2010年の任天堂NEWS2

Last-modified: 2010-10-31 (日) 06:19:17

任天堂岩田社長がポケモン新作を年内発売と発表、iPadへの見方も・・・朝刊チェック(2/1)

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/01/40161.html
日経産業新聞4面「ポケモン最新作、年内発売に」
任天堂の岩田聡社長は1月29日、都内で開いた決算説明会でニンテンドーDS向けに『ポケットモンスター』の新作を2010年内に投入することを明らかにしました。旧作のリメイクを除いた新作は4年ぶり。

岩田社長は米アップルの電子端末「iPad」について「大きいiPod Touch。意外なことな特に無い」と、任天堂の業績に大きな影響は無いとの見方を強調しています。

日経産業新聞4面「ゲーム業界から講師招き講義、筑波大とコーエー」
コーエーは筑波大と共同で、ゲームプロデュースを講師とした一日限定の特別講座をつくば市の同大キャンパスで開きます。業界の仕事内容や『信長の野望』『戦国無双』などの人気タイトルの裏話などがテーマ。筑波大とコーエーを通信回線で結んで学生の質問に答えます。

日経流通新聞16面「環境トレカがブーム、マイアースなどが続々参戦」
地球環境を題材とした対戦型トレーディングカードゲーム「マイアース」の人気が広がっています。新種のゲームとして熱中するのは子供だけでなく、環境教育の教材としてや、企業の社会的責任の広報材料にうってつけととらえた企業や自治体などの大人も巻き込み、急ピッチで広がっています。神奈川県や石川県、東京都など全国30以上の小中高校で授業やイベントを開かれています。

「アメリカで出して!」「ファンスティック!」-『斬撃のREGINLEIV』への海外の声

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/02/40201.html
Wiiリモコンで敵をぶった切る『斬撃のREGINLEIV』に海外の熱い声が寄せられています。

『斬撃のREGINLEIV』はWiiリモコンを武器に見立てて戦うアクションゲーム。
雲突くばかりの巨人族を相手に、若き神々「フレイ」と「フレイヤ」が人間を守るため戦いを挑みます。

任天堂初のCERO D指定(17歳以上推奨)に加え、『超操縦メカMG』『地球防衛軍3』『鉄人28号』といったゲームで評価の高いSANDLOTが開発することで話題になっています。

海外ゲーマーはどんな風にこのゲームを受け止めているのでしょうか?
海外ゲームサイトGametrailersからの声を見ていきましょう。

■Wiiのハードコアゲーム
「ワオ。これ、マジでアメリカで出してほしい。Wii嫌いの人たちを黙らせるタイトルだ。Wiiを他のゲーム機と同じ視点で評価しちゃいけないってことが分かるだろう」
「こういうハードコアなゲームがWiiに出るってのは嬉しいねえ」
「グラフィックには不満が出るかも知れないけど、ゲームプレイは凄く印象的だ」
「任天堂タイトルなのに血が出るんだ。興味深いね」
Wiiの特性を活かしたハードコアゲームが出るということに喜びを感じている人も多い模様。確かに血しぶきなどの表現は海外でも受けそうです。

■開発はSANDLOT
「俺は『地球防衛軍』が一番面白くリプレイしがいがあると思ってる男の一人だ。俺はこの子犬ちゃんを輸入するぜ」
「スイート!デカい敵が出てくる無双っぽいマルチプレイゲームで、開発が『地球防衛軍』や『ギガンティックドライブ』と同じ!即買い!」
開発がSANDLOTであることへの言及も多く見られました。
作り込みは国境を越えて評価されるということでしょうか。

■海外展開を望む声
「もしアメリカで輸入できるなら買うよ」
「なんてファンスティック。ヨーロッパで出たら買うよ」
「これ、アメリカで出した方がいいんじゃないの?」
「こいつはいいぜ。海外でも出るなら、ボイスは日本の声優のままにして欲しいな。「ONE PIECE」や「NARUTO」で聞いた声も多いし。アメリカ人声優はゲームでもカートゥーンみたいに演じちまう。日本人声優は全力を尽くしてるってのにな」
海外でも出して欲しいという声も多数。
声優陣が豪華ですが、キッチリとそこに注目している人がいる辺り、海外のアニメファンも熱心です。

この他にはマルチプレイモードを喜ぶ声が印象的でした。
果たして原産国日本での売れ行きはどうなるのか、『斬撃のREGINLEIV』の発売日が楽しみですね。

2児の母が『Wii Fit』で50キロの大減量に成功-イギリス

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/02/40204.html
海外メディアの報道によると、2人の子供を持つイギリスの女性が、任天堂のj『Wii Fit』を活用して約1年間で50キロもの大幅減量に成功したそうです。

“浜に打ち上げられたクジラ”のようだったというRobertsさんですが、ある時友人に「ずっと食べ続けてるね」と言われたのをきっかけにダイエットを決意。しかし、ジムに通ったり外でジョギングするのは恥ずかしかったため、任天堂の『Wii Fit』を購入しました。

Robertsさんは、その日から毎朝5時に起床して『Wii Fit』のトレーニングを繰り返し、健康な体を保つために大好きなやけ食いも封印。すると、約1年後に彼女の体重は112ポンド(約50キロ)減って140ポンド(約63キロ)まで落ちていたとのこと。

「まるで生まれ変わったように感じたわ」と振り返るRobertsさん。「私として『はWii Fit』が人生を救ってくれた」と話しています。

「ザ・シンプソンズ」にWiiそっくりのゲーム機が登場

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/03/40212.html
海外アニメ「ザ・シンプソンズ」にはWiiそっくりのゲーム機が登場しました。

「ザ・シンプソンズ」は世界中で大人気のコメディアニメ。米国の家庭をシニカルかつユーモラスに描いた作品で、放映20年を突破し様々な賞を受賞しています。

最新エピソードである「Million-Dollar Maybe」には「Funtendo Zii」なるゲーム機が登場しています。

http://www.youtube.com/watch?v=Mi-dIFZlf5Q&feature=player_embedded

シンプソン家の大黒柱であるホーマーは宝くじで大金を当てましたが、家族にそのことを言い出せず、こっそりと家族に贈り物をします。結局宝くじのことはバレてしまい、長女のリサはゲーム機を老人ホームに寄付すると言い出します。
ここで出てきたのが「Funtendo Zii」。真っ白なボディ、縦置き、棒状のコントローラーを手にしてのモーションコントロール系スポーツゲームなど、Wiiにそっくり。

「Funtendo Zii」に関し、海外のアニメファンたちの声を見ていきましょう。
「いいエピソードだ。特にFuntendo Ziiのくだりがいいね」
「Wiiは確かに老人ホームの人たちにはいいものだ」
「うわあ!Funtendo Zii!」
「任天堂&シンプソンズ……僕は22歳だけど、どっちも僕が子供の時からあったものだ」
Wiiそっくりのゲーム機は概ね好評を持って迎えられたようです。

これまでにも「ザ・シンプソンズ」には実在のものに良く似たゲーム機が登場していましたが、ボランティアという文脈でWiiそっくりのゲーム機が出てきたのは任天堂ファンとして喜ぶべきところなのではないでしょうか。

Wiiの販売台数、ファミコンの6191万台を突破・・・任天堂据置として過去最高

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/03/40223.html
Wiiがファミコンを越える日が来たようです。

任天堂によれば、WiiとニンテンドーDSの販売台数は、2009年12月末の時点でファミコン及びゲームボーイのそれを上回ったとのことです。

Wiiは2006年から6745万台を販売。ファミコンの6191万台という記録を上回りました。ニンテンドーDSの販売台数は1億2513万台で、こちらもゲームボーイの1億1869万台を上回っています。

