大瑞穂帝国/神社/神宮

Last-modified: 2024-04-11 (木) 21:52:05

神宮(じんぐう,Jingu)は、信京府守矢京洲羽にある神社。正式な社名は単に「神宮」であり、他の神宮と区別するために洩矢神宮(もりやじんぐう,Moriya Grand Shrine)と呼ばれる。親しみを込めて「洩矢さん」、「お洲羽(すわ)さま」とも呼ばれ、主祭神の御左口洩矢大神に対しては「ミシャグジさま」とも呼ばれる。また、社格の対象外である。

じんぐう
神宮
Jingu
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神紋・梶の葉御紋
所在地信京府守矢京洲羽目次
主祭神御左口洩矢大神
社格対象外
創建不詳
本殿の様式なし
管理神祇省(神社)
内務省宗教局(宮寺)

概要

洩矢神宮は神室令の神宮祭祀令神宮職制などによりその祭祀、祭式や職制が規定されている。洩矢神宮は大祝の祖、洩矢神を主祭神として祭り、その母神である天明大神、さらに天神地祇を祭る瑞穂国最大の大神宮である。洩矢神を拝する弊拝殿を中心とし、弊拝殿の奥には神具を安置する宝殿があり、宝殿の御座(おまし)に御正体である大祝が座るとこれが「御正体」となる。宝殿付近に第二の御神体である鉄塔(石造多宝塔)、宝殿の更に奥には守屋山が鎮座する。神宮の三殿として、弊拝殿の左右には天明大神を祭る高天殿、天神地祇を祭る神祇殿がある。この他にも50を超える境内社と、神仏分離以降民間の宗教結社となった宮寺がある。

神宮における参拝方法は基本的に二拝二拍手一拝、大祝は即位式では七拝をする。神事の最後には御手払いを行うこともある。御手払いは、古い文書には『御手払[手ヲタヽク]、群集ノ緇素(しそ)(ことごと)ク是ニ随フ、其ノ声シハラクヤマス、内外ノ龍蹄(りょうてい)(=駿馬)驚動ス』とあり、儀礼の最後に大祝が手を叩き、群衆一同がそれに習って手を叩く拝礼方法である。

神宮の周辺には大祝の居城である神殿(ごうどの)、守屋山(御山)、瑞穂国最大の淡水湖である守屋湖、それぞれの五官祝の邸宅、国立守矢城公園などがある。全国に系列の神社があり、洩矢神社、守矢神社、守屋神社、御左口社、御作神社、御社宮司社、御射宮神社、御社宮神社、射軍神社、赤口神社など様々な表記がある。

職員

神宮職制の規定により、五官祝の決定によって助勤(アルバイト)も雇うことができる。規定されるそれぞれの役職のうち、人数の規定がないものについても五官祝が決定する。
神宮には神官約150人、一般職約600人が奉職している。神宮以外の神社の祠職は神職と呼び、神宮の祠職を特に神官と呼ばれる。神宮の神官、一般職は共に官吏である。また、宮寺に関しては官吏ではないので、それぞれ宗教法人としての財源により給与が支払われる。ただし神宮は、社僧、寺僧に対して「助勤への奉職謝礼金」の扱いで一定の金額を支払っている。

祠職

大祝」、「五官祝」も参照。

神官は位によって奴袴(指貫)の色が異なるため、一目で判別するとができる。自身の位よりも上位の位色は禁色であり、着用を禁止されている。洩矢神宮の奴袴は神宮服制の規定による。なお、神葬祭のときは共通して鈍色(灰色)の奴袴を履くと定められている。また、神官の袴は「基本的に無地白色で、身分によって色付きの奴袴を履けるようになる」と考えるため、無地白色の奴袴は地位に関わらず着ることができる。詳細は神宮服制を参照。

