グラボのチューニングアプリ。
グラボを初期設定で使うと、騒音or発熱or消費電力が問題になる。
その対策をするために使う。
アプリについて
概要
MSI Afterburner
https://www.msi.com/Landing/afterburner/graphics-cards
https://www.guru3d.com/files-details/msi-afterburner-beta-download.html
- 台湾のPCパーツメーカーであるMSI社が無料で配布しているWindows用ソフトウェア。
- 2024年8月現在の安定版は4.6.5。
- MSI製以外のグラボでも利用可能。
GeForce、Radeon、Intel Arcのいずれでも利用できる。
機能
- グラボのOC(オーバークロック)、省電力化、冷却ファンの回転数などの設定を変更することが可能。
- GPU使用率、VRAM使用量、GPU温度、グラボの消費電力などのグラフを表示可能。
- ゲームにおいてはRTSS(RivaTuner Statistics Server)との併用によるオンスクリーンディスプレイ(オーバーレイ表示)を利用する人も多い。
- AI絵においては特に電力制限による省電力化・低発熱化・静音化の効果が大きい。
- 電圧調整も行える。壊してしまう恐れがあるので注意。
活用例
- 例えばPOWER LIMITを100%→70%に下げて適用すると、実際にグラボの消費電力が元の70%前後に下がる。
しかし生成速度は5%程度遅くなるだけなので、非常にお得なのだ。 - 消費電力を減らすとGPUの発熱量も小さくなる。GPU温度が下がるとGPUファンも低速回転で十分になるので、静音化にもなる。
- ファンの回転数をカスタマイズすることにより、とにかく冷却重視でGPUファンを高回転でぶん回す、あるいは静音性を重視してファンの回転数を下げる、などといった使い方もできる。
- OCによって生成や学習の速度を向上させることも一応可能だが……
消費電力や発熱の増大といったデメリットに比べ、速度の向上は微々たるものなのでおすすめしない。
運用例
POWER LIMIT 70%を適用する
- 「 FAN」の中にある鎖ボタン「 ON」を押して、「 OFF」表示に切り替える。
これでPOWER LIMITとTEMP LIMITの連動が解除され、個別に設定可能になる。 - POWER LIMITのスライダーを動かして70%の電力制限をかける。
- 下部にあるチェックマークのボタン「」を押す。これを押すことで変更内容が実際に適用される。
- 右上にあるWindowsボタン「」を押して青く点灯させる。→
これでWindows起動時に現在の設定が自動的に適用される。
これをしておかないと、PCを起動する度に手動で保存スロットから設定を読み込む必要がある。
POWER LIMIT 70%の適用効果
363 無念 Name としあき 23/05/03(水)13:28:48 ID:XiZ2YZvg No.1092759227
TGP200Wの4070でテストしてみた
電力制限 実測電力 アスカベンチ所要時間 速度比 100% 約200W Time taken: 19.23s (100%) 70% 約140W Time taken: 20.05s (95.9%) 50% 約100W Time taken: 28.54s (67.3%) 実測電力はグラボ全体のW数(GPU-Zで言うBoard Power)
巷でよく言われている通り70%かけても処理速度は5%くらいしか下がらない
美味しい
発熱量を抑える効果については下記記事を参照。
窓の杜: 夏のゲーミングPCは熱すぎる!「MSI Afterburner」でビデオカードを省電力・低発熱に
