グレビレア連邦/軍備/設定・用語集

Last-modified: 2024-05-03 (金) 13:00:50

概要



グレビレア連邦】のMSを含めた兵器全体の設定・用語の一覧と、その解説。
戦術的な概念もここで紹介する。
執筆は【ヴェルゼル】くんに任されている。

グレビレア全体の兵器理念

「思想」

本文を読み始めている諸君は、グレビレアが開発大好きの軍事大国であることを理解していると思うが、その兵器設計は、全く無計画というわけでもない。
グレ兵器の根幹となる思想というのは「大艦巨砲主義」「数こそ最強」であり、破壊力のある兵器を大量生産することで、「小回りが効かなくとも、小回りさせられる前に潰す」が昔からのモットーである。
だが、時代は変化した。最近では、一人の人間が機械化中隊やモビルスーツ隊を壊滅させることができる存在が増え始めており、かつて戦闘機が弩級戦艦時代にとどめを刺したように、人間がグレの弩級兵器時代にトドメを刺しかねないことが明るみになった。
そのため現在のグレビレアは、「大きいのもちっちゃいのも作ろう」という汎用的な方向に舵を取り直している。何時の時代も、小さい兵器が大きい兵器を制するものだ。

「拡張性」

【グレビレア連邦】というのは、誕生から今に至るまで常に過剰な軍備増強をもはや一種の生業として行ってきている。
これには、建国前の戦争において、敵に対して常に兵器量で遅れを取り、敗戦の危機に迫ったことへの教訓という歴史的背景があるものの、それでもこの兵器開発・投入頻度は他国に比べ異常である。
だが、そうしていると、旧型の兵器はすぐにお蔵入りとなったり、新型の設計に対応できなくなってしまう。では開発頻度を下げるか?と言われると、それは私を含めた開発班が黙っていない。
そこでグレビレアはあるときから「拡張性」に重きを置く設計にシフトした。
代表的なのはモビルスーツ。モビルスーツは、システム的、物理的に干渉しなければ、基本どんな機体とも武装を共有できたり、部品を取り替えたりすることができる。
この拡張性によって、たとえ旧型であっても、武装なら新型の兵器に後付けすることができ、兵器そのものであっても、装甲材を別兵器の追加装甲材に転用してリサイクルが利くため、いわゆる「産廃」を作りにくい未来設計となっている。

「駆動方法」

基本的にはモーターと油圧シリンダーを基本としているが、圧縮空気とその圧力を利用したシリンダーや、蒸気などを用いた駆動方式も多く用いられている。
これほど多くの方法で駆動させられるのは、駆動に必要なこれらのものを魔力を介せば変換可能であることと、魔力式モーターの開発が遅れていること、そして...カッコいいことに由来する。

この世界における従来型兵器の進化と攻撃対象

この項では、魔法という概念が増えたことや、新素材による兵器たちの変化を説明する。

【戦車】

【主力戦車】

【主力戦車】、要は大型の砲を搭載した、キャタピラで動く重装甲の乗り物のことだ。
元来では、矛楯における矛が強すぎるあまり「どんな装甲でも主砲は防げない。戦車相手には先手必勝」が主流戦略だったが、現在では多くの防御手段の搭乗によって変化、「肉で耐えて骨を断つもよし、先手必勝もよし、小手先で絡めてもよし」というようになり、戦略の幅が大きく広がっている。
このため、戦車に対して求める性能は一通りではなく、それこそ無数に存在すると言っても過言ではない。
ただそれは突き詰めればの話。最低限度の性能は既に定まっている。
三種の神器【ビーム・実弾防御装甲】*1【大口径主砲】*2【対魔法防御可能弾搭載機銃】*3
を搭載し、キャタピラを中心とした悪路を突破できる機動力を兼ね備えた兵器であることが必須であるとされている。