職名社家(かつての社家)概要
大祝神氏神宮の「御正体」。奴袴は麴塵(山鳩色)。
五官祝神長官守矢氏五官祝の一位。袴は赤白橡。
禰宜大夫守屋氏(小出氏)五官祝の二位。袴は赤白橡。
権祝矢島氏五官祝の三位。袴は赤白橡。
擬祝伊藤氏五官祝の四位。袴は赤白橡。
副祝長坂氏五官祝の五位。袴は赤白橡。
両頭奉行左頭奉行非世襲(武居氏)花会、五月会、御射山祭などの神事は神官を左頭右頭の2組に分けて行う。この際に左頭、右頭の長を務める神官。本来は臨時職であったが、後に状態化した。非世襲神官の最高位。職掌から各1名ずつ任命され、序列は高い方から左頭奉行、右頭奉行。袴は白色に白紋。
右頭奉行非世襲(千野氏)
行事非世襲(知久氏)両頭奉行の補佐。社務の責任者、理事(局長級)に当たる。袴は深紫色に白紋。職掌から1名選ばれる。
宝剣守非世襲(宮島氏)神事の際に大祝の神槍刀を携行する役、行事の補佐。職掌から1名選ばれ、職掌を取りまとめる。袴は紫色に紫紋。
職掌老職掌非世襲神官。職掌の名誉職。職掌から3名程度選ばれる。袴は勤務年数や社内評価に応じて、白色に白紋、深紫色に白紋、紫色に紫紋。
職掌非世襲神官。袴は勤務年数や社内評価に応じて、白色に白紋、深紫色に白紋、紫色に紫紋、紫色、浅葱色。
出仕非世襲神官の見習い。袴は無地白色。
巫女大市子非世襲(金井氏)おおいちこ。巫女の頭領。袴は濃色。巫女のうち最高齢の者が1名選ばれる。
八乙女非世襲やおとめ。上級の巫女。神楽や舞をもって奉仕する。八乙女は特に、八乙女神楽の舞を担当する。巫女のうち8人が選ばれる。袴は緋色に白紋。
巫女非世襲巫女。神楽や舞をもって奉仕する。袴は緋色。

一般職

一般職は基本的に作業服や制服を着る。袴を履く必要がある場合、特筆されていない限り松葉色の袴を履く。

職名概要
宮大工大工棟梁神宮の建築物の修理、建設等を担う。
大工
神宮衛士衛士長神宮境内の警衛、森林の警護、祭事中の神官の先導役等に従事する。また、消防の役割も担っている。神宮内に4箇所の見張所を置く。
衛士副長
衛士
社務参事社務を補佐する。神官の行事が「理事」に当たる。参事(部長級)、主事(課長級)、主事補(課長代理以下)。
主事
主事補
御炊御炊大夫御飯殿(みかしきどの)で神饌を用意する。御炊大夫は料理長にあたり、膳夫(かしわで)は調理役、鹿人(ろくびと)は特に野禽野獣調理を専門とする。
膳夫
鹿人
筆耕士御朱印や看板を書き、神官の代筆や毛筆による文書作成を行う専門の職。書家が任命される。
雅楽神事の雅楽を演奏する役。服装は海松色直垂に烏帽子。
林業作業員神宮の森林の保守を行う。

神宮服制

祭神

  • 弊拝殿
    • 御左口洩矢大神
      みしゃぐちもりやのおおかみ。洩矢神、洩矢尊、ミシャグジさまとして知られる。神宮の主祭神、御神体は大祝そのものであり、宝殿近くの鉄塔(石造多宝塔)であり、御山(守屋山)である。洩矢神は創造と破壊を司る農耕神、軍神であり、草を生やすことも枯らすこともできる。その恩恵は大きいが、祟も大きく、祟られた者は末代まで呪われ、家の家畜も全滅するとの伝説がある。本地仏は大黒天(≒シヴァ神)。
  • 高天殿
    • 高天原天明大御神
      たかまがはらあまあかりのおおみかみ。天明大神として知られる太陽神。洩矢神の母神。本地仏は摩訶毘盧遮那(大日如来)。
  • 神祇殿
    • 天神地祇
      高天原と瑞穂国(中つ国)の全ての神々。八百万の神。