海外ゲーマーからも多数の祝福が届いています。

「任天堂の仕事を祝福する。いま必要なのは更なるサードパーティーのサポートだ」
「まるでお金を印刷してるみたいなものじゃん」
「任天堂に敬礼」
「すげえよ任天堂、あんたキングオブゲームだ」
「Wiiは様々な点で業界を若返らせた。NES(海外版ファミコン)の革新と同じ感覚だ。ノスタルジーだとは思うんだけど、どんなゲーム機もNESより素晴らしいとは思えない。だけど、Wiiは僕に遊び心と新鮮さを取り戻してくれたんだ」
「NESはWiiよりも素晴らしいゲーム機だ」
「愛するにしろ憎むにしろ、この数が驚異的であることを否定できない。任天堂は必ずしもハードコアなゲーマーにアピールしないかも知れないが、本当に利益を上げるのが巧みだ」
「Wiiはピュアで楽しく、本当のゲームができるゲーム機だ。私はXbox360、Xbox、ゲームキューブ、N64、SNES(海外版スーパーファミコン)を持っているが、Wiiは美しくバラエティに富んだゲームを遊ばせてくれる」
「NESのゲームはWiiのゲームより優れている」
「凄い!Wiiが好きにしろ嫌いにしろ……僕はWiiが嫌いなんだけど……凄い!」
「Wiiが素晴らしいゲームのラインナップを持ってるということは事実であり、これがWiiを勝者にした。クズみたいなゲームが山ほど存在するけど、それはどんな成功したゲーム機にもあることだ。Wiiのゲームは今後改善され続けることだろう」

基本的には喜びの声が多く、ファミコンとWiiを比較したノスタルジー混じりのコメントが少なくなかったのも興味深いところ。売上台数で抜かれたとはいえ、ファミコンのインパクトは絶大だったということなのでしょう。

「Wiiの在庫不足が売上に響く」-米アナリストの予想

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/03/40236.html
「Wiiの在庫不足が1月のセールスに響くのではないか」とアナリストは指摘します。

Sterne AgeeのアナリストであるArvind Bhatia氏は1月の米国セールスに関して予測しています。

Bhatia氏は、「全ての据置ゲーム機の中で、プレイステーション3が最も高い成長率(前年比)を見せるのではないか」と予測。
同時に「Wiiは在庫不足の状態にあり、これが1月のセールスに良くない影響を及ぼすのではないか」と指摘します。

氏が独自に行った調査によると、1月にWiiの在庫を確保していた店はわずか28%だったとのこと。米国大手のGameStopでさえ確保率は47%に過ぎないとされています。

Bhatia氏は2010年1月のセールスを、「横ばいもしくは-5%」ではないかと予測しますが、12月はこうした悲観的な予想を覆す結果が出ていましたので、NPDグループの発表までは分からないといったところでしょうか。

メトロイドの坂本賀勇氏、GDCでの講演が決定

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/04/40261.html
ゲームデベロッパーズカンファレンス事務局は、『メトロイド』シリーズの生みの親として知られる坂本賀勇氏が講演を行うと発表しました。任天堂で30年間のキャリアを持つ坂本氏ですが、海外で講演を行うのはこれが初めてだとのこと。

坂本氏は「メトロイド、トモダチコレクション、メイドインワリオ: 異なるユーザーに対する異なるアプローチ」と題した講演を行い、長年に渡って、様々なタイプのゲームを世に出してきた経験が語られる予定です。

坂本氏はファミコン発売の前年に当たる1982年に任天堂に入社。社内では主流ではありませんが、『メトロイド』シリーズを始めとして多くの愛されるタイトルを作ってきました。近年では『メイドインワリオ』や『リズム天国』、昨年話題となり250万本以上のセールスを記録している『トモダチコレクション』など『メトロイド』とはまた違った形のゲームを生み出しています。

現在は『Metroid: Other M』のスーパーバイザーとして活躍している坂本氏からどのような話が飛び出すのか、注目です。GDCはインサイドでもレポートします。お楽しみに。

任天堂・岩田聡社長、iPadや次世代機などについてコメント

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/04/40264.html
任天堂の岩田聡社長は、第3四半期業績の発表に合わせた説明会で、アップルが発表したばかりのiPadや次世代機など気になるコメントをしています。

まずiPadに関しては、

「大きいiPod touchが出た」と思いました。「私にとって意外なことはありませんでした」というのが感想です

とシンプルな答え。

次世代機については、常に研究をしているとしながらも、具体的な言及はありません。しかし、新春インタビューで「DSの次世代機や高精細グラフィックとモーションセンサー」と報じられた件については、記者との間で誤解があったとしています。いわゆる「Wii HD」と呼ばれるものにも言及していて、

私は言ったことがないので、一体どこが出元なのか私は疑問なのですが、ただ、Wiiをハイデフィニション対応、高解像度対応にしただけで、新たに世界中のお客様に買っていただけるのかということについて、やっぱり私は、そのことを聞かれたら、「それだけで売れますかね?何か新しいことがいりますよ」と答えると思います。

としています。

さらにソニーが積極的に仕掛けている3Dへの対応に関しては、映画との相性の良さは認めながら、家庭内で遊ぶゲームにどこまで適しているのかと疑問を呈しています。

「家庭のテレビゲームが、本当にメガネをかけてみんなが遊ぶようになるんだろうか」、あるいは、「メガネをかけている人の横でメガネをかけていない人の目には、それはどう見えるんだろうか」とかいうことを考えた時に、「1人で遊ぶ」、「ほかの人は家にいない」という構造であれば、それなりに相性がいい気がするんですが、任天堂は「世帯内のお客様の数を重要視します」と申し上げているので、「われわれにとって、メガネをかける3Dというのは相性がいいのか」ということに関しては、ちょっと疑問を感じています。

ただし、3Dの可能性自体には以前から注目をしていて、ゲームキューブにも左目用の絵と右目用の絵を出し分けられるような回路が仕込んであったそうです。とはいえ、可能性は認めつつも、まだハードルは高いという考えのようです。

ギリシャのバンドがWiiリモコンを使って演奏

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/06/40293.html
ギリシャのバンドはWiiリモコンを演奏に活用しています。

ギリシャの4人組「MIKRO」はエレクトロニカバンド。
5枚目のアルバムとなる「Upload」に収録された新曲「My friends」ではWiiリモコンが演奏に活用されています。登場は2分35秒頃からです。

http://www.youtube.com/watch?v=4p4q54gfP7c&feature=player_embedded

Wiiリモコンとヌンチャクがバーチャルドラムのように使われていることが分かります。
演奏もクローズアップされており、印象的な光景となっています。
Wiiリモコンを演奏に活用するといえば『Wii Music』が思い出されますが、Wiiリモコンとヌンチャクのコンビネーションはプロの音楽家にもインパクト大だったようです。
ゲームからリハビリ、そして音楽までWiiリモコンの可能性はまだまだ広がっていくようです。
「Upload」はテッサロニキのスタジオで9ヵ月以上かけてレコーディングされたという労作。1000枚限定販売とのことで、価格は15ユーロ(約1900円)となっています。

「功労賞だけどまだまだ現役」宮本茂×河津秋敏・・・メディア芸術祭シンポジウム

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/06/40297.html
よくできたゲーム”と“面白いゲーム”の違いとは?――マリオの父、宮本茂氏の設計哲学
国立新美術館で2月14日まで、文化庁メディア芸術祭が開催中です。メディアアート、漫画、アニメ、ゲームの4ジャンルを大きく「メディア芸術」として捉え、優れた作品の展示や、アーティストの表彰などを通して、メディア芸術の振興をはかる催しです。

13回目を迎える今年度は、ゲームを含むエンターテイメント部門で『NARUTO-ナルト-ナルティメットストーム』(バンダイナムコゲームス)が優秀賞を受賞し、『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』など16作品が審査委員会推薦作品に選ばれました。会場ではこれらの作品がプレイアブル展示されています。

