本項では瑞穂国の栄典や記念章について記述する。
概説
古くは律令制で位階や勲位が存在した。近代以降の栄典制度は、こういった律令制の制度の影響を受けている。栄典は一般的な君主国と同様に君主の権限であり、大瑞穂帝国憲法でも大祝大権のひとつとして「栄典大権」と呼称されている。近現代の栄典には叙位、叙勲などがあり、他に宮中顧問官のような名誉職につく例や、太政大臣、枢密院議長、国務大臣、宮内大臣、尚書府大臣を経験した者になされる前官礼遇の様に待遇に関するもの、勲章に準ずる賜杯、恩賜煙草、恩賜葉巻、恩賜銀時計*1、恩賜鳩杖*2、恩賜ボンボ二エール、特に功績のあった臣下に賜る勅語、国葬などがある。この他大祝の栄典大権の外のもの、例えば帝国議会による在職15年の議員に贈られる功労議員表彰、在職30年の永年勤続議員表彰、在職50年の名誉議員、太政大臣による太政大臣表彰、耀国総督による梨花龍光賞、地方自治体による名誉市民などがある。
表示
表示に関しては、表示順(1)補職、(2)階級(陸軍大将・海軍大将のように軍における階級)(3)位階、(4)勲等、(5)功級、(6)学位の順で表す。
- (例)太政大臣元帥陸軍大将従一位大勲位功一級医学博士 山田太郎
なお、国の表彰や地方の表彰は身分の表示は国家の公文書では用いない。また、前官礼遇により前●●大臣のような称号がつくこともある。
栄典
位階
位階は叙位令により定められている。位階は中国の制度を取り入れたもので、律令制では現在よりも細かく、神族の親王は一品から四品までの4階、諸王は正一位から従五位下まで14階、諸臣(臣下)は正一位から少初位下まで30階の位階があった。官位相当制により、位階と相当の官職につくことになっており、蔭位により位階を世襲できた。近代以降、位階制度は引き継がれたが、改変が行われ親王の等級と蔭位制は廃止、簡略化のために位階は16階級までとなり、官位は生前、没後問わず国家に功績があり表彰すべきものに対し当代限り有効で授与されるようになった。位階に関することは宮内省宗秩寮が所管し、宮内省宗秩寮審議会が懲戒活動を行い、相応しくない行動をとった叙位者から位階を剥奪する。一位は親授(大祝から位記を授与)、二位以下四位以上は勅授(宮内大臣を伝達で授与)、五位以下は奏授(宮内大臣が大祝に奏して授与)になっている。位階制度は神族や外人には叙されない臣民に限る地位で、臣籍から離脱すると位階は剥奪される。
序列 | 位階 |
---|---|
1 | 正一位 |
2 | 従一位 |
3 | 正二位 |
4 | 従二位 |
5 | 正三位 |
6 | 従三位 |
7 | 正四位 |
8 | 従四位 |
9 | 正五位 |
10 | 従五位 |
11 | 正六位 |
12 | 従六位 |
13 | 正七位 |
14 | 従七位 |
15 | 正八位 |
16 | 従八位 |
勲章
勲章制定ノ件、文化勲章令、選士勲章令、金鵄勲章制定ノ件などで定められた勲章。文化勲章、選士勲章は勲二等相当の単一等級。
章 | 名称 | 説明 |
---|---|---|
桜花章 | 大勲位桜花章頸飾 | 瑞穂国における最高勲章。大君、国家に尽くしその栄誉を最大限認められた証であり、桜花章頸飾と右肩から左脇に垂れて佩用する桜花大綬章と左胸に佩用する桜花章の3つは必ず同時に授与される。桜花章叙勲時には神紋章の徽章、マント、羽飾り帽子、杖が一式下賜され、正装で叙勲される。*3また公的な場でマントの正装になる権利が与えられる。全3等級からなる |
大勲位桜花大綬章 | ||
大勲位桜花章 | ||
