに嫁ぐ」
“Jinx by twilight, undone by midnight.”「夕方までにかけた呪いは真夜中までに解ける」
“Wand of elder, never prosper.” 「ニワトコの杖に栄えなし」

普通、時間で考える時は、twilight はたそがれ時なんだけどね。
夕方の薄明かりが残る状態。
「The Twilight of the Gods」は「神々のたそがれ」。

訳語のトップに
(日の出前、日没後の)薄明、薄暮
とあるから、有明とか曙だと思ったんだろうか。
こちらを示すためには the morning twilight にしなきゃいけないんだけど。

おそらく原文が韻を踏んでいるから、(twilight, midnight)
(あした)に呪えば、夕べには解ける』で語呂をよくしたつもりじゃないかな。
「黄昏に呪えば、夜半には解ける」で原文に近い言い方もできるのにね。

結婚のジンクスも「真夏」と「マグル」で頭韻だと思う人はいない。
「五月生まれはマグルに嫁ぐ」でいいじゃん。「嫁ぐ」とすれば魔女(女)と書かなくてもいいし。
「ニワトコ」と「とこしえ」はまあいいけど苦しいねw

midnightがどうして夕べになるんだー。
中学生でも「真夜中」ってわかるだろ。

by twilightというのは「夕暮れまでに」っていう時間の問題じゃなくて
「夕暮れの薄明かりで」(薄明かりを光源にして)っていう意味だと思うけど?
薄暗いところでよく見えないまま呪いかけても夜中までには解けちゃうよ、ってことじゃないの?

そういや、そうだね。
「黄昏に呪えば、夜半(まで)には解ける」で意味的にもオッケーかな。

バスルームのかんぬき

ブラック邸のキッチンは厨とか厨房と言われてたから
7巻にでてくるbathroom は厠か手水場かとwktkしてたら
これが「トイレ」「バスルーム」なんだよね。ツマラン…

「トイレに行く」・・・
震える手でバスルームの内側から(かんぬき)を掛け、(9章p251)
"Bathroom," ・・・
bolting the door behind him with trembling hands, (UK版p.145)

それにしても…バスルームの内鍵を「かんぬき」って言う人いる?w

【かんぬき】
1 《「(かん)()」の音変化という》門の扉が開かないようにする横木。
左右の扉の内側につけた金具に差し通して使う。(大辞泉)

1.観音開きの門を内側から動かないようにしめきるための横木。
左右の扉につけた金具に刺し通して固定する。(明鏡国語辞典)

ってことでバスルームのスライド錠を「かんぬき」と呼ぶのはアウト。
和風にするにしても「掛けがね」でお願いしたい。
(「バスルーム」の鍵を和風にする意味はないがw)

台所は厨なのに風呂場はバスルームか・・・
竈の上にはポットが乗ってるんだろうなw

ニワトコ

つーかニワトコってどんな木だよ。
めちゃ弱そう。
ニワトリみたいで迫力なし。
鬼胡桃のとか紫壇にしとけばいいのに。

日本のニワトコとは別種。
セイヨウニワトコはエルダーフラワー。
花や果実を薬に使う。
昔から悪霊や魔女を追い払うと言い伝えられていたそうだ。
エルダーフラワーでぐぐると色々情報が出てくるよ。

逆の話もある。
エルダーフラワーは魔女が好むので、庭に植えておくと魔女が庭にとどまって家に入ってこない。
だから魔女除けになる、というイギリス在住の人の話があった。

Elder Wand の elder は庭常(にわとこ)の木という意味だけでなく
年長の、長老の、上位の、祖先の、先人の、昔の、みたいな意味がある。
だから「庭常の杖」であると同時に「長男の杖」「上位者の杖」「昔から伝わった杖」
といろいろなイメージがふくらむ名前だと思う。
ネタバレスレではみんなわかってて「エルダー・ワンド」と書いてたよ。
邦訳でも場面にあわせて「長男の杖」「上位の杖」とか書いて「エルダー・ワンド」と
ルビふるかと思ったら、「ニワトコの杖」でずっこけた。orz