また今年は功労賞に任天堂の宮本茂氏が受賞し、5日に記念シンポジウムが開催されました。シンポジウムではエンターテインメント部門主査を務める、スクウェア・エニックスの河津秋敏氏が聞き手として登壇。宮本氏の過去の作品紹介から、ゲーム作りの考え方など、幅広い話題が飛び出しました。

まず受賞の感想として、宮本氏は「功労賞は年配の方がいただくものだが、まだまだ現役のつもりでいる」と、ユーモアを交えながら、ちょっと複雑な気持ちを覗かせました。その一方でゲーム業界を長く見てきた人間として、今後もできるだけ貢献できるように頑張りたいという抱負を示し、感謝の言葉を述べていました。

また河津氏からの「若い人に向けて一言」という質問に対しては「有名になりたいとか、世界に羽ばたきたいなどの憧れを持つことは重要だが、自分の足下を見て、コツコツと作り続けることが大事。それを続けていたら、評価してくれる人が、世界のどこかに必ずいる」と提言。自分もまた、若い頃に東京に憧れて出て行かずに、京都でゲームを作りづけていて本当に良かったと述べ、場所ではなく、個人の価値観や、まなざしが重要だと語りました。
 
そんな宮本氏はゲームデザインについても、「自分がおもしろいと感じる題材を見つけてきて、それを(ビデオゲームというメディアを通して)広く紹介すること」だと説明します。たとえば『スーパーマリオ64』の開発時には、家族で飼っていたハムスターを部屋に離したところ、部屋中を走り回る様が可愛らしく、こんな風にマリオを3Dで走らせて見たかった、というエピソードを紹介しました。また40歳をすぎて水泳を始めたところ、自分の体が毎日変化していくことがおもしろく、体重を量ってグラフをつけはじめたことが、『Wii fit』の開発につながったといいます。

宮本氏は業務用の『ドンキーコング』から最新作『Newスーパーマリオブラザーズ Wii』まで、代表的なタイトルも解説しました。宮本氏はこれらの作品は大きく「2Dゲーム」「3Dゲーム」「DS以降」と3つにわけられると振り返ります。

初めて開発に携わった『ドンキーコング』は、海外の在庫基盤を再利用した「捨てプロジェクト」で、これがかえって良かったと語りました。社内で誰も期待しておらず、自由に作れたことと、作ったゲームがすぐに海外で発売されたためです。初代『スーパーマリオブラザーズ』も当時、社内で「ディスクシステム」の開発が始まっていたため、カートリッジの卒業作のつもりで作ったそうです。ところが、このゲームがヒットしたことで、ファミコンの本格的なブームにつながったと話しました。

続いて3Dアクションのお手本となった『スーパーマリオ64』では、当時囁かれていた「ゲームクリエイター30代限界説」にふれ、自分も四十路を迎えたことで、クリエイターとして限界ではないかという不安があったそうです。そこでプロデューサー業務のかたわら、久々にディレクターとして、現場に張り付いて作ったというエピソードを披露。結果として大ヒットしたことで、すごく自信になったといいます。

第3期の例として上げられたのが『Nintendogs』です。宮本氏も「ここから僕はすごく変わります」と自己分析し、ゲームがどんどん複雑になっていく中で、インタラクティブの原点に戻って、ペン一本で遊べるモノを作ったと説明しました。その後も『Wii SPorts』『Wii fit』と、従来にないインターフェースで、世代を超えて楽しめるゲームを作っているのは、よく知られている通りでしょう。『Wii Fit』は現在も世界中で売り上げを伸ばしており、累計出荷台数が2500万台以上になっているとか。世界で最も売れた体重計とのことで、「ちょっと誇りに思っている」と語りました。

また河津氏から「3Dゲームの『スーパーマリオギャラクシー』の次に、2Dゲームの『Newスーパーマリオブラザーズ Wii』を作った理由は?」と質問されると、「はじめてゲームを遊ぶ人にマリオシリーズを遊んでもらうと、いまだにオリジナルの『スーパーマリオ』が一番おもしろいと言われる」と語り、自分たちがマリオシリーズを3Dゲームにしていく過程で、もともとマリオが持っていた大事なモノが失われていないか、と考えたそうです。この仮説は原点回帰したDS版『Newスーパーマリオブラザーズ』の大ヒットで証明されました。そこで、続くWii版でも2Dスタイルのものをリリース。もっとも、こちらでは4人同時プレイを盛り込むなど、さらに新しいスタイルを提供できたと述べました。

このほか話題はさまざまに広がりましたが、シンポジウムを通してのテーマは、終わってみると「世界中の人に楽しんでもらう作品を作る秘訣は何か」という点にあったように感じられました。実際に宮本氏がこれまで携わってきたゲームは、世界中で性別や世代を超えて親しまれています。このことは功労賞の受賞理由にも「言語や習慣を超えて愛される作品は、メディアアートの一つの理想型」と記されているほどです。そして、これはゲーム業界のみならず、日本のメディア芸術における課題でもあります。

これに対して宮本氏は、冒頭にも記したとおり、さまざまな発言を通して「周りと比較せずに、自分がおもしろいと思ったモノを、素直に作ること」の重要性を語りました。もっとも宮本氏は、そうしたスタイルを貫こうとすると、逆に周りから「それはおかしい」「そんなのはゲームじゃない」など、強い逆風があると言います。とはいえ、すでに世の中にあるゲームと同じモノを作ろうとすると、それより優れた内容に仕上げなければならず、どちらを選んでも大変なのが現実です。

つまり、どっちを選んでも大変なら、前者にエネルギーを注いだ方が、作っていて楽しいし、個々の国の事情を考える必要もなく、世界中でヒットするゲームになる。宮本氏の台詞を借りると「効率が良い」というわけです。また、このことに関係して「日本ではやっているモノと組むと、日本でしか売れない」と釘を刺しました。

このほか現在取り組んでいることとして、DSを街に持ち出して、ゲーム以外の用途に使う「DSパブリックスペース利用」という取り組みを紹介しました。マクドナルドで情報サービスが受けられる「マックでDS」や、美術館での音声ガイド端末への活用などです。また学校の教室で使用する授業支援システム「ニンテンドーDS教室」についても、春から販売が開始されるとのことです。

その上でメディアアートの分野では、ゲームよりもユニークな作品が多いとコメントし、もっとコンテンツの垣根を越えて、得意な要素を出し合い、つながっていきたいとアピールされました。宮本氏は小学生の頃は人形劇の人形を作る人になりたくて、中学生の頃は漫画家に憧れたとか。そのためゲームが漫画やアニメの中に加えられているのは光栄だが、根底に流れているものは同じなので、ゲームに対する固定概念を持たずに、どんどん入ってきてもらえたら、と締めくくられました。

14歳の少女がバランスWiiボードで足を折る-「従来のゲーム機より怪我する率が高く見える」

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/07/40303.html
14歳の少女はバランスWiiボードで足の骨を折ってしまったそうです。

英国の医学誌であるNew England Journal of Medicineが「Wii骨折」のタイトルで報じるところによりますと、バンベリーに住む14歳の少女はバランスWiiボードの上でバランスを崩して右足の骨を折ってしまったとのことです。

折れてしまったのは「中足骨」という足の中程にある骨。
足の指と足を繋ぐ骨で、細く弱いため比較的折れやすいことでも知られているそうです。

彼女の場合は右足の外側の中足骨の基部が折れてしまっており、松葉杖をついての通院治療が行われました。バランスが崩れた際に筋肉が激しく骨を引っ張ったことが原因ではないかと報告されています。

米国国立生物工学情報センター(NCBI)によればWii関連の怪我は2年で39件が報告されており、その46%は『Wii Sports』のテニスで発生しているそうです。
NCBIは「ゲームによる怪我はWii特有のものではなく、新しい現象でもない。しかしWiiはユニークなユーザーインターフェースのため、従来のゲーム機より怪我をする確率が高いように見える」とコメントしています。