紅鶴章 | 勲一等梶葉紅鶴大綬章 | 瑞穂における高位勲章。桜花章に次ぐ高位勲章。社会の様々な分野における功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた者を表彰する場合に授与する。全9等級からなる |
勲一等紅鶴大綬章 | ||
勲二等紅鶴旭光章 | ||
勲三等紅鶴中綬章 | ||
勲四等紅鶴小綬章 | ||
勲五等龍玉紅鶴章 | ||
勲六等赤烏紅鶴章 | ||
勲七等青色梶葉章 | ||
勲八等白色梶葉章 | ||
瑞星章 | 勲一等瑞星章 | 「国及び地方自治体の公務」または「公共的な業務」に長年にわたり従事して功労を積み重ね、成績を挙げた者を表彰する場合に授与される。当初は男性専用であったが、現在は男女ともに瑞星章を授与し、卿雲章は女性神族や外交儀礼で運用され、一般には運用されなくなった。全8等級からなる |
勲二等瑞星章 | ||
勲三等瑞星章 | ||
勲四等瑞星章 | ||
勲五等瑞星章 | ||
勲六等瑞星章 | ||
勲七等瑞星章 | ||
勲八等瑞星章 | ||
卿雲章 | 勲一等卿雲章 | 瑞星章を授与するに値する以上の功労のある婦人に対して授与される。現在は女性神族を中心として、外交儀礼などで運用され、一般の女性には男性と同じく瑞星章を授与する。全8等級からなる |
勲二等卿雲章 | ||
勲三等卿雲章 | ||
勲四等卿雲章 | ||
勲五等卿雲章 | ||
勲六等卿雲章 | ||
勲七等卿雲章 | ||
勲八等卿雲章 | ||
金鵄勲章 | 功一級金鵄勲章 | 武功のあった軍人や軍属に与えられる勲章。功一級から功七級の全7等級からなる。功一級は大綬章で、左肩から右腰へ掛ける |
功二級金鵄勲章 | ||
功三級金鵄勲章 | ||
功四級金鵄勲章 | ||
功五級金鵄勲章 | ||
功六級金鵄勲章 | ||
功七級金鵄勲章 | ||
- | 文化勲章 | 文化や芸術の発展、興隆に貢献した者に叙勲される勲章。単一等級 |
- | 選士勲章 | 体育で偉大な功績を遺した者に叙勲される勲章。単一等級 |
褒章
褒章は勲章が比較的長年の功労を表彰するのに対して、一過性の功績を表彰するために運用されている。
章 | 説明 |
---|---|
紅綬褒章 | 「自己ノ危難ヲ顧ミス人命ノ救助ニ尽力シタル者」に授与される |
緑綬褒章 | 「自ラ進デ社会ニ奉仕スル活動ニ従事シ徳行顕著ナル者」に授与される。長年の社会奉仕活動に従事し、顕著な実績を挙げた者に対して授与 |
黄綬褒章 | 「業務ニ精励シ衆民ノ模範タルベキ者」に授与される。「農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方」に授与 |
紫綬褒章 | 「学術芸術上ノ発明改良創作ニ関シ事績著明ナル者」に授与される。「科学技術分野における発明・発見や、学術及び体育・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方」に授与 |
藍綬褒章 | 「教育衛生慈善防疫ノ事業、学校病院ノ建設、道路河渠堤防橋梁ノ修築、田野ノ開墾、森林ノ栽培、水産ノ繁殖、農商工業ノ発達ニ関シ公衆ノ利益ヲ興シ成績著明ナル者又ハ公同ノ事務ニ勤勉シ労効顕著ナル者」に授与 |
紺綬褒章 | 「公益ノ為私財ヲ寄附シ功績顕著ナル者」に授与 |
階級
