ワールド/【スカラ・アド・カエルム】

Last-modified: 2021-01-20 (水) 00:36:01
原作オリジナル
仲間キャラなし
通常BGMScala ad Caelum
戦闘BGMEdge of Existence
登場作品KHIIIDR

KHIIIで初登場したワールド。
海の上にそびえる複数の山を切り開いて巨大な街を作ったような構造をしている。また、山同士はロープウェイのようなもので繋がれている模様。
島全体が海面に反射して、島の真下に上下逆さの島が映っている。

  • 白い建物・風車・海などから、デザイン上のモデルはサントリーニ島やミコノス島などの地中海沿岸の街並みと思われる。
  • 島全体が上下逆さに映る光景…という点で、フランスのモン・サン=ミシェルもモデルの一つと思われる。このモン・サン=ミシェルは『塔の上のラプンツェル』の王国の外観のモデルともされており、実際にコロナ王国とスカラ・アド・カエルムの遠景は共通する部分がある。

マスター・ゼアノート曰く、「かつてのキーブレード使いの都」。

  • 代々キーブレード使い達が守り続けてきたという旅立ちの地とも何らかの関係があると考えられるが、詳細は不明。
  • ゼアノートは「世界はこの街を起点に繋がる」とも語っており、真のキングダムハーツを開いた後に世界が一つになる起点となる特別なワールドなのではないかと予想できる。
  • DR公式サイトの紹介によると、キーブレード使いとそれを目指す若者が集まったことから”キーブレード使いの都”と呼ばれるようになった模様。

水中をよく見ると、デイブレイクタウンの時計台が逆さになって生えている事が確認できる。
ディレクターによればここはデイブレイクタウンの跡地に造られたものであり、時計台に関しては普通に水没しているパターンと海面から逆さに生えているパターンの2つから選んだとのこと。

  • 余談だが、このワールドのモデルとなったと予想されるサントリーニ島は、ゼウスの怒りにふれて一夜にして海中に沈んだというアトランティス伝説の元になったのではないかと言われている。

「スカラ・アド・カエルム」(Scala ad Caelum)とはラテン語で「天(国)へ続く階段」の意味。

シリーズにおける初出はKHOのロサンゼルス公演(公演日は2018年6月9日でKHIII発売より前)にて演奏を担当した「スカラ・アド・カエルムオーケストラ」。野村氏の直々の命名だったようである。
 
開発時の仮称は「風と塔の街」。


このワールドが一般に公開されたのは2018年12月のファイナルトレーラーだが、実は遡ること4年前の2014年12月に北米で行われたKH2.5発売記念イベントの会場限定の映像が初出。
このことから開発のかなり初期の段階からここが最終ワールドと決まっていたようである。

  • 映像では街の外観以外に本編中でゼアノートとエラクゥスがボードゲームをしている部屋にも立ち入ることができた。
    • この映像は一般公開されることがなかったため、ファンの間でもこのワールドの存在は長らく忘れ去られていた。そのためファイナルトレーラーで実に4年越しに正体が判明したことに驚いたファンも多かった。
  • 当時出回っていた情報からファンの間で「ケーブルタウン」という通称で呼ばれていた時期があったが、現在は誤情報とされている。

場所

天へ続く階段

島の真正面に位置する、玄関部分にあたるエリア。
KHIIIではマスター・ゼアノートのポータルからここに辿り着く。


ここで最初に戦うレプリカ・ゼアノートは「出現→ある程度行動→姿を消す→出現」を繰り返すため、意外に探索する余裕がある。屋外に置かれたテーブルとイス、ポスターなど、割と生活感に溢れている。

  • これらのオブジェクトは敵や自分の攻撃によって破壊することができる。
  • 破壊した壁等の断面はガラスのような質感になっている。

ワールドそのものがラスボスのために用意された舞台であるためあまり探索はできず、その割にオブジェクトはかなり作り込まれており、「普通に探索したかった」という声も上がっていた。

  • 前述のレプリカ・ゼアノートとの戦闘の合間を縫ってあちこち調べて回った猛者も複数いる模様。また、この戦闘中にできるバグ技で戦闘用のフィールドを抜け出し、マップの外を探検したプレイヤーもいる。
  • KHIIIRMでは追加シナリオでバトルが発生しない状態のマップを自由に探索できるようになった。

