2007年の任天堂NEWS4

Last-modified: 2010-10-31 (日) 06:26:13

Wiiの品不足は意図的な演出ではない―NOA副社長

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/02/20209.html
米国最大のゲームショップチェーンで、傘下にEBGamesも保持するGameStopの最高経営責任者であるR. Richard Fontaine氏は先週決算発表の席で、WiiやDSの品不足は任天堂の意図的なものであったとコメントしました。これに対して任天堂オブアメリカのジョージ・ハリスン氏は、品不足は需要が供給を上回った為だと否定しました。

「私たちは世界中で非常に大きな需要に直面していて、それが供給を上回りました。日本や欧州でもWiiは非常に好調です。NCL[日本の任天堂]は製品を世界に流す為にベストな決定をしていると思います」とハリスン氏はNextGenerationに対して述べました。

Fontaine氏は「おそらく来週には次の出荷があると思う。3月は乾ききって心配していたが、4月は良い月になると思う。単に個人的な考えだが、任天堂は年度の数字のために意図的に供給を絞ったと思う。4月1日に新しい年が始まるからもう心配してない」という風に述べていました。

Wiiと共にクルージングの旅を―ノルウェークルーズライン社

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/02/20206.html
旅客船を運航するノルウェークルーズライン社(NCL)は、船の航行中に乗船者が遊ぶために新しくWiiを船に搭載することを発表しました。Wiiは最新のノルウェー・パール号と、NCLアメリカの全ての船に乗ることになります。その他のNCLの船には来月には積まれることになるということです。

プレイできるゲームは『Wii Sports』と『Wii Play』(はじめてのWii)、『おどるメイドインワリオ』、『エキサイトトラック』となります。本体はアトリウムや他の公共スペースに置かれ自由にゲームが楽しめるようになります。また子供向けの「Kid's Crew」という施設にも2台のプレイ台が設置され、ゲーム大会などのイベントが催される予定だとのことです。

「アクティブ、魅力的、誘惑的なゲーム体験は子供から両親そしておじいちゃんおばあちゃんまで全ての世代に訴えかけることができ、任天堂のWiiはクルージングにとって当然の選択です。Wiiを設備に追加することで私たちは幅広いスポーツを船上で提供することができるようになります」とColin Veitch社長兼CEOはコメントしています。

「何百万人もの人々が世界中で、Wiiを友達や家族と遊ぶ事で楽しさを発見しています。ノルウェークルーズライン社は伝統的なゲーマーでない皆さんに訴求していく為にベストなパートナーです。私たちの協力関係はWiiに対する社会的な熱狂を継続/強化し、クルージングの楽しみを増強することに繋がるでしょう」と任天堂オブアメリカのジョージ・ハリスン副社長は述べています。

宮本氏は『マリオ&ソニックin北京オリンピック』に参加している

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/03/20222.html
任天堂とセガは先週、『マリオ&ソニックin北京オリンピック』というタイトルを共同でWiiとニンテンドーDS向けに開発している事を発表しましたが、両社によればゲームの開発には宮本茂氏も関わっているということです。当然っちゃう当然ですが、一安心です。

「マリオが関わる時、宮本氏がそんなに遠くに居る事は有り得ません。彼は沢山のゲームを監修し、プロデューサーは他に譲っていますが、でも彼はずっとここにいます。ゲームはセガが開発してますが、宮本や私たちはちゃんと関わりフォローしています。彼はゲームのディレクションをしませんが、ディスカッションに加わります。そこにマリオが居るから、宮本氏も居る。それは自然な事です」と任天堂の欧州マーケティングを担当するLaurent Fischer氏はコメントしています。

セガUKのMike Hayes氏は「私たちの東京チームはビデオゲームで最も重要な男と仕事をすることができて、信じられないほど興奮しています。彼らにとって夢がかなったようなものです。宮本氏は確かにそこに関与しています」としています。

「80年代後半〜90年代前半、メディアは任天堂vsセガということを盛んに書いて、それは黒か白かという戦いだと言いました。異なるプラットフォームで長くビジネスを続け、その中でライバルと言われたキャラクターが遂に競演を果たす、これはとても注目すべき事です」