庭常の木に関する言い伝えも説明があったら面白かったろうね。
もちろんこりんには期待してなかったけど・・・

Elderの他の意味にも大文字使われてることにも
こりんは気づいていないに1000ガリオン

むしろ「兄木(あにき)の杖」だなんて駄洒落ぶちかまされるより
良かったのかもと思っておこう(つД`)

章題

「死の秘宝」の章題もひどいなぁ…

 10章:クリーチャー語る(Kreacher's Tale)
 24章:杖作り(The Wandmaker)

特に Tale は ダンブルドアからハーマイオニーへの遺品「The Tales of Beedle the Bird」、
21章タイトル「The Tale of the Three Brothers」にも使われている重要な語彙。

確かにクリーチャーがRABとの過去を「語る」章ではあるのだけれど、
そもそも Tale は名詞であり動詞ではない。「語る」とするのは不適切ではないだろうか?

「杖作り」というと、まるで主人公なり重要人物が杖を作る章のような印象を受ける。
ここは「杖職人」なり「杖作り師」なり、オリバンダーを端的に表すタイトルでなければならない筈だ。

いやはや…

33章は The Prince's Tale で「プリンスの物語」。
「プリンス語る」ではないね。統一性も何もあったもんじゃないな。

5巻20章のHagrid's Taleも「ハグリッドの物語」

何故10章を「クリーチャー語る」としたのか、ここでも統一した校正ができていないことがわかりますね。

ただどの章も物語というよりは、単に「××の話」でいい気がします。いずれにせよ駄目駄目だと....

希望の光

以下の邦訳がどうにも意味が分からなくて…。

7巻7章ハリーとジニーのラブシーンです。ジニーの
「私を思い出す何かを持って行って欲しい。もしヴィーラに会ったりした時とか」の続きです。

邦訳P.167
ハ「デートの機会は、正直言って、とても少ないと思う」
ジ「私、そういう希望の光を求めていたわ」

UKペーパーバックP.99
' I think dating opportunities are going to be pretty thin on the ground,
to be honest.'
'There's the silver lining I've been looking for, '

これって、ハリーが「旅に出たら(誰とも)デートする機会なんてない」というのを聞いて
ジニーは「私にも(ずーっと期待していた)一縷の望みはあるのね」
つまり「期待して待ってていいのね?」ってことなんでしょうか?

知らなかったんですけど、silver lining で 不幸の中での希望の兆し って意味があるんですね。

教えて頂けると助かります。
この前後の2ページぐらい、ちっともラブラブな感じがしない稚拙な文が続いてます…orz

顔を真っ赤に泣き腫らした

  • フレッド】が死んじゃうとこのジニー
    顔を赤くして泣き腫らすって変だよね
    普通は目だよね
    • 「泣き腫らす」だったら「目」だよね。
      たぶん原書じゃ実際「顔を赤くして泣く」と書かれているんだろうけど
      つながりの言葉を「泣き腫らす」にしておかしくなっているんだとおもう
  • 7巻33章409ページ
    顔を真っ赤に泣き腫らしたジニー~
    UK版531ページ
    Ginny, whose face was swollen and blotchy,~
  • swollenは「腫れた」、blotchyは「しみのある、炎症をおこした」みたいな意味。
    泣いて目や鼻のまわりが赤くなり腫れている感じではあるが・・・・
    • 原文をみると「こう書きたくなったのも多少わかる」というのはときどきある。
      だからこそ邦訳オンリーの人の「変だと思った」という声が大事なんだよ。
      日本語しか読めない人に変だと思わせない訳文を書かないといけないわけだから。
    • blotchは顔に出来た涙の跡ととれることはできない?
      • どうだろ。blotchy skin だと赤く炎症を起こした肌なんだよね。
        「顔が腫れ、目のまわりを真っ赤にした~」とかそんな感じだと思う。
  • たしかに「泣き腫らした」っていうと、一晩泣いたあとの目みたい。
  • 「目のまわりを真っ赤にして」とか日本の作家ならそう書きそうだね。
    • それが自然だね。