ワールド内のあちこちにあるオブジェクトに確認できる文字は、実際に使われていそうなものである(かなり書きにくそうだが)。
これらの文字をよく見てみると、なぜか文字の数だけ鏡文字があるのに気づいた人も多いのではないか。

  • KHシリーズで鏡というとBbS・KH0.2でのドワーフ・ウッドランドとKHIIIのチュートリアルの演出が思い浮かぶところだが…。
    • 実はこの文字、KH2.8が初出である。3DHDのイェン・シッド様の部屋の本に書かれているのが確認できる(ちなみに3Dの頃には書かれていなかった)。
  • よくよく探さないと気づけないが、文字の中には何故かアンヴァースのシンボルマークが確認できる。

文字の解読を進めていくと、星が描かれたマンホール(のようなもの)にDAY BREAKと書かれているのが見つかる。製作陣の遊び心が垣間見える。

  • マンホールはバトルフィールドに入ってすぐの場所にある。戦闘中も破壊されないオブジェクトなので余裕があれば探してみよう。

風の通る街

KHIIIRMで追加されたエリア。天へ続く階段の左奥にあるゲートが開いて進めるようになる。
天へ続く階段に比べて立体的に入り組んでおり、憩いのための公園や巨大な地下水路など、住居系エリアとしての色が濃い。
街中にはいくつも謎の機械があり、それを△ボタンで調べると機械と機械とを結ぶ光のレールが出現し、レールスライドで移動できるようになる。

  • レールを使わなければ入れないというような場所は存在しないが、とにかく広大なので移動の際に非常に役に立つ。清々しい景観も相まってなかなか爽快。

入り口から右奥側にある巨大なモニュメントには、攻撃を当てることで作動しデイブレイクタウンがスカラ・アド・カエルムに変わる様子を描くからくり時計のようなギミックが備わっている。
現実にもよくある、街や地域の歴史をモチーフにしたランドマークのようなものだろうか。

  • 3つ並んだスイッチを叩いていくことで段階的に絵柄が切り替わっていく仕組みで、モニュメントの説明のような文章メインの面→デイブレイクタウン→3つ目の絵柄→スカラ・アド・カエルム、というように計4つの絵柄が用意されている。
    • この3つ目の絵柄だが、赤い空を背景に1つ前のデイブレイクタウンの時計台と「DAY BREAK TOWN」の文字のうち「BREAK」のみが残るという物騒なものになっており、街が海底に沈む際に何らかの大規模な破壊が起こったのではないかと推測できる。

その他

島の頂上部には城のような建造物があり、KHIIIではその屋上部分がソラ達とゼアノートの最終決戦の場となった。
KHIIIのゲーム開始後すぐに流れるムービーではその一室で少年時代のゼアノートエラクゥスがチェスのようなゲームをしていた。この部屋には後にゼアノートが手にする「見つめる目」のキーブレードが飾られている。
DRでゼアノートを初めとしたマスター・ウォーデンの弟子達下級クラスが授業を受けているのも同じ部屋である。
また、DRではゲーム本編から4年後のイベントシーンで集合墓地が登場しており、そこではゼアノートが4つの墓に花を供えている。

KHIII

物語最終盤、マスター・ゼアノートとの最終決戦にて訪れる。

  • この時、過去にポータルになったことのあるマスター・ゼアノート自身をポータルに利用してこの世界に飛ばしている。
    • 彼をポータルにして移動した先がこの世界であった理由は不明。
  • 余談だが、一応ワールドとしてはキーブレード墓場とまとめられているため、エリアセレクトで移動可能。勿論ポータルで移動もできる。

最初は街中でなぞの敵と戦闘、その後地形が変化する中アーマー・ゼアノート、最後に最も高い塔の上でχブレードを装備したマスター・ゼアノートと戦う。
アーマー・ゼアノートとの戦闘時は、ゼアノートが何らかの能力によって街そのものをグルグル回転させる。水中に落とされたり空中戦を余儀なくされたりとやりたい放題。

  • 戦闘中にフィールドをよく見ると、鏡の境界線のようなものが見える。四角い空間の対角線を見ていただきたい。
    • もしかしたら街を変形する能力は鏡由来なのかもしれない。

