種族/【ラカスタ】

Last-modified: 2024-12-21 (土) 01:00:13

猫に似たヒューマノイドの種族である。彼らは人間のように直立して歩くが、体はやわらかな黄かっ色の毛皮に覆われており、顔と頭部はネコのそれに近い。

出典「AC9 モンスターマニュアル」より

本来はX-1モジュール恐怖の島で登場したモンスター。経緯は不明だが、後にプレイヤーキャラクターとして使えるルールが発表された。そのためラルパーサ社からはプレイヤーキャラクター用としてメタルフィギュアが製造されていた。後にReaper MinituireからはCatfolkという名称のラカスタに似た猫の人間型生物が立体化されている。


クラシック・ダンジョンズ&ドラゴンズ

大雑把な外見は直立歩行する猫。
原語版の種族としての初出は「X1 Isle of Dread」(邦題:恐怖の島)。プレイヤーキャラクターとしてのルールの初出はDragon誌181号。

簡易ルール版「ラカスタ」

日本語訳されたのはD&Dメタルフィギュアセット「ベーシックヒーローズ」で発表された簡易版のルールのみ。この簡易版ルールはファンタスティック・ゲームズに掲載された。
称号はレベル1が「猫人(キャットマン)」で、レベル2がファイターのレベル1と同じ「古強者(ベテラン)」になる。以後は自身より1レベル低いファイター称号を用いる。
クラスとしての特徴はファイターとほぼ同じ。ただし経験点表はドワーフと同じ*1
必要能力値はストレングスデクスタリティで、両方とも9以上でなければラカスタになれない。なお、長所能力値はデクスタリティであり、膂力よりも素早さを重視した戦い方を好む。
ヒットダイスはd8。ST判定値の数値はシーフと同じだが、数値の変更は4レベルを越える毎ではなく3レベルを越える毎となる。
種族として武器はウォークローを好むが、一応他の武器も使用可能。ラカスタはプレートメイルより軽い鎧を着る事ができるが、シールドは臆病者の使う物としている。
特殊能力としてエルフと同じインフラヴィジョンと、言語はラカスタ語・共通語・性格語の3つ。さらに2レベル以上になると、鎧を着ていない敵に対して噛み付き攻撃を行えるようになる。(ファンタスティックゲームズ創刊号の記事によると、噛み付きは命中すると1d4のダメージを与える。)

未訳サプリメント

いくつかのモジュールやサプリメントで登場する種族だが、資料により記述が統一されていない模様。
以下の箇条書きはバラバラの資料を独自にまとめたサイトの記述による。

  • 人間同様、クラスを選択する。ただし1レベル開始時の経験点は0ではなく、-2200から開始となる。
  • 最初のヒットダイス種族としての2+1ヒットダイス。2レベルに達した後は選択したクラスとしてのヒットダイスを得ていく。
  • デクスタリティに+2のボーナスを得る。ただし最大値は18のまま。
  • インテリジェンスウィズダムの最大値は17。
  • 獲得した経験点には30%のペナルティが課せられる。ただし下2桁の端数は100に切り上げた数値が適用。
  • 生来の武器として、爪2回と噛みつき1回の3回攻撃を選択可能。
  • 同じレベルのシーフとしてヒアノイズを行える。
  • 鋭い嗅覚・聴覚・皮膚感覚により、範囲10フィート限定で「ディテクト・インヴィジブル」を持つ。
  • 専用武器であるウォークローを両手にそれぞれ装備できる。両手にウォークローを装備した時は盾を装備できないが、一切のペナルティなしで1ラウンドに2回攻撃(右手と左手でそれぞれ一回ずつ攻撃)ができる。ウォークロー使用時は命中判定に+1のボーナスを得るが、ウォークローをうまく扱うためには基本のACが5までの鎧に限られる。

アドバンスド・ダンジョンズ&ドラゴンズ

AD&D第2版ではミスタラ世界にてプレイヤーキャラクター用のルールが追加。
またDragon誌などでは同じラカスタでも様々な種族がいるという設定が後付けされていった。

関連項目

種族】【デミヒューマン】【ウォークロー


*1 日本語訳されている5レベルまでの範囲に限る。