境内

境内社

  • 神宮
    • 弊拝殿
      主祭神の御左口洩矢大神を祭る。弊拝殿の後面に宝殿があり、宝殿には神宝と御座が安置されている。宝殿は西宝殿、東宝殿に分かれており、寅申の年に遷座し、交互に建て替える。各宝殿は12年ごとに建て替えられる。例えば、西宝殿から東宝殿に遷座した後、西宝殿を建て替え、6年後に東宝殿から西宝殿に遷座し、東宝殿を取り壊して建て直す。つまり東西宝殿はどちらも常に存在し、空き地になることは無い。
    • 神楽殿
      神楽を奉納するための施設。また祈祷式もここで行われる。神楽がよく見えるよう柱の本数が少なく開放的で、高床式になっている。
  • 内宮
    • 高天殿
      高天原天明大御神を祭る。御神体は神鏡。
    • 神祇殿
      天神地祇を祭る。御霊代は神鏡。
  • 別宮
    • 内御玉殿
      うちみたまどの。歴代大祝を祭る。四種の御神宝が安置されている。
    • 前宮社
      神宮創建前に神を祀ったとされている小さな祠。即位式を行うとき、前宮社を内側にして即位式場を建てる。
    • 勅願殿
      神が宿るとされる守屋山(御山)に直接祈願するための建物。
    • 御室社
      小さな祠。ここに穴巣始などで使う「御室(竪穴式住居)」を建てる。祭神はソソウ神などと言われるが、不明。ソソウ神の詳細についても分からない。
    • 夜月照宮
      やげつしょうぐう、よづきてるのみや。月の神様である夜月照尊(よづきてるのみこと)を祭る。高天原天明大御神の弟神である。本地仏は阿弥陀如来。
  • 摂末社
摂末社
  • 子安社
    神話の中で高天原天明大御神を産んだ甘侶岐神、甘侶美神を祭る安産祈願の神社。
  • 賢公社
    賢公(けんこう,かしこぎみ)と讃えられる守屋成倫を賢公命(賢公大権現)として祭る学業成就の神社。本地仏は大聖歓喜天(≒ガネーシャ)または文殊菩薩。
  • 荒玉社
    御左口洩矢大神荒御魂を祭る神社。荒御魂は和御魂に対する語で、荒々しく神威を顕す御魂のことである。本地仏は弁財天。
  • 八坂社
    洩矢神の妻、八坂姫尊(やさかひめのみこと)を祭る神社。本地仏は千手観音。
  • 北斗社
    北斗七星の神(星の神)、北斗御中主神(北斗神,ほくとみなかぬしのかみ)を祭る。本地仏は妙見菩薩。
  • 内津社
  • 宇足川社
  • 九段社
  • 平賀社
  • 道姫社
  • 作田社
    作田大明神を祭る。豊作の神。隣には神田の御作田がある。本地仏は荼枳尼天。
  • 梶尾社
    梶尾大明神を祭る。梶の葉の神様。
  • 四柱社
    四柱大明神を祭る。木の神。
  • 慶番社
    慶番大明神を祭る。縁結びの神。
  • 静波社
    水波能売命を祭る。水の神。
  • 磯並社
    磯並大明神を祭る。本地仏は千手観音。
  • 瀬社
    瀬大明神を祭る。本地仏は弥勒菩薩。
  • 穂股社
    穂股大明神を祭る。本地仏は釈迦如来。
  • 玉尾社
    玉尾大明神を祭る。縁結びの神。本地仏は愛染明王。
  • 所政社
    所政大明神を祭る。本地仏は阿弥陀如来。