現在、瑞穂国に身分制度は存在しない。維新政府が生まれてから短期間、維新以前の身分制度(公家、僧侶、神主、医者、武士、町人、百姓、穢多、非人)を一部受け継いで名族(旧公家、僧侶、神主、医者)、士族(旧上級武士)、卒族(旧下級武士)、平民(旧町人、百姓、穢多、非人)の四階層に分けられた。その後、卒族の身分が士族と平民に編入され、1885年にはこれらの身分によるあらゆる特権が廃止され、名族と士族は秩禄を受けられなくなり、身分制度は実質廃止された。この時、名族のみ特権を存続させる案も出たが、一君万民の国是に反するとして全廃に至り、名族の活動は民間で継承された。ただし戸籍法により戸籍には身分が記載されるため、分類は現在も存在する。国民は戸籍を見れば出身身分を知ることができ、戸籍法制定以降に新たに登録される場合は全員が平民に分類される。
名族は「神族が臣籍降下した名族」を親神名族、「公家に由来する名族」を公家名族、「大名家に由来する名族」を大名名族、「維新後の勲功を認められた新しい名族」を勲功名族と分類する。名族が制度として廃止された現在でも宮内省宗秩寮の名簿の管理のほか、名族の親睦、相互扶助、地位の認定*4を行う社団法人名族協会が存在し、名族会館を主な拠点として「神室の藩屏」としての名族の社会的地位を維持する活動、名族協会審議会による相応しくない行動をとった名族の会員資格停止などを行っている。名族協会は民間団体であるが、名族認定の申請を受け付け、系図や歴史書を調査、正式に名族と認定する国内唯一の団体であり、宗秩寮に名族の名簿を提供するなど宮内省と現在も深い関わりがある。名族協会の会員は宮中晩餐会に招待されることもあり、神室との関わりも多い。宗秩寮に報告された名簿からは、元老院の勅撰議員が選出される場合が多いことから、これを「特権」であるとして批判する勢力もみられる。
記章
記念章
記章 | 説明 |
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大瑞穂国憲法発布記念章 | 大瑞穂帝国憲法の発布を記念して製造 |
紀元二千六百年奉祝紀念章 | 1940年に紀元2600年を奉祝して製造 |
天正大礼記念章 | 天正大祝の即位の大礼の記念として製造 |
文礼大礼記念章 | 今上の即位の大礼の記念として製造 |
維新百周年記念章 | 1965年に維新政府樹立100周年を記念して製造 |
維新百五十周年記念章 | 2015年に維新政府樹立150周年を記念して製造 |
帝国議会百周年記念章 | 1994年に帝国議会創設100周年を祝って製造 |
従軍記章
表彰
国の表彰
国の表彰には太政大臣による太政大臣表彰や、各々の国務大臣による国務大臣表彰、宮内大臣による宮内大臣表彰、尚書府大臣による尚書府大臣表彰、長官による長官表彰、帝国議会両議院議長による議長表彰、その他にも大審院長表彰、官立高等学校校長による校長表彰、帝国大学総長による総長表彰、官立大学学長による学長表彰、各軍の軍令部総長による軍令部総長表彰、師団長による師団長表彰などの様々な表彰がある。
地方の表彰
地方の表彰は中綬やメダルとしてのものと、名誉市民のような称号の表彰など、地方によって様々な種類、形態が存在する。
表彰 | 説明 |
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蓮花褒賞 | 1990年製造。信京府の賞。小綬からなり、功績のあった人間を府民を中心として信京府庁長官によって授与する |
梨花龍光賞 | 1940年製造。耀国の賞。中綬からなり、特に功績のあった公民に耀国総督によって授与する。耀王には毎世代贈られる |
文芸褒賞 | 1942年製造。耀国の賞。メダル記念賞からなり、文芸に功績のあった公民及び内地人に授与する。耀国総督によって授与する。耀王には毎世代贈られる |
勲章を授与された人物
氏名 | 国籍 | 生年月日 | 授与年 | 現職 | 前職 | 勲章 | 叙勲理由 |
