Huang He

黄河<ファンフー>　(旧アリシューザ級軽巡洋艦　オーロラ)

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

近距離偵察と対駆逐偵察任務を想定されていたイギリスの軽巡洋艦。1948年、東アジアの国に引き渡された。1950年代初頭、ソ連製の武器と装備に置き換える改修計画がなされていたが、計画は成立せず、最後の年は宿泊艦として利用された。

解説

本艦にはレーダー搭載型の高対空艦、ブラック黄河も存在する。

・主砲
152mm砲を連装で3基6門搭載。砲配置は艦首に背負い式で2基4門、艦尾に1基2門のオーソドックスな配置。砲塔旋回速度こそ素で10度/秒と遅めなものの、特筆すべきは初速の速さと低い弾道で、距離を問わず大変扱い易い。さらに速射性にも優れており、駆逐艦もびっくりの6秒装填(勿論、同格随一の速度)である。駆逐艦に対してはこの速射性を活かしてAP弾を雨のように降らせることで比較的素早く処理する事が可能だろう。半面、他国巡洋艦が砲を10～9門搭載しているのに対して本艦は3基6門しか搭載していない事、およびAP弾ダメージも同格巡洋艦群の中では最低ランクである事から、巡洋艦以上の相手と正面戦闘するはかなり厳しめである。必ず味方と共同で当たるようにしたい。戦艦および重装甲艦に対してはHE弾を使用することになるが、HE弾ダメージも平均より若干低めかつ発火率も6%と平均的なため、砲撃のみでははっきり言って火力不足である。後述する魚雷と併せて使用するようにしたい。なお、素の砲射程は10.64kmと英巡をやや上回る程度に過ぎないが、本艦はエリート特性(これのみで11kmまで伸びる)とヒストリカル迷彩を併用すると11.5km弱までは延長できるので露巡的な使い方もできなくはない。とはいえ、砲の数が劣っているので貫通が見込める敵にはAP弾、そうでない敵にはHE弾で火災を狙うといった基本的な使い分けができないと思ったようにダメージが伸びないだろう。

・魚雷
533mm魚雷を3連装で片舷に1基づつ搭載。片舷指向可能数は1基3射線である。射程は6kmと英巡の魚雷に少し劣る程度で単発ダメージも3220と控えめ。しかし英巡譲りの優秀な魚雷管旋回速度(25度/秒)があるため、かなり指向し易く扱いやすい。また本艦は艦艇スキル「魚雷装填Ⅰ」を持っているため反転せずに6本を発射することも可能。さらに艦艇スキル「発煙装置Ⅰ」と組み合わせて多彩な戦術が取れるだろう。また本艦の搭載魚雷はツリー艦の持つ深度魚雷ではなく通常魚雷であり、駆逐艦に対しても抑止効果が見込めるという意味では差別化されている。しかし対戦艦における切り札としての能力は大きく劣るので注意したい。

・対空
対空値193という値は米巡洋艦に次ぐ値である(エリート特性の選択のみで203に向上)。さらに本艦は大口径対空砲の比率が多く、ダメージ129と射程3.6kmは艦隊内に1隻居るだけで味方にとって心強いだろう。しかし小口径対空砲のダメージは64とかなり頼りなく、自分が狙われた場合は単艦での自衛は不可能。そして対空系の艦艇スキルも保持していないためターゲットにされてしまった場合はどうしようもない。相手の編成を良く見た上で、自分が守る側にまわれるのか守られる側になるのかをよく考えた上で位置取りを決める必要がある。

・装甲
英巡の常で全く期待できない。船体を観ていくと艦首・艦尾は13mmと下手な駆逐艦よりも薄く*1、甲板も19mmとペラペラ。舷側は英巡標準の76mmあるがそもそもこの程度ではAP弾の貫通を阻止できず、装甲値も6%と殆ど軽減は不可能。よって敵弾が命中すればほぼダメージが入ると考えよう。防郭防御の値は平均的だが気休めにしかならず、火災浸水耐性および対水雷防御に関しても特筆すべきものは無い。後述する隠蔽の良さや機動力を駆使して「撃たれない・撃たれても被弾しない・被弾しても耐えられる姿勢で」を心がけよう。

・機動性
最高速度は32.79ノットと平凡である(それでも同格の英国艦よりほんの少しだけ速い)が、英国艦譲りの優秀な舵(8.8度/秒)を持ちツリー艦のリアンダーと同じ旋回性能(転舵所要時間は5.7秒)を持っている。ただし、加速性能は英巡譲りでは無く露巡よりはマシといった程度に抑えられており、注意が必要である。

・隠蔽性
被発見距離7.56kmは英巡に次ぐ値で大変に優秀である。装備の適正に「隠蔽システム改良」を搭載すると6km弱にまで向上させる事が可能だが、隠蔽雷撃ができるほどではない。

・生存性
HPそのものは19000台と同格内で低い方である。しかし、高い隠蔽や機動性を持ち、汎用性の高い艦艇スキルを持っているため適切に使用することでしぶとく生き残ることができるはずだ。

・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食料」の搭載を推奨。残りは「予備整備パック」か「高品質石炭」から選択して欲しい。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルは「ソナーⅠ」2回、「発煙装置Ⅰ」２回、「魚雷装填Ⅰ」２回を使用可能。魚雷装填の注意点に関しては、前述の通りである。
艦長スキルはツリー艦の艦長をそのまま乗せ換える場合、LV8で「雲隠れ」を取得済の艦長が良いだろう。これだけで長目のクールタイムが短縮され大分扱い易くなる。また魚雷装填に関しては通常艦長では強化する事ができないが、レジェンド艦長を持っていれば魚雷装填の回数を増やしたりクールタイムを短縮する事も可能*2。ソナーに関してはツリー艦の艦長をそのまま乗せ換えた場合は未強化で使う事になるが、これはこのスキルがツリー艦と互換しないためやむを得ないだろう*3。

・装備
兵装は戦い方によってお好みで。
防御は「操舵装置改良Ⅰ」「推力改良Ⅰ」辺りが無難か。
適正も「推力改良Ⅱ」「操舵装置改良Ⅱ」「隠蔽システム改良Ⅰ」辺りから好きなものを選んでほしい。

・エリート艦艇特性
・巡洋艦近代化改修　HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7%
・新型砲撃照準器　主砲射程+4%
・功績　EXPアップ+10%
※火力に劣る本艦は遠距離からの火力支援や横槍を入れる能力を強化したい。よって「新型砲撃照準器」を推奨。とはいえ艦の性能をマイルドに底上げしたい場合は「巡洋艦近代化改修」も有効である。

・総論
他国の同格軽巡洋艦が競うように砲を満載している中で、本艦は機動性と隠蔽を重視した極めてオーソドックスな「ザ・軽巡洋艦」というスタイルを保っている。前線での駆逐艦の護衛、および敵駆逐艦の排除には最適な艦と言えるだろう。しかし巡洋艦以上の敵に対する火力不足や防御性能の低さゆえに、敵巡洋艦および敵戦艦に対して正面戦闘を挑むのは好ましくない。これらの敵に関しては味方と歩調を合わせて火力の提供および支援を心がけ、いざという時には豊富な艦艇スキルを使用して生き残ることで試合を有利に運びたい。多彩な活躍をしてみたい艦長にお勧めな艦である。

戦闘名誉章

史実

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