日経優秀製品賞の最優秀賞に任天堂のニンテンドーDSi・・・朝刊チェック(2/9)

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/09/40329.html
日経産業新聞4面「日経優秀製品賞の最優秀賞にニンテンドーDSi」
開発現場挑戦の軌跡にニンテンドーDSiと岩田社長が登場しています。

開発コンセプトは「マイDS」。家族で共有するものではなく、1人1台ずつ持ってもらいたいと言う思いがありましたが、従来のDS(ニンテンドーDS Lite)も売れ続けていた中、同時発売の大型ソフトに頼らずに本体機能の新しい価値をどう提案するかに苦労。金型を作る直前、出来上がっていた試作機は「大きすぎる」と言う理由で一から作り直し、持ちやすく簡素なデザインを目指しました。機体表面の穴の数など、細部にまで拘りました。敷居が低く、誰でも遊べる任天堂の哲学を反映したものになりました。

日経産業新聞4面「レコチョク会員100万人に、6割が10~20代」
携帯電話向け音楽配信最大手のレコチョクが去年12月に導入した会員制サービスの登録者数が100万人を突破しました。会員の属性も明らかにし、10~20代の若年層が6割に登ったほか、性別では女性が63%を占めました。

日米英2009年販売本数1位は『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』・・・朝刊チェック(2/10)

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/10/40343.html
日経産業新聞4面「コーエー『信長の野望』DeNAにゲーム提供」
コーエーは9日、携帯電話交流サイト向けのゲームを製作すると発表しました。SNS大手のディー・エヌ・エーのゲームサイト向けに『信長の野望』を開発し、今春に提供します。

日経産業新聞4面「エンターブレイン、ゲームソフト配信市場データ販売」
エンターブレインは9日、ネットワーク上でダウンロードするゲームコンテンツの市場データを有料で提供するサービスを開始することを発表しました。30万人のゲームユーザーの購入データから、ソフトの販売本数などを推計します。ゲームメーカーやアナリストなどの需要を見込みます。販売価格は20万円から。

日経産業新聞4面「日米英の昨年販売ソフト、2~5位Wiiソフト」
エンターブレインは、米国と英国の調査会社と共同で2009年の3カ国のゲームソフト年間販売ランキングを発表しました。上位5位の内、4本が任天堂のWii向けソフトが占めました。1位はスクウェア・エニックスの『コール オブ デューティ モダン・ウォーウェア2』でした。

『Newマリオ』を不正アップロードした男性と任天堂が1億3000万円で和解

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/10/40346.html
『New スーパーマリオブラザーズWii』をインターネット上にアップロードしたとして、ブリスベーン在住のJames Burt被告(24)に対して行われていた裁判に関連して、同氏と任天堂は150万ドル(約1億3000万円)および裁判費用を支払うことで法廷外で合意しました。

『New スーパーマリオブラザーズWii』はオーストラリアでは2009年11月12日に発売されましたが、被告は約一週間前の11月6日からWEBサイトにアップロード、不特定多数がダウンロードできる状態にしていました。家宅捜索は11月23日に行われ、そこで動かぬ証拠が得られたとのこと。

被告は約1億3000万円の損害賠償+10万ドル(約890万円)の裁判費用を支払うことになります。

任天堂オーストラリアのマネージングディレクターであるRose Lappin氏は「不正コピーは現在どんどん大きくなっていますが、法廷は真摯にこれに取り組んでいると思います」とコメントしています。

任天堂オーストラリアによればゲームは数千回ダウンロードされたとのこと。発売の一週間前から不正コピーが出回るのですからその衝撃たるや小さなものではないはずで、今後も継続的な取り組みが期待されます。

iPhoneの200万アプリがDSiウェアへ-指で航空管制する『Flight Control』が移植

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/10/40349.html
同社はiPhone用アプリ『Real Racing』で知られるデベロッパーで、『Flight Control』はiPhoneからDSiウェアへの移植となります。

『Flight Control』は空港に飛来する飛行機やヘリを同じ色の滑走路(ヘリポート)へ導くアクションゲーム。

iPhone版は指で画面をなぞることで飛行機やヘリを誘導するのですが、FiremintのコミュニティマネージャーであるAlexandra Peters氏は「ニンテンドーDSiはタッチスクリーンとタッチペンを併用するので自然な形で移植できた」とコメントしています。

DSiウェア版にはマルチプレイモードが追加され、協力するもよし、互いの飛行機をクラッシュさせるもよし……と自由に遊べるようになるとのこと。

大元は同社のCEOが余暇を使って作り始めたという『Flight Control』ですが、iPhoneでは200万ダウンロードを記録しています。
Peters氏にとってこの成功は予想外だったものの、成功の要因は口コミとゲームの単純さにあったと分析。
「知らない人が電車や飛行機で『Flight Control』を遊んでいるのを見るのに勝る喜びはない」と語ります。

iPhone版は当初2.99ドル(約270円)で販売される予定だったものの、発売記念価格の0.99ドル(約90円)で「ロケットのような勢い」があったためこれを継続。

DSiウェア版は500ニンテンドーポイント(約500円)で販売される訳ですが、「DSiウェアにおける我々の意志は『Flight Control』を市場で適切な価格とすること。ゲーム機で売られている同水準の内容のゲームと同じ値段を付けることです。潜在的な顧客は500ニンテンドーポイントでも掘り出し物だと思ってくれるでしょう」と価格差に関しては懸念していないとする見解を明らかにしています。

iPhoneからDSiウェアへの移植となるとなかなかの変わり種ですが、タッチパネルを搭載した携帯機と考えると共通点も多いのかも知れません。

Firemintは既にニンテンドーDSでの開発経験を持っていたため、移植に関してはそう苦労しなかったそうですが、移植の難易度が低いようであれば、これからもiPhoneからDSiウェアへの移植を考慮するデベロッパーが増えるかも知れませんね。

Wii用FPS『The Grinder』はPS3、Xbox360、PCのマルチに

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/12/40386.html
大量の魔物と戦うWii用FPS『The Grinder』はマルチプラットフォームになるようです。『The Grinder』はアメリカ南西部を舞台に狼男やゾンビ、ヴァンパイアの大群と戦うFPS(一人称シューティング)。当初はWii専用タイトルとしてアナウンスされていましたが、Wii、プレイステーション3、Xbox360、PCのマルチプラットフォームタイトルになるとのことです。

High Voltage SoftwareのCEOであるKerry Ganofsky 氏とチーフクリエイティブオフィサーであるEric Nofsinger氏は、海外ゲームサイトIGNのインタビューに対し「Wii専用FPS『The Conduit』はプレイ時間などの面では健闘しているものの、Wiiではハードコア層向けのゲーム自体の需要が低い」と指摘。

こうした結果を踏まえた上で「全てのプレイヤーに楽しさを提供するためにコアなフィーチャーを用いる。自分たちのためだけでない、マーケットのためのデザイン。品質を追求し、今日の経験に留まらない」ことが重要であり、「我々はゲーマーであり、ゲーマーがどんなものを好むかが分かる。だが、ゲームを買う人々から意見を聞くことが有効であると分かった。これは『The Grinder』を進める上で適用できることであり、我々はオリジナルのIPを開発していく上での挑戦と勝利から学んだ」とコメントしています。

なお、プレイステーション3、Xbox360、PC版の『The Grinder』は2010年3月に行われる「GDC(Game Developers Conference)2010」でお披露目されるとのこと。
発売時期は2011年のハロウィンが予定されており、DLC(ダウンロードコンテンツ)や長いストーリーモード、再プレイを促進するシステムなどが搭載されるそうです。

