マスター・オブ・マスターに選ばれたユニオンリーダーの一人。
大きな羽根のついた帽子を目深にかぶり、表情はよく見えないがUχの新タイトル用のイラストではどのような顔立ちをしているかわかるようになっている。素顔はなかなかのイケメンである。
綴りは「Brain」。 脳、頭脳、秀才などの意味がある。
- また、Brainという名前の極めて初期のコンピュータウイルスが存在しており、後述のウイルス発言からするとこちらも名前の由来であると思われる。
彼のチリシィが呼び出されるシーンでは、このチリシィがブレインとお揃いの服装をしており、少々口が悪いなど、それなりに個性が強いことがわかる。
ユニオンリーダーの中で唯一これまでの物語に全く登場しなかった人物のため、彼らの使命からグウラやルシュが変装した姿ではないかと予想するファンもいた。KHIIIのシークレットレポートの内容からルシュではないことがほぼ確定したが、グウラ説は依然として囁かれている。
- KHIIIのエピローグも踏まえるとグウラ説も若干微妙なところだが、どういう形で彼らがあの場に立ったのかが不明のため現時点では何とも言えない。
後にゲーム内でも顔が見えるようになったが、後述の書き換え発言を踏まえてユーザーからは若い頃のエラクゥスに似ていないか?という声が上がっている。
- キーブレードマスターに代々受け継がれるキーブレードを所持している事や上述のエラクゥスとの類似点から、ルシュにキーブレードを継承され後にエラクゥス一門の祖となった初代マスターは彼であると予想されていた。
後にマスターキーパーはエフェメラに譲渡され、そのままエフェメラが初代マスターとなったため、この説は否定されている。
Uχ
エフェメラに対しては、5人のリーダーなのかと質問している。
かつての世界で起きた悲劇についてほかの仲間に隠しておくことに疑問を持つが、エフェメラの意見に従うことにした。
ユニオンリーダーとしての最初の仕事として、キーブレード使い達の悪夢(実際にはキーブレード戦争の記憶と思われる)を食べてもらうためのスピリットを作り出すことを提案する。材料集めはエフェメラ、スクルド、ヴェントゥスの3人に任せて、自分とラーリアムは準備に取り掛かっている。
- ブレインは真っ先にマスターの部屋の机に置かれた黒い本を読み、スピリットの作成を提案し、材料が書かれたページを破っている。この本は予知書のようにも見えるが、ブレインがアヴァの予知書を引き継ぐ予定の赤丸の子なのかは不明。
- 後述のようにブレインはアヴァから予知書を受け取っていたことが判明しているが、ブレインは基本的に中身を見てはいないものの予知書を持ち歩いておりわざわざ別の予知書を読む必要がないこと、この時点での周囲の本に対するリアクションが特にないことから予知書とは関係がなかったと思われる。そもそもユニオンリーダー1人にしか予知書を渡さないということからも、あの時点でデイブレイクタウンに予知書は残されていなかったのだろう。ただ、それにしても本当に躊躇なく破っている。
シフトプライドに関しての話し合いに呼ばれた際には、目を通さないといけない本が多くて忙しいと語っている。
また、ラーリアムから欠席すること、どんな議題でもエフェメラに賛成することを言付かっており、「信頼されてるねぇ、リーダー」と茶化している。
シフトプライド=キーブレード使い同士の戦いに関しては、試合のようなもの・レクリエーションは必要であり問題はないとして、賛成の立場をとっていた。
- 普段は掟を順守しているスクルドは反対をしているのだが、ブレインは賛成の理由として掟であることも挙げている。
エフェメラから「掟には従うが、キーブレード使い同士の戦いはさせない」こと、ダンデライオンのメンバーのデータ化について聞いた際は、すぐにその方法に気づいている。
ラーリアムが自分の妹を捜していることを相談した際は、情報から彼女が気になる人がキーブレード戦争に参加したことを推測し、ダンデライオンの参加に躊躇していたはずの彼女が気になる人をダンデライオンに参加させたがっていたことに対して疑問を呈している。
- この発言を切っ掛けにエフェメラとスクルドはプレイヤーの存在に思い至り、ラーリアムとプレイヤーも繋がることになる。