【対空戦車】

元来と同じく、ミサイル、空中兵器の撃ち落としを担当しているが、現在では役割が増え、前述の物の他に「魔法」も撃ち落とすことが必要とされている。
ああ、「魔法を撃ち落とす」のは語弊があるな...具体的には「加害する前に無力化する」が正解か。
ではどうやるのか。それは簡単で、魔法を構成している絶対条件である「魔力」を何かしらの方法で効果を失わせ、魔法を崩壊させればいいのだ。
これを実現する方法として、魔素の一定状態を乱す【魔封鉱】を弾丸に内蔵したり、魔素を吸収、空気に分散できる形で分解し周囲に拡散する【アンチマギアイト】で弾頭を作ることが挙げられる。
特に後者は、その耐久性も相まって銃弾としては都合がよく、広く採用されている。

【軍艦】

海上での戦闘のための船型兵器。そして...恐らく旧時代から丸々ほぼ全てが変わったといっても過言ではない兵器。
その理由は、本格的な「飛行戦艦」の登場。【航空機】の登場によって長らく空母以外の軍艦には冬が来ていたが、魔力発生装置によってこのでかい金属の塊を空へ飛ばすことができるようになったのだ。
お陰で、側面に対空砲を付けるなどすれば軍艦も戦闘機との戦闘が十分可能に。自動制御型迎撃システムや対空砲の急成長も相まり、世界にもう一度大型戦艦の時代がやってきたのだ。
意味の再定義もなされ、現在の【軍艦】の定義は「海及び空で戦闘可能な艦船型兵器」である。

【戦艦】

デカい主砲で遠距離の敵艦に大打撃を与える火力お化けな艦種で、今時代の主役。対空戦闘力の進化により、【航空機】による撃沈数が激減したことによってもう一度戦場に返り咲いた。
目的は変わらず「絶対的な火力で敵艦を撃破する」。しかし、現在の戦艦はその積載量から、イージス艦や空母と言った、他艦の役割も並行して行っている場合が多い。

【空母】

【航空機】や【モビルスーツ】を格納、整備、発進させることができる移動式空港のような艦種。
何時の時代も強いが、この時代でも変わらない強さを見せる。
すでに空に居ることから【航空機】を発進させやすくなって居る他、特に重要なのは、出撃した【航空機】が本艦に帰ってきやすくなったことである。
サッと帰ってサッと出撃ができるようになり、戦闘のサイクルを回しやすくなっているのだ。

【イージス艦】

【ミサイル】や【戦闘機】と言った飛行する攻撃目標を迎撃、撃墜する艦種。
【戦艦】が二度目の大躍進を迎える中、裏でひっそりと、【戦艦】達に無くてはならない程の地位を確立している。
【戦艦】と言えど流石に【モビルスーツ】や【戦闘機】の数の暴力には敵わない...そこでこいつが役に立つ
小型であることを最大限生かし、全方位の飛行兵器の迎撃を可能とする随伴可能防衛手段としてさらなる注目を浴びたのだ。
そのため、現在では大型の軍艦には必ず小型、或いは中型の本艦が数隻随伴している。

【駆逐艦】

小型で高速なことを生かし、小型砲や魚雷で一撃離脱の雷撃戦を得意とする艦種。
本艦も、【戦艦】や【空母】の活躍を諸共しない活躍を見せている。
飛行したことにより3次元移動が可能になったことを最大限生かし、小回りの利く柔軟な動きの高速巡航で敵を翻弄し、空中魚雷やミサイルによって撃破&その場を離脱するという突貫戦闘法により、他の艦種の追随を許さないスピーディーな攻撃性を獲得している。
「困ったら駆逐艦を出す」戦法は昔から顕在のようだ。

【潜艦】

戦場が海から空になったことの弊害を何処までも食らっている可哀想な艦種。海という最もの隠れ蓑を失い、その上、唯一他艦より下に移動可能で、そこからほぼ一方的な攻撃ができるという強みさえも失われたのだ。
しかし、それで簡単に存在が潰えたわけではない。戦闘機に搭載する目的で開発されていた透過ステルス装置やアクティブ・ジャマーなどの認識妨害テクノロジーを取り入れることによって、空でもその地位をある程度護ることに成功
ただし撃沈されにくくさは従来より最悪な程に低下しているため、昔に耐圧防御に使われていた部分は対攻撃装甲も兼ねるようになっており、軍艦では耐久性にも優れる艦種になっていたりする。
まあとにかく、現在でも潜入任務・潜入工作では唯一無二の活躍を見せている。