豪州任天堂、オーストラリアで1000箇所のホットスポットを無料で開放

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/05/20244.html
オセアニア地域を統括する任天堂オーストラリアは、オーストラリア最大の通信会社であるテルストラ(Telstra)の保有する全国1000箇所のWi-Fiホットスポットが、ニンテンドーDS向けに開放されることを発表しました。DSユーザーはマクドナルド、スターバックス、空港、ホテルなど様々な場所に設置されたホットスポットを利用して無料でWi-Fiコネクションに接続することが可能となります。

「テルストラとの合意は何万といったユーザーが個別に、そして一緒にワイヤレスでゲームをプレイすることを可能とします。多くの場所に設置されているホットスポットを無料で開放することで、私たちはオンラインでゲームを遊ぶ際の大きな障壁の一つを取り除くことができました」と任天堂オーストラリアのRose Lappinセールス&マーケティングディレクターは話しています。

「これはオーストラリアのユーザーに革新的な便利さをニンテンドーDSユーザーに提供しようという最初の試みです。プレイヤーはカバーされたエリアに居すれば良いのですテルストラは任天堂と仕事をし、私たちのネットワークの柔軟性、と拡大するWi-Fiデバイスをサポートする能力を持つことを実証することができ、大変嬉しく思います。これによりオーストラリア最大のワイヤレスホットスポットネットワークに今までとは異なる新しい多くの顧客を導入することができます」とテルストラのCraig Turneインターネットプロダクツ担当ディレクターは述べています。

任天堂が業績見通しを上方修正―連結売上高は9660億円に

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/05/20247.html
任天堂はニンテンドーDSハードやソフトが引き続き好調に推移していることから、1月10日に発表した業績見通しを更に上方修正することを発表しました。連結売上高は前回の予想よりも約660億円増加し、約9660億円となります。また同時に連結営業利益、連結経常利益、連結当期純利益もそれぞれ増加する見通しだとのこと。

また当初の予想よりも円安に推移していることから、前回予想では為替差損が100億円発生する見込みでしたが、200億円の為替差益となる見通しとなったということです。

平成19年3月期決算については4月26日に決算発表を実施し、その際に利益の額を確定させるべく、鋭意努力しているとのこと。

任天堂の連結売上高は6000億円を超えたことがなく、一気に1兆円にリーチとなりました。

オーストラリアでDSが50万台を突破

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/06/20268.html

IGN DSによれば、オーストラリアでのニンテンドーDS及びニンテンドーDS Liteの累計販売台数が50万台を突破したそうです。2005年2月に発売されて以来約2年間での達成ということになります。主要3市場に比べると小さいマーケットであることを考えると快挙と言えそうです。DS Liteは2006年6月に発売されています。

過去のハードとの比較で言うとXbox360が最初の年に打った台数が15万台だったそうです。

任天堂が米政府と共同で、違法製品について中国と協議へ

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/10/20298.html
任天堂オブアメリカは、米国通商代表部の強力なサポートの下、WTOに加盟した中国との間で、確実な商標保護や法律執行が行われるよう協議を行っていくと発表しました。任天堂は米国政府の協力を得て、過去4年間の間にのべ300を超えるの中国の工場で、770万個もの不法ビデオゲームの摘発を行ってきました。

しかし任天堂の積極的な活動にも関わらず、中国は世界最大の任天堂ゲームの違法コピーの拠点となっています。また、何百万個の違法製品が小売店や工場で摘発されたにも関わらず刑事訴追を受けた例はこれまで1件しかありません。多くの工場は軽い罰金を支払うだけで、一旦違法製品が撤去された後にも再び生産を開始しているということです。罰を逃れる為に多くの工場は資本金や売上を改ざんしているそうです。

任天堂は毎年、スーパー301条のプロセスに関与していて、米国通商代表部に対して中国、香港、ブラジル、メキシコ、パラグアイといった国での権利侵害について報告を行っているそうです。

「任天堂は米国政府と共に積極的に中国での違法製品の摘発に努めます。私たちは政府が著作権というわれわれの生命を守るために中国の後押しをすることをとても歓迎しています」と任天堂オブアメリカの反権利侵害担当のJodi Daugherty上級ディレクターはコメントしています。

Wiiの生産についてNOA副社長がコメント

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/11/20306.html
任天堂オブアメリカの上級副社長マーケティング&コーポレートアフェアーズのPerrin Kaplan氏は、Game Theory Podcastにて、Wiiの生産について「何をどれだけ生産すべきかという点に置いて後手に回ってしまっている事が多く起こってしまっています。そして需要も非常に強く、予測を上回って増加していっています」と釈明しています。

