Gokase

五ヶ瀬型軽巡洋艦 五ヶ瀬 (改阿賀野型巡洋艦)

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

五ヶ瀬は阿賀野型軽巡洋艦の発展形であり、砲熕兵装の強化に加え、より強力な推進機関を搭載し、速力の向上が実現されていた。

解説

本艦は前級の阿賀野から船体を延長し、新たな後部主砲塔を追加している(但し、この新たに追加された砲塔は全周砲塔でない事に注意したい)。また、前級で高かった対空値は本艦では更に高くなっている。

・主砲
152mm砲を連装砲塔に収めて4基8門搭載。前級の構成に背負い式で艦尾部に砲塔を追加し後方火力を倍増させた形である。前級同様に1番2番砲塔は後方射角に優れる上に全周砲塔であり、引き撃ちや機動戦における砲の指向はやり易い(ただし砲塔旋回速度が遅めである事に注意！)…のであるが、追加された3番砲塔は前方に対する射角制限があり、他の砲塔のような自由度は無い。とはいえ砲弾も僅かながらダメージが増しているので、この砲塔の機嫌を取りながら火力投射する事で前級以上の火力を発揮する事ができるだろう。
しかし純粋な砲性能としてはどちらの砲弾を使用しても他国同格内では最低クラスなので、巡洋艦と正面戦闘しようとすると撃ち負けてしまう筈だ。引き撃ち適性の高さや優秀なHE弾といった特性を活かす事を考えよう。

・魚雷
610mmクラスの魚雷を4連装魚雷発射管に収めて片舷辺り2基搭載。片舷指向可能数は同格最多の2基8射線である。前級と構成は変わらないが、魚雷の単発火力が向上し雷撃時の瞬間火力はさらに強化され、2位を大きく突き放して同格巡洋艦トップ。片舷DPMと1本当たりの浸水率も同格1位。
しかし例によって魚雷の射角は「妙高」魚雷並みであり、撃ちに行く際は脆弱な側面を敵に丸出しにせざるを得ない。その癖に青葉に比べると雷速が遅く(といっても同格巡洋艦では5位タイである)、狭角で撃ってなお拡散が大きく被発見距離が長い事も相まって回避され易い*1。とはいえダメージも浸水率も高い、射程も長い魚雷を多数扱えるというのは本艦の明確な強みでもある。このため味方と交戦中で此方に意識が向いていない敵戦艦を狙ったり、孤立して周囲に無警戒の敵を狙う事で大ダメージも夢ではない。または例え1本2本であってもダメージが大きく長射程である事を活かしトラップ魚雷として用いる等、工夫を凝らして使いこなして欲しい。

・対空
ダメージが小口径寄りではあるが、ティア帯を考慮すると非常に優秀な対空性能を持っている(日本の巡洋艦としては、という但し書きが付く)。それでも自衛すらままならない艦が多い事を考慮すると、艦艇スキルの「対空警戒Ⅰ」でダメージの水増しもできる本艦はかなり恵まれていると言える。

・装甲
軽巡洋艦の装甲や耐性に期待してはいけない。

・機動性
素の最高速度は37.23ノットと全tierを通しての巡洋艦最速。残念ながらエリート特性で速度を伸ばす事はできないが、消耗品の搭載のみで38ノットに、装備の適性で「推力改良Ⅱ」を選択すると40ノットを出す事が可能。無論マッチ帯にはエンジンブースト搭載艦を含め、最高速特化のチューニングを施した本艦に追い付ける巡洋艦は存在しない。
加速力も優秀な類ではあるが、停止状態から最高速に乗るまでには素で13秒以上必要なため不用意な停船は禁物である。
舵の性能はその速度故か反応がやや遅い様に感じられるも、効きそのものは標準的。しかし速度を重視した細長い船体形状のせいで同郷の「青葉」よりも旋回半径が大きく、見た目ほどは小回りが効かない。

・隠蔽性
素の被発見距離は同格巡洋艦内ではトップクラスに優秀である。装備の適性に「隠蔽システム改良Ⅰ」を搭載すると被発見距離は7kmを切る。とはいえ敵に駆逐が居る場合は本艦が隠蔽に優れるといっても先に発見されてしまうのでその状態で側面を曝しながらの雷撃を行うのは大きなリスクを伴う。敵に駆逐が居なければ魚雷射程に助けられる形で安全に雷撃が可能だが、本艦の魚雷は駆逐艦魚雷と異なりそこまで扱い易いものではない。このため隠蔽に振るかどうかは戦い方によって決めて欲しい。

・生存性
素のHPは21000台と体力的には平均以下である。一応、速度と隠蔽に優れる上に日本の巡洋艦としては対空にも優れるため、カタログデータ的には生存性は高そうに見える。しかし実際には砲火力に劣り、魚雷も扱い易くはないので相対した敵に体力を削られてしまう事も多く生存性が高いとは言えないだろう。

・消耗品
高品質石炭、高級船員食糧、改良型ディーゼルエンジンを推奨。場合によっては、追加対空弾も一考の価値あり。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルとして「対空警戒Ⅰ」を3回使用可能。
艦長スキルは対空警戒のクールタイム短縮と効果時間延長のためにLV4で「対空防御専門家」を取得したい。何せ対空警戒のLV1とLV2はクールタイムが長いのだ。なお、本ツリーはティア10で「ソナー」を新たに取得する*2が、それまでは対空警戒のみなので、それ以外は生存性に振るというビルドが考えられる。無論、必要に応じて一部を攻撃にする等、各人の手に馴染む様に考えて欲しい。

・装備
　・兵装　主砲改良Ⅰ
　・防御　操舵装置改良Ⅰもしくは推力改良Ⅰ
　・適正　隠蔽システム改良Ⅰもしくは操舵装置改良Ⅱもしくは推力改良Ⅱ

・エリート特性
　・巡洋艦近代改修　HP+2%　対空火力+5%　主砲旋回速度+7%
　・新型魚雷　魚雷ダメージ+3%　魚雷浸水発生率+7%
　・功績　EXPアップ+10%
※基本は砲旋回の遅さを補うべく「巡洋艦近代改修」を推奨。新型魚雷は効果がほぼ皆無なのでおすすめしない

・総論
　水雷戦隊を嚮導すべく駆逐艦に匹敵する速度と並みの軽巡を超える隠蔽を備えた船体に、強力な雷装と対空砲を搭載した個性的な艦である。他国の軽巡洋艦が砲火力を増す事に注力している中で日本の巡洋艦第2ツリーでは重雷装と高対空(但し日本基準)を重視。砲火力・防御力は対駆逐戦闘をこなせる程度に留め、排水量の増加を避けつつ速度や機動力を確保するという割り切った設計となっており、そのコンセプトを理解した上で扱ってもらう必要がある。
　しかし前級を扱った艦長は既に承知のとおり…前級および本艦の雷装は強力ではあっても癖が強く、扱いが難しい。このため迂闊な敵や勝ちを確信して警戒が緩んだ敵に対する雷撃を的確に当てられないと安定したダメージを出す事ができず、他国の巡洋艦の劣化版になってしまう。とはいえ速度と隠蔽に秀でるお陰で「敵味方に先んじて戦場を選べ、そこに真っ直ぐ向かえる」という点は日本の巡洋艦としては非常に珍しい優れた点でもあるので、この点を活かせるような扱い方を研究・実践して欲しい。

戦闘名誉章

史実

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