2010年の任天堂NEWS5

Last-modified: 2010-10-31 (日) 06:18:07

経産省と文化庁、マジコンについて注意を呼び掛けるパンフレット作成

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/01/41863.html
経済産業省と文化庁は共同で、デジタルコンテンツ保護のため、機器やコンテンツに施されている管理技術とそれを回避する装置に関するパンフレット「デジタルコンテンツについてのルールを守ろう!」を作成しました。

パンフレットではマジコンを念頭に、コピー管理技術(コピーコントロール)と回避装置(キャンセラー)について解説。回避装置の販売、輸入、製造、それを利用したコンテンツの複製、回避サービスの提供についてそれぞれどの条文で禁止されているかどうか説明しています。

また、Q&Aではマジコンで利用するためにゲームソフトを著作権侵害と知りながらダウンロードする行為は著作権侵害(著作権法30条1項3号等)に当たるとしています。

最も価値あるビデオゲームブランドはWii・・・米調査会社

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/01/41864.html
調査会社のMillward Brownは、毎年恒例になっている「Top 100 Most Valuable Global Brands」(最も価値あるグローバルブランド100 / BrandZ)を発表しました。

トップはGoogleで、続いてIBM、Apple、マイクロソフト、コカコーラというお馴染みの面々。任天堂は32位、ソニーは94位でした。

この調査ではビデオゲームカテゴリの調査も行っていて、この分野は全体では3.0%ブランド価値が下がったそうです。最もブランド価値が高いとされたビデオゲームブランドはWiiで、次いでニンテンドーDS、Xbox360、プレイステーション3、PSP、プレイステーション2という順位でした。

Millward Brownではビデオゲーム分野は今後12~18カ月で、よりオンライン流通へのシフトが起こると同時に、より技術的に複雑なゲームも可能になっていくとしています。加えて「マイクロトランザクションを採用したソーシャルゲームの拡大が、幾つかの巨大メーカーが分け合うする市場から、多くの独立系メーカーが乱立する市場へと変貌させる」としています。

オーストラリアでWiiが約9000円値下げ・・・『モンハン3』も同時発売

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/02/41866.html
Wiiはオーストラリアで約9000円値下げされます。

任天堂オーストラリアは4月29日よりWiiの希望小売価格を299.95オーストラリアドル(約2万5000円)に値下げすると発表しました。

Wiiがオーストラリアで値下げされるのはこれが初めて。旧価格が399.95オーストラリアドル(約3万4000円)ですから約9000円ものプライスダウンとなります。白色と黒色、どちらのWiiも価格は同じで、『Wii Sports』がバンドルされています。

オーストラリアの4月29日といえば『モンスターハンター3(トライ)』の発売日。クラシックコントローラ PROの同梱版も発売されるとのことで、現地のゲームショップは大にぎわいとなりそうです。

プレスリリースによれば、オーストラリアでは179万台のWiiが売れているとのこと。大作の発売との相乗効果で更なる普及が期待されます。

任天堂、22年度通期業績を発表・・・WiiとDSがいずれも過去最高台数に2010年5月6日(木)

http://www.gamebusiness.jp/article.php?id=1563
任天堂は平成22年3月期 通期の連結業績を発表しました。

それによれば売上高1兆4343億6500万円(前年度比△22.0%)、営業利益3565億6700万円(△35.8%)、経常利益3643億2400万円(△18.8%)、純利益2286億3500万円(△18.1%)となり、過去最高を記録した前年をいずれも下回りました。

為替が円高に推移したこと、前半に魅力的なWiiタイトルを投入できなかったこと、Wii本体の値下げを行ったことなどから昨年を下回る数字となりましたが、主力のゲーム機の販売台数はニンテンドーDSは1億2889万台となり、ゲームボーイシリーズを上回り、Wiiも7093万台となり、ファミコンを上回りました。

今期は携帯型ゲーム機で裸眼で3D映像を楽しめる「ニンテンドー3DS」(仮称)を発売するほか、『METROID Other M』『スーパーマリオギャラクシー2』『ポケットモンスター ブラック/ホワイト』といった主力ソフトや「Wiiバイタリティセンサー」を用いた新しい提案を行っていくとのこと。

今期の業績予想は、中間期で売上高5500億円、営業利益1200億円、経常利益1150億円、純利益700億円、通期で1兆4000億円、営業利益3200億円、経常利益3200億円、純利益2000億円と今期並みを見込んでいます。

任天堂、北米でWiiを実質値下げ・・・新カラーも投入

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/06/41898.html
任天堂オブアメリカは、Wii本体を実質値下げし、新カラーとしてブラックを追加すると発表しました。

現在、Wii本体には『Wii Sports』およびWiiリモコンとヌンチャクが同梱されていますが、5月9日より『Wii Sports Resort』とWiiモーションプラスを追加したパッケージを、これまでと同様の199.99ドルで販売するということです。さらに、同梱される本体オコントローラーのカラーはホワイトと北米では新色となるブラックから選択することが出来ます。

「任天堂は引き続き、質の高いモーションコントロールゲーム体験を手頃な価格で提供します。基本パッケージに本体と最高のゲームを同梱することで、私たちはエンターテイメントとバリューへのコミットをより明確に、さらに多くのユーザーに楽しさとモーションコントローラーをマスな価格で提供したいと考えています」と任天堂オブアメリカのReggie Fils-Aime社長はコメントしています。

PS3「PlayStation Move」やXbox360「Project Natal」で秋から年末にかけてモーションコントローラーを用いたゲーム話題を呼ぶと予想されますが、Wiiは老舗として、Wiiモーションプラスの同梱に踏み切ることで、その戦いをリードしたい考えと思われます。

Wiiの北米での累計普及台数は3340万台(3月末現在)ですが、2008年度が1293万台であったのに対して、2009年度は986万台と、その伸びは鈍化しています。

任天堂、Wii向け新作パーティゲーム『Wii Party』を発表

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/07/41921.html
任天堂の第70期決算説明会にて、Wiiの新作タイトル『Wii Party』を公開しました。

『Wii Sports』『Wii Fit』『Wii Music』に続くタイトルとして開発中の『Wii Party』は、Wiiの絶対的定番タイトルとして現在鋭意開発中。登場キャラクターはMiiで、Miiを使ったパーティゲームとなります。

