Black Huang He

Last-modified: 2024-02-22 (木) 09:54:16

ブラック黄河

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ヒストリカル迷彩

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効果:主砲射程+4%、魚雷射程+4%、最大転舵速度+4%、海面発見距離-4%、EXPアップ+30%、シルバーアップ+30%

性能諸元

編集時 ver.5.5.0

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

Tier6
生存性継戦能力19320
抗堪性・防郭防御7.50%
・火災浸水耐性10%
・装甲防御6%
・魚雷防御6%
主砲射程10.64km
機動性最大速力32.79ノット[kt]
最大出力への到着時間13.24秒
転舵速度8.80度/秒
転舵所要時間5.70秒
隠蔽性7.50km



・兵装

主兵装口径,搭載基数×門数装填時間ダメージ(火災率)(防郭率)砲塔旋回速度
152mm L/57 Mk.4, 3基×2門6秒HE弾 460(6%)
AP弾 552(150%)
10度/秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)装填時間ダメージ射程雷速浸水率魚雷管旋回速度
533mm, 2基×3門(3門)45.60秒32206km61.13kt14%25度/秒


対空砲種類ダメージ射程
大口径
小口径
129
64
3.60km
1.50km



・艦艇スキル

種類効果持続時間クールタイム使用可能回数
排気煙幕Ⅰ即時隠蔽の煙幕を展開する9秒間60秒3回
対空警戒Ⅰ大口径対空砲ダメージ+75%、小口径対空砲ダメージ+75%20秒間75秒3回
レーダーⅠ7.2㎞以内の敵艦を全て発見する10秒間120秒2回

ゲーム内説明

近距離偵察と対駆逐偵察任務を想定されていたイギリスの軽巡洋艦。1948年、東アジアの国に引き渡された。1950年代初頭、ソ連製の武器と装備に置き換える改修計画がなされていたが、計画は成立せず、最後の年は宿泊艦として利用された。

解説

2022年11月17日13時にブラックフライデーイベントのボーナス報酬として実装された、黄河のブラックバージョン。

・主砲
152mm砲を連装で3基6門搭載。砲配置や素の射程、砲弾の性能等は「黄河」と同じである。

・魚雷
533mm魚雷を3連装で2基搭載。魚雷性能や魚雷発射管の性能も「黄河」と同じ。しかし本艦は艦艇スキル「魚雷装填Ⅰ」を持っていないので雷撃能力は「黄河」と比較して劣っている。

・対空
素の対空能力は「黄河」と同じである。元となった「黄河」は艦艇スキル「対空警戒」こそ保持して居ないもののそこそこ対空が高いという特徴を持っていたが、本艦は艦艇スキル「対空警戒Ⅰ」を持っているので対空に関しては「黄河」よりも強化されている。ただしスキルのレベルが1なので過信はしないように。

・装甲
パン巡の常でペラペラである。耐性についても期待してはいけない。

・機動性
最高速度や加速力、旋回性能共に「黄河」と変わらない。ただし加速力の鈍さも「黄河」と変わらないので操船の際は注意。

・隠蔽性
隠蔽も殆ど「黄河」と変わらない。
隠蔽レーダーを可能にするためにも、隠蔽システム改良Ⅰの採用も一考の価値ありか。
なおヒストリカル迷彩でも向上させることは可能である。

・生存性
体力的な面やペラペラで耐性にも期待できない点は「黄河」と変わりない。また元となった「黄河」と艦艇スキルの構成が変更されているため、これらをどう使いこなすかによっても生存性は変わって来るだろう。

・消耗品
「改良型ディーゼルエンジン」「高級船員食料」の搭載を推奨。残り1枠は、対空警戒スキルを重視するならば「追加対空弾」、隠蔽レーダーの為に隠蔽システム改良Ⅰを採用するならば「高品質石炭」が良いだろう。

・艦艇スキル/艦長スキル
艦艇スキルは「黄河」の「ソナーⅠ」の替わりに「レーダーⅠ」を手に入れ、これを2回使用可能。同じく「黄河」の「発煙装置Ⅰ」の替わりに「排気煙幕Ⅰ」を手に入れ、これを3回使用可能。最も大きな変更は「黄河」の「魚雷装填Ⅰ」を失い「対空警戒Ⅰ」を3回使える様になった事である。

・装備
 ・兵装 戦い方によってお好みで
 ・防御「推力改良Ⅰ」「操舵装置改良Ⅰ」
 ・適正「隠蔽システム改良Ⅰ」「推力改良Ⅱ」「操舵装置改良Ⅱ」

・エリート特性
 ・巡洋艦近代化改修 HP+2%、対空火力+5%、主砲旋回速度+7% 
 ・新型砲撃照準器 主砲射程+4% 
 ・功績 EXPアップ+10%

・総論
 元となった「黄河」は「ソナー」と「発煙装置」を備えたオーソドックスな軽巡洋艦という立ち位置であったが、本艦は艦本体の性能はそのままに艦艇スキルを入れ替えやや防御向きの構成に変更した艦と言える。とはいえ防空巡洋艦としての性能は同格の「シリウス」に劣っているし、排気煙幕を搭載した同格巡洋艦は特に珍しくない。そうなるとティア帯初のレーダー搭載巡洋艦であるという点を活かす必要があるが…レーダー射程が素の隠蔽距離よりも短いのでそのままでは「隠蔽レーダー」は使えず*1、同格でレーダー搭載の駆逐艦「ヴェステロース」よりも使い勝手が良くない。オーソドックスなレシピに独自の変更を加えた結果、バランスが崩れてしまった巡洋艦と言えなくもないが艦本体は非力ながらも扱いやすい類なのでそこまで問題ではないだろう。そういった「他とは変わった趣を愛せる艦長」にはお勧めできる艦と言えるのではないだろうか。