寺院

寺院は神仏分離の影響から内務省宗教局のもとで宗教結社が管理する。洩矢神宮の宮寺とされる寺院は「神宮寺院聯合会」をつくり、洩矢神宮の仏事をとりしきっている。

  • 別当寺
    • 大黒神変山神宮寺
      洩矢神の本地仏である大黒天の寺院。寺院のうち、洩矢神宮と同等に扱われる。毎年法華経を写経し、鉄塔に奉納する。宗派は真言宗。
  • 別院
    • 鷲峯山法華寺
      本尊は十一面観音。護摩堂がある。宗派は臨済宗。不動明王像が安置されている。
    • 和光山護国院
      本尊は如意輪観音。宗派は真言宗。護国院神の当主が門主を務める。
  • 寺家
    坊、院は僧侶を住まいとする私僧房。1人から複数人で暮らしている。最も多い時には十八坊あったが、統廃合が進み現在は六坊。なお護国院神門主は坊には居住せず。
    • 神洞院
      神宮寺社僧。
    • 正蔵坊
      神宮寺社僧。
    • 宝珠坊
      法華寺寺僧。
    • 本覚坊
      法華寺寺僧。
    • 検校坊
      護国院寺僧。
    • 中道坊
      護国院寺僧。
  • 堂塔
    • 神宮寺預
      二王門、大黒堂、千手堂、鐘楼
    • 法華寺預
      薬師堂、護摩堂、五重塔
    • 護国院預
      護摩堂、心経堂

関連施設

  • 御柱
    神宮の四方に建てられている、先端が三角錐に尖った4本の大きな樅(モミ)の木。一之御柱から四之御柱まで、上空から見た時に時計回りになるように配置され、一から四の順に短く細くなる。由来は明らかではなく、御神体であるという説や、結界であるという説、それぞれが青龍、朱雀、白虎、玄武の四神を表現しているという説、慈、悲、喜、捨の四無量心を表現しているという説などがある。
  • 御神陵
    神代大祝(洩矢神)の陵と言い伝えられる。特別に何も無い草木が茂った小山が小さな柵で囲まれており、足を踏み入れることは許されない。
  • 大鳥居
    洩矢神宮の正面に建つ。瑞穂国最大級の鳥居であり、仁政時代に建てられた比較的新しい鉄製の鳥居。この鳥居が建つ前にもここには木製の鳥居があったが、軍隊などが集団で参拝できるように大きな鳥居に建て替えられた。
    この鳥居をくぐる時は大祝以外の者は絶対に馬や車で入ることができないので、必ず歩いてくぐる。(くぐってからは五官祝も馬に乗れる。)車椅子などは例外である。
  • 下馬橋
    大鳥居の手前の御手洗川を跨いでかかっている橋。ここから先、大祝以外の者は馬や車から降りなければならない。大祝に限っては乗馬したまま渡る。
  • 御作田
    みさくだ。「作田」ともいい、神宮の神田。米と五穀を育てている。御作田の隣に作田社があり、御作田大明神と称する豊作の神が祭られている。
  • 御飯殿
    みかしきどの。神饌の準備をする設備。
  • 御鉄塔
    石造多宝塔。神宮第二の御神体。納経仏事の際には法華経が納経される。
  • 神宮宮域林
    神宮の所有する森林。約5000ヘクタールの広大な土地で、水源、河川もある。御神域であり、普段は一般人が立ち入ることが出来ない。神宮宮域林から切り出された木によって、宝殿などの建て替えを行っている。
  • 神宮麻畑
    神宮の所有する大麻の畑。大祝の居城、神原の領域内にあり、瑞穂国最大の大麻畑。ここで収穫された大麻は神事の際に利用される。ここで育てている大麻は医療用ではないので、モリヤヌサと呼ばれるテトラヒドロカンナビノールを含まない品種である。