説明会のスライド画面にて明らかになったゲームは、1人~4人で遊べる定番パーティゲーム「スゴロク」「海外旅行ゲーム」「Miiジャン」「ルーレット」「ビンゴ」、2人で遊ぶ際にオススメのペアパーティゲーム「相性チェック」「バランスシップ」「Miiあわせ」などが確認できます。

そしてWiiリモコンだから実現可能な新機軸のゲームが楽しめる「リビングパーティ」もあることが岩田社長の説明で明らかになりました。

任天堂のパーティゲームでは、2007年7月に発売された『マリオパーティ8』以来発売されていません。それ以前は毎年1タイトル『マリオパーティ』が年末に発売されるのが定番でした。

『マリオパーティ8』は、2010年3月末の時点で世界累計760万本の販売実績を記録していることから、岩田社長は「パーティゲームの定番は大きなポテンシャルを持っているジャンルの1つ。今期期待している主軸ソフトでもある」と語りました。

『Wii Party』のゲーム内容はもちろん、発売時期などの詳細が待たれます。

広瀬香美「ゲーム音楽を作りたい」・・・新曲「悲しみのクッパ」を披露

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/08/41924.html
歌手の広瀬香美さんが「ゲーム音楽の仕事をするのが夢、叶えたい」と自身のTwitterで明らかにしています。

様々なヒットソングを世に送り出してきた広瀬香美さんですが、今までにゲーム音楽の経験はない様子。しかし、「人生はRPGだと思っている」と話し、ゲーム好きをアピール。

ブログでは今週の新曲としてマリオのテーマをアレンジした(?)「悲しみのクッパ」という曲を披露。もちろん広瀬香美さんの歌付きで、マリオシリーズの敵役クッパの悲しみを歌いあげています。

さらにTwitterにはゲーム業界関係者も沢山いるという声に応えて、「ゲーム関係者の皆様、広瀬香美はゲームの音楽のお仕事がしたいです。企画してください。返事ください。ありがとうございます。待ってます。」と呼びかけています。

クッパファンであるという広瀬香美さんに興味のあるゲームメーカーの皆さんはぜひTwitterでDMを。

任天堂、3DSは海賊版対策を強化・・・朝刊チェック(5/10)

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/10/41932.html
日経産業新聞4面「任天堂が海賊版対策を強化、投入予定の3DSで」
任天堂の岩田社長は7日に開いた決算説明会で、海賊版ソフト対策を強化する意向を表明しました。今年度に投入する「ニンテンドー3DS(仮称)」でコピーを防止する機能を高めます。3D画像視聴時の消費者の懸念を踏まえ、立体と平面の表示を自由に切り替えられる機能を設けることも明らかにしました。岩田社長は違法コピーの増加について「非常に深刻な問題」と指摘し、具体的な方法は公開しませんでしたが、対策に本腰を入れる姿勢を鮮明にしました。
またWii向けには今期の主軸として『Wii Party』を発売することも発表されました。

日経産業新聞4面「バンダイナムコ、『踊る大捜査線』7月にDSで発売
バンダイナムコゲームスは、人気テレビドラマ「踊る大捜査線」を7月15日にニンテンドーDS向けに発売することを発表しました。7月に公開される堂作品の映画版ともストーリーを連動させることで、ゲームソフトの販売拡大につなげます。『踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!』はドラマでもお馴染みの青島刑事や恩田刑事がゲーム内でも登場。潜水艦内で巻き起こる事件の情報を収集していきます。

日経産業新聞5面「サンディスク、Xbox対応USBメモリー発売」
サンディスクの日本法人は、Xbox360対応のUSBメモリーを6月17日に発売します。USBメモリー内の領域設定などが不要で、挿入してすぐに利用することができます。価格はオープンで、実売価格は4000円前後を想定。

ギネスブックが選ぶトップ50シリーズ ― 日本ゲームが健闘

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/11/41973.html
ギネスブックが選ぶトップゲームとはどんなタイトルなのでしょうか?Guinness World Records(ギネス世界記録)は「オールタイムトップ50ビデオゲームシリーズ」を発表しました。

様々な世界記録を編纂するGuinness World Recordsが読者からの投票で選んだトップ50のゲームシリーズ、トップ3を見ていきましょう。

■トップ3はFPSが人気、『ゼルダの伝説』が健闘
1:『Halo』シリーズ
2:『ゼルダの伝説』シリーズ
3:『Call of Duty(コール オブ デューティ)』シリーズ

堂々のトップを飾ったのはSF・FPS(一人称シューティング)『Halo』シリーズ。海外での人気を考えると文句なしの1位でしょう。

2位は『ゼルダの伝説』シリーズ。トップ3では唯一の非・FPSかつ唯一の日本ゲーム。自由度の高い冒険は海外ゲーマーにも好評なようで、日本ゲームの海外攻略にもこの辺りにキーワードがあるのかも知れません。

3位は『Call of Duty』シリーズ。最新作『Call of Duty: Modern Warfare 2(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)』が爆発的な売れ行きを記録、「最も成功したエンターテイメントのローンチ」としてギネス認定されたほどのシリーズですから、こちらも納得でしょう。

■音ゲー、マリオ、スマブラ・・・混戦の4~10位
4:『Guitar Hero』シリーズ
5:『メタルギア』シリーズ
6:『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ
7:『World of Warcraft』シリーズ
8:『Gears of War(ギアーズ オブ ウォー)』シリーズ
9:『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズ
10:『グランド・セフト・オート(GTA)』シリーズ

4~10位は様々なジャンルが登場。
日本ゲームは5位の『メタルギア』シリーズ、6位の『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ、9位の『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズと半分近くを占めています。コアなミリタリー、バイオレンスものとライト、ファミリーものが混在しており、海外ゲーマーのライフスタイルがかいま見えてくるようです。

『World of Warcraft』はPCオンリーのゲームでは唯一のランクイン。本体+拡張パック・・・と実質一作なのに「シリーズ」枠でトップ10入りするのですから大したものです。