米国1月は前年比-13%-周辺機器のみがプラス成長

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/14/40406.html
好調だった12月から1ヵ月。年が明けた後にも米国の勢いは続いているのでしょうか。

米国の調査会社NPDグループは2010年1月の販売データを発表しました。

1月の売り上げは11億7000万ドル(約1053億円)。前年比-13%となっています。
ハードウェア売り上げは3億5370万ドル(約318億円)で前年比-21%。
ソフトウェア売り上げは5億9790万ドル(約538億円)で前年比-12%。
ハードウェアの落ち込みが前年比-21%と大きいですが、前月12月には21億9000万ドル(約1986億円)も売れているだけにある意味仕方がないところがあるのかも知れません。

なお、ハードウェアとソフトウェアが軒並み前年比マイナスとなっている中、周辺機器のみは+2%となっているとのこと。
EEDAR(Electronic Entertainment Design and Research)のアナリストであるJesse Divnich氏やNykoのマーケティングディレクターであるChris Arbogast氏が指摘するように、周辺機器業界の勢いは大きなものとなりつつあるようです。

■ハードウェア売上(()内は前年比。NPDグループ調べ、Gamasutraまとめ)
Wii:46万5800台(-31%)
ニンテンドーDS:42万2000台(-17%)
Xbox360:33万2800台(+7.7%)
プレイステーション3:27万6900台(+36%)
PSP:10万100台(-42%)
プレイステーション2:4万1600台(-59%)

今月も任天堂ハードがツートップで、Xbox360とプレイステーション3が入れ替わった他は先月と似た順位。
Wiiが381万→46万、ニンテンドーDSは331万→42万。
記録的な売れ行きだった先月と比べると数値も少なめです。
Xbox360は131万→33万、プレイステーション3は136万→27万。
数値としては低くなっていますが、HDの据置ゲーム機はどちらも前年比+となっているのが興味深いところです。
PSPが65万→10万。プレイステーション2は33万→4万。
ホリデーシーズンの売上がいかに大きなものかが分かります。

■ソフトウェア売上(NPDグループ調べ、Gamasutraまとめ)
1.NEW SUPER MARIO BROS. Wii:Wii:NINTENDO OF AMERICA:656.7K
2. Mass Effect 2:Xbox360:ELECTRONIC ARTS:572.1K
3. Wii Fit Plus:Wii:NINTENDO OF AMERICA:555.7K
4. Call of Duty: Modern Warfare 2:Xbox360:ACTIVISION BLIZZARD:326.7K
5. Mario Kart Wii:Wii:NINTENDO OF AMERICA:310.9K
6. Wii Sports Resort:Wii:NINTENDO OF AMERICA:297.6K
7. Call of Duty: Modern Warfare 2:PS3:ACTIVISION BLIZZARD:259.0K
8. Army of Two: The 40th Day:Xbox360:ELECTRONIC ARTS:246.5K
9. Just Dance:Wii:UBISOFT:191.9K
10. Darksiders:Xbox360:THQ:171.2k

トップ10は先月に続いてハードコア層向けタイトルとライト層向けタイトルでカッチリと二分されています。

任天堂ゲームは1位、3位、5位、6位。
これに9位を加えた5本のいずれもがWiiのゲーム。
トップ10の半数がWiiで占められていることになります。
『New スーパーマリオブラザーズWii』は先月に引き続いての1位で282万→65万。
『Wii Fit Plus』は241万→55万。
『マリオカートWii』は93万→31万。
『Wii Sports Resort』は179万→29万。
サードパーティ製Wiiゲームとしては唯一のランクインとなる『Just Dance』はトップ10圏内へ突如の浮上で19万となっています。

『Call of Duty: Modern Warfare 2(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2)』はまたまた二機種が同時にトップ10入りで、Xbox360版が163万→32万、プレイステーション3版が112万→25万。
トップ10から一ヶ月で消えるゲームが少なくない中で3ヵ月連続のランクインは堂々たる記録。どこまで売れ続けるのかが注目されます。
『Mass Effect 2』『Army of Two: The 40th Day』『DARKSIDERS~審判の時~』はいずれもトップ10初登場の新作タイトルで、それぞれ57万、24万、17万。
後者2本は日本語版の発売も予定されており、健闘が期待されます。

「すぐにWiiの在庫を補充できない」-米国でWii不足、任天堂がコメント

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/14/40405.html
年頭のWii不足もなかなかに深刻なようです。

米国任天堂(任天堂オブアメリカ:NOA)のコーポレートコミュニケーション部門のシニアディレクターであるCharlie Scibetta氏は「すぐにWiiの在庫を補充するというのは難題です。しかし我々はWiiを購入しようとしている消費者に安心してもらうため、できうる限りの全てのことを行っています」とコメントしています。

381万台のWiiが12月に米国で売れており、その後の在庫不足が指摘されています。

在庫不足の問題だけに、海外ゲーマーたちの声にも厳しいものが見られます。
「これは一般的な戦略だ。欲しいと思わせるために、わざと品物を不足させる。そして、それを大きく広報する。そうすると、凄く売れているから品物が不足しているとみんなが思う。80年代のキャベツ畑人形がそうだし、任天堂はゲーム機でずっとこれをやっているんだ」
「Wiiの生産を縮小するように工場に命じたからじゃないのか」
「額面通りには受け取れないね。任天堂って一番古いゲーム機メーカーで、Wiiのライフサイクルはもう4年にもなるのに、ちゃんと供給できてないってこと?信じらんない。1:要求が高すぎる 2:任天堂が無能 要求が高すぎるっていうなら、任天堂のやり方は完全に間違ってるんだよ」
「生産量を増やすのは急には無理なんだよ。時間がかかる」
「マーケティング上の策略なのか、任天堂が使ってるアナリストが悪いのか?」
「去年Wiiが失速したなんて話があったけど、その時に慌てて縮小しすぎたんだ」

NPDグループの調査によりますと、2010年1月もWiiは好調に売れており、まだまだ在庫不足は続くことになりそうです。

【ゲームニュース一週間】-DSiウェアとiPhoneのマルチ展開

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/15/40409.html
今週はiPhone用ゲームをDSiウェアとして移植するニュースが見られました。

FiremintはiPhone用ゲーム『Flight Control』をDSiウェアに移植すると発表しました。『Flight Control』はヘリや飛行機をタッチで誘導する航空管制ゲームで、iPhone用としては200万ダウンロードを突破しています。

Subatomic Studiosは2月8日よりiPhone用ゲーム『Fieldrunners』のDSiウェア版を配信しています。『Fieldrunners』は様々な兵器を配置し、押し寄せる敵を倒す「タワーディフェンス」系のゲーム。その高い完成度から話題となり、米TIMES誌の「ビデオゲームトップ10」の9位に入賞。iPhoneにおける「タワーディフェンス」系の定番となっています。

ダウンロードゲームを様々な機種で展開できるのなら、デベロッパー(開発会社)にとっては福音となります。ダウンロードゲームは中小のデベロッパーが参入しやすいことがメリットの一つとされています。パッケージ版ゲームほど開発費用がかからず、流通コストもないということがその理由です。
中小のデベロッパーとしては、多機種展開でビジネスチャンスが広がるのであれば歓迎なのではないでしょうか。

モバイルゲームを開発するデベロッパーであるFinbladeのチェアマン、John Chasey氏は、iPhoneにゲームを出したものの2作目を発表してない、というケースが多いと指摘します。氏は「iPhoneが占めるのはモバイル市場の1%」であるとし、他機種へ移植することでビジネスチャンスが広がるのではないか、と提案しています。

ここにDSiウェアとiPhoneゲームの両方にチャンスがあります。ニンテンドーDSとiPhoneはどちらもタッチスクリーンを持っています。ニンテンドーDSにはiPhoneのようなマルチタッチや加速度センサーがないものの、「指で操作する」触感は共通しているのがポイント。両機種で展開することは、デベロッパーのビジネスチャンス以上の意味を持つのではないでしょうか。

