Shen Yang

瀋陽<シェンヤン>　(旧峯風型駆逐艦14番艦　波風）

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

ゲーム内説明

元々は日本の峯風型駆逐艦の「波風」であり、本艦級の 1 番艦である峯風と同様の特徴をいくつか備えていました。1947 年に日本製の兵装が全て取り除かれた状態で中華民国海軍に引き渡され、瀋陽 (シェンヤン) として配備されました。

解説

パンアジアTier4駆逐艦。ゲーム説明の通り船体はTier5駆逐艦「峯風」のものであり、主砲は3年式12cm砲ではなく…何とTier4にして長砲身の127mm砲を搭載している。魚雷についても峯風以上の単発火力を持ち、DPMもやや上回るという高性能を誇る。

・主砲
127mm/L51 Mark7 , 4基×1門:計4門搭載。聞き慣れぬ名前の砲だが、日駆お馴染みの低ティア主砲である3年式12cm砲の性能を引き継ぎ、一部の性能が向上して居ると考えれば判り易い。まず、AP弾ダメージは358と磯風と同様、しかし砲が1門追加されているので瞬間火力は1432と磯風(1074)を上回り、他国同格内で第3位と優秀である。しかし、DPMとして観ると14320と米駆と同程度にまで落ち込んでしまう。HE弾ダメージは310と口径の割には控えめで、磯風(347)と比べるのは酷である。瞬間火力も1240とやや大人しいが、DPMとして観ると他国同格内で第3位に浮上する。また、発火率4%は日駆並みなので優秀と言えるだろう(魚雷装填待ちの間に削り切らねばならない等、イザと言う時には発火し易いので結構頼りになる)。砲の装填時間が6秒と平均的(日駆としては速目)で、砲塔旋回速度が10度/秒とやや遅め(日駆としては標準的)なので近接距離での射撃戦はあまり得意ではない(特に第3砲塔は全周砲塔では無く、進行方向を12時とすると11時半から12時半の範囲に構造物があって指向できず、左右を振り変える場合はぐるり後方を巡らす必要がある)。しかし、射程距離は7kmを超えるので日駆よりも交戦距離を遠く取る事が可能となっており、扱い易さは向上して居る。

・魚雷
533mm triple 2基3門:計6本搭載。本艦の主兵装である。その性能はズバ抜けている。ダメージは3304、雷速65knot、射程6.30kmと全て同格で1番である。しかも、本艦の隠蔽は5.82kmのため容易に隠蔽魚雷も可能であり、敵戦艦が砲戦に夢中になってるところに流せば全弾命中で半分以上削れる(巡洋艦ならほぼ1撃である)。しかし、いいこと尽くめではない…。本艦の装備している深度魚雷は駆逐には当たらないため、敵駆逐艦に近づいてから一撃で倒すということができないうえに、間違えて駆逐に撃てば当たらないどころか、敵に魚雷の位置を知らせることになってしまう。しかも、装填も長めなため、不用意に撃ちまくれば使いたい時に使えないという事が発生する。なので注意して有効に使おう。

・対空
貧弱ｩ！であるため避けることを意識しよう。あろうことか前級よりも低くなっている。国籍が違うから仕方ない。

・装甲
こちらもtier相当のものになってるため期待してはならない。
しかし、避けれない場合は過貫通バリアが使えるので体力に余裕がある時は頼れる。

・機動性
非常に優秀である。素の最高速度は38ノットと元となった峯風(38.62ノット)にやや劣る程度。つまり速度だけで観るなら速度自慢のティア5艦艇並みの機動力を備えている。装備で速度を強化すればティア4にして40ノットを超える事も可能。また、舵の性能も優秀で9.6度/秒は元の峯風(9.2度/秒)をも上回り、装備で舵を補わなくとも扱う事もできる。転舵所要時間も3秒と短めで、この数値も元の峯風(3.3秒)を上回る。また、加速に関しては9.96秒と元の峯風(10.12秒)よりは若干速くなって居るのだが、本艦の本来の立ち位置であるティア4と比較すると同格内で最も加速が悪い(どの位悪いかと言うと、同格内で最も立ち上がりが速い艦は7秒台前半、立ち上がりが遅い露駆でさえ本艦よりは素早い)。このため戦闘中に障害物や味方に衝突しないように十分注意しないと、動き出す前の無防備な所を攻撃されてしまう可能性がある。