【航空機】

空中戦闘の中核を握る兵器。他の兵器とは異なり、そこまで大きな変化は感じられないが、今までカモだった【軍艦】が急に飛び始めたのでその地位も危うくなる...かと思えば、【航空機】のあれこれが可能な移動空港である【空母】も飛行できるようになったので五分五分と言ったところか。(むしろ危険視するべきは航空機形態の変形機構によって航空機のいいとこ取りをしている可変【モビルスーツ】の方である。)
【航空機】単体での成長も多く、対G緩和装置が進化したのでかなりの速度で航行が可能に。ビーム兵器も搭載可能になったため火力も順当に上がっている。コンピュータ制御も進化したので訓練時間も短縮されており、従来ほど敷居の高い兵器では無くなっている。
だが可変【モビルスーツ】、【軍艦】(空母)のコンビとちょくちょく立場が被ることが多く、航空機でも【小型爆撃機】はかなり強い向かい風が吹いているのが現状である。

【兵士】

戦場では最も役割が増えた戦闘力と言っても全く過言ではない。魔法という攻防手段の登場が、兵士の役割や概念を根底から全て変えてしまったのだ。

【歩兵】

最も多い兵士。装備は基本的に「銃火器」「防弾・防魔法ベスト」「投擲爆弾」「ナイフ」辺りであることは昔から変わらないが、防御ベストの性能が上がったことで、機動性を損なわずに銃弾をある程度防ぐ程の防御力を獲得していたり、銃にもビームやレーザー銃、レールガンなど種類も増えている。
追加装備も増えており、「斬鉄刀」「展開式バリア・シールド」など、汎用性が非常に強化されているのが特徴である。
しかし、ここグレビレアでは出来レースとも言える競合相手が存在する。【人形兵器】達である。解説は後述してるので「???」の人は先に読んでもらいたい。
【人形兵器】のうち【機械人形】は、兵士に随伴する自律兵器であるためまだ良いのだが、問題は【有機人形】の存在で、量産型の生産体制が整ったグレでは、ただの人間である兵士と有機人形では圧倒的な能力差があるため、グレでは歩兵に限らず、人間の兵士は、【有機人形】の兵士に取って代わられるときは近いだろう...
:追記
案の定来た。よくわからんゾンビウイルスによって人間兵士が全滅したので今出せるのは人形だけだ。

【医療兵】

従来の医療は、施すのにある程度時間を掛ける必要があり、その上戦闘中において全快するのは時間が全く足りないという大変な代物だったが、魔法によって大きく変化した。
回復魔法の登場である。これにより、MPを消費して、味方を即時に回復させることができるようになったのだ。

戦車

【フレーム構造】

従来型の戦車はモノコック構造、つまり装甲材が全体の支えの役割も同時に果たす構造を採用していた。
だがグレビレアでは、技術革新によって生み出された強力な素材により、フレームの小型化と強度の維持・強化を両立させることができるようになったので、
装甲材を支えに全く用いず、構造フレームだけで支える【フレーム構造】を採用している。これにより、破損部分は装甲を取り替えるだけで済み、改造も容易になった。

【主砲】

戦車に搭載される主砲は、時代が替わる度、そのときのニーズに合わせるように変化してきた。現代においては、我がグレビレアの誇るMSを始め、数々の機動兵器への戦闘力が注目された。
研究の結果、機動兵器を含む数多くの兵器を破壊するのに最適な性能は以下の通りである。

  • 最低100mm、推奨120mm~150mmの口径
  • 重装甲貫徹に貢献可能な発射速度の発射形式=電磁誘導砲
  • 毎分50発発射を可能とする自動装填装置
    グレビレアでは、これらの性能を満たした戦車用主砲として「CNA-33 リャド・ポグラチィノフ電磁誘導砲」が正式採用されている。