DSiウェアは現状としてはラインナップを増やしたいところでしょう。日本向けに発売されているDSiウェアは2010年2月時点で200種類弱。10万種以上のアプリが存在(Apple調べ)するiPhoneですが、ここから移植を行えば、ゲームが再評価されるチャンスとなります。

価格もポイントです。オランダの調査会社Distimoによれば、iPhoneゲームの平均価格は下降の傾向にあり、低価格のものが注目を集めやすいというケースも少なくないとのこと。

前述の『Flight Control』は当初2.99ドル(約270円)の予定だったところを記念価格の発売記念価格の0.99ドル(約90円)を継続しています。このゲームのように勢いがあっての低価格ならいいものの、低価格にもかかわらずダウンロードが少ないとなればデベロッパーに与えるダメージは少なくないものがあります。

DSiウェア版の『Flight Control』は500ニンテンドーポイント(約500円)で、Firemintはこれを「適切な価格」であるとしています。

もちろん、10万種のiPhoneアプリと200種のDSiウェアでは市場規模自体が全く異なります。「90円のiPhone市場か、500円のDSiウェア市場のどちらが良いか?」は悩みどころですが、両方取れるのならそれに越したことはありません。

DSiウェアをiPhoneへ移植するメリットはどんなものでしょうか。iPhoneゲームにはDSiウェアのような国境がありませんから、全世界に向けて配信することができます。総計10万種以上のアプリが存在し、20億ダウンロードを突破するということは、それだけの高い注目度があるということ。余暇のプロジェクトからスタートした『Flight Control』が200万ダウンロードを突破するなど、当たれば非常に大きいのです。

iPhoneとニンテンドーDSのマルチ展開は中小のデベロッパーにとってチャンスとなる可能性を秘めていますし、それぞれの機種に特化した専用ゲームはクリエイティビティの発露となります。クリエイティビティを取るか、汎用性を取るかはデベロッパーの選択次第。両機種の特性を活かしたポリシーある移植であれば、どちらの機種のユーザーも納得してくれるのではないでしょうか。

DS後継機種の噂が錯綜・・・GDCで発表との見方も

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/16/40459.html
ニンテンドーDSが発売されたのは2004年11月21日。既に5年が経過し、次世代機が登場するのではないかという噂が広がっています。当然、各メーカーは常に次世代機の研究を行っていて、問題はそれが「いつか」ということです。

フランスのGameKult.comは開発者コミュニティからの情報として、任天堂が既にデベロッパーに対してDS次世代機の開発機材を提供していると伝えています。また、VideoGamer.comは3月に開催されるGDCで何らかの発表があるのではないかと伝えています。

DSの後継機種を巡っては、任天堂の岩田聡社長は「当然、次のハードの研究をしています。今日、次にどんなものを出すということで具体的にお話できることはありません」とコメントしています。

調査会社EEDARのアナリスト、ジェシー・ディブニク氏は発表は8カ月以内、発売も15カ月以内にあると予測しています。

任天堂、「R4」を販売したオーストラリアの業者から52万ドルを勝ち取る

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/19/40513.html
業界紙Developによれば、任天堂は、オーストラリアでマジコン「R4 for Nintendo DS」を販売していた業者、RSJ IT Solutionsに対する訴訟で勝訴したということです。

RSJは52万オーストラリアドル(約4160万円)の支払いを命じられたほか、オーストラリア全国で「R4」の販売を禁じられます。また、輸入元についても明らかにするように命じられています。これは今後のマジコン対策の進展に寄与するものと思われます。

任天堂は世界各国でマジコン対策を現地当局と協力しながら進めていて、1月には英国で輸入した個人に懲役12ヶ月が、今月に入ってからも、ゲームをアップロードしていたオーストラリアの男性に対して1億円以上の賠償命令が下っています。

DS2には傾きセンサーが内蔵? 「3月の発表はない」との声も

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/19/40530.html
噂が錯綜するニンテンドーDSの後継機ですが、CVGも複数の日本のデベロッパーの一番初期の開発機材が提供されたと報じています。また、モーションセンサーを搭載しているようです。

開発機材は最も初期のトライアル版のもので、任天堂はフィードバックを要望しているそうです。しかしながら情報筋は「今まで触ったゲーム機の中で間違いなく最高のものだった。傾きを検知する機能もあるが、iPhoneのそれとは全く異なり、それ以上のものだった」とのこと。

開発機材を受け取ったデベロッパーには当然ながらポケモンも含まれるということです。

ただし、噂になっている3月のGDCでの発表については「私が理解しているDS2のタイムラインを考える限りでは3月の発表というのはマッチしないでしょう」とコメントしているとのこと。

任天堂は「噂や推測にはコメントしない」としています。

『ドンキーコングJr.』の世界記録が再度更新-二人のゲーマーの熱き戦い

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/21/40548.html
『ドンキーコングJr.』の世界記録が再び更新されました。

ゲーマーのSteve Wiebe氏は、アーケード版『ドンキーコングJr.』の世界記録を更新しました。

点数は驚異の119万400点。氏が昨年4月に出した113万9800点を大きく上回り、二度目の戴冠となりました。

『ドンキーコングJr.』に関してはWiebe氏とMark Kiehl氏が激しいデッドヒートを演じています。同ゲームは2008年に15年ぶりにハイスコアが更新されましたが、これを破ったのがWiebe氏。

昨年4月にWiebe氏が113万9800点を出せば、Kiehl氏が10月に114万7800点で抜き返し、負けじとWiebe氏が119万400点という新記録を樹立……と極限を追求する戦いが続いています。

Wiebe氏が『ドンキーコング』のハイスコアを争う過程はドキュメンタリー映画にもなっていますが、『ドンキーコングJr.』のハイスコア争いもなかなかドラマチック。二代目チャンピオンであるIke Hall 氏の動向も含め、今後も目が離せなさそうです。

■『ドンキーコングJr』ハイスコアの歴史(Twin Galaxies調べ)
1982年:アーケード版発売
1983年: 95万7300点 Billy Mitchell氏
2008年:103万3000点 Ike Hall 氏
2009年:113万9800点 Steve Wiebe氏
2009年:114万7800点 Mark Kiehl氏
2010年:119万400点 Steve Wiebe氏

任天堂、振動機能を採用した携帯ゲーム機の特許を取得

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/23/40590.html
任天堂が先月更新していた特許の内容から、同社が振動機能を持つ携帯型ゲーム機を開発していることが分かりました。

米国特許商標局のサイトに記載された資料によると、このデバイスはLCDタッチスクリーンを採用しており、スティックなどで画面上をタッチすることで振動が発生。例えばアクションゲームで、遠くにいる敵をタッチして倒した場合は僅かに振動するのみで、近くにいる敵を倒した場合は強い振動が発生するそうです。

この技術がいつどのような形で製品化されるか今は知るすべがありませんが、やはり先日から噂される新型ニンテンドーDS(DS2)での採用を信じる見方が強まっています。3月のGDC 2010、あるいは6月のE3 2010で何らかの発表を期待できるでしょうか。

尚、新型DSに関しては、傾きセンサーを搭載するという別の噂も報じられてます。

Nintendo Media Summit開催・・・『マリオ』も『メトロイド』も今年前半に

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/25/40626.html
任天堂オブアメリカは、サンフランシスコにてNintendo Media Summitを開催しました。上半期のラインナップを発表する場という位置付けで、『スーパーマリオギャラクシー2』と『METROID Other M』の発売日が明らかにされました。

任天堂の公式TwitterアカウントやGo Nintendo、IGNにてライブ中継が行われました。

9:11 Cammie Dunaway氏によれば本日はWii 15タイトル、DS 8タイトルを公開。司会はPRディレクターのMark Franklin氏。

9:12 「今日の目的は2010年上半期のラインナップを見せること。後半の超待望タイトルはE3まで待ってね。でも上半期も凄いよ」(Dunaway氏)

9:13 DSi XLは3月28日に189ドルで発売

9:21 最初は『スーパーマリオギャラクシー2』のデモ

9:27 ヨッシーの姿も確認。食べるフルーツによって違う効果が。ポインターで舌を操作

9:28 前作に見た目は似てる。でもすっごく楽しそう。オーケストラサウンドじゃないみたい。

9:30 5月23日発売!

