消えたセンター

Last-modified: 2021-01-20 (水) 11:12:50

原辰徳監督が敷いた内野5人シフト、およびそれが招いた悲劇のこと。

概要

2014年7月11日、読売ジャイアンツ対阪神タイガース(東京ドーム)での出来事。
2-4とビハインドで迎えた6回表。一死二三塁、打者今成亮太とピンチの場面で原監督は左翼手の亀井善行を一二塁間に立たせる内野5人シフトを発動。
その後今成の代打に西岡剛が送り出され、このシフトもいったんは解除されたのだが、2ストライクとなった場面で亀井は今度は三遊間へ
そして6球目。西岡の打球は平凡なセンター方向へのフライになったのだが、中堅手の松本哲也がレフト寄りに守っていたためボールは誰もいない外野を点々タイムリーセンターフライ*1となってしまい2失点。原監督の奇策は考えうる限り最悪と言える結果につながり、これをきっかけに試合の流れも一気に阪神へ。結局5-12と大敗を喫してしまった。

采配の是非

NPBにおける内野5人シフトは、広島と楽天で指揮を取ったマーティ・レオ・ブラウン監督によるいわゆるブラウンシフトが有名である。楽天監督時代の2010年には対巨人戦にてこのシフトを発動させた場面*2もあったため、原監督も当時のことを記憶していたものと思われる。
ただしこのシフトの要は「1点が勝敗を左右する場面で、外野を手薄にしてでも内野ゴロで本塁生還を阻止する」というところにあり、具体的には外野フライに仕留めてもタッチアップで1点が入ってしまう無死または一死三塁の場面が挙げられる。
実際にブラウンシフトも「試合の最終盤のピンチの場面」という限定された状況でしか発動されておらず、6回2点ビハインドという状況でこのシフトを敷いた原監督の采配とは根本から異なる。しかも併殺を狙うべき場面にもかかわらず、西岡を敬遠してセオリー通りに満塁策を取らなかったこともツッコミどころと言える。
以上の点から到底最善の采配だったとは言えず、原監督には「ありえない」「意味がわからない」「NPB史上最低レベルの采配」等と批判が集中した。

上記の通り失敗した際のリスクが非常に大きいため、2021年現在もメジャーとは言えない戦術である。

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関連項目


*1 記録上は二塁打。
*2 なお、その試合で楽天はサヨナラ負けを喫している