トップ10圏内の日本ゲームは4本。うち3本が任天堂ゲームとなっています。
『メタルギア』は任天堂以外のゲームとしては唯一のランクイン。海外進出が急務となっている日本ゲーム界としては朗報といえそうです。

■11~50位、日本ゲームは健闘するもやや苦戦?
11~50位は原文のリリースから見ていきましょう。
『ポケモン』『バイオハザード』『ソニック』といった名作シリーズが並びます。『ポケモン』シリーズは和製の非アクションRPGとしてはトップの順位。日本ではライバルの『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』ですが、このランキングでは『ファイナルファンタジー』のみがランクインするなど日本と海外の差が分かります。

Pokémon (# 11)
Resident Evil (#12)
Fallout (#13)
Half-Life (#14)
Sonic the Hedgehog (#15)
Counter-Strike (#16)
Runescape (#17)
FIFA (#18)
Kingdom Hearts (#19)
Final Fantasy (#20)
Pac-Man (#21)
Madden NFL (#22)
The Sims (#23)
Tomb Raider (#24)
WWE Smackdown Vs. RAW (#25)
Rock Band (#26)
LIttleBigPlanet (#27)
Saints Row (#28)
The Elder Scrolls (#29)
God of War (#30)
GoldenEye 007 (#31)
Bioshock (#32)
KillZone (#33)
Skate (#34)
Left 4 Dead (#35)
Need for Speed (#36)
Chrono Trigger (#37)
Gran Turismo (#38)
StarCraft (#39)
Ratchet & Clank (#40)
Pong (#41)
Tom Clancy’s (# 42)
Star Wars: Battlefront (#43)
Battlefield (#44)
Diablo (#45)
Lego Batman (#46)
Mario Kart (#47)
Burnout (#48)
Crash Bandicoot (#49)
Pro Evolution Soccer (#50)

ギネスが選ぶトップ50、どうだったでしょうか。日本と海外の嗜好の違いが見てとれる興味深いランキングといえるでしょう。

「3DSの発表タイミングはサードパーティに配慮したもの」岩田社長

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/11/41978.html
任天堂の岩田聡社長は、3月23日に唐突に発表された「ニンテンドー3DS」の発表タイミングについて、ソフトを開発するサードパーティにも配慮した結果だったと明らかにしています。

岩田氏によれば3月末というタイミングは「3DS用に新しいソフトを作るサードパーティには早めの情報共有が必要なこと、新ハードの発表があるならぱE3に行こうと決断できること」を考慮したものだったということです。

「E3で3DSをお見せしたいと考えましたが、その時に、任天堂しかソフトを作っていないというのは、いかがなものかと考えました。そうすると、ハードの肝になる機能については社外の方々ともお話ししないといけないわけです。しかし、私たちの経験では、情報の共有範囲を広げていくと、どうしてもうわさも広まってしまうのです。すると、私たちのコントロールできない形で情報が広がっていきやすくなります。」

このコメントから推測するにE3の段階ではサードパーティからもタイトルの発表がありそうです。ニンテンドーDSが発表された2004年5月のE3ではセガ、コナミ、ナムコ、ハドソン、EA、THQ、アクティビジョン、ユービーアイソフトなどがタイトルを開発中というアナウンスがあり、実際に『ソニック』や『パックマン』のデモを会場で触ることが出来ました。ただし、DSの場合には早期に開発機材が提供されていたという事情があり、今回はどのようになるか不明です。

ともあれ、3DSがどのような展示になるのか、今から楽しみです。E3は6月15日~17日の開催です。

任天堂、英国で苦戦―Wiiの売上が急落、浮上する意外なライバルとは?

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/12/41979.html
さしもの任天堂も英国では苦戦している模様。そこには意外なライバルの影がありました。

Parker Consulting Ltd,のアナリストであるNick Parker氏は、ゲーム機の売上はかなりの急落を見せていると主張します。

■据置ゲーム機
・Wii(前年比-45.1%)
・プレイステーション3(前年比-5.1%)
・Xbox360(前年比-22.2%)
・プレイステーション2(前年比-94.9%)

■携帯ゲーム機
・ニンテンドーDS(前年比-35.9%)
・PSP(前年比-44.7%)

圧倒的な強さを持つといわれる任天堂ハードもWiiが-45.1%、ニンテンドーDSが-35.9%と大きく売上を落としていることが分かります。

携帯電話やネットブックがゲーム機にかわって成長しており、これらのデバイスで遊ばれるのは伝統的なビデオゲームではなくソーシャル系のネットワークゲームである・・・と氏は語っています。

MSN、Facebook、Twitterなどのサービスは単なる暇つぶしだけに留まらないサービスを提供し、伝統的なビデオゲームを遊ぶ時間を浸食。特にトゥイーン(7~12歳前後)層は伝統的なビデオゲームよりこうしたサービスを好む傾向が顕著であるといいます。

ネットやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が伝統的なビデオゲームのライバルになるだろうということはしばらく前から囁かれてきましたが、若年層とライト層を取り込む為にはSNSとの対決は避けて通れない道ということのようです。

「ニンテンドー3DS」は最初の5ヵ月でどれくらい売れる?-アナリストの予測

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/16/42058.html
任天堂は「ニンテンドー3DS」をスタートダッシュでどれくらい売るつもりなのでしょうか?

Jesse Divnich氏の予測によれば、任天堂は2011年3月までに「ニンテンドー3DS」を500万台売る予定であるとのことです。

Divnich氏は米国の調査会社EEDAR(Electronic Entertainment Design and Research)のアナリスト。
「ニンテンドー3DS」が発表される2010年のE3を「ゲーム産業で最も重要なイベント」と定義。裸眼立体視の「ニンテンドー3DS」と、モーションコントロールの「PlayStation Move」「Project Natal」の成否が業界の動向を決めると語ります。

「「ニンテンドー3DS」と「PlayStation Move」、「Project Natal」がゲーム産業をエキサイトさせられないなら、これからの投資はパブリックなものと個人的なものを問わずモバイルやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、MMO(多人数同時参加型オンライン)に集中し、我々のゲーム産業は更なる脱線に直面することでしょう」