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ジョウジ・オオシマ(大島譲治) | 府国 | 1970年3月7日 | 1998年 | 府連邦農林大臣、国家戦略大臣、、下院議員 | 聯合国国際農政事務局 | 勲三等瑞星章 | 瑞穂系フィオレート人として初の閣僚、国際農政への貢献 |
関連項目
関連項目
地方 | 地方区分 - 信京府(守矢京 - 左京郡? - 右京郡? - 居下郡? - 東亜郡 - 宮門郡? - 錦織郡? - 富兵郡?) - 耀国 - 祝部県? | |
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地理 | 架創遺産 - 国宝 - 神社(神宮) - 城郭 - 寺院 - 御殿 | |
歴史 | 国史 - 元号 - 耀王国 - 近衛京? - 安曇京? - 近衛幕府? - 木曾幕府? - 仁政維新? | |
政治 | 大祝 - 神室 - 王室 - 五官祝(神長官 - 禰宜大夫? - 権祝? - 擬祝? - 副祝?) - 政府 - 内閣 - 枢密院 - 議会(元老院 - 公議院) - 五官会議 - 裁判所? - 政党 - 官軍 - 陸軍?(憲兵? - 近衛師団?) - 海軍? - 海軍航空隊? - 空軍? - 海上保安隊? | |
組織 | 文部省? - 宮内省?(陰陽寮) - 神祇省? - 官立星学技術研究所? - 瑞穂専売公社? | |
経済 | 束 - 国立銀行? - 観光? - 企業 - 宇宙開発? - 発電所 - 鉄道? - 航空 | |
社会 | 瑞穂語 - 法令(憲法) - 学校 - 人物 - 栄典 - 神道? - 各種年齢? | |
体育 | 体育 - 大瑞穂体育協会 - 大瑞穂聯体委員会? - 瑞穂蹴球軍 | |
文化 | 神宮競技大会? - 文部省美術展覧会? - 神長官競書大会? - 官立高等学校柔剣道大会 - 名族協会? - 瑞穂赤卍字社? - 公議院書籍館? - 帝国図書館? - 東洋競技大会? | |
その他 | 架創国家連合(INC) - 瑞穂・ルイス宇宙機関 - 防衛聯合演習- 創作メンバー - 画像フォルダ - 関連項目 | |
清洲国 | ||
---|---|---|
国家 | 清洲国 | |
地方 | 地方区分? - 建京特別市? - 恵州特別市? - 龍河省? - 白山省? - 錦濤省? - 景徳省? - 董園省? - 馬公省? - 高隆省? - 江原省? - 彊化省? - 康安自治省? - 阿蒙省公署委員会? - 嶺北州 | |
地理 | 天地壇? - 革命烈士廟? - 建京神廟? | |
歴史 | 歴史? - 思華民国軍政府 - 思華民国革命政府? - 徳丹聯盟自治政府? - 松韻洞政務委員会? - 董園自治政府? - 高隆自治政府? - 馬公聯合委員会? | |
政治 | 執政 - 参議府? - 国民会議?(国民会議全国委員会 - 国民会議中央選挙委員会?) - 国務院? - 立法院 - 監察院? - 法院? - 政党(清洲国新民会) - 国軍(陸軍? - 海軍? - 空軍? - 憲兵?) - 先鋒隊(本隊? - 水師? - 飛行隊? - 侍衛処? - 中央倶楽部?) | |
経済 | 清洲国束? | |
社会 | 人物 - 法令 - 清洲国約法 - 清洲国政府組織法? - 清洲国組織法? - 嶺北州基本法 | |
文化 | 清洲国体育聯盟? -足球清洲国代表? - 清洲国紅卍字会? - 清洲国煙酒総公司? | |
行事 | 清洲国全国運動会? - 清洲国教育部芸術展? - 東洋競技大会? | |
その他 | 架創国家連合(INC)- 画像フォルダ - 関連項目 | |