おっとどっこい、緊張しろ

フレッドやジョージの話し方ってだいたい変に感じる。
7巻上巻の結婚式シーンでも、
おっとどっこい、見ろよ、おいでなすったぞ。
みたいな・・・。会話は訳すのが難しいのかな。

  • おっとどっこい、緊張しろ。見ろよ、おいでなすったぞ。
    7巻199ページージョージのセリフ
    緊張しろ?
    こんなことを言う人がどこに?
    • 誰か普通に…自然に訳してください。
  • ジョージの台詞ってより長屋住まいの熊さんに似合いそうな台詞だな
  • 1巻の4章でハグリッドの「おっとどっこい、忘れるところだった」っていうセリフにも何か違和感を感じた。
  • それ、ひとつづきのセリフだったんだね。7上巻8章p199
    結婚式に着飾ったお客さん達が現れ始めたのに気づいたジョージ。
    「~おっとどっこい、緊張しろ――見ろよ、おいでなすったぞ」
    なんか昔の本の村の結婚式に登場する田吾作みたいw
  • 原文は、UK版p116
    "~Oh blimey, brace yourselves - here they come, look."
    blimeyはよくロンが「おったまげ」とかいわされているやつ。
    ここは「いけね」「しまった」って感じ?
    brace oneself は「奮起する」「気持ちを引き締める」って感じだと思うけど
    「緊張しろ」はおかしい。ここは「シャキッとしろ」なんてどうだろうか?
    「おっと、いけねえ、シャキッとしろ――お客さん達がきたぞ、ほら」
    ちょっとおどけさせるなら「お客さまのお出ましだ」とかね。
    • >「おっと、いけねえ、シャキッとしろ――お客さん達がきたぞ、ほら」
      うん、ずっと自然。
      現代では「おいでなすった」なんていうのは厄介な人が来たときの言葉だね。

悪運尽きて姿を消し~壁の向こう側から

7巻4章、ハリーとハグリッドが乗ったバイクと死喰い人の空中チェイスの場面。
バイクの排気筒から煉瓦の壁が出て、空中に広がるのをハリーが見ていると…

81ページ
三人の死喰い人は壁をかわして飛んだが、四人目は悪運尽きて姿を消し、
バラバラになった箒とともに壁の向こう側から石のように落下していった。

「悪運尽きて姿を消した」のに、また落ちていく姿が見えるとかなんか変。
あと「壁の向こう側から石のように落下していった。」というのもわかりにくい。
たぶんよけきれずに壁に激突したという意味じゃないかとは思うけど、
そんなとき、「向こう側から落ちていった」なんていう? 
こんなイライラする文に訳さないといけないような原文なんでしょうか?

UK p.53
Three of the Death Eaters swerved and avoided it,
but the fourth was not so lucky:
he vanished from view and then dropped like a boulder from behind it,
his broomstick broken into pieces.

