ディディーコング

Last-modified: 2023-07-15 (土) 21:03:28

仮で作成しました。随時加筆していただけたら幸いです。

キャラクター解説

 1994年にスーパーファミコンで発売された『スーパードンキーコング』で初登場。ドンキーコングと共に主人公の一人。オスのチンパンジーで「Nintendo」のロゴが入ったキャップを被っているのが特徴。性格は勇敢で察しが良く賢いが、調子に乗りやすく短絡的でもある。
チンパンジーに尻尾は存在しないが気にしてはいけない。ディクシーコングというガールフレンドがいる。

 ドンキーファミリーの中では最も頭が回るので、異変に真っ先に気が付きやすい。ただ、自分の実力以上の相手だろうと突っ込んでいこうとする無謀な性格をしているので、そのまま誰にも知らせず独力で突っ込んでいって、あっさりとやられてタルに詰められ、そこをドンキーに救助される…というのがいつもの流れ。自身が主人公となった『スーパードンキーコング2』以外ではだいたい捕まっている状態からスタート、あるいはエンディングまで捕まりっぱなしなのはこのため。

 ドンキーとは違い、元々はレアが生み出したキャラクターだったので、当初はレア開発以外の作品には登場する事は無かった*1。逆にマリオヨッシーリンクは早くも『スパドン2』でとある場面に登場している*2。その後、2002年にレアがマイクロソフトに売却される際にディディーを含むドンキーコングシリーズの権利が任天堂に譲渡。任天堂版権となったので、スポーツ・パーティ系マリオシリーズに出演する機会が増加した。

ファイター性能

 『X』から参戦。スマブラ初の外国産ファイター。下Bバナナのかわの性能が凶悪でXの頃からメタナイトの陰に隠れつつ、その強さは注目されていた。当時は皮を二つ出せるというぶっ壊れにも程がある特徴を持っていた。流石にあんまりだったので『for』以降は1つに減らされたが、新環境に適応したこともあり相対的に強化され、一時期は最強格に君臨していた。その反動で今作では当初控えめな性能であったが、バランス調整の結果、往年の実力を取り戻しつつある。

長所

  • 原作譲りの機動力で地上移動速度が速く、ジャンプも優秀。
  • 壁ジャンプ・壁張り付き使用可。
  • 発生の速い技、隙が小さい技が多い。
  • 下Bバナナのかわは攻防一体で汎用性に優れる技。当然起点になるので対策必須。
    • 単純に投げて当てると転倒するため様々な技が確定する。
    • ガードはアイテム投げでキャンセルできるためバナナ持ちのディディーに下手に攻め込むとガーキャンバナナ投げから最大を取られる。
  • 上スマ、バナナなどガードキャンセル行動が強力。
  • 必要%は結構高いものの、ダメージを稼いだ相手への撃墜手段は豊富。
  • 魔王様同様、アイテムを保持していても、横Bで相手を掴む事が出来る。
  • 上Bは溜めればスピード、距離も十分にあり復帰距離が長い。地面激突時のバースト力も高い。
  • 高いジャンプ力と横Bの組み合わせによる逃げ、ライン回復性能が高い。足の速さや広範囲をカバー出来る技を持たないと咎めづらい。

短所

  • 縦方向の復帰力が弱い。
  • 素の空中横移動速度が遅い。
  • 決め手に欠けており、バ難になりやすく、相手にほかほかで逆転されやすい。
  • スマッシュの撃墜力がかなり控えめで、どれも終点中央マリオを倒すのに115%以上必要。
  • 技のリーチも短め。判定も前作は下強や空前など強力なものもあったが、今作はおとなしめ。
  • 体重が軽いため事故に弱く、最初から最後まで圧倒する気概で行かないと壊されやすい。
  • 上Bは途中で殴られると再使用にかなり時間がかかり、この手のキャラにしては復帰阻止耐性は脆め。
    • 一旦阻止されると着地するまで空中で滞空出来なくなるので落下の危険性も高まる。
  • 下Bバナナのかわは強力故に相手に拾われると一気にピンチになる。特に魔王様の場合バーストコンボも存在するため、奪えれば一気に勝利に近づく。

要注意技

  • バナナの皮(下B)
    生成:20F 全体:39F
    恐らく説明不要。ディディー対策の最も肝となる部分。
    既に実の無くなった「バナナのかわ」だが、大体バナナと呼ばれる。
    サムスで言うチャージショット、パルテナの空N、スティーブのブロック生成、魔王様の空Nのようにこの技自体強力なのは言わずもがな、コイツを対策した途端に他技が上手く刺さるようになるといった嫌らしすぎるバナナ。
    主に空中に逃げたら空前、ガードには横Bや下強、普通に攻撃してきたらガーキャン投げなどパターンは幾らでも存在する。
     