神事

年中行事

  • 1月1日
    • 年入神事
      御室(御室社を内側にして建てる竪穴式住居)で行われる。御室にヨモギでできた大蛇の人形を入れ、氏子が引き合って今年の吉凶を占う。
    • 元日神拝
      大祝以下神官が神宮内の各社を参拝する。
    • 蛙狩神事
      御手洗川で蛙を捕らえ、弓で射て生贄として捧げる。神事が終わると十間廊で大祝以下神官、社僧らが集って直会を行い、蛙を食す。
    • 御占神事
      夜中に御室にて占いを行い、信京府内から今年の内京御頭外京御頭をきめ、御頭郷の中から内京神使3人と外京神使3人を決定する。
  • 1月3日
    • 御室神事
      御室へ供え餅をする。
  • 1月4日
    • 御符入
      神使に任命の証として、洩矢神を降ろした御符を渡す。
  • 1月5日
    • 紀元節祭
      建国記念日である紀元節に合わせて祭祀が行われる。
  • 1月7日
    • 七草粥神事
      御室にて七草粥を炊いて神々に供える。
  • 1月15日
    • 筒粥神事
      14日の夜から御室にて1晩筒粥を煮立て、神前に供えたのち、アシの筒を割って粥の分量を量り各作物の豊凶を占う。その後神官(左頭奉行)が判定を群衆に向かって唱え、目録を社前に掲示する。
  • 1月17日
    • 歩射神事
      ぶしゃしんじ。御室前で山開き祭を行い、神長官が鬼の面をかぶって射礼を行う。続いて氏子も射礼をする。
  • 1月28日
    • 精進
      大祝と五官祝、今年一年間の神使となる者はここから30日間それぞれ精進屋(御頭屋)を設けて精進生活をする。神使となる者には神長官が洩矢神を降ろし、一日3度の行水と毎日の祓いを行い、女性との関係を絶つ。この期間中に穢れると家畜にまで祟があるといわれている。
  • 2月11日
    • 万世節祭
      大祝の御降誕を祝う神事。宮寺の神宮寺でも法要がある。高級神官が精進中のため、職掌が代拝。そのため神宮寺の法要の方が規模が大きくなる。
  • 2月晦日
    • 精進終わり
    • 荒玉社神事
      精進を終えた大祝以下神官が荒玉社にて神事を行う。
    • 内御玉殿祭
      神長官が内御玉殿でお祭りを行う。
  • 3月未日
    • 所政社神事
      所政社(ところまつしゃ)に仮屋を作り、大祝、五官、神使4人の計10名が参加。稲穂を敷き、その上に鹿皮で座を作り大祝が座る。盃酌を三献(さんこん)する。
  • 3月丑日
    • 御左口神昇
      建てた精進屋を取り壊す。(2月晦日に精進は終わっている。)それぞれの精進屋に付けられた御左口神を笹に付けて拝殿に祀る。
  • 3月午日
    • 外京御立座神事
      そとみやこみたてまし。十間廊にて饗膳をした後、外京神使が御杖と鉄鐸を持ち、「御手放れ」の声で大祝の周りを3周回って進発し、京外の各神社に廻湛(まわりたたえ)を行い、御笹御左口神を配り歩く。
  • 3月酉日
    • 大御立座神事
      おおみたてまし。十間廊にて鹿の頭やキジなど様々な神饌を供えて神事、饗膳をした後、大祝が神長官を経て御杖を神使に渡す。大祝が大宣(おおのっと)を読み上げ、神使はこれを口真似する。神長官より鉄鐸が渡され、神使は馬に乗る。神長官の「御手放れなり」の合図で大祝の周りを三回廻って出発し、目的地で御杖を立てて鉄鐸を吊してその周りを三回周り、鈴を鳴らす。廻湛(まわりたたえ)といい、土地の精霊、田の神を祀り、豊作や安全の誓約した後、その証として鉄鐸を鳴らす。これをもって「豊作と引換に神社に年貢を納める」という誓約をしたことになる。笹の葉に御左口神を憑けた御笹御左口神を内京神使が京内に配り歩く。
  • 3月寅日
    • 国祭