連戦の合間にゼアノートはχブレードを出現させて再びキングダムハーツを呼び出すが、ソラがゼアノートに勝利すると、ソラとの心のつながりを辿った守護者達も駆けつけ、エンディングへと向かう。


KH歴代作は総じてラスボスとの戦闘は連戦になっているが、今作ではそのラスボス連戦のすべてがこのワールド一つに収め込まれている。このワールドの地海空全てが戦いの舞台であり、つまるところラスボス戦の為だけに用意されたワールドという恐ろしく贅沢な使い方をされているのである。
ディレクターはラストステージについて発売前に「ずっとやってみたいと思っていた」、「どこまで実現するか、どう動くか楽しみ」と話していた。おそらくはワールド丸ごとラストバトルの舞台となっていることや、街を回転させながら様々な場所で戦うことを指していると思われるが、ディレクターの念願叶っての実現でありこの力の入れようも納得である。


この街は見たところ無人のようだが、先述のテーブルセットが整然と並んでいたり、枯れる気配のない植木があったりと、やたらと整備が行き届いている。

  • 「かつての都」というゼアノートの言葉と、場所や時間を超越してゼアノートを世界から引き離した結果に辿り着いた場所という状況から、スカラ・アド・カエルムは現在の時間軸では既に消滅した世界なのではないかと考えられる。
  • 「かつて」という言葉は単純に現時点で無人になっている事を指しているだけで、ワールドそのものは変わらず残っているという可能性もある(それにしては随分小綺麗に見えるのがやはり気になるが)。
    少なくともゼアノートやエラクゥスはこの地でキーブレード使いとして修行をしていた少年時代を過ごしていたようだが、その後ここで何があったのかは劇中(およびアルティマニア)では語られていない。
  • アルティマニアのインタビューによると、次回作でゼアノートの過去について触れるつもりだったが、それだとダークシーカー編が完結しなくなってしまうため一旦お蔵入りになった。このエピソードはUχのアップデートによりDRとして語られることとなった。

KHIIIRM

追加シナリオ「Re Mind」において、エンディング後のソラが本編の時間軸に戻り、カイリの心の欠片を見つけてカイリを取り戻すために再度このワールドを探索する。


KHIII本編にも登場した「天へ続く階段」では、謎の赤いシャドウを倒すイベント戦闘が行われる。
戦闘中は通常のシャドウやダスクがいくら倒しても無限に湧き続ける。また赤いシャドウのHPを一定値まで減らす度に、増援の上級ノーバディが出現する。

  • 地面が白っぽい場所では、全身が白いダスクは風景に溶け込んでいて非常に見えにくくなる。

この場所で雑魚戦を楽しめる唯一の機会。戦闘終了以降は自由に散策はできるが、この場所で雑魚敵が出現することはなくなる。
赤いシャドウを倒すと、左手側の門が開き、新たなエリア「風の通る街」と行き来できるようになる。


新エリア「風の通る街」は、探索重視の広大で複雑なマップ。
各所の仕掛けを解除して、カイリの心の欠片を集めることが目的となる。
雑魚敵としてハートレスやノーバディが出現する。また、あちこちに宝箱も設置されている。

  • とにかく入り組んだマップであるのに加えて宝箱自体も大抵隅の方に隠れているため、すべて見つけるのは結構骨が折れる。

「Re Mind」の最終セーブポイントがある地点でもあり、「Re Mind」をクリアしたセーブデータをロードすると、この場所にてカイリの心の欠片を4/5個集めた時点からゲームを再開できる。
一度リミットカットエピソードに進んでしまうとそのセーブデータでは二度と「Re Mind」をプレイできず、このワールドの再訪も設置されている宝箱の回収もできなくなってしまうので注意されたし。

  • リミットカットエピソードに進んだ後も、街の景観を楽しむだけならデータグリーティングを使うことで可能である。ただし上述の風の通る街のレールは使用できず、デイブレイクタウンがスカラ・アド・カエルムに変わるモニュメントも「たたかう」が使えないので作動させることができない。

DR

少年時代のゼアノートがこの地でキーブレード使いとしての修行を積んでいた時代が描かれる。
外の世界から来たゼアノートが特別扱いされているところを見るに、修行中のキーブレード使いは基本的にこのワールドの生まれであることが窺える。
また、エラクゥスによるとKHIIIの舞台ともなった中央の島以外はこの時点で既に無人であるらしい。