「キャタピラの有無」

近代では無限軌道の有無も議題に上がる。MS開発技術からフィードバックした脚部を使用した、複数のレッグアームによる多脚戦車の構想が上がっているためだ。
多くの仮想実験や試作機による実験でも、その性能は従来の無限軌道戦車を上回る点が多く、採用する価値はあると軍部からは絶賛されている。...ただ、「乗り心地」だけは納得いかないようだ。そう言われて、私も乗ってみた。うん、きつい。
しかしこれの回避方法も既に考えられており、乗り心地のフィードバックから僅か3日で安価で製造可能な振動緩衝材を開発してきたときは私も椅子がひっくり返った。実際効果は大きく、戦車乗り達からは非常に好評だったので、次の新型戦車には組み込むことを約束しておいた。
と、油を売るのはここまでにしておいて...とにかく、この多脚戦車は現在都市警備車両として機動隊で試験的採用がなされており、ある程度のデータが取れ次第、軍用にも転用する予定だ。

人形兵器?】(ドール) (現在再定義中なので、他ページとは設定が異なります)

「人形の定義」

人形兵器にも多くの分類が存在する...が、人形の意味から話す必要がある。
人形という単語には「自律思考型無人戦闘兵器」の意味があり、グレビレアにおいてそれらに分類される兵器は断りが無い限り、総じて人形の単語が付けられる。

機械人形」(メカネス・ドール)

人形兵器の中でも機械のみで構成される兵器群のこと。機械のみなので量産しやすく大きさも構造も自由にできるのが利点だ。
自律兵器であるため基本的には兵士達に随伴する自律戦闘兵器としての役目を持つ。だが、人型の機械人形であれば兵士の代役が可能であるため、現場では無人での作戦展開も可能ではある*4
唯一、暴走時の対処法が制定されていないのが難点である。*5

有機人形?」(ヒューマ・ドール)

バイオ素材や生体部品を使用している人形は全てこれに分類される。基本的には人に非常に似ており、ぱっと見どころか何処を見てもただの人にしか見えないのが特徴である。
しかしその中身はバイオ素材によって構成された実質的な超人であり、その運動性、判断能力は人間を遥かに上回る
おっと、「彼女達」というのも説明しなければならないな。有機人形は開発局...ああ、特に局長の趣味で、ネームドは基本的に美少女で、稀に美少年ができる程度である。おっさんも作ることは容易らしいが、「それはありえん」と班内では全会一致で却下されたそうだ。
グレビレアでは兵士達を有機人形に入れ替えることで人件費・人道問題・戦闘力をまるっきり解決しようとしているらしい。菘班長曰く、「下手に雑魚人民を戦わせて悲しい思いをするよりも、一定以上の戦闘力を持つ人形と志願兵だけで構成すればいいだろ?」という理屈らしい。個人的には賛成だ。

余談

元ネタ?

  • 【軍艦】達はアーケードゲーム「ダライアス外伝」の兵器達や、「機動戦士ガンダムシリーズ」の宇宙戦艦を参考に設定を組んでいる。

コメント

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Tag: グレビレア連邦 maririon


*1 ある程度の魔法使いは普通に魔法で旧式戦車を破壊可能であるため、戦車含む兵器には、これと短距離魔素撹乱装置が必須となっている
*2 具体的には最低100mm、120mm以上が最適。理由は100mm以下の砲は装甲を貫徹しにくく、戦車の他に装甲車などに速射砲として搭載できてしまうため戦車に使う意味が存在しないためだ。ちなみに、砲にも大まかに火薬式の「火砲」、電気式の「電磁砲」と、全く異なる代物の「魔導砲」があるが、どれでも良い。が、現在では後者2つの方が主流である。
*3 「魔法を機銃で?」と思うかもしれないが、可能である。詳細は対空戦車の項で説明しているが、簡単に言うと「魔法の魔力を吸収して無力化」することで防御することが可能。
*4 命令などをする必要があるため、オペレーターや、現地で作戦指揮を可能とする兵士或いは高性能な人形は必要となる。
*5 実際、【GromWell】と思われる特殊な電子生命体が人形を借りる事例が後を絶たない。