      信京府長官またはその使者が神宮へ参拝、奉幣する。大祝と対面し、祭祀を行い、舞や射礼を催す。
      またこの日、御室を撤去する。現在は舞と射礼が省かれる。
  • 3月卯日
    • 祝日射礼
      御室付近で大祝、神官、神使が歩射の技術を競う。負けた者は顔に墨で落書きをされる。夜には饗膳をする。
  • 3月辰日
    • 野焼神事
      禰宜太夫守屋氏が担当し、神殿の火除け祈願を行う。その後野焼きする。
  • 3月巳日
    • 新申神事
      副祝長坂氏が担当し、鎮魂祭を行い、長寿を祈る。饗膳し、夜には内御玉殿にて御神宝の八栄鈴、真澄鏡、御鞍轡を出し、大祝以下の神官が拝観する。
  • 3月午日
    • 磯並神事
      磯並社(いそならべしゃ)、瀬社(せしゃ)、穂股社(ほまたしゃ)、玉尾社(たまおしゃ)の各所に御手幣(みてぐら)、神饌を奉献し神事、その後饗膳する。
  • 春分日
    • 春季神霊祭
      神室の霊を祭る。
  • 4月27日
    • 先皇祭(天正大祝祭)
  • 5月2日
    • 御狩押立神事
      神殿より酒室神社前へ向かい、右頭、左頭が式を行い、狩りをする。現在は狩りを省く。
  • 5月5日
    • アヤメ奉献祭
      端午の節句の日に神宮アヤメ奉献会によって奉献されるアヤメを境内に飾り、奉献奉告祭を行う。
    • 神宮奉納相撲
      神宮の土俵にて奉納相撲を行う。
  • 6月晦日
    • 神原神事
      神原の庭の草取り、清掃をする。神原にて神事を行う。
    • 田遊神事
      御作田で大祝以外の神官らが拍子、田植え歌と共に田植えする。神官5人、神使6人、八乙女8人、雅楽10人が参加。
    • 夏越神事
      夏越の大祓。毎年の犯した罪や穢れを除き去るための除災行事で、神宮に茅の輪が設置され茅の輪潜りをする。
  • 7月7日
    • 七夕神事
      梶の葉に願い事を書き奉献。民衆にそうめんを振る舞う。
  • 7月20日
    • 精進
      大祝以下五官が御射山神事に備え6日間の精進を行う。
  • 7月26日
    • 精進終わり
    • 御射山御狩神事
      みさやまみかりしんじ。7月26日~30日までの4日間行われ、民衆も参加する大きなイベントである。26日、登御(のぼりまし)。大祝は乗馬にて列を作り神殿を出発し御射山を登る。大祝の後に神長官以下五官祝が乗馬。他の神官も徒歩や自動車で続く。途中の御室神社で神事を行い、また登る。御射山社にて神事、夜は饗宴。民衆にも料理が振る舞われる。27日、「一ノ御手幣」として大祝以下神官、御射山社を参拝、大祝が御手払いをし、民衆これに倣う。小笠懸を行い、夜、饗宴。28日、「二ノ御手幣」として左頭、御射山社参拝、饗膳し御神楽を奏す。29日、「三ノ御手幣」として右頭、御射山社参拝、饗膳し、相撲を奉納、御射山社奉納弓道大会を開催。30日、下御(くだりまし、下山)。本来、毎日御狩を行うが、現在は省略され、祭典のみ。
      御射山神事は民衆からは御射山祭と呼ばれ、守矢京の住民にとって「夏祭り」と同じ位置付けにある。市民により御射山祭実行委員会が組織され、御射山のふもとでは的屋が立ち並ぶ。舞や奏楽、木遣り奉納、長持ち奉納などの伝統芸能の他、氏子有志や学生有志(部活動なども)によるダンス、ブラスバンド、マーチングバンド等も行われて大勢の人が集まり、夜まで宴会が行われて賑わう。この日は特別に鉄道が増便され、24時間営業となる。
  • 8月1日
    • 憑神事
      たのみしんじ。八朔。御射山御狩神事で捕らえた獲物を洩矢神へ捧げる。御作田の米と五穀を神使6名に食わせる。神使が田作神事を行う。
  • 8月15日
    • 放生会