500万台という数は初代ニンテンドーDSの販売数から導き出されたものであり、氏は「2010年の11月に少なくとも2つの地域で発売するでしょう」と予測しています。

2010年10月発売説なども囁かれる「ニンテンドー3DS」、前評判としては上々のようですが、E3が終了するまで予断を許さない状況のようです。

米国4月は前年比-26%の激減、ソフトは任天堂系がロングセールスの傾向

大作ラッシュの翌月、米国市場はどんな動きを見せたでしょうか。

米国の調査会社NPDグループは2010年4月の米国市場の売上を集計しています。

総売上は7億6620万ドル(約766億円)で、前年比-26%。ハードウェア売上は2億4930万ドル(約230億円)で前年比-37%。ソフトウェアの売上は3億9850万ドル(約368億円)で前年比-22%。ハード、ソフト共にかなりの急落を見せています。

■ハードウェア売上
ニンテンドーDS:44万800台
Wii:27万7200台
Xbox360:18万5400台
プレイステーション3:18万800台
PSP:6万5500台

ニンテンドーDS、Wii、Xbox360……という順位は先月同様ですが、いずれも台数は大きく下がっています。

トップを取ったのはニンテンドーDSですが、70万→44万と-26万台のダウン。Wiiも先月同様の2位をキープするものの、55万→27万と-28万台となっています。Xbox360は33万→18万と-15万台で、2月から減少傾向が継続。プレイステーション3は31万→18万で-15万台。こちらも先月、今月と減少しており、HD機はどちらも右肩下がりのグラフを描いています。PSPは11万→6万台と他のハードと同様の傾向です。

■ソフトウェア売上
1 Tom Clancy's Splinter Cell: Conviction (Ubisoft Montreal/Ubisoft, 360), 486,100
2. Pokemon SoulSilver (Game Freak/Nintendo, NDS), 242,900
3. New Super Mario Bros. Wii (Nintendo/Nintendo, Wii), 200,300
4. Pokemon HeartGold (Game Freak/Nintendo, NDS), 192,600
5. God of War III (Sony Santa Monica/SCEA, PS3), 180,300
6. Wii Sports Resort (Nintendo/Nintendo, Wii)
7.Battlefield:Bad Company2 (DICE/Electronic Arts, 360) 166,000 (Note: Microsoft-released figure)
8. Wii Fit Plus w/ Balance Board (Nintendo, Wii)
9. Just Dance (Ubisoft Paris/Ubisoft, Wii)
10. Super Street Fighter IV (Capom, Dimps/Capcom, PS3)

ソフトウェア部門のトップ10、今月からNPDは1~5位までの売上本数しか公開しなくなりました。任天堂系ハードのソフトは10本中6本。うち5本は任天堂製となっており、Wii・ニンテンドーDS市場の強さが目立ちます。

1位は『スプリンターセル コンヴィクション』で初登場48万本。先月のトップである110万本と比べてしまいがちですが、48万本は立派な数値です。

2位は『ポケットモンスター ソウルシルバー』で102万→24万本。『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』の同門対決は、先月に引き続き『ソウルシルバー』の勝利となりました。

3位は『New スーパーマリオブラザーズWii』、45万→20万本。ロングセールスとなっており、任天堂系ソフトの面目躍如といったところでしょうか。

4位は『ポケットモンスター ハートゴールド』で、76万→19万本。両バージョンあわせて43万本で、数値的には2位相当です。

5位は『God of War III』、110万→18万本。プレイステーション3陣営としては期待の独占タイトルだけに、今後の数値が注目されます。

6位は『Wii Sports Resort』、トップ10圏外→6位の復活劇。

7位の『バトルフィールド:バッドカンパニー2』のXbox360版は82万→16万本(数値はマイクロソフト発表)。先月に引き続き、マルチタイトルのFPS(一人称シューティング)はXbox360版が優位の傾向です。

8位は『Wii Fit Plus』、トップ10圏外→9位→8位とじわじわランクアップ。

9位は注目作『Just Dance』。サードパーティ製のWiiゲームとしては唯一のランクインです。

10位は『スーパーストリートファイターIV』のプレイステーション3版。同時発売のXbox360版はトップ10圏外になるも、プレイステーション3は10位に食い込みました。

あなたの家が360度のゲーム空間に? ― Wiiザッパーを使った画期的な方式が考案される

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/17/42066.html
Wiiザッパー(光線銃)を使い、360度のゲーム空間を作る試みです。Nirav Patel氏はWiiザッパーとレーザープロジェクターを組み合わせ、360度のゲーム空間を作り出しました。

レーザープロジェクターで投影されたゲーム画面がWiiザッパーにあわせて動くというもので、立体的な空間を体感できます。

http://www.youtube.com/watch?v=OvfT3TX_tn0&feature=player_embedded

オープンソースのFPS(一人称シューティング)『CUBE』を使ったデモンストレーションでは何の変哲もない壁に仮想現実的なゲーム空間が実現しています。

これまでは周囲の壁の全てに映像を映し出し仮想の立体空間を作る方法が考案されてきましたが、Patel氏のやり方だと映像が局所的になる代わりに大規模な設備が必要なくなります。

正に発想の勝利というわけで、案外大きなブレイクスルーなのではないでしょうか。

任天堂、マジコン販売を繰り返すサイトに訴訟 ― Wiiウェアでも不正コピー増殖の兆し

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/17/42067.html
任天堂はマジコン販売サイトに断固たる姿勢を示しました。

任天堂はマジコン販売サイト「NXPGAME」に対する訴訟を起こしました。任天堂のプレスリリースによれば、同サイトは任天堂からの要請に従い一度は閉鎖されたものの、異なるアドレスで復活してマジコン販売を継続したとのこと。

「NXPGAME」のオーナーは複数のウェブサイトを使ってマジコンを販売、そのうちの一つでは任天堂の登録商標を無断で使用しており、こちらも著作権侵害に相当するとされています。

『BIT.TRIP BEAT』などのWiiウェアで知られるGaijin GamesのCEOであるAlex Neuse氏は同プレスリリースにおいて、自社製品のコピー率が70%を越えているとコメント。ニンテンドーDSだけでなくWiiウェアでも不正コピーが行われているとの見解を明らかにしています。