「私たちは本当に最善を尽くして最大の能力で生産を行っています。これまでの生産台数は、過去のハード生産と比べても最大です。ライバルは沢山いますが需要は本当に高くなっています。私たちは小売店と協力して努力を重ねています。まだ手に入れることのできないユーザーさんには本当に申し訳なく思っていて、もう少し我慢強く待っていただきたいと願っています」

Kaplanは、これほど需要があればもう50ドル高くても良かったのではないか? と尋ねられると「確かにその可能性はあります。Wiiが大好きだ、というユーザーさんは沢山います。しかし大衆市場にマーケットを求める任天堂にとっては250ドルは最善の選択であったと思います」と答えています。

イースター(復活祭)で売れたWii

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/12/20320.html
英国任天堂がGamesIndustry.bizに対して伝えたところによれば、イースター(復活祭)の週のWiiの英国での売り上げは2万5000台となり、3つの次世代ゲーム機中でトップになったそうです。また、Wiiが発売されてからの週売上で上位3番目の売上になったということです。

先週の調査会社Chart-Trackのデータによれば、プレイステーション3は1万7000台で、Xbox360は1万1000台となったそうです。

任天堂の広報は「先週はWiiにとって3番目に売上の良い週でした。私たちが出荷した全ては、売れています」とコメントしているようです。ただ「その前の週の売上は2万5000台に満たない数字でした。沢山出荷すれば沢山売れるということではないでしょうか」ともコメントしています。

「イースターは購買意欲が上がる時です。ギフトを送るのは伝統的な事で、それに出荷が増えたというのが重なったということだと思います」今後の出荷見通しについては「需要は明らかに高く、供給を超過しています。私たちはもっと多くの在庫を持つ為に可能なすべての努力を注いでいます」としています。

Wiiでゲームに復帰、ユーザーの3割強

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/17/20355.html
「ファミ通」のエンターブレインの調査によれば、Wii所有ユーザーのうち、それまで3年間以上ゲームに触れてこなかったユーザーが32.5%と他のゲーム機に比べて非常に高い数値になっているということです。誰にでも親しみやすい操作性と、家族へ対するアプローチで、休眠ユーザーを掘り起こすことに成功したようです。

またそれを示すように、ゲームを誰と遊ぶかという設問で、「家族と遊ぶ」と答えたユーザーが他のゲーム機の2〜3倍も居たそうです。リビングで家族全員で遊べるゲーム機というのが定着してきたようです。

また休眠ユーザーを掘り起こすことについては、ファミコン以来の過去のゲームソフトをダウンロードしてプレイできる「バーチャルコンソール」も大きな役割を果たしていると考えられます。そういえば最近、ゲームショップの店頭では「Wiiチャンネル」のパンフが配布されていますね。

米国で『ポケモン』新作、予約だけで50万本を突破

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/18/20371.html
ロイター通信によれば、任天堂オブアメリカは4月22日に発売するポケモンシリーズ最新作『ポケットモンスター ダイヤモンド/パール』のこれまでの予約数が53万3000本と、予約だけでハーフミリオンを突破していることを明らかにしたそうです。これは2007年に発売されたゲームの売上の中でトップです。

この予約数は2004年に発売され340万本が売れた『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』の倍以上の数字だそうです。(「ファイアレッド・リーフグリーン」は「赤・緑」のリメイク版ですので考え方が異なるかもしれませんが・・・)

『ポケットモンスター ダイヤモンド/パール』は国内では500万本以上が出荷された大ヒット作品です。昨年から米国でもDS人気というのは非常に強くなっていますが、それを決定づける一本になるのではないかと期待がかかります。

任天堂決算発表―過去最高で今期は売上高1兆円突破を見込む

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/26/20483.html
任天堂は26日、平成19年3月期決算を発表しました。何度も予想の上方修正があった今回の決算ですが、最終的に、売上高9665億3400万円、営業利益2260億2400万円、経常利益2888億3900万円、純利益1742億9000万円、とニンテンドーDSとWiiの両輪が絶好調なことを受けて全ての数値が過去最高となりました。