9:35 『Sin & Punishment: Star Successor』6月7日発売

9:37 Wii『FlingSmash』(以前のタイトルはSpam Smasher)は夏発売

9:37 ビジネスデベロップメント担当マネージャーのDan Adelman氏登壇。バーチャルコンソールは347タイトル、Wiiウェアは189タイトル、DSiウェアは127タイトルにまで成長。今日のタイトルも11タイルがダウンロードゲーム。

9:37 『WarioWare DIY』(メイドイン俺)は3月28日。『Art Style Light Trax』(GBAのColor Stream)と『Rotozoa』がWiiウェアに。『Max & the Magic Marker』は3月8日。

9:39 『ロックマン10』は3月21日。イージーじゃないイージーモード収録

9:41 Wiiのファーストパーソンアクション『Rage of the Gladiator』は春発売。The Conduit』のHigh Voltage Softwareが開発。

9:42: NOAのビル・トリニデンとダン・オウセンが『Photo Dojo』(Photo Fighter X)をデモ。結構長い様子

9:51 これまでに世界でミリオンセラーを達成したWiiタイトルは、ファーストパーティ(任天堂)が22タイトル。サードパーティが54タイトル。DSではファーストパーティが45タイトル、サードパーティが63タイトル。

9:53 MajescoからARを使ったDSゲーム『Ghostwire: Link to the Paranormal』が映像で紹介される。カメラを使って自分の周りの空間にゴーストを浮き上がらせて遊ぶ。

9:55 『プリンス・オブ・ペルシャ』が発売決定。5月。Wii版のみ、1992年の初代作品が収録。

9:56 『Disney Guilty Party』が下半期発売。

9:57 『モンスターハンター3』がクラシックコントローラーPROを同梱して発売決定。北米では無料でオンラインサービスを展開。Wiiスピークも対応。ゲーム専門店GameStopと協力して体験版ディスクを3月8日から配布。4月20日発売。

10:07 体験版には2つのクエスト。予約すると500ニンテンドーポイントが貰える。カードのデザインはモンハンオリジナル

10:14 『Dragon Quest 9: Sentinels of the Starry Skies』(ドラゴンクエスト9)は北米では任天堂がパブリッシャーに

10:15 Cammie氏がClub nintendoについて。新しい景品として日本でリリースされているマリオのポスターや、ゲーム&ウォッチ、ウルトラハンドを投入する。

10:16 最後は『METROID Other M』。6月27日発売

10:17 Wiiリモコンによる探索、アクションからシネマティクスへのシームレスな結合、オリジナルのメトロイドとTeam Ninjaとの完全なる融合

10:19 イベント終了

Wiiの後継機はまだ先・・・NOA Cammie Dunaway副社長

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/25/40655.html
Wii 2、Wii HDといった呼び名で以前から噂されるWiiの後継機ですが、任天堂オブアメリカのマーケティング担当副社長Cammie Dunaway氏は、GameSpotのインタビューに対し「発売する予定は当分ありません」とする回答をしています。

Dunaway氏によると、5000万台を販売したPS2に比べると、それよりも早いペースで現在2800万台近くを販売しているWiiは、まだ十分に普及台数拡大の余地があるとのこと。もちろん新しいシステムの開発は常に進めているそうですが、発売は機が熟してからだと説明しています。

また、最近Ubisoftの幹部が「ゲーマー向け作品でセールスを伸ばすPS3やXbox 360に注力する」などと発言した件について問われたDunaway氏は、全世界におけるDSやWiiの巨大な普及台数を無視することはできない、賢いメーカーならサポートを続けるはずだと話したそうです。

WiiウェアVSバーチャルコンソール、売れているのはどちら?

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/25/40632.html
Wiiウェアとバーチャルコンソールはどちらが売れているのでしょうか。

Wiiウェアとバーチャルコンソールは2009年に1億2500万ドル(約113億円)の収益を上げた・・・との調査結果がForecasting and Analyzing Digital Entertainment(FADE)から発表されました。

これは北米及び欧州市場の数値で、内訳はWiiウェアが5900万ドル(約53億円)、バーチャルコンソールが6600万ドル(約60億円)とのこと。バーチャルコンソールの方がWiiウェアよりも7億円ほど多く稼いでいる計算になります。

成長率に関してはこれが逆転します。Wiiウェアの成長率は前年比30%で、バーチャルコンソールは-25%とのこと。バーチャルコンソールの新規タイトルが少なく、ラインナップが弱かったとFADEは指摘しています。

■北米・欧州市場のバーチャルコンソール(●)、Wiiウェア(○)トップ10
●Super Mario Bros. 3 (Nintendo, NES) – $5,000,000 ($5.00)
○World of Goo (2D Boy, WiiWare) – $4,800,000 ($15.00)
●Super Mario Bros. (Nintendo, NES) – $3,300,000 ($5.00)
●Super Mario World (Nintendo, SNES) – $2,900,000 ($8.00)
●Super Mario 64 (Nintendo, N64) – $2,700,000 ($10.00)
○Tetris Party (Hudson, WiiWare) – $2,600,000 ($12.00)
●Legend of Zelda: Ocarina of Time, the (Nintendo, N64) – $2,300,000 ($10.00)
○Pokémon Rumble (Nintendo, WiiWare) – $2,200,000 ($15.00)
●Legend of Zelda: Majora’s Mask, the (Nintendo, N64) – $2,100,000 ($10.00)
○My Pokémon Ranch (Nintendo, WiiWare) – $2,000,000 ($10.00)

トップ10のうち、6タイトルがバーチャルコンソールでWiiウェアが4タイトル。バーチャルコンソールでは『スーパーマリオブラザーズ』シリーズが6タイトル中4タイトルと圧倒的な強さを見せています。

Wiiウェアは『グーの惑星』が『乱戦!ポケモンスクランブル』『みんなのポケモン牧場』『テトリスパーティ』といった強力ラインナップを押さえての勝利。ダウンロード市場限定ながら、新規タイトルが原作付きタイトルより上位になる辺りは印象的です。

なお、FADEはWiiウェアが更に成長し、バーチャルコンソールの収益が低下すると予測しています。iPhoneからWiiウェアへ移植される『WarMen Tactics』のような例もあり、今後のWiiウェアからは目が離せないようです。

海外版『ドラゴンクエストIX』任天堂から今夏発売に

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/26/40675.html
スクウェア・エニックスは、ニンテンドーDSソフト『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の海外版『DRAGON QUEST IX: Sentinels of the Starry Skies』を今夏に任天堂から発売することを発表しました。

2009年7月11日に発売した日本版『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』は、国内出荷本数が過去最高の415万本を突破。2010年3月4日にはアルティメットヒッツ版が発売される予定です。

スクウェア・エニックスは、『ドラゴンクエストIX』を海外発売するにあたって、任天堂と協力して販売していくとしています。

なお前作『ドラゴンクエストVIII』が海外で発売する際は、インターフェイスや音楽(オーケストラに)、さらにはシリーズ初のキャラクターボイスが採用されました。『ドラゴンクエストIX』ではどのような仕様変更が施されているかにも注目です。

(C)2009, 2010 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/LEVEL-5/SQUARE ENIX All Rights Reserved