・隠蔽性
同格で1番悪い。隠蔽魚雷はできると言ったが、それは敵駆逐艦に見つからず6.30km圏内に巡、戦、空がいた場合である。
なので。本艦は1番最初に見つけられることを念頭に置いておこう。知らず知らずに突っ込めば集中砲火で沈められる。

・生存性
HPは10000台と元となった峯風同様、ティア5の日駆相当の値である。また、速力と旋回性能に優れるため、他国同格との砲戦においては若干の優位性を保つことができるだろう。ただし、前述したとおり隠蔽と対空性能が良くないので、敵航空機に発見され敵の対駆逐チームに捕捉された場合は正直言ってかなりきつい。また、素の隠蔽も駆逐としては低目なので、狙われた場合に隠蔽で逃げられる日駆と異なりシチュエーションによっては生存性が高いとは言えないかもしれない(とはいえ、このティア帯においては駆逐を目の敵に追撃して来る敵はそう多くは無いので何とかなるレベルと言える)。また、速度はあっても隠蔽が低かったり、強力だが癖のある武装をどう扱うかによっても生存性は大きく変わってくる筈だ。乗り慣れないうちは無理に前に出ず、やや引き気味で構える位でも良いだろう。

・消耗品
高品質石炭、高級船員食糧、改良型ディーゼルエンジンを推奨。

・装備
兵装については、同格内唯一の長砲身砲の取り回しがイマイチなのでそれを補う「主砲改良Ⅰ」を推奨したい。しかし、運用に慣れて来て砲の指向性より装填速度を上げたくなったら「主砲改良Ⅱ」に変更しても良いかもしれない(ただ、単体だと5.7秒までしか短縮されないので、エリート特性の選択と合わせて考えよう)。防御は弱点である加速の悪さを補う「推力改良Ⅰ」を推奨。適正は「推力改良Ⅱ」で速度を上げるか、さらに「操舵装置改良Ⅱ」で舵を強化するのも良いだろう。

・エリート特性
　・駆逐艦近代化改修　HP+2%、最高速度+3%、魚雷管旋回速度+7%
　・エリート魚雷オペレーター　魚雷装填時間-3%、魚雷管旋回速度+7%
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
速度に優れる船体に、同格を上回る砲と魚雷を搭載した非常に優秀な艦に仕上がっている。走・攻共にティア帯を上回る性能を秘めており、適切に扱えばティアを超える活躍を見込めるだろう。しかし、その高性能の代償としてか、いくつかの部分が悪化して元の艦よりも扱いに注意を要する部分が生じている。とはいえ、駆逐艦の基本である速度と機動性に関しては十分な性能を秘めており、隠蔽が良くない点についても砲駆の運用に関する知識があれば問題ない。また、魚雷が深度魚雷であり駆逐艦に通用しないという点についても、砲駆ほどではないが十分な性能の砲を持っており追い払う程度であれば余裕である。このように高性能ではあっても癖のある構成なので、駆逐初心者が最初に触れる艦としてはどうかと思うが…それでも扱いに慣れれば「敵駆逐を発見して排除する」「味方艦を護衛しつつ大型艦へ攻撃を行う」という基本的な仕事について全く問題なくこなす事ができるだろう。

戦闘名誉賞

史実

峯風型駆逐艦の14番艦。
1944年、潜水艦の攻撃を受け大破したため、修理のついでに回天搭載艦に改造。戦後は復員輸送に従事したあと、中華民国海軍に引き渡された。その後、13年ものの間現役であった。1960年解体。

小ネタ

編集用コメント

コメント欄

過去ログ