米国任天堂(任天堂オブアメリカ:NOA)の対不正コピー部門のシニアディレクターであるJodi Daugherty氏は「不正コピーは特に小規模のデベロッパーに被害を与えるものであり、一部のメーカーは経済的に生き残るのが困難になる」と不正コピーの影響を憂慮しています。

Neuse氏の発言によれば、地上に存在するGaijin Games作品のうち10本中7本が不正コピーであるということになります。比較的安価なWiiウェアでも大規模な不正コピーが行われていることになり、かなりショッキングな結果といえるでしょう。

【ゲームニュース一週間】3DS・Move・Natal対ソーシャルゲーム・・・ゲームは娯楽か暇つぶしか

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/17/42082.html
今週はゲーム界の新たな対決を暗示する記事が揃いました。

米国の調査会社EEDARのアナリストであるJesse Divnich氏は、2010年のE3(Electronic Entertainment Expo、世界最大規模のゲームショー)を、新興勢力VS新技術の戦いであると位置づけます。

新興勢力とはソーシャルゲームやモバイルゲーム。新技術とは「ニンテンドー3DS」の裸眼立体視や、「PlayStation Move」、「Project Natal」といったモーションコントロールを指します。

新技術が人々の心を掴めなかった場合、投資が新興勢力の方へ流れてしまい、ゲーム産業が「更なる脱線」に直面する・・・とDivnich氏は指摘します。

「新興勢力VS従来のスタイル」という図式は他の場所でもいわれています。
英国ではゲームハードが苦戦。Wiiは前年比-45.1%、ニンテンドーDSも前年比-35.9%と落ち込みを見せています。

Parker Consulting Ltd,のアナリストであるNick Parker氏は、急落の原因がモバイルゲームやソーシャルゲームにあり、これらが「伝統的なビデオゲームを遊ぶ時間を浸食する」ことでライバルになっていると主張します。

また、米Googleはゲーム関連のプロダクトマネージメントリーダーを募集。
経験豊かな開発者であるMark DeLoura氏の雇用と併せてゲーム事業の準備を進めている模様です。GoogleはAndroid携帯を提唱していますが、アップルに続き、携帯&ネット方面からゲーム事業へ進出するというルートを開拓していくことになるようです。

新興勢力への傾倒がDivnich氏のいう「脱線」なのか、時代に合わせた「変化」なのかはさておき、2010年のE3が重要な意味合いを持っていることは間違いないようです。

「市場とユーザーが選ぶのは、ソーシャルな結びつきか、新たなゲーム体験か?」極論すれば、今年のE3の見所はこの一点にあるようです。

では、この勝負はどちらが勝つのでしょうか?任天堂の岩田聡社長は先日の決算説明会で興味深い発言をしています。「私たちが「なぜゲーム専用機を作るか」と言いますと、それは、「ゲーム専用機だからこそできる魅力的な、他のデバイスではできない体験を提案する」ということが、私たちの生命線だと思っているからです。(中略)私たちも次から次へと新しいことを考えて新しい提案をするわけですから、時代遅れになるとは全く思っておりませんし、「時代遅れになるのでソーシャルゲームを投入せねば」と考えたことなど全くございません。」

つまり「単純な技術ではなく、体験に根ざしたものを提供するし、提供したものが古くなっても新たな体験を提唱する」というのが岩田社長の考え方です。任天堂に限って言えば、2010年のE3の勝ち負けだけに限ってみても意味はないようです。勝とうが負けようが新たな弾を撃ち続けるつもりなのですから。

対する新興勢力側のメリットは何でしょう。軸足をPCや携帯電話から見られるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に置いており、利用者としては初期投資が少なくて済みます。コミュニケーションを取りたいというのは大きな欲求の一つであり、それゆえに広く訴求する可能性があります。

ここで注目したいのは新技術側の自由度の高さです。ハードウェア&ソフトウェア&ゲーム体験の組み合わせであり、その中にソーシャルな要素を盛り込むことは充分に可能。既にニンテンドーDS版『ドラゴンクエスト』シリーズの「すれちがい通信」や『ラブプラス』の「彼女通信」といった実例がありますから、独自の体験をさせつつもソーシャルな繋がりを感じさせることは可能です。

一見して新技術側が有利なようですが、皆を驚かせるアイデアが必要なのに加え、導入コストの高さは無視できない要素となります。

そう考えると、新技術側VS新興勢力側の戦いは、「人々がゲームにいくらまで出す気があるのか」という点に集約されます。不況の折りでもあり、無い袖は振れません。

「ゲームは単なる暇つぶしなのか、初期投資を行う価値のある先進の娯楽なのか」。2010年E3は人々の中にある「ゲーム」の地位を明らかにするものとなりそうです。

任天堂、アメリカ心臓協会とのパートナーシップを発表

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/18/42091.html
任天堂とアメリカ心臓協会(AHA)が17日に実施したプレス向け発表会で、両社がパートナーシップを結んだことを発表しました。

これにより、『Wii Fit Plus』や『Wii Sports Resort』といったパッケージには、AHAの承認マークが加えられるそうです。

世界的権威のあるアメリカ心臓協会と任天堂のパートナーシップは、活動的なゲームを健康なライフスタイルの一部として推奨する事を共通の目標として掲げています。今後任天堂とAHAは、様々な分野の代表を集め、活動的なテレビゲームの恩恵と相乗効果に関した“Innovation Summit”の主催も予定しているとのこと。

尚、今回の発表会で続報が期待されていた「Wii Vitality Sensor」に関しては、この場で発表は無かった模様です。

イケメンと英会話&ロマンス・・・女性ニーズを追求した『ハンサム×English イギリスに恋して』発表会は英国大使館で

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/19/42097.html
ブリティッシュ・イケメンと英語を学ぶ学習ソフト『ハンサム×English イギリスに恋して』(以下『ハンサム×English』)の発表会は、なんと駐日英国大使館で行われました。

それというのも、このソフトは英国の諸機関の協力の下に制作されているから。公的な文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルが英語を監修、英国政府観光庁が協力し、現代のリアルな英国がゲーム内で再現されているのが特徴です。

