盛宮

Last-modified: 2024-01-25 (木) 19:21:07

福岡ソフトバンクホークス・今宮健太の成績が実際よりも盛られている状態のこと。なお、最近は日本ハム・清宮幸太郎に対しても蔑称に近い形で使われ始めている。

概要

2009年ドラフト1位でソフトバンクに入団。大分・明豊高*1時代に1年生から正遊撃手兼投手として同高初の選抜出場に貢献し、投げては最速154km/h、走っては50m走6秒1の俊足を誇り、打っては通算62本塁打を記録し甲子園でも3打席連続ホームランを放ち、守ってはショートで好プレーを連発するなどの輝かしい活躍を見せた超高校級の二刀流スターであり、走攻守すべてを兼ね備えた将来のソフトバンクのスター候補として大きな期待をかけられていた。
川崎宗則が移籍した2012年のシーズン途中から遊撃手のレギュラー格に定着。以降持ち味の強肩を活かした華麗な守備を売りにゴールデングラブ賞5回(2013~2017年)、ベストナイン2回(2014、2017年)、オールスター出場4回(2014~2017年)とチームの中心選手への道を着実に進んでいた。

 

ここまでは大変順調であるかのように見えるが、今宮の大きな課題として打撃力が一向に成長しないことが問題だった。
高校時代の華やかな活躍はどこへやら、高いバント技術を活かしたバントマン*2に様変わりし、打率ランキングでは常に下から数えた方が早い状況であった。
選手層の厚いソフトバンクで高卒の選手としては異例の出世ぶりではあるものの、高校時代の活躍を考えると物足りなさを感じるファンも多く、そのうち打撃成績を上方修正して捏造するなんJ民が現れはじめる(スレッド)。
この年今宮は24歳であり25歳のシーズン(2016年)は妄想であるが、22歳~24歳のシーズンの成績も盛られてしまっている。 若いうちから活躍してほしかったとの願いからか、このようにすでに確定した成績について改変されることも多い。

 

なお、高卒選手はプロ入りまで基本金属バットを使用しているため、入団後に高校時代の打撃との違いに苦しむ選手が大半である。
そのような意味では今宮だけが極端に打てなくなったわけではなく、例えば炭谷銀仁朗*3(西武→巨人→楽天)・堂上直倫(中日)らは高校時代、いずれも打力を非常に評価されていたがプロ入り後は守備の人として広く認知されている。
今宮についても、高校時代の活躍が出来すぎていただけでむしろ高卒選手としては十分に役割を果たしているとの見方も強い。3つ年上で同ポジションの坂本勇人(巨人)が若いうちからレギュラーに定着し、打撃で結果を残してきたことも「盛宮」ネタの広まりにつながったと考えられる。

明豊今宮

今宮はプロ入り後「高校野球で明豊が活躍すると今宮の打撃が覚醒する」というジンクスがあり、実際にこの時期の打撃成績は盛らなくても十分なものとなっている。毎年高校野球の時期に今宮の打棒が好調だと「これは明豊今宮」「思い出したのか」などと彼の高校時代の輝きに準えたレスがよく見られるようになっており「スーパー今宮」状態を指す言葉にもなった。

関連項目


*1 旧名は別府大付属高。先輩に城島健司がいる。2021年のセンバツで準優勝を達成。
*2 犠打数に関しては突出した成績を残しており、2013年から2015年にかけてリーグトップの犠打数をマーク。200犠打(24歳10ヶ月)、250犠打(25歳11ヶ月)、300犠打(28歳11ヶ月)の記録はいずれもNPB史上最年少での達成である。
*3 西武時代初期は低打率ながらパンチ力のある打撃を見せていたが、レギュラー定着以降は伸び悩んでいた。規定到達者の中で最下位に近い打率を残すことも多く、「盛谷」と称して今宮と同様に成績を盛られがちだった。そんな中考案されたのが従来のOPS(出塁率+長打率)に盗塁阻止率を加算した「炭谷式OPS」である。