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蔵王型重巡洋艦 蔵王 (マル6甲巡)

性能諸元

基本性能

※アップグレード済み、装備、迷彩、エリートなし

・派生艦船

・兵装

・艦艇スキル

・伝説装備（装備2スロット目）

名称	画像	効果	金額
操舵装置（蔵王）		転舵速度・転舵加速度 +10％　海面発見距離 -5％	5000(ｇ) or 250k(fexp)

ゲーム内説明

1941年に設計された重巡洋艦。12門の20.3ｍｍ砲を備えた砲塔はその配置が通常とは異なり、さらには強力な動力機関を搭載していたため高速航行も可能になる予定だった。しかし、当時の日本の工業能力をはるかに超える設計だったため、実現には至らなかった。

解説

大きな船体に貧弱な装甲と対空。低い発射レートに短い射程。主砲魚雷ともに劣悪な射角に並の機動性、それに加えて高過ぎるヘイト。
　　はっきりと明言しよう、この艦はtierⅩで最も使う人を選ぶ艦だ。また殆どの人にとって使いづらい艦でもある。詳しいことはこの後の解説を見ていただきたい。
また、高速装填ⅡとエンジンブーストⅡで武装した、黒蔵王も実装されている。

・主砲
　主砲は着火率が9％と巡洋艦としては非常に高い。そのため火災→消火→再び火災と敵の消火器を無効化することも可能である。しかし、強化しても12.34kmと射程が短いため、無闇矢鱈に発砲していると回避も出来ずそのままやられてしまうことも。
短射程を補う為に、無闇に敵艦に接近するのは自殺行為である。
短射程以外にも、低い発射レートと砲射角の悪さが弱点として挙げられる。
　発射レートはDes Moinesのおよそ半分となっており、タイマンでの撃ち合いは非常に不利である。必ず遮蔽を意識してすぐに隠れられるようにしたり、艦尾に設置された5連装魚雷を使って行こう。
　砲塔射角の問題。第1・第4砲塔の射角が斜めには45°程しか回らない為防御体制を取りながらの全門斉射が非常に困難である。これまで培ってきた隠蔽状態からの不意打ちで相手が攻撃する前にササッと遮蔽物の裏や隠ぺいに入り、逃げるか味方と協力して反撃される前に一気に相手を倒したい。
スキルの精密照準Lv2に加え、素の精度もある程度いい事から最大射程の巡洋艦、戦艦に8~全弾命中なんて芸当、１０～８ｋｍ先の駆逐艦に６～８発命中なんて芸当も狙って可能であり、斉射の火力はそれなりに優秀なので後述の魚雷や隠蔽も踏まえると「今撃てるのかどうか。」という事を常に考える必要がある。何も考えずに砲戦するとあっという間に溶けてしまう。
ちなみに、精度の具体的な数値は、精密使用時の最大横散布は１７１mと圧倒的。

・魚雷
　伊吹から順当に強化され、5連装魚雷が片舷につき2基装備されている為、魚雷を斉射すると10本の酸素魚雷が敵を襲い、巡洋艦クラスなら簡単に撃沈することが出来る。しかも射程も約10kmに及び、ばら撒くだけで引っかかってくれることもある。※しかし日本の魚雷の特徴も引き継いでおり、被発見距離は長くなっている。
しかし、前方射角は格段に向上したが、後方射角は真横からやや後ろまでと射角がこれまでの日巡にない変化を遂げている。これまでの日巡の得意分野だった追撃してくる敵や逃げ撃ち等の置き魚雷といった芸当は非常にやりにくく、同航戦や反航戦での雷撃も中々やりにくい。敵には381mm砲×16門、457mm砲×12門、40.6ｃｍ砲×12門や46ｃｍ砲×9門、の化物級の戦艦が彷徨っている為、下手に腹を見せるとバイタルを複数枚簡単に抜かれてHPが半分・2/3削られたり最悪即死する。そんな事になったら目も当てられない。
伝説装備などで隠蔽に極振りしたら最大射程から隠蔽まで約３㎞と余裕を持って隠蔽雷撃が可能になるので是非とも隠蔽振りし、この魚雷を活かしていきたい所。会敵前に占領区域にばらまくなど、事前に魚雷を置いておくことも一つの戦略だ。

・対空
　日巡の常で周囲の化物の様な艦載機と比べれば頼りにならない。長10cm高角砲や5式40mm機銃などもあり、一応対空警戒スキルを積んでいるので「日本艦にしては」抗えるといったところだろうか。(最近実装された18門の両用砲搭載した同郷のアイツが羨ましい)
ただ他国巡洋艦の対空は化け物と化しているのに対し本艦は微妙な部類、というか他国巡洋艦に比べると低い対空値に、高すぎるヘイトと脆い船体も相まって、残念ながら空母マッチでの粘着は覚悟したほうが良い。蔵王は隠蔽をいくら良くしても空母にスポットされては大口径砲を何度も喰らい即沈…を筆者は何度も経験しているので絶対に孤立はいけない。高対空艦の近くにいることを心がけよう。
また粘着された場合は機動性の良さを活かして被害を最小限に抑えよう。

・装甲
ダメージ軽減率はなんと青葉から全く成長しないままであり、装甲は甲板60mm、舷側150mmと、前級から順当に強化されてはいるものの、同格標準の防御力からは遅れを取ってしまっている上、周囲には46ｃｍ主砲の化物等がいる為甘い操艦をしていると簡単にバイタルを複数抜かれ、ワンパン、即瀕死が比較的高頻度に起こってしまう。欲張って戦艦の目の前で全門斉射なんてのは論外であり、状況に応じて撃つのか、撃てるまでポジションを変え、様子をうかがうのか考えよう。

