2007年の任天堂NEWS5

Last-modified: 2010-10-31 (日) 06:26:16

Wii、オーストラリアで8万台に到達

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/03/20526.html
GameIndustry.bizによれば、オーストラリアで昨年12月に発売されたWiiの累計販売台数が8万台に達したそうです。まだXbox360の16万台には届きませんが、良いペースで販売台数を伸ばしていると言えそうです。また3月23日に発売されたプレイステーション3は3万6000台となっています。

オーストラリアの市場規模はそれほど大きくありませんが、任天堂オーストラリアという子会社があり、活動を行っています。Wiiは最初の4日間で3万2000台が売れ、過去最も早いスピードで売れたゲーム機となっています。

任天堂、韓国で違法製品や業者に対して徹底的な措置を講ずると発表

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/03/20527.html

任天堂は昨年、韓国に韓国任天堂という現地子会社を設立しましたが、3日、違法コピー機器の販売と違法ダウンロードを通じて不当利得を得ている業者に対し、徹底した法的措置を取ると発表しました。韓国では先月から3〜4種類のニンテンドーDS用違法コピーカードが流通していることが明らかになっています。

韓国任天堂の関係者は「韓国ゲーム産業振興院の要請で、韓国ゲーム市場が収益性ある市場に成長するために貢献しようという使命感を持ち韓国に進出した。しかしパソコンのパッケージゲームのケースと同様、分別のないソフト複製およびダウンロードなどの違法行為が増加している。このままでは収益性の悪化につながり、韓国ゲーム市場の発展を妨げる要因にもなりかねない」とコメントしています。

とのこと。韓国任天堂は今年頭にニンテンドーDS Liteを発売したばかりです。

任天堂、決算説明会質疑応答の全文を公開

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/04/20534.html
任天堂は4月27日に開催した決算説明会における質疑応答の全文を公開しました。色々と興味深い内容が語られていますので一読をオススメします。

まず今後のWiiラインナップについて岩田社長は「やりこみ要素の強いタイトルの充実は今年の夏の終わりから暮れにかけて」とした上で『スーパーマリオギャラクシー』、『大乱闘スマッシュブラザーズX』、『メトロイドプライム コラプション』といった作品を夏から年末商戦を支えるタイトルとして用意していることを明らかにしました。ちなみにWiiでは45タイトル、DSでは79タイトルを開発しているそうです。(外部開発を含む、任天堂ブランドの数、だと思われます)

モノリスソフトを買収した件に関して他にもM&Aが考えられるかという質問には「ソフト開発会社の価値というのは、会社という入れ物ではなくて、会社に属していらっしゃる人についている」という見解を示し、モノリスの場合は杉浦社長と長年の付き合いがあり、方向性が一致したとしました。ただし、長く仕事ができるだろうといった条件があえばM&Aをする可能性は否定はしていません。

・Wiiチャンネルの将来性について 他社とのアライアンスなどで新たなチャンネルなどビジネスモデルを構築する可能性は否定せず。ただし具体例は示さず。

・開発人員は増強していく方向

・SCEの久多良木社長が退任することについて 申し上げることはない

・Wiiの生産台数について 生産台数は増加させていて、今月から少しずつ成果は上がってくる「順次製造が増えて、市場投入量は増えていく」

「世界でも、1人でも多くの方に任天堂の商品を受け入れていただいて、たくさんの人に笑顔になって欲しいと思います」

任天堂オブアメリカが一部をシアトルから移転―情報筋

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/05/20538.html
GameInformerOnlineは、近い筋からの情報として任天堂オブアメリカが現在は本社のあるワシントン州シアトル近郊のレドモンドに置いているセールス舞台をニューヨークもしくはサンフランシスコに移転する計画を持っているそうです。

任天堂オブアメリカの従業員はこの木曜日に6月1日までに移転を受け入れるか、割り増し退職金を受け取るか決めるように通告されたそうです。情報筋によれば新オフィスは早ければ秋には開設されるということです。

元々任天堂の米国における現地法人である任天堂オブアメリカは1980年にニューヨークで設立されました。後に日本からの距離などを勘案し、広い敷地の取れるレドモンドに1982年に移転しました。レドモンドにはセールスだけでなく、ローカライズ、テスト&デバッグ、カスタマーサービス、イベント企画、人事、「NINTENDO POWER」編集部など北米地域を統括する機能があります。また30分ほど離れたノースベンドには生産拠点があります。セールス以外の部署がどうなるかは現時点では不明です。