駐日英国大使館の広報部長であるサイモン・ウッド氏は「ゲームを通じて現代の英国を体験し、学んだ英語で実際の英国を直接体験して欲しい」と語ります。

開発元である株式会社インテリジェントデザインの杉本和彦取締役 シニアバイスプレジデントは、ターゲットとストーリーのユニークさを強調します。

「ゲームのターゲットは女性です。ニンテンドーDSの英語ソフトを使ったことのある人にやって欲しいですね。『ハンサム×English』には、応用編とでもいうべき英語が収録されています」

『ハンサム×English』が狙うのは女性層。ゲームの主人公を女性記者に設定、イギリスのイケメンたちと取材旅行する・・・というシナリオは主人公と同い年の女性脚本家が担当。パートナーとなる3人にはファッションモデルを起用、更には旅のあちこちでイケメンたちと英会話できるという女性層にアピールする内容となっています。もちろん旅先でのラブロマンスも用意されており、おてんばだった主人公が英国レディに成長していく様が描かれます。

「参考書ではなくストーリーがあるアドベンチャーです。実際に旅行者が直面するようなシチュエーションを用意しています」

英国政府観光庁の協力の下、グローブ・トロッターやウェッジウッドといった一流ブランドの店舗や、イーストロンドンに湖水地方などの観光地が実写で登場。英会話と英国を楽しめる仕上がりとなっているとのこと。

ブリティッシュ・カウンシル 法人教育機関 マネージャーのマイケル・サンダークリフ氏は、「英語が上達する秘訣は楽しみながら学ぶこと。日本の英会話教育のニーズを把握したスタッフが英語を監修しており、現代英国に興味を持って貰える内容になっていると思います。ゲームで英語を学ぶことで、ためらわずに英語が使えるようになるのではないでしょうか。携帯やインターネットで英語を学ぶ層が増えていますので、我々も新しい英語教育に乗り出していきます」とコメント。ゲームと現実とのリンクを強調しました。

インテリジェントデザインの代表取締役 プレジデントである山田政弘氏は『ハンサム×English』のターゲットを20~40代の女性と定義。ゲームショップだけでなく、カフェや大学、旅行代理店といったライフスタイルにあわせた商品展開を行うと発表しました。

『ハンサム×English』の開発にはニンテンドーDSのユーザー層が大きく影響したとのこと。他のゲーム機はティーンの男性主導であるのに対しニンテンドーDSのユーザー層は男女半々。20~40代の男女が「英語を学びたい」という強いニーズを持っているのに加え、「アクティブユーザーは女性の方が多い」という任天堂調査の結果も追い風になったといいます。

山田氏はシリーズの今後に関し、「iPadや電子辞書での展開」「中国や韓国への展開」「米国や欧州を舞台にする」「ファッション、映画、スポーツなどの業種をテーマにする」といった展望を明らかにしました。

50万本を目標としているという『ハンサム×English』、英語、イケメン、旅行、カルチャーによる自分磨き・・・という女性のニーズを盛り込んだ作品となっており、売上が注目されるところです。

山内溥氏寄贈の京大病院新病棟が完成

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/20/42126.html
任天堂相談役の山内溥氏が総事業費のほぼ全額を寄付した京都大病院の新病棟「積貞棟」(せきていとう)が完成しました。

地上8階、地下1階、延べ床面積は約2万平方米。放射線治療科、液・腫瘍内科、呼吸器外科、消化管外科、泌尿器科などが置かれ、がん治療の中心となります。診療は今月末から開始されるとのこと。

高さ31メートルは2007年に導入された新景観政策の高さ規制を上回りましたが、公共性が高く景観にも配慮しているとして、初めて特例として規制から除外されました。

TBSオンデマンドがWiiに・・・見逃したドラマをいつでもチェック

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/21/42144.html
TBSテレビが運営する動画配信サービス「TBSオンデマンド」は、5月22日より『Wiiの間』にて地上波ドラマ2作品の見逃し配信を開始すると発表しました。放送中の地上波ドラマをゲーム機で見逃し配信するのは国内初です。

提供されるのは以下の2作品で、5月22日から既に放送済みの4話が一括で視聴できるようになります。今後は毎週の地上波放送終了から一定期間後に順次、有料配信していくとのこと。

・水曜21 時『IRIS-アイリス-』(主演:イ・ビョンホン)
・金曜ドラマ『ヤンキー君とメガネちゃん』(主演:成宮寛貴、仲里依紗)

TBSオンデマンドでは2月20日から『Wiiの間』でTBS局制作ライブラリードラマの配信を開始。現在「高校教師」「ダブル・キッチン」「スウィート・ホーム」が配信中です。加えて6月12日から人気のアニメ「けいおん!」も追加予定です。

改造Wii本体と海賊版ソフトをセットで販売していた男性を逮捕

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/21/42160.html
警視庁生活経済課と日野署は、2010年5月17日にインターネットオークションを悪用して無断で複製したゲームソフトを販売していた山口県下関市の男性を著作権法違反の疑いで逮捕し、18日に東京地検立川支部に送致したと発表しました。

自営業男性(53歳)は、2009年1月6日頃から3月19日頃までの期間、東京都の男性ほか2人に対し、Wiiソフト『街へいこうよ どうぶつの森』『ワンピース アンリミテッドクルーズ エピソード2 目覚める勇者』『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム』『バイオハザード』を複製したDVD-R8枚とWii本体3台を、9万7000円で販売していました。

男性は、インターネットオークションに海賊版ソフトが稼働できるように改造したWii本体を出品し、ゲームソフトを無断複製したDVD-Rを「おまけ」としてセットで3万2000円~3万3000円で販売していました。

警察の調べによると男性は2年ほど前から販売を始め、これまでに約300万円を売り上げていたとみて捜査。逮捕同日に行われた男性宅の家宅捜索では、改造Wii6台、DVD-R約300枚、パソコンなどが押収されました。

男性は「小遣い稼ぎのために販売を行っていた」と犯行を認めています。

米任天堂の新社屋はエコ&ワイド-巨大会議室「マスターソード」など施設面も充実

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/22/42168.html
米任天堂の新社屋は先進的なものであるようです。

米国任天堂(任天堂オブアメリカ:NOA)はワシントン州レドモンドに新社屋を建設したとのことです。

新社屋は雨水を浄化して再利用するシステムを持つほか、総面積22平方キロのルーフには多数の植物が植えられているとのこと。また、最寄り駅からの送迎には7台の電気自動車が使用されるそうで、環境に配慮した体制が整えられています。