戦闘名誉章

レベル12
報酬シルバーブースターⅢ×2
EXPスーパーブースターⅡ×2
シルバー150k
カッパー2
ミッション内容5戦プレイ

小ネタ

艦名の由来

 本艦および元となった「黄河」の名前の由来は、言わずと知れた中国の北部を流れ、やがて渤海へと注ぐ大河である*2。なお中国国内においては長江(揚子江)に続き2番目に長い河となる。

余談:黄河流域

 黄河はチベット高原に端を発し渤海へと注ぐ。その全体を物凄く乱暴に表すと、漢字の「几」のような形となっている。この形を元に上流から中流、下流までの概略を説明しよう。
 まず、「几」の字の左先に相当する源流に近い部分では深い渓谷の底を流れ下る激流であり、近代に至るまで人間がこの辺りの黄河の流れを利用する事は不可能であった*3。そして「几」の字の左下に相当する、最初の屈曲点でようやく平地に流れ込む。ここにできた渡河可能な地点から発展した街が「蘭州市」であり、古来人間が黄河の水を利用できる最も上流なのがこの地点であった。現在でも蘭州市は中国の北西部における中心都市の地位を保っている。
 蘭州から北向きに流れを変えた黄河は一旦渓谷(青銅峡)へと流れ込むも、そこを抜けると寧夏平原へと流れ出る。これは「几」の字の左側の「に相当する部分であり「汾陽」の小ネタで触れたタングート系の「西夏」はこの辺りに本拠地を置いている。寧夏平原を抜けた黄河は向きを一旦東へと変える。その後さらに南に向きを変えるのが「几」の字の右上の屈曲点に当たる内モンゴル自治区の「包頭(パオトウ)市」周辺である。
 そのまま南に流れ下った黄河はいよいよ黄土高原を抜けて中原へと流れ出る。それが「几」の字の右下の屈曲点に位置する位置であり、西から流れて来た渭水(いすい)と合流、そのまま東へと流れを変える。この部分における渭水側のやや上流に造られたのが秦の首都である「咸陽(かんよう)市」であり、この地を抑えた事が中華統一に繋がった事が伺える。また、この流れのやや東側、つまり下流には漢における「洛陽」や宋における「開封」もあり時代と共に中心地が渭水(いすい)から黄河中流域に移っている事も確認できる*4
 開封を更に下った辺りで東から東北に流れを変えた黄河は、この後はほぼ東北に流れるのみとなる「几」の字の右末端部の延長線上が、渤海と考えて貰うとイメージし易いだろう。

編集用コメント

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  • 小ネタを追加 -- 2024-02-20 (火) 14:41:18

コメント欄

  • 元の黄河は煙幕からペシペシしてきて魚雷もそこそこ強くて良艦だったけどこいつはどうなんだろ?同格唯一のレーダー持ち軽巡だし普通に良さそう -- 2022-11-18 (金) 15:21:27
  • ブラック出てること知らなかった…笑。元の黄河もほぼ見ないから仕方ないね。 -- 2023-05-14 (日) 09:33:43
  • 自分の記憶では、この船がパンアジア唯一のレーダー搭載艦だったと思う。レジェンド艦長のSouthern Dragonの戦場支援+を活かそうと思えば本艦に乗せるのが適切だろうが、出力全開+が死にスキルになってしまい、何とももどかしい。 -- 2024-02-10 (土) 21:30:53
    • 良く考えたら、パン味の駆逐艦、レーダー持ってた。恥ずかしい。 -- 2024-02-17 (土) 00:08:02
      • マッチするティア帯のパン巡はレーダー非搭載だからセーフ!セーフ! -- 2024-02-17 (土) 10:16:13

過去ログ

過去ログ一覧

*1 装備と消耗品で隠蔽に振れば被発見距離を6.5km台にする事は可能。この対処でようやくレーダー射程と被発見距離の差が900m程度に縮まる。
*2 参考までに古代中国において「河」という漢字は元来黄河を指した。対して「江」という漢字は長江を指した。この2つの存在は中国文明にとってそれほど身近で偉大なものだったのだ。
*3 現代はダムを造って水力発電等を行っている。
*4 咸陽(かんよう)の時代には軍事的・政治的な意味合いの強かった首都が洛陽では軍事的な意味をほぼ失い、開封に至ってはここを拠点に隋の煬帝は黄河と長江を結ぶ大運河を掘削、宋の時代には政治と経済と流通の一大拠点として機能する等、首都そのものに求められる機能も変わってきているのが面白い。ただしこの開封も元が開封を経由せずとも北京と江南を直接結べる運河を新たに造った事から後に寂れてしまう。