事業の内訳ではニンテンドーDSは昨年度だけで2300万台、累計では4000万台を超えました。『脳を鍛えるDSトレーニング』は累計1200万本、『Nintendogs』は累計1360万本、『ポケモンダイヤ/パール』も国内だけで521万本となっています。Wiiは発売後5か月で584万台を販売しました。売上高の国内外での内訳は海外が6430億円(66.5パーセント)となっています。

任天堂では今後もDSを「所有者の生活を豊かにするマシン」として「一家に一台」から「一人一台」へと加速させていくことを目指し、Wiiではパッケージソフトま充実だけでなく各種チャンネルを充実させることでリビングでのコミュニケーションを促進、「取り巻く人々を笑顔にするマシン」とするとしています。

そして今期はWiiが通期に貢献し、DSは更なる普及が見込まれ、売上高はついに1兆円を超え、1兆1400億円、営業利益2700億円、経常利益2900億円、純利益1750億円を見込んでいるとのこと。

シンガポールでもWiiが今週発売

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/27/20501.html
GameAxisによれば、シンガポールにおける任天堂代理店を務めるMaxsoftは、Wiiをシンガポールにて今週中に発売するそうです。

Wiiの価格は499シンガポールドル(物品税を含む、日本円にすると約4万円)、またシンガポールでは物品税が7月に5パーセントから7パーセントに値上げされるそうですが、価格は据え置きになるそうです。ゲームには米国や欧州と同じように『Wii Sports』が同梱されることになるそうです。

ゲームの価格は79.90シンガポールドル(約6300円)で、こちらは日本などと同水準ですね。Wiiリモコンは69.90シンガポールドル(約5500円)、ヌンチャクは39.90シンガポールドル(約3200円)、クラシックコントローラーも39.90シンガポールドル(約3200円)、という風になっています。

電源は220ボルトのアダプターです。

任天堂、モノリスソフトをバンダイナムコから買収

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/27/20497.html
バンダイナムコゲームスは傘下で『ゼノサーガ』や『バテンカイトス』といった作品を開発したモノリスソフトの発行済み株式の80パーセントを任天堂に譲渡することを発表しました。

モノリスソフトは当時のナムコの出資によって設立された開発会社で、多数のヒット作品を制作してきました。バンダイナムコではモノリスソフトの今後の成長と、家庭用ゲーム機事業で任天堂との協業関係を強化する為に、株式譲渡を行うことを決定したとしています。今後もバンダイナムコとモノリスの協力関係は継続するとのことです。

モノリスソフトは従業員数110名、資本金は7500万円。譲渡後の株主は任天堂(80パーセント)、バンダイナムコ(16パーセント)、その他(4パーセント)となります。元スクウェアで『ゼノギアス』を開発した杉浦博英氏らが中心になった設立された会社で、ナムコからの出資を受けていました。

任天堂とモノリスソフトは『バテン・カイトスII 始まりの翼と神々の嗣子』の発売元になるなど協力関係を結んでいました。今回の買収で、今後どのようなゲームが開発されていくのかとても楽しみですね。とりあえず開発中のものはWii向け『Desaster』です。こちらは任天堂から発売の予定となっています。

任天堂とバンダイナムコゲームスは4月26日に譲渡契約を締結していて、5月1日に株券の引き渡し予定です。

任天堂が決算説明会―「中期目標は年間ソフト3億本」

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/28/20510.html
任天堂は4月27日に開催した「任天堂株式会社 2007年3月期(第67期) 決算説明会」(会場:東京會舘)のウェブキャスティングを公開しました。説明会には岩田聡社長と専務の森仁洋氏が出席し、決算の数字や今後の方針について説明しました。

まずは岩田社長から第67期(2007年3月期)の報告があり、売上高などの数字の説明、前期との比較がされました。今回の決算では4回の業績予想の修正が行われたわけですが、その説明が行われました。その要因としては主要なハード・ソフトの出荷台数が大きく伸びたことが挙げられました。前期のニンテンドーDS本体の売り上げは2356万台、ソフトは1億2355万本、Wiiハードは584万台、ソフトは2884万本となりました。4半期毎の業績で見ても、年明けの第4四半期でも昨年の年末商戦を含む第3四半期と同程度の業績が上がったことが説明されました。