この件に関して公式の見解は出されていません。

英国任天堂がコカコーラと大規模なプロモーションを展開

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/05/20540.html
MCV UKによれば、英国任天堂はコカコーラ社と提携して大規模なキャンペーンを実施するそうです。テレビやその他のメディアで一ヶ月に渡って大々的なプロモーションが行われます。この他にも英国任天堂ではこの夏に大きな計画を幾つか立てているようです。

毎日「究極のWiiゲームルーム」が1日に10人に当たるというもので、Wii、サムスン製LCDテレビ、ミニ冷蔵庫、スプライト・ファンタ・ドクターペッパーのケースが含まれるそうです。

「これは伝統的なパック型のプロモーションです。ウェブサイトや大量のTV広告キャンペーンがあり、何百万ポンドを投資します」と英国任天堂のマーケティングディレクターを務めるDawn Paine氏はコメントしています。

任天堂オブアメリカの一部移転をレドモンド市高官が明らかに

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/09/20576.html

任天堂オブアメリカは現在はシアトル郊外のレドモンド本社に集約している部隊の一部、3部門から80人程度をニューヨークもしくはサンフランシスコに移転する計画を持っているそうです。シアトルの地元紙「Seattle Post-Intelligencer」がレドモンド市高官の話として伝えました。

任天堂はマーケティングと広告部隊を移転する予定だと、レドモンド市のジム・ロバーツ都市計画部長は明らかにしたそうです。任天堂のリアルエステートを担当するブルース・メイヤー氏は、本社機能はレドモンドに残すと述べたそうです。

任天堂オブアメリカはマイクロソフトの本社にもごく近い場所に本社を構えていて、2005年3月の時点で756人の従業員が働いていたそうです。

英国でのWiiの販売台数はこれまでに43万8000台

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/11/20613.html
英国のゲーム業界紙「MCV UK」によれば、英国でのWiiの販売台数は発売から現在までで43万8000台に達したとのこと。英国任天堂代表のDavid Yarnton氏がインタビューの中で明らかにしたそうです。

「私たちは43万8000台近いWiiを英国でこの数か月に販売しました。もう目標を設定するのも難しいくらいに、需要が際限なく広がるのを見ました。もちろん目標はありましたが、すぐにそれを超えました。そしてずっと目標を再設定し続けています」

ニンテンドーDSは全世界で4000万台、うち1100万台が欧州、英国では310万台、Wiiは全世界で584万台、欧州では130万台、英国では43万8000台です。

米国任天堂が広告代理店のレオ・バーネットと契約を打ち切り

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/15/20673.html
広告やマーケティングの専門誌「BRAND REPUBLIC」によれば任天堂オブアメリカは、7年間に渡って広告エージェンシーとして活動してきたレオ・バーネットとの契約を打ち切る方針を立てたそうです。理由は日本の本社からマーケティングについての干渉が強くなってきたことにレオ・バーネット側が難色を示したからだとのことです。

任天堂とレオ・バーネットの関係は米国でSUper Entertainment System(スーパーファミコン)を導入する際に2500万ドル規模のマーケティング予算を投入したところから始まり、今日へと続いてきました。しかしWiiの発売の数週間前に任天堂幹部はレオ・バーネットが作った伝統的なスタイルの広告よりもドキュメンタリースタイルの広告であるべきだと述べて、そこから決裂が始まったようです。

英国任天堂のDawn Paine氏はこの決裂について「ビジネスで要求されるものが変化したため」だとしています。任天堂オブアメリカは現在、新しい広告エージェンシーを探しているということです。

『シムシティDS』の出荷本数が20万本を突破

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/16/20679.html
シンソフィア(前社名はAKI Corporation)は、自社が開発した『シムシティDS』の出荷本数が発売されてから3か月で20万本になったことを明らかにしました。携帯ゲーム機で手軽にプレイができるということで発売当初は品薄になるほどの品薄でした。価格は4980円です。

シムシティはプレイヤーが市長になって自由な街作りを楽しめるゲームで、「都市育成シミュレーション」というジャンルを打ち立てた作品です。『シムシティDS』は携帯ゲーム機で初めて登場するシムシティです。街を作ったり、シナリオで街を救ったり、様々なプレイ方法が楽しめる一本です。

任天堂株価が4万円を突破、時価総額は5兆8000億円

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/16/20683.html

任天堂の株価がはじめて4万円を突破しました。16日の任天堂株式の終値は前日比+250円の40100円となりました。時価総額は5兆8600億円となり、日本企業の中では新日本製鐵に次ぐ15位にランクインしています。