エフェメラとラーリアムがプレイヤーに会いに行って不在の中、ヴェントゥスからよく本を読んでいる理由を聞かれ、自分には目的があることを明かす。
ダンデライオンの移動した世界は決められた滅びの道を進んでいて、キーブレード戦争の記憶を上書きしてもそれは変わらないこと、その運命を自分が書き換えることを明かしている。また、自分はその運命のプログラムを書き換えるウイルスになるとも語っている。
- この時、初めて顔が見える。
- KHIIIのシークレットレポートでは、Uχの世界は闇の台頭によって終焉を迎えることが記述されている。「滅びの道を進んでいる」とはこの事を指しているのだろうか。
- また、レポートではユニオンリーダーの選出メンバーの入れ替えについて、"マスターの書いたプログラムにウイルスが侵入したようなもの"と記述されており、このことからストレリチアと入れ替わったメンバーはブレインの可能性が極めて高いと思われていた。
後述の事情も判明し、今はその疑いも晴れている。 - 余談になるが、現代においてはソラとエラクゥスがこれに近いことをやっている。
その後、アヴァによって予知書を託されたリーダーであると判明する。
しかし彼はマスター・オブ・マスターの指定した本来予知書を託されるリーダーではない。
アヴァは運命を変えるために敢えて彼に予知書とユニオンリーダーの名前を記したメモを託していたのである。
- アヴァ自身は入れ替えた事実を明言していないが、ブレインは予知書を渡された時点でその意図に気付いていた。
ストレリチアの行方を探る中で、彼らのいるデイブレイクタウンはデータの世界であること、またユニオンリーダーの入れ替わりの事実と、その裏にいる闇の干渉に気付き、リーダー達と協力して闇と交戦。
闇を退けた後、現実世界側からダンデライオンのメンバーを救う手立てを探すため、エフェメラにマスターキーパーと予知書を託し、ヴェントゥス、ラーリアム、エルレナと共に箱舟に搭乗して現実世界のデイブレイクタウンに向かう。
- マスターキーパーを渡す際、「本来、君が持つべきキーブレードだ」と言っていること、その後「これも」と言って予知書を渡すことから、本来予知書を託されるはずだったのはエフェメラだった可能性がある。
他の3人を未来に送った後、ルシュと出会い言葉を交わす。
上記の通りブレインはこの時代に残り、箱舟に乗れずデータ世界に取り残されたダンデライオンのメンバーを目覚めさせる方法を探すつもりだった。
これは、アヴァから闇に飲まれた世界は眠りにつくと教わっており、眠りにつくだけであればいつかは目覚めさせられると推測していたからである。
しかしルシュから「あれは闇を閉じ込める檻」「この世界が闇に飲まれればもう出すことはできない」と聞かされ、ショックを受ける。
その後、箱舟に乗って未来へと時間移動するためには記憶するものと媒介が必要だがそれについてはどうするのかと聞かれ、自分のこれからの人生を賭してなすべきことだと答え、彼に優秀さを認められる。
その後、エフェメラとスクルドが現実世界に来た時にはブレインの姿は無かった。
エンディングにて、見つめる目と黒い箱を携えた黒コートの男がフードを取ると、そこにはブレインと同じ顔があった。
- しかしブレイン本人は未来のスカラ・アド・カエルムに辿り着いている。両者がどういう状態でいるのかは不明。
- 時間軸が不明なこと、そしてルシュの「人生を一度で終わらせるのは惜しい」という発言から、ブレインの死後、ルシュがその体を借りたのかもしれない。それにしては老けていないのは気になるが。
- 或いは、ルシュがブレインの肉体を乗っ取った後にブレインの心だけ未来に移動させたか。
- 時間軸が不明なこと、そしてルシュの「人生を一度で終わらせるのは惜しい」という発言から、ブレインの死後、ルシュがその体を借りたのかもしれない。それにしては老けていないのは気になるが。
最終的に、ブレインはスカラ・アド・カエルムへと辿り着き、そこで「シグルド」と名乗る人物に出会う。他に時間移動したはずの人達の行方を尋ねるが、この時代にはブレインしかいないと言われ落ち込む。しかし、シグルドに案内される道中でエフェメラの像を見るのであった。
- なぜか帽子がなくなっており、シグルドに渡されている。ブレインが未来へ時間移動したなら、これがブレインの肉体を形成する媒介だったのだろうか。