建物の中には従業員専用のニンテンドーワールドストアや「カフェ・マリオ」が配され、最上階には「マスターソード」と名付けられた巨大会議室を完備。館内のブロックはマリオやドンキーコング、ワリオといった任天堂キャラクターをテーマとしたカラーで色分けされているといいます。

新社屋のオープニングセレモニーにおいて岩田聡社長は「この新社屋が、我が社の社員がクリエイティブかつ生産的になることを助け、我々の顧客に微笑みをもたらし続けることを願います」とスピーチしたそうです。

総面積91平方キロの新社屋は650人の従業員が働く予定とのこと。セキュリティ上の問題から内部の写真撮影は許可されないそうですが、任天堂ファンにとっては新たな「聖地」が誕生したといえそうです。

『Wii Fit』が負傷兵を救う ― 脳外傷のリハビリに高い効果

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/22/42172.html
『Wii Fit』は負傷兵にも有効だったそうです。米国の研究者であるShawna Jordan助教授とLaurie Hildebrand氏は、リハビリにおける『Wii Fit』の効果を研究しました。

両氏はアフガニスタンやイラクで脳を負傷した兵士のリハビリに『Wii Fit』を使用。『Wii Fit』を使った30分のトレーニングセッションを1日5セット行いました。

兵士たちの平衡感覚は『Wii Fit』によってめざましい回復を示し、トレーニングセッション自体を楽しむようになったといいます。

Hildebrand氏は「Wiiはリハビリに使用される他のバーチャルリアリティ技術とは異なっています。その利点は値段が安く、アクセスしやすく、使いやすいことにあります。今後は足のケガへのリハビリにおけるWiiの効果を研究しようと思います」とコメントしています。

「脳外傷はイラクやアフガニスタンの兵士にとって大きな懸念です。これらの怪我はしばしば診断未確定とされるので、何人くらいの兵士が脳外傷で苦しんでいるか把握できていません」とHildebrand氏は語ります。

帰還兵を取り巻く現実は想像以上に過酷な模様。『Wii Fit』のリハビリ効果はこれまでにも検証されてきましたが、リハビリの苦痛がゲームで和らぐのであればそれに越したことはないのではないでしょうか。

須田剛一氏「「ニンテンドー3DS」のゲームを作りたい」

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/22/42174.html
須田剛一氏は「ニンテンドー3DS」への意欲を示します。

『NO MORE HEROES』『killer7』など個性的な作品群で知られるゲームクリエイターの須田剛一氏はOfficial Nintendo Magazineに対し、3Dゲームに興味があると語ります。

「僕には沢山のアイデアがあります。機会があれば「ニンテンドー3DS」のゲームを開発したいです。スター・ウォーズで主人公のルークがフォースのトレーニングをしたようなゲームを作りたいですね」

映画「スター・ウォーズ」には浮遊する球体とライトセーバーを使ってフォースの訓練をするシーンがありますが、須田氏はこれを指しているようです。

須田氏は「DSiウェアを開発したい」とも発言しており、『NO MORE HEROES』のトラヴィスがビーム・カタナで特訓するようなDSiウェアが見られるかも知れませんね。

「WiiウェアやVCの価格を変える気はない」 ― 英国任天堂がコメント

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/23/42179.html
Wiiウェアやバーチャルコンソールの価格は今後どうなっていくのでしょうか?任天堂UKのスポークスマンは海外ゲームサイトEuroGamerに対し、Wiiウェアやバーチャルコンソールの価格は適切であるとの見解を明らかにしました。

「我々は英国においてWiiウェアとDSiウェア、バーチャルコンソールが理解されていることに満足しており、これらのサービスが時と共に面白く魅力的になっていくと思っています。ですので、我々には価格構成を変更する計画が全くありません」

特にバーチャルコンソールの旧作ゲームの価格を疑問視する声が多く寄せられています。
「コモドール64(1982年製のコンピューター)のゲームに5ユーロ(約560円)ってのは今までで一番馬鹿げた価格設定だ」
「任天堂は価格を変えないっていっても、他のメーカーが変えるかもよ」
「そんなに高いとは思わないけど、安いならもっと多くのゲームを買うだろうね」
「価格設定に関しては何も思わないけど、Wiiを盗まれたことでバーチャルコンソールのコレクションが消えた(註:Wiiのダウンロードゲームは他の本体へ移行できない)。任天堂がこれを何とかするまで彼らからダウンロード購入はしない」
「任天堂はNINTENDO64やゲームキューブの時代に何かを学んだが、Wiiの時代になって忘れたみたいだね」

値段問題はデリケートな話題だけにコメントも少々荒れ気味。Wiiウェアやバーチャルコンソールは名作復活の機会だけに、送り手と受け手の双方が納得できる価格設定が望まれます。

DSを欲しがる少女の手紙に任天堂が答える ― 「今回は特例」

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/27/42254.html
ニンテンドーDSを欲しがる少女に、任天堂が答えた・・・そんなストーリーがネットで話題となっています。

Helenさんは11歳の小学生。オーストラリアのビクトリア州にある学校に通っています。ある日の授業では「企業に手紙を書くこと」という課題が出され、Helenさんは任天堂を選びました。

「わたしがあなたの会社に手紙を書いているのは、企業に手紙を書く方法の授業があるからです。わたしたちのクラスには25人の生徒がいるので、25の企業を選びます。わたしはあなたの大ファンなので、あなたの会社を選びました。わたしには大きなお願いがあります。わたしはDSが欲しいんです」

任天堂はこれに答え、HelenさんへニンテンドーDSを贈りました。任天堂の粋なはからいとHelenさんとのやりとりはネットで大きな話題を呼びました。

Helenさんの真似をしておねだりの手紙を送ろうとする人も現れましたが、任天堂オーストラリアのHeather Murphy氏は、今回は特別だと釘を刺します。任天堂オーストラリアは、Helenさんが出したような手紙を日に数百通受け取るそうです。

「任天堂は通常、手紙に答えて自社製品を贈ることはしません。時々、学校や病院などに寄付するかも知れませんが。我々は毎日多数の手紙を受け取っていますが、皆に答えることはできないのです」