16日の任天堂株価は取引開始直後に4万円を超え、その後利益確定の売りが出て一時は3万9600円まで下がりましたが、後場で再び4万円台を付けました。連日の最高値更新ということになります。

任天堂がデルタ航空と提携―JFKなどにDSステーションを設置

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/16/20681.html
米国航空大手のデルタ航空と任天堂オブアメリカは、ニューヨークの空の玄関口、ジョン・F・ケネディ国際空港のロビーにて利用者に無料でニンテンドーDSをプレイすることのできるコーナーを提供すると発表しました。利用者はフライトの前の空き時間にゲームをダウンロードして飛行中に楽しむことができるようになります。

このサービスでは無料で簡単にゲームのデモをニンテンドーDSにダウンロードすることができます。ジョン・F・ケネディ国際空港のデルタターミナル2及び3で4台のDSダウンロードステーションが設置されます。ダウンロードできるデモは『脳を鍛える大人のDSトレーニング』、『応援団』、『クッキングママ』、『トゥームレーダー レジェンド』です。

同様のサービスはハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港、シンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港のデルタ航空のターミナルでも提供されます。

「デルタ航空は最も人気のあるゲームメーカーの任天堂と、世界を旅する旅行者たちへのサービスを提供できることにとても興奮しています。このプログラムは、忙しい春や夏でも、空と地上の両方で楽しい旅行を提供しようという私たちのコミットメントを更に追求するものです」とデルタ航空のプロダクトマーケティングJoan Vincenz氏はコメントしています。

「デルタ航空と組むことは任天堂の使命であるゲームの世界に新たなユーザーを広げるということを一層推進することに繋がります。空港では暇な時間が沢山あり、そこで誰もが新しいことにチャレンジできるでしょう」と任天堂オブアメリカのジョージ・ハリスン氏はコメントしています

任天堂、監査法人を京都監査法人へ

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/18/20713.html

任天堂、定款変更を株主総会に提案

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/18/20714.html
任天堂は定款を変更する件について6月28日開催の株主総会に諮ると発表しました。主に新会社法に対応するためのもの及びインターネットでの開示についてなどが含まれています。全体的な文言の調整も行われています。

昨年の株主総会でも任天堂は定款の変更を提案しましたが、剰余金の配当を取締役会決議で行えるようにするという条項が機関投資家などからの反対を受けて定款変更は否決されています。議案の承認には2/3の賛成が必要になります。

今回は剰余金の配当に関する文言は含まれていません。

岩田社長「成長のためにM&Aの活用もあり得る」

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/19/20718.html

日本経済新聞によれば、任天堂の岩田聡社長はインタビューで、成長のためにはM&Aの活用もあり得ると話したそうです。特に「新しいゲーム機の開発に役立つデバイス技術などで良い案件があれば(M&Aを)排除しない」ということです。Wiiで言うところのモーションセンシング技術などでしょうか。

任天堂はこれまで余りこの種のM&Aはやってきませんでしたが、岩田社長は「当社は買収に消極的な会社だというイメージが強かったかもしれないが、ハードに特殊な機能を付加する場合など、今後成長に不可欠な部品を確保する場合などにはちゅうちょなくやりたい」ということです。

逆にソフトメーカーのM&Aということに関しては、5月初旬にバンダイナムコからモノリスソフトを買収しましたが、「ソフト会社は人材が資源で、会社という入れ物を買っても意味はない。信頼関係を築ける場合に限られる」とこれまでどおり慎重な考えを示しています。

Wii、米国で3500万台を目指す―米国任天堂

http://www.inside-games.jp/article/2007/05/23/20763.html
任天堂オブアメリカの上級副社長マーケティング&コーポレートコミュニケーションズを務めるジョージ・ハリスン氏は、米国でのWiiの販売目標としてソニーのプレイステーション2の3820万台に迫る、3500万台を2011年か2012年までに達成したいとブルームバーグとのインタビューで述べました。

Wiiの需要は引き続き非常に強く、それに応えるために中国での生産を増やしているそうです。米国ではこれまでに250万台が売れています。「需要は私たちの予想より遙かに大きいものでした。1年前に私たちがこの立場に立つとは誰も予期しませんでした」

任天堂は今後もこれまでゲームをしてこなかったユーザーを魅了するゲームの開発していくということで、より強力なチップや綺麗なグラフィックを出せるハードを作る理由は少ないとハリスン氏は述べています。

「私たちはPS3やXbox360のパフォーマンスがそれほど購入のモチベーションになっていないのを目撃しています。ですから、私たちはそれが非常に重要であると感じるようになるまで、将来の技術開発をスタートしようとは思いません」