さくらや」ポイントをビックカメラで引き継げる・・・朝刊チェック(2/26)

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/26/40662.html
日経流通新聞7面「さくらやのポイント継承、ビック・ホビー時計客狙う」
ビックカメラは、同業の「さくらや」が2月末までに全店閉鎖するのに伴い、さくらやが顧客の購入額に応じて発行したポイントを引き継ぎます。3月1日から首都圏の約20店で移行手続きを行い、以降後は全国のビックカメラで利用できるようになります。なおさくらやを利用している固定客は多く、ポイントは約12億円分が未使用のまま残っています。ビックカメラはさくらやの4店舗を引き継ぎ、3月4日にオープン予定。

日経産業新聞4面「CD購入率36%、配信25ポイント上回る」
日本レコード協会は25日に発表した「音楽メディアユーザー実態調査」によると、CDの購入率が36.8%に上回り、有料音楽配信の購入率を25ポイント近く上回りました。CDレンタル率は25.1%。CD市場が縮小が進んでいますが、音楽の購入はパッケージが中心になってるといえるでしょう。調査は全国の12歳~69歳の男女約5000人を対象に去年9月に行われました。

「東京ゲームショウ2010」今年も4日間開催、既存コーナーや規定を一部リニューアル

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/26/40679.html
社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は2010年2月26日(金)、東京ゲームショウ2010について発表しました。

今年の東京ゲームショウ開催期間は、2010年9月16日(木)~9月19日(日)までの4日間。会場は幕張メッセです。会期の前半2日間はビジネスデイ、後半2日間は一般公開日となります。

「東京ゲームショウ」は、1996年8月の初開催から今年で20回目を迎えます。CESAによると、世界最大のコンピュータエンターテインメントショウを目指し、「アジアNo.1の情報網羅性」と「世界最大規模のイベント」という中期ビジョンを掲げています。BtoB、BtoC双方の機能を強化し、アジア圏から世界へ向けて最新ゲームの情報を発信するための企画、同時にアジア圏からの来場を更に促進するための企画が予定されます。

東京ゲームショウ2010で予定される新企画には、「アジア・ゲーム・ビジネス・サミットの開催」「海外向けオンラインチケット販売の開始」「海外来場者向けツアーの企画」「インターナショナル交流ゾーンの設置」などがあります。

会場では8つのコーナーが新設されるほか、既設コーナーも一部リニューアルするなど、充実した出展プランが予定されています。新設されるのは、キッズ向けの家庭用ゲームやアーケードゲーム、関連グッズ、サービスなどを展示する「ファミリーコーナー」、PCオンラインゲームのライセンス販売や各種提携などを主眼においたプレゼンテーションと商談ができる「PCオンラインゲーム(商談)コーナー」、高性能ゲーム専用PCをはじめ、ゲームPC向けマザーボード、グラフィックボードなど自作ゲームPC製品とPCゲームソフトを紹介する「ゲームPCコーナー」、3Dテレビ、液晶、プラズマテレビ、5.1chのオーディオシステムなど。

他にはゲームを楽しむ環境を作り出す各種AV機器・ガジェットを展示する 「オーディオビジュアル&ガジェットコーナー」、iPhone、Android、Windows Phoneなど向けを中心に、携帯電話用コンテンツ、モバイル関連商品を対象とした「モバイルコーナー」、グローバルな人材採用のニーズに応えるために、海外来場者と国内企業、国内来場者と海外企業とのキャリアマッチングをする「インターナショナル・キャリアパビリオン」などです。

既設コーナーでは、「一般展示」「ゲームスクールコーナー」「ビジネスソリューションコーナー」などがあるほか、「物販コーナー」では一部規定が変更となり、ゲームソフトの販売が可能となりました。

ビジネスデイ期間中のイベントには、アジア市場に熱心なゲーム産業の主要企業のキーマンを集めた講演やパネルディスカッションを実施し、今後のアジア市場やゲーム技術の動向、各社の方向性などについて意見交換を行う「アジア・ゲーム・ビジネス・サミット」、日本貿易振興機構(JETRO)やアジア、欧米のビジネスコーディネーターなどの協力により、出展企業が国外でゲームビジネスを円滑に進めるためのサポートを行う「国際ビジネス相談コーナー」が新設されます。

また、「TGSフォーラム2010」には、アジアを中心とした国際化路線を重視したセッションとITやエレクトロニクス技術が今後のゲーム産業に及ぼす影響に関するセッションなどが、新たに追加されます。

2010年9月16日(木)、17日(金)のビジネスデイ、18日(土)、19日(日)の一般公開日、いずれも10時から17時の開催時間です。ビジネスデイは、ビジネス関係者およびプレス関係者のみの入場となります。

また、これまで招待のみだったビジネスデイについて、専用チケット(事前登録申込券)がゲームビジネスに関係する社会人を対象に、販売されます。一般公開日の入場料は、一般(中学生以上)は前売券1,000円、当日券1,200円、小学生以下は入場無料です。

「お金がかかったゲームトップ10」-史上最も予算がかかったゲームは?

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/28/40692.html
「お金がかかったゲームトップ10」に名を連ねるのはどんなゲームでしょうか?

海外サイトDigitalBattleは「最もお金がかかったゲームトップ10」という記事を発表しています。

■最もお金がかかったゲームトップ10(DigitalBattle調べ)
10:『KILLZONE 2』(プレイステーション3)4500万ドル(約40億円)
9 :『ファイナルファンタジー XII』(プレイステーション2)4800万ドル(約43億円)
8 :『LA Noire』(プレイステーション3・Xbox360)5000万ドル(約45億円)
7 :『APB: All Points Bulletin』(Xbox360)5000万ドル(約45億円)
6 :『Halo 3』(Xbox360)5500万ドル(約49億円)
5 :『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』(プレイステーション3)6000万ドル(約54億円)
4 :『Too Human』(Xbox360)6000万ドル以上(約54億円以上)
3 :『シェンムー』(ドリームキャスト)7000万ドル(約62億円)
2 :『グランツーリスモ5』(プレイステーション3)8000万ドル(約71億円)
1 :『グランド・セフト・オートIV』(プレイステーション3・Xbox360)(GTAIV)1億ドル(約89億円)

皆さんの予想と比べて如何だったでしょうか。
9位の『ファイナルファンタジーXII』、3位の『シェンムー』以外はHD機のゲームが並んでおり、ゲーム制作が巨大化していることが数値として分かります。また、『シェンムー』が未だ3位に付けている辺りは好況期の勢いの良さを偲ばせます。1位~10位のいずれにも任天堂系タイトルが入っていないのも面白いところですね。

「柔道ベイビー」はWii向けゲームを開発する新生デベロッパー

http://www.inside-games.jp/article/2010/02/28/40694.html
「柔道ベイビー」という新生デベロッパーはWiiのゲームを作っていくそうです。

元SCEやCrystal Dynamicsのメンバーは、新生デベロッパーJudobabyを設立するそうです。JudobabyはWii向けのゲームを制作中で、2010年にも作品を発表するとしています。

CEOのDan Mueller氏は1997~2002年にSCEに所属、アートディレクターのBen Harrison氏は1999~2009年までCrystal Dynamicsに勤務、CTOのRichard Anderson氏はセガやSCEなどで15年のキャリアを積み、リードデザイナーのDavid Ralston氏は1980年代からアタリ、EA、Blue Shiftなどのメーカーを渡り歩いてきた……とベテラン揃い。特にRalston氏は『ペーパーボーイ』『ランパート』『マキシモ』の制作に参加したと言いますからかなりの古強者です。

Judobabyは既にWiiゲームの開発を進めており、家族向けかつ実写映画とタイアップした内容となるとのこと。

「柔道ベイビー」とは風変わりなネーミングですが、ベテラン開発者たちがどういった家族向けゲームを提唱するか楽しみですね。