Gremyashchy

グネフヌイ級駆逐艦　グレミャーシチイ

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

高い速度、悪くない魚雷兵装、そして非常に強力な大砲を組み合わせた、概ね成功である駆逐艦。その主砲の火力と射程は多くの他国駆逐艦のものよりも優れていた。ただし対空防御が弱い点が、設計上の重大な欠点だった。

解説

本艦はソ連ツリー艦グネフヌイ級の1隻であり、基本的な艦の特性は「グネフヌイ」によく似ている。このため下記を参照する前に「グネフヌイ」の解説に目を通して欲しい。そうすれば双方を比較した上で本艦が活躍するにはどうすれば良いかが見えてくる筈だ。

・主砲
130mm砲を単装で4基4門搭載。砲口径は元となった「グネフヌイ」と同じだが、砲のモデルが異なるためか性能も異なっている。元となったグネフヌイ砲は最大射程付近ではその弾道の良さ、中・近距離ではその砲旋回の速さを活かして距離を問わずに砲戦を挑めるという特徴を持っていたものの、本艦の砲は砲塔旋回速度がかなり遅くなっており取り回しがかなり悪化している。また艦艇スキル「高速装填Ⅰ」も没収されているため「ここぞという時に火力を増す作戦」も使えず砲戦の自由度が落ち込んでしまった。その代わりAP弾とHE弾の単発火力が向上、火災発生率と射程も微増してはいるが、トータルで観るとデメリットの方が遥かに大きい。とはいえグネフヌイ砲譲りの弾道の良さはそのまま、装填時間も変わっていないので相手と距離を取った上で砲戦を挑めば潜在火力は十分に高いと言えよう。

・魚雷
　533mmクラスを3連装魚雷発射管に収めて2基搭載。片舷指向可能数は2基6射線である。この魚雷は「グネフヌイ」魚雷と比べて単発火力や浸水率が低下したものの、射程が大幅に伸びて他国の駆逐艦搭載魚雷と同程度になった。その癖に装填時間は変わらないので通常の魚雷としては破格の装填時間の短さを誇る。ついでに砲駆でありながら魚雷射程の長さに助けられる形で隠蔽状態での魚雷発射も可能なので、そこそこの性能の魚雷をコンスタントにばら撒くことが可能となっている。
　ただし、この魚雷も性能調整のためか雷速が非常に遅くなっており…他国の魚雷の中でも遅い米駆魚雷(58ノット台)よりも更に遅い57ノット弱しか出ない。逃げる敵に追う形で雷撃しても距離が離れていると追いつけない事になるので基本「こちらに向かって来る敵にのみ雷撃」しよう。なお牽制やトラップ魚雷として用いる際にはこの遅さが敵の意表をついてくれるケースも。とはいえ他国の雷駆の如く魚雷だけ撒いていれば良い、という訳にはいかない。適時主砲による攻撃と織り交ぜて火災や浸水を狙っていく必要がある。

・対空
同格では珍しく大口径対空砲を装備しているが、値はお粗末であるため全く頼りにはできない。

・装甲
かなりペラペラのため大口径AP弾が過貫通しやすくなっている。しかしイタリア戦艦のSAPは過貫通しないので細心の注意を払う必要がある(本艦に限ったことではないが)。

・機動性
素の最高速度は36ノット台と元となった「グネフヌイ」よりは落ち込んでいる。しかしそれでも他国の駆逐艦の平均よりは上であり、そこまで気にする必要は無いだろう*1。加速力も落ち込んではいるが、それでも日駆と同程度はあるのでまだまだ平均的。代わりに旋回性能が大幅に向上しており、ソ駆としては非常に優秀。米駆並みの旋回が可能にはなったが…前述した砲旋回の遅さにより砲指向は機動力に全く追従できないので注意して欲しい。

・隠蔽性
同格最優秀だったグネフヌイより微妙に悪く、同格でも「やや良い」程度に下がっている。しかしそれでも隠蔽雷撃には十分である。

・生存性
比較的良好な機動性と煙幕に獲得により、生存性は向上したと言える。

・艦艇スキル
「エンジンブーストⅠ」を2回と「発煙装置Ⅰ」を2回使用可能。
「グネフヌイ」と比較すると「エンジンブースト」のレベルや使用回数は同一。「高速装填Ⅰ」と引き換えに「発煙装置Ⅰ」を手に入れた事から、島陰から煙幕を焚きながら飛び出して魚雷をお見舞いする事も可能となった。なお発煙装置の活用法についてはスキル構成が近い「鞍山」や「撫順」の解説を参考にして欲しい。

・装備
　・兵装　主砲改良Ⅰ
　・防御　推力改良Ⅰ or 操舵装置改良Ⅰ
　・適正　隠蔽システム改良Ⅰ

・エリート特性
　・新型榴弾　主砲榴弾ダメージ+2%、主砲発火率+7%
　・新型操舵装置　転舵速度+5%、転舵加速度+10%
　・功績　EXPアップ+10%
※「新型榴弾」を選択するとHE弾ダメージは437から445へ向上、発火率は4.5%から約4.8%に向上。

・総論
　ソ連の「グネフヌイ」から主砲を弱くして魚雷を使い易くしたのが「鞍山」。「鞍山」の魚雷を深度魚雷にして対大型艦攻撃力を向上させたのが「撫順」。その「撫順」をやや先祖返りさせ「高速装填」を取り戻したのが「B撫順」であるなら、本艦は1週廻ってもう一度リファインした「鞍山」と言えるだろう。何故なら「鞍山」よりも魚雷性能を尖らせ、砲威力の低下もややマイルドに抑えてあるのだ。とはいえ重武装故に魚雷発射管の旋回速度は「鞍山」に劣るし、砲塔旋回速度に至っては派生型のうちで最も劣っている等、癖も強めとなっている。だがソ駆もしくはパン駆を扱った事のある艦長であれば全く問題なく扱えるレベルであり、その癖を把握した上で扱えれば中々に強いと言える艦なので機会があれば是非入手を検討してみて欲しい。因みに本家PC版ではTier5である。

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