      ほうじょうえ。魚や鳥を山川に放ち、殺生を戒める神事。現在は神事を行い、ワカサギを守屋湖放流する。鳥の放生は省略する。
  • 秋分日
    • 秋季神霊祭
      神室の霊を祭る。
  • 9月9日
    • 重陽神事
      重陽節。かつては流鏑馬を行ったが、現在は省かれる。神宮菊花協会主催の菊花奉献大会が開かれ、境内にはたくさんの菊の花が奉献される。
  • 10月17日
    • 神嘗祭
      五穀豊穣の感謝祭。新嘗祭に先立って行われる。
  • 11月2日
    • 菊花奉献奉告祭
      奉献の奉告祭と菊花奉献大会の表彰式を実施。
  • 11月22日
    • 鎮魂祭
      新嘗祭の前日に大祝の鎮魂を行う。大嘗祭の際は二の卯日の前日に行う。
  • 11月23日
    • 新嘗祭
      大祝が五穀の新穀を天神地祇に勧め、自らもこれを食べて収穫に感謝する。
  • 11月二の卯日
    • (大嘗祭)
      大祝の即位後初めての新嘗祭のことを大嘗祭と呼ぶ。新たに大嘗宮を設営し、大祝が神とともに新穀を食べる。大祝一代に一度きりの大規模な祭り。代拝を立てることが出来ない。
  • 11月22日
    • 精進
      大祝以下五官、神使御立座御神事に備え、6日間の精進を行う。大嘗祭を行う年は、11月15日から21日までの6日間。
  • 11月28日
    • 精進終わり
    • 神使御立座御神事
      廻湛で春に配った御笹御左口神を回収し、憑けた神を上げる。
  • 12月5日
    • 仁政大祝祭
  • 12月15日
    • 原ノ御神事
      御室社を内側にして御室を作る。
  • 12月22日
    • 御室神事
      大祝以下神官、行列を整えて所政社を詣で、饗膳する。ソソウ神を迎え、申立(大祝や神官が神に奏上すること、祝詞)を行う。続いて御室入の行事、「第一ノ御躰」である御左口神を御室(竪穴式住居)に入れる。また、ソソウ神(小蛇)を三体、御室に入れる。大祝以下神官、御室に参籠する。これを穴巣始という。
  • 12月23日
    • 擬祝神事
      夜間、御室内に、京内、京外、府内から奉納の「小蛇」三体が「第二ノ御躰」として入れられ、申立を行う。神事は擬祝主体で行われ、擬祝邸で饗膳。
  • 12月24日
    • 大巳祭
      おおみのまつり。内御玉殿に大祝、神使参拝。左頭が御笹(御左口神の憑いたもの)、右頭が蛇体を「第三ノ御躰」として御室に入れる。御室のカマドへ御手幣を供える。
  • 12月25日
    • 大夜明祭
      朝、御室内で大祝と神長官が問答、その後饗膳。ハンノキの枝で作られた「ムサテ」(一説にはソソウ神)と呼ばれる蛇体三体を「第四ノ御躰」として御室に入れる。神長官が申立。舞曲が奏され、饗膳。
  • 12月26日
    • 禰宜送神事
      朝、禰宜大夫が御室の安全祈願、魔除け。神殿御竈に幣帛を捧げる。御室にて申立。
  • 12月27日
    • 新申神事
      神宮内の煤払いの神事を行う。
  • 12月28日
    • 磯並神事
      磯並社、瀬社、穂股社、玉尾社の各所に御手幣、神饌を奉献し神事、御室に集い、大宴会を開く。
  • 12月31日
    • 御室並葛井神事
      大祝、神長官以下御室に入る。年男と小別当が歳神と釜神に擬し、盃事の所作を行う。これを男女に見立てて、陰陽合体の式を再現し、豊作を祈願する。大祝に三献を進め、大祝退下、寅刻まで待つ。大晦日に神宮でで使われた幣帛や榊、柳の枝や柏の葉を取り下げて、葛井神社*1の清池まで運ぶ。寅の刻、葛井神社宮司が合図とともにこれらの御手幣、神酒を池に投げ入れる。葛井神社の清池と守屋湖は底がつながっていて、投げ入れた御手幣は翌日守屋湖に浮かび上がってくるという伝説がある。神長官は、前宮社にて天長地久の祈祷を行う。