・機動性
　意外だが、加速力は重巡(主砲口径210mm以下)の中では最速であり、最高速も同格上位である。旋回速度旋回所要時間も上位であるので同格の中では優れた機動力をもつ。隠蔽と並んで本艦の生存性を補う貴重な武器であり、完全な回避盾は不可能だが、距離次第で敵弾回避は可能である。
ちなみに、通常装備+エリート+伝説装備+迷彩の組み合わせで重巡とは思えない化け物じみた機動性を発揮でき、回避盾運用も視野に入れられるほどだ。速力全振りで40ktも超えられるが、装備を速力に振らず、エリートと消耗品だけでも37ノット出るため、おすすめはしない。

・隠蔽性
　本艦の生存性のみならず、影響力、火力など、本艦の価値を大きく左右しうる最重要項目。ヒス迷彩、伝説装備、隠蔽装備に消耗品と全て隠蔽に振り切ればなんと約6,87kmと隠蔽無振り春雲やハバロフスクよりも同等か微妙に良くなる。重巡とは？
この良好な隠蔽があれば強力な魚雷を活かしやすくなるだけでなく、神出鬼没に１２門の重たい榴弾を叩き込むことも可能と、何から何まで活かせるので是非とも隠蔽雷撃が出来る程度には振っておきたい。

・生存性
　同Tier重巡洋艦中、最低の数値である。なんと、あろうことか、HP総量はペラペラとして有名なマイノーターと大差なく同郷の淀には余裕で負けている。
抜かれ易いバイタルや大型の船体、主砲の高い精度・着火率にオマケではあるが5連装魚雷を搭載している為、ヘイトが非常に高い。距離は友達を心がけて行こう。もう少し生存性を補強してくれれば使いやすくなるのに、、

・消耗品
高品質石炭、高級船員食糧、改良型ディーゼルエンジンを推奨。

・艦艇スキル/艦長スキル
精密照準装置Ⅱと対空警戒Ⅰを使用可能。

・装備
　兵装︰主砲精度
　防御︰舵、リアルマネーに余裕があれば伝説装備一択である。
　適正︰舵か隠蔽　　　がオススメ。

・エリート特性
　・新型機関　最高速度+5%、加速度+10%
　・エリート砲術員　主砲装填時間-3%、主砲旋回速度+7%
　・功績　EXPアップ+10%

・総論
　この艦は初心者、中級者には絶対にお勧めできない。主な理由としては、高過ぎるヘイトと貧弱な生存性が挙げられる。
貧弱な耐久力と良好な火力を持つこの艦を使いこなすには熟練した腕と高度な戦術眼が必要であり、上級者であっても買ったばかりであればAI戦で使い方を学ぶといいだろう。
ヘイトが高い本艦だが、強力な5連装魚雷片舷２基と驚異の発火率9%×12門の高精度な榴弾が装備されており、火力は十分あると言える。
いかに生き残り、神出鬼没にこの高い火力を投射し続けられるのかが本艦の最大の鍵となる。

戦闘名誉賞

史実

マル6計画によって建造が計画された甲巡＝重巡のひとつがこの蔵王であるとされるが、マル6計画自体が直ぐに改マル5計画やマル戦計画が推し進められたことによって中止となったため図面や要求性能といった情報が殆どない。
塔型艦橋・大型の後部構造物や中央両舷に並べられた長10cm高角砲、それまでの重巡に比べ一回り大きな船体など艦影はB65型超甲巡(マル5計画で計画された巡洋戦艦or大型巡洋艦)と類似する部分が多いが、主砲はE型砲塔ベースの20.3cm3連装砲4基12門。水雷兵装は5連装魚雷発射管を(恐らく防御的観点から構造物から離れた)艦尾中甲板に4基設置していて、兵装関係は正真正銘巡洋艦である。装甲は一時期金剛とほぼ同等の垂直装甲を持つと思われていたが、装甲表示機能の実装により横隔壁の部分のみであることが判明した。とは言え、それでも対8インチ砲としては十分な装甲を有している。砲塔も外見がE型なので見た目こそ薄そうだがHE弾で破壊されることが少なくなっているところを見ると重装甲化が行われていると推測でき、攻守共にかなり詰め込んだ巡洋艦と言えよう。
と、ここまでWargamingのモデルを考察してみてであり、重ねて言うが公式図面と思われるものは今のところ見当たらなく、日本文献でも海外文献でも情報がほぼ無い状態である。

重巡洋艦　雲仙　(本書想定)
基準排水量14,580t　全長218.3m　最大幅21.2m　喫水7.2m
ロ号艦本式缶8基　艦本式タービン4基4軸　機関出力152,000hp　速力31kt
武装 55口径20.3cm3連装砲4基　10cm連装高角砲6基　61cm4連装魚雷発射管4基
装甲 舷側152mm　甲板40mm　砲塔25mm(草案150mm)

海外文献では「Japanese Cruisers of the Pacific War」に掲載されているらしいが、詳細は不明である。

余談
前檣に取り付けられているパラボラアンテナはウルツブルグレーダーを参考に開発された2号3型電波探信儀(?)。
時期的に見てバルバスバウが採用されていてもおかしくないが、伝統のダブルカーブドバウを採用されているようだ。

小ネタ

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