    しかし、完全無欠というわけではなく、ロボットのコマ同様魔王様も拾って自由に扱うことが可能。
    最弱クラスのガーキャン行動が大きく変わり、ディディーの横B同様こちらもアイテムを持ったまま使える移動投げがある。(それどころか、受身先にバナナを投げて強烈なコンボも会得)
    コマと違って、トレーニングモードでアイテムとして自由に出せるのでディディー対策としてこちらもすっ転ばせた後にどう料理してやるかは考えておこう。
    例を挙げると、ガーキャン投げつけ⇒DAからお料理、ガーキャン投げつけ⇒上Bでガードされても掴みに行く、復帰中のバレルジェットに優しくぶつけてタルを外して自由落下させる…などなど。
    炎獄読み合いから色々入るのでぜひトレーニングで試してみよう。
     
    当たり前だがバナナを出す際は無防備なので近距離に魔王が張り付いている時には出せない。
    烈鬼脚なら設置されているバナナを無視できることは覚えておこう。
    なお、ベレスなどの一部の歩幅の大きいキャラは噛み合いがよければ走るだけで回避できる場合もあったりする。魔王様は残念ながらどう頑張っても踏んでしまう。
     
    余談だが、すでにバナナを設置した上で下B入力するとゴリアピのようなやれやれポーズをする。やられたらとてもムカつくが、冷静さを欠いたらディディーの思う壺なのでグッと堪えよう。
  • モンキーフリップ(横B)
    発生:18F (キック派生は途中で入力後、6F発生)
    上のバナナを持ったまま使用することが可能な 突進掴み/突進打撃技。
    掴み技はダメージ稼ぎ&軽い吹っ飛ばしがあり、キックは通常通りガード可能だがより強力になる。
    この手の技にありがちだが、持続が長くその場回避や後ろ回避の後隙に喰らう可能性がある。
    しかし、キック派生・掴みともに着地隙がかなり長いので上手くジャンプで躱せれば空下などを叩き込める。
    移動技としても性能が高く、ディディーの高いジャンプ力にこの技の横移動性能が相まってストックを先制されてから逃げに徹されるとガノンが咎めるのはかなり難しい。
    ガオガエンのような足が遅く追撃が苦手なタイプのファイターだとこれをされると非常に苦しくなる。魔王様は空中技の攻撃範囲がデカいぶん(充分辛いが)まだマシな部類。
    足場のあるステージであればルートをある程度絞れるが、台のない終点、台があってもステージ外にあるカロスなどで逃げられると非常にキツくなるだろう。
  • バレルジェット(上B)
    通称「樽」と呼ばれる復帰技。
    復帰技としては、復帰距離自体は長めだがダメージを受けると外れてしまう脆さであり、ディディーの泣き所の一つでもある。
    地面にぶつかると爆発してディディーに6%のダメージのペナルティもある。
    ただ、自爆時の攻撃性能が高く威力と吹っ飛ばしはボム兵レベル。密着時に上B噴射判定→即自爆判定でなんと33%。かなり痛い。
    ちなみにシールドの耐久は全キャラ共通で42%なので、2割位ガードを削られた直後にコレをやられるとシールドが割られる
    NBの最大チャージ自爆で50%位から崖端ガノンも吹っ飛ぶので、中%以降で割られるとまず助からない。
    爆発時点でディディーの頭があるところを中心に大きな爆発を起こす、という仕様なので戦場の台の上から下まで届く。
    ガノンが無傷の時、2ガノンくらいの距離からバナナ投擲→即下投げ⇒大ジャンプ空下で地面のバナナめがけてメテオ→スリップ中に密着して上B→ガノンについていくようにカーブして自爆というコンボでなんと63%も稼がれる
    しかも良い感じの距離で宙に浮かされた状態になるのでここから更に追撃の不利な読み合いが開始する初見殺しコンボ。
    その他には遠距離でバナナを当てたときに追撃する手段としても使われる。
     
    外れた樽もピットのNBのような要領…とはちょっと違うが*3、ある程度スティック入力操作可能であり、弱めの攻撃を狙ってわざと外して遠距離攻撃として使用する立ち回りもあったりする。
    この時ディディーも当然動けるので攻撃しつつ樽をぶち込んでくることもある。例えば下に動かしつつ下強で跳ね上げたり、横に入力するついでにフリップを使って掴んだりも可能。
    前述した通り威力がアホみたいに高く、範囲も超広い。
    ディディーがバーストした後も動かせるので『復帰阻止で樽を外してやったぜ!』と喜んでいたらそのまま樽操作で逆襲ということも出来たりする。
    しかもこの樽、超高速で飛行するうえにダックハントの缶とは違いカメラが追従しない。視覚外から超火力超高速の爆弾が飛んでくるため知らないと被害が甚大になる。
    樽が外れており、操作しているような挙動が見えた時にはガードか回避の準備を。
     
    そうはいっても樽を外すために被弾が必要ならガノンには弱い攻撃なんて存在しないから問題なくね?と思ったそこの貴方。半分は正解である。
    実はディディー戦においてガノンが使える低ダメージ技がひとつだけある。「バナナ投げ」である。
    バナナを奪って投げつける際、あるいは適当に地面に放置したバナナの皮に触れる場合は極めて低リスクで樽を外し高火力爆弾を発射できる。
    このため、せっかくバナナを奪ったとしてもテキトーな扱い方をすると手痛いしっぺ返しになって返ってくるのである。バナナの扱いはちゃんとトレーニングでマスターしておくこと。
     