月次祭

  • 朔旦神事
    さくたんしんじ。毎月1日に弊拝殿などで行う月次祭。8月の朔旦神事では、大祝は新米を召す。
  • 望月神事
    もちづきしんじ。毎月15日に弊拝殿などで行う月次祭である。1月は筒粥神事があるため行わず、3月、7月、9月も行わない。2月、4月、6月、10月は神宮寺によって仏式で、5月、8月、11月、12月は神式で執り行われる。

式年祭

  • 式年造営御柱大祭
    しきねんぞうえいみはしらたいさい。4月上旬から6月中旬の間行われる大祭。7年に1度(満6年間隔)、寅と申の年に行われる。一般的には御柱祭(おんばしらさい)、御柱と呼ばれる。守矢京内の氏子が総動員して、神宮の四隅に1本ずつ建てられている御柱(洩矢神の表象とされる)を建て替える。御山で木を切り、氏子が木を神宮まで曳行し、造営する。また、宝殿の遷宮を行う。大祭前年には薙鎌打ち神事といって、神木に木槌で薙鎌という蛇や鳥のような形状の鎌を打ち付けて風雨鎮護し、諸難を薙ぎ払う神事を行う。この祭りは神宮最大規模の祭りであり、盛大に祝われる。

仏事

年中行事

神宮寺の仏事。

  • 1月1日
    • 朝拝式
      新年最初の法要。
  • 1月1日~3日
    • 修正会
      しゅしょうえ。三が日に行われる国家平安を祈る儀式。
  • 1月15日
    • お焚き上げ
      正月飾りや書き初めや旧年の御札を読経とともに焚き上げする。
  • 2月上旬
    • 節分会
      せつぶんえ。大祝らは精進をしているため、神宮寺が相撲力士を迎えて行う。豆まき、宝投げも行われる。
  • 2月11日
    • 万世節祭法要
      神宮寺の社僧が法要を行い、饗膳する。神宮は精進中のため、こちらの方が大規模に行われる。
  • 春分日の前後7日間
    • 春季彼岸会
  • 4月7日・8日
    • 灌仏会
      花祭りとも呼ぶ。釈迦の誕生を祝い行う。舞楽、饗膳が行われる。7日に左頭、8日に右頭が行う。
  • 7月7日
    • 七夕
      梶の葉に願い事を書いて竹に飾り、素麺を食べる。
  • 7月13日~16日
    • 盂蘭盆会
      お盆。祖先の御霊を祭り、冥福を祈る。
  • 8月上旬
    • 納涼盆踊り大会
      8月上旬の土曜日、日曜日の2日間開催。住民らが集まり盆踊りを踊る夏祭り。
  • 8月23日
    • 地蔵盆
      神宮寺境内各所の地蔵尊を巡回し、子供の健全育成を祈願。
  • 秋分日の前後7日間
    • 秋季彼岸会
  • 10月15日
    • 納経
      通称を「経巻納め」といい、別院である法華寺の社僧が勤行。洩矢神宮第二の御神体とされる石像多宝塔(御鉄塔)に、夏の間に写経した法華経八巻を納める。
  • 12月21日
    • おそなえつき
      正月に備える餅をつく。
  • 12月28日
    • お煤払い
      年に一度の寺院内の大掃除。
  • 12月31日
    • 除夜会

おみくじ

神宮にはおみくじがない。瑞穂国を知ろしめす神宮に来れば誰でも御神徳を得られるから、という説や、天下国家、国民全体のための神社である神宮で個人的な吉凶を占うのはよろしくないから、など諸説ある。神宮と直接関係はないが、神宮の門前町の土産屋には多種多様なおみくじが売られている。

関係団体

灰色の団体は現存しない

種別団体
氏子団体神宮大総代会?・境内社総代会総聯合会
重要団体・全国洩矢神社聯合会・神宮寺院聯合会
友好団体・神宮アヤメ奉献会・神宮菊花協会・神宮体育協会・神宮弓道競技教会・神宮書道協会・神宮雅楽部・神宮木遣り保存会・神宮長持ち保存会・神宮奉納騎馬行列保存会

関連項目

関連項目

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地理架創遺産 - 国宝 - 神社(神宮) - 城郭 - 寺院 - 御殿
歴史国史 - 元号 - 耀王国 - 近衛京? - 安曇京? - 近衛幕府? - 木曾幕府? - 仁政維新?
政治大祝 - 神室 - 王室 - 五官祝(神長官 - 禰宜大夫? - 権祝? - 擬祝? - 副祝?) - 政府 - 内閣 - 枢密院 - 議会(元老院 - 公議院) - 五官会議 - 裁判所? - 政党 - 官軍 - 陸軍?(憲兵? - 近衛師団?) - 海軍? - 海軍航空隊? - 空軍? - 海上保安隊?
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*1 葛井神社は摂末社ではなく、洩矢神宮外の独立した神社である。