今回のケースでは、手紙が本物かどうか、Helenさんの学校へ確認した上で子供向けゲームと共にニンテンドーDSを贈ったといいます。

Helenさんにとって任天堂から贈られたニンテンドーDSは忘れられない品となるに違いありません。

任天堂、中国の製造委託先を調査開始・・・従業員の自殺者が多発

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/28/42302.html
28日付の日本経済新聞やブルームバーグニュースは、任天堂がWiiなどの生産を委託しているEMS(電子機器の受託製造)大手で、台湾・鴻海精密工業の中国子会社である富士康国際(フォックスコン)で従業員の自殺が相次いでいる問題で、任天堂が調査を始めたと報じています。

フォックスコンでは任天堂、ソニー、マイクロソフトの全ての家庭用ゲーム機を生産するほか、アップル、デル、HPなど数多くのトップブランドの製品の受託製造を行うEMSで世界最大のブランドです。急成長の一方で、従業員の待遇は非常に過酷なものであると盛んに報じられていて、自殺者も相次いでいます。

任天堂ではCSRに基づく調達ガイドラインを作成し、それに準拠したサプライヤーのみを調達元としています。それによれば、(1)人権の尊重とコンプライアンスの推進 (2)労働安全衛生の確保 などが掲げられています。フォックスコンについては昨年来多くの問題が報道されていることから、再度実態の調査を始めたということです。

26日にはアップルとHPも同様の調査を開始すると明らかにされています。

「ゲームを出すだけでは目標のユーザー層には届かない」 ― DSiウェアのクリエイターが問題点を指摘

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/29/42309.html
ユニークなDSiウェアを生み出したクリエイターは、自作を取り巻く問題に関して語ります。

『Move your Brain - Rollaway Puzzle』はニンテンドーDSiを傾けて遊ぶDSiウェアのパズルゲーム。カメラを使ったヘッドトラッキングにより加速度計と同様の操作を実現したことで知られています。

同作のクリエイターであるStéphane Capo氏は、自作に関し『スーパーモンキーボール』の影響を受けた、と述懐。発売後の様々な問題に関しては、以下のようにコメントしています。

「ゲームサイトを通してマーケティングしたが、必ずしも子供やカジュアル層といった目標には届いていなかった。彼らはDSiウェアがダウンロードするものだと知っていても、App Storeほど分かり易くないと感じただろう。まずニンテンドーDSiをWi-Fiに接続する必要があるし、ニンテンドーポイントをクレジットカードで買わないといけない」

「我々は最初のゲームを出せて満足だが、多くの間違いを犯したことも知っている。将来のタイトルではこれを繰り返さないようにするだろう」

「多くの間違いを犯した」とは穏やかではありませんが、低予算ゆえの宣伝手段の少なさとダウンロードに必要な手間という、ダウンロードゲームの問題点が浮き彫りになっています。

Capo氏は問題点を指摘する一方でDSiウェアは「独立系プロダクションにとって良いプラットフォーム」であると賞賛します。

ダウンロードゲームの歴史はスタートしたばかり。マーケティングも開発も、まだまだ試行錯誤の段階といえるでしょう。

グリーンピース、環境ランキングの最新版を公開 ― 任天堂の順位は?

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/31/42327.html
グリーンピースの環境ランキング、任天堂は最下位を脱出できたのでしょうか。グリーンピースは「Guide to Greener Electronics」(環境に優しい電機メーカー・ランキング)の最新版を公開しました。

このランキングはエレクトロニクス系メーカーの環境対策を採点するもので、四半期ごとに更新されています。

■Guide to Greener Electronics(第15版:点数は10点満点)
・ノキア:7.5(+0.2)
・ソニー・エリクソン:6.9(+0)
・フィリップス:5.1(-0.2)
・モトローラ:5.1(+0)
・アップル:4.9(-0.2)
・パナソニック:4.9(+0)
・ソニー:4.9(-0.2)
・HP:4.9(+0.2)
・シャープ:4.5(+0)
・デル:4.3(+0.4)
・エイサー:4.1(-0.4)
・LG:3.7(-1.4)
・サムスン:3.7(-1.4)
・東芝:3.5(-1.8)
・富士通:3.5(+0)
・マイクロソフト:3.3(+0.9)
・レノボ:1.9(-0.6)
・任天堂:1.8(+0.4)

ノキアがトップ、任天堂が最下位という辺りは前回と同じですが、東芝が3位→14位、LGが6位→12位、サムスンが9位→13位と急落。いずれもPVC(ポリ塩化ビニル)とBFRs(臭素系難燃剤)撤廃の約束が果たせなかったとして減点されています。

任天堂は1月に続いて最下位となってしまいましたが、有害な化学物質の取り扱いに改善が見られたとのことでスコアが0.4点アップしています。

ゲームキューブのメニュー音、16倍速で聴くとディスクシステムと同じ曲!?

http://www.inside-games.jp/article/2010/05/31/42345.html
ニンテンドーゲームキューブのメニュー画面で流れる音楽って御存知でしょうか?

http://www.youtube.com/watch?v=u1m6j38CDOc&feature=player_embedded

ゲームキューブのメニュー画面は、ディスクを入れないで起動した際に表示されます。このメニュー画面を16倍速で再生すると・・・なんとファミコンディスクシステムの起動音と同じ音楽が流れている様に聴こえます。

http://www.youtube.com/watch?v=7F_vTOZQLxY&feature=player_embedded

こちらがディスクシステムの起動画面。確かに同じメロディに聴こえますね。これは偶然なのか、意図的にそうしたのかは残念ながら不明。16倍速で再生しようとしたアップロード者の発想も凄いです。

http://www.youtube.com/watch?v=6CT2yHlzsDM&feature=player_embedded

ゲームキューブの起動画面も最近では見る機会が減りました。Wiiにバトンタッチしてから約3年半、懐かしいです。

http://www.youtube.com/watch?v=WUsCK9mUUMU&feature=player_embedded

ゲームキューブやディスクシステムの起動画面紹介ついでに、64DDの起動画面もあわせて紹介します。N64ロゴと戯れるマリオ、遊び心ある任天堂ならではの起動画面ですね。