    奇妙な仕様がひとつあり、バレルジェット状態の時に攻撃を当てた際にはヒットストップが一切発生しなくなる。フルホールドスマッシュだろうが魔人拳だろうが当たった瞬間に勢いよく飛んでいく。
    いつもとコンボの入力タイミングがずれるので覚えておこう。ちなみに樽復帰に崖外で空下メテオがぶち当たると一瞬でメテオ撃墜になる奇妙な光景が見られる。
  • ローリングスラップ(DA)
    発生:8-23F 全体40F
    3段攻撃で持続が長い、後隙短い、ガードをめくる、当たればコンボできるハチャメチャなDA。
    火力は低いが中%まで空中攻撃が繋がるので欠点ですらない。序盤は下投げかDAで突っ込んできてコンボを狙ってくる可能性が高い。
    判定自体は弱いので置き技が良いか。
  • トリプルアタック(上スマ)
    発生:5-23F 全体53F
    上方向に三段攻撃。上スマの中では最速で持続も長い。
    ガーキャンとして5Fで直接出せる凄まじい発生をしている撃墜技。超低リスクな下強やバナナからこれに繋げられるのが厄介。
    マリオを倒すのに(三段目のみ当てで)137%とかなり高いが、ディディーは稼ぎが得意・始動技が低リスク・上方向なので好きな位置で撃墜が狙えるなどパワーと範囲以外は超々優秀。
    一応最強クラスの上投げと同等のバースト力があると考えれば中々怖い。始動技はどれもガードしっぱなしで一応防げるので覚えておこう。
  • スクリューキック(空前)
    発生:6-16F 全体46F 着地隙16F
    発生早い、持続長い、その割にダメージが結構高い。
    正面にキックするだけの物凄くわかりやすく、扱いやすい空前。ダメージ稼ぎや対空、復帰阻止で用いられる。
    しかし、着地隙に関してはそこそこ重いので最低空で振ってくるような使い方は意外と難しい。
    ディディ―側も当てやすい技だが、空ぶった際の隙は中々デカイ。持続に引っかからないように空振りを処理したりガードで凌ぎたい。
  • ディディーロール(空N)
    発生:8-20F 全体48F 着地隙8F
    着地隙8Fと非常に短く、ヒットさせると相手を上方向に軽く浮かせるため下り空Nがコンボパーツとして非常に優秀。
    中%ぐらいの時、崖際でこいつを当ててから空下メテオを決めるのはディディーが最も狙っている早期撃墜コンボ。崖上がり展開で迂闊にその場上がりするのはご法度。
    しかしそれを警戒していてもバナナを置かれると崖際で転倒→空N下りヒット→メテオの流れに持っていかれてしまいがち。
    とにかく、崖付近であからさまに下り空Nを擦り始めたら要注意。絶対に喰らわないよう立ち回ろう。
  • ハンドクラップ(下強)
    発生:4-5F 全体18F
    足元で手を叩く。出が早く、ある程度の蓄積があると当てた後に空前や上スマが繋がるので撃墜コンボの始動技として用いられる。
    性能の良いしゃがみ歩きの存在もあり対ディディーで喰らいたくない技のひとつ。中~高%になると擦り始める場合がある。

立ち回り

実は盤面が完全に互角の場合に限っては殆どキャプテンファルコンと同じである。互いが中距離にいる状態かつ完全な五分状況では流石にバナナを取り出すことを優先しては来ない。
この時は素早く踏み込んできてDAかD掴みかの始動技二択からのコンボでダメージを稼ぎつつ、空前と横Bで上手く崩して崖外に追い出して復帰阻止…がイーブン状況のディディー側の狙う流れ。
要するにこの時に限っては当たり判定が小さくなった代わりに攻撃力がガタ落ちしたファルコンでしかない。
ただし、一度宙に打ち上げたり追い出したりなどで有利局面になってからバナナを取り出すと話が変わり、いつでもどこからでも最大反確を取ってくるファルコンへと変貌。
こうなってくると防戦一方になるのでそのまま畳みかけられてバースト、というのが魔王側の日常。
結局の所バナナをどう捌いていくか、どれだけ早くバナナを持っていないターンに戻せるかが勝利のカギとなる。
相当な熟練者を除けばバナナのヒット確認は難しく、当たることを前提にした行動をしてくる場合が多い。とりあえずバナナ投げからどういう行動を取りたがる相手なのかを序盤で観察しておくこと。
また、バナナを持ったディディー自身もガードから差し返す事が多いので、透かし掴みも意識的に増やすと良い。


*1 レア繋がりでバンジョーとは共演していたが。
*2 この場面よく見てみると、画面の右下「NO HOPERS(望みなし)」と書かれた辺りにスマブラにも縁があるキャラクターが使っている靴が登場している。意味が分かると怖いかもしれない。
*3 この樽の旋回は時計回り入力なら受け付けるが、半時計回りに入力すると暴走するというかなり面倒臭い仕様になっている。なのでディディーの左側にいれば基本は安心してよい。