配当は配当性向50.6パーセント、年間配当690円(前年度より300円プラス)となりました。

次に欧州市場のレポートがされました。これは任天堂オブヨーロッパが英国・ドイツ・フランス・イタリア・オランダで、『脳トレ』で最初に会員制システムに登録したユーザーを対象としたもので、またゲームを購入するかという質問では「確実に(80%)」「おそらく(17%)」となり、実際に購入したゲームでは『Newマリオ』・『あたま塾』・『Nintendogs』・『えいご漬け』・『テトリス』といった名前が並びました。『Nintendogs』も欧州で強く、米国や日本を上回ったそうです。Touch!Generations以外にもマリオやポケモンなどが好調です。

国内で100万出荷があったDSタイトルは任天堂で15タイトル、ライセンシーは4タイトルでした。説明はグラスを多数用いて行われ、ゲーム市場全体が底を打ったこと、トップ売り上げソフトのリスト、そして携帯市場が伸びたことが説明され、特に2006年には据え置きと携帯が逆転しました。これにより任天堂プラットフォーム関連の売り上げは2倍に増え、シェアは41から61パーセントに拡大しました。

ニンテンドーDSの地域別売り上げでは日本が一番大きく、ついで欧州、北米という形です。、「まずゲーム人口増加が日本で起こり、次にヨーロッパ、しかし米国ではまだ」と岩田氏は説明しました。今年は米国市場に注力して、ゲーム人口増加の確かな手ごたえを掴みたい、とのことです。対してWiiは従来どおり、北米が半分程度のシェアを占め、特にソフトではきくなっていて、特に発売5ヶ月では過去最も売れたハードだそうです。

続いて2005年/2006年/2007年の直近の北米・英国・ドイツ・フランスの売り上げリストを出して、任天堂の存在感が増していることを説明しています。

続いて決算からは離れて直近の市況の説明です。トピックとしては22日の北米での『ポケモン ダイヤ/バール』の発売や、Wiiの状況です。Wiiは現在のところインターネット接続率40%、バーチャルコンソール有償ダウンロード総数330万DL(3月末)となっているそうです。これは非常に良い数字ではないかと思います。

今期の業績予想ではDSハード2200万台、ソフト1億3000万本、Wii本体1400万台、ソフト5500万本を見込んでいて、売上高1兆1400億円、営業利益2700億円、経常利益2900億円、純利益1750億円を見込んでいるそうです。200億の為替差損が起こることを見越してもこの数字です。営業利益の伸びが売上高の伸びと比較して小さいのは、利益率の低いWiiハードの閉める割合が増える、円高で売り上げが減るという2点が説明されました。

一番最後に「中期の重点目標」が説明されました。

DSについてはゲーム人口拡大ということにかなりの程度成功しつつあり、今後は一家に一台から一人一台に「所有者の生活を豊かにするマシン」としたいとしました。岩田氏は過去の限界普及台数の壁を破るチャンスがくるのではないか、とも述べています。

Wiiに関しては多彩なパッケージソフトの充実はもちろん、チャンネルも充実させ、誰にとっても関係のある、コミュニケーションを促進するマシンにしたい、「取り巻く人々を笑顔にするマシン」としたいと話ました。クラブニンテンドーの調査によれば所有者の75パーセントはリビングにおいているそうで(ゲームキューブは45パーセントだった)ということで、任天堂の戦略は上手く行きつつありそうです。

目標普及台数はよく聞かれるが、それよりはソフトが売れるマーケットを作りたいとして、前期はWiiとDS合わせて1億5000万本だったのを、中期的には年間3億本売れる市場を目指したい、そのために更なるゲーム人口の拡大に取り組んでいく、というコメントを残しました。

フランスでも絶好調なWii+DS―第1四半期チャート

http://www.inside-games.jp/article/2007/04/30/20512.html
XboxMag360.netにて、フランス市場における2007年第1四半期(1〜3月)のThe Echos調べによるハード売り上げデータが紹介されています。それによれば、フランスでもニンテンドーDSやWiiの売れ行きは絶好調で、日本とよく似たようなチャートとなっています。下の方は拮抗していて、少し離れて360という感じですね。

1. DS 26万0000台
2. Wii 14万4000台
3. PS2 9万2000台
4. PSP 9万0000台
5. PS3 8万1000台
6. Xbox 360 4万3000台