  • こりん訳を少し変えて
    「三人の死喰い人は壁をかわして飛んだが、四人目は悪運尽きたようで、
    視界から姿を消すと、バラバラになった箒とともに壁の向こう側へ石のように落下していった。」
    くらいにすればまだ分りやすいかな
  • 「壁の向こう側へ落下する」のもしっくりこないような。
    ハリー達の後ろの壁に激突して落ちたんだから、壁のこっち側に落下するはずないし…。
  • the fourth was not so lucky=「四人目はそれほど幸運ではなかった」
    というのを「悪運尽きて」なんて訳したのが間違いのひとつめだと思う。
    なんか利いた風な日本語にしようとして失敗してる例多い。
  • 「壁の向こう側から」というのは、 from behind itの直訳だけど
    日本語で「から」ってのが変なんでは?
  • デス・イーターのうち三人は壁をよけたが、四人目はそれほど幸運ではなかったらしく、
    見えなくなった思ったら、壁の向こう側を砕け散った箒とともに大きな石のように落下していった。
    こんな感じならマシかな?
  • 日本語の視界という言葉をあてると見える範囲の端から外に出ていくみたいな表現になるけど
    このシーンって壁が背景に溶け込んで見えてなくて、4人目が空中でフッと消えたように見えたんでしょ
    バイクの魔法のしかけのせいで、煉瓦の壁が突然現れデスイーター達の行く手を阻んだ。
    猛スピードで飛んでいたため、ひとりはよけきれず激突した。
    ハリーは後ろを見ていたので、壁をよけて追ってくる三人を確認したが
    運悪くよけきれなかった四人目は壁の向こうに見えなくなり、ついで落ちていったというわけ。
  • >運悪くよけきれなかった四人目は壁の向こうに見えなくなり
    あ、それを訳に使っても良さそう。
    ついでにswerved and avoided が訳し切れてなかったのでやり直す。
    デス・イーターのうち三人は急旋回して壁をよけたが、運悪くよけきれなかった四人目は
    壁の向こうに見えなくなり、バラバラになった箒とともに大きな石のように落ちていった。
  • うん、ちょっと意訳気味だけどわかりやすい。
  • カマボコのシーンもそうだけど見えた物を順番に書いていくという描写に弱いのかな?
  • キャラの容姿描写とか、風景描写とかにわかりにくいのが目立つよね。
  • こりんは「悪運尽きて~」って言葉を書きたかったんだろうね。
    順を追ったアクションの描写とか苦手なくせに
    格好つけた日本語使おうとするのが敗因だと思う。

伝統を破ってくれるじゃないか

7巻7章 P.163にロンがハリーに誕生日プレゼントあげるシーンがあるんだけど、
受け取ったハリーが「伝統を破ってくれるじゃないか」っていうのね。プレゼントは本。

これってもしかして訳間違ってるのかな?
すっごい深読みして、魔法界では本を贈ってはいけない伝統でもあるのかって考えたんだけど(笑)

  • 前後から判断するに、「いつものロンらしくない」っていう意味かと。
    原書読みさん、英語でどうなってるか教えて頂けると助かります。
  • まずロンのプレゼントが柄にもなく本だったので、ハリーは
    "A book?" と驚いている。それから、
    "Bit of a departure from tradition, isn't it?"(UKp97) といってるんだけど、
    このtraditionは「伝統」じゃなくて「流儀」と訳すべきだと思う。
    「本かよ!」「ちょっとばかりおまえの流儀に外れてるんじゃないか?」って感じ。
    「伝統を破ってくれる」じゃよく考えないと意味わからないね。
  • 柄にもない って訳したら意訳しすぎなのかな?
  • 「柄にもない」も使えるかもしれないけど
    作者がせっかくdepartureとかtraditionとか、やや硬い単語で
    ハリーの驚きを表わしたので、訳もちょっと硬くすると雰囲気。
  • らしくないとか柄でもないだと、unlikeとかout of characterを使うかな。
  • ハリーはわざと堅苦しい言い方をして、からかっているんだよ。
    照れ隠しもあるんだろうけど。
  • ハリーがわざと堅苦しい言い方をしてるのを分かってあげられず、こりん語かと思った。
    ハリー、ごめんって感じorz
  • departure from tradition,はわざとカタくいっておどけたものだが
    "Bit of"(ちょっとばかし)ではじめるのはくだけたかんじもあるよ。
    でもこりんはこのニュアンスは無視してる。
    またtraditionとみれば工夫なく「伝統」と訳す辺りこりん節は発揮されてる。