【おうごんのうでわ】

Last-modified: 2025-05-13 (火) 11:12:05

DQ4

本作のストーリーに関わる重要アイテムの一つ。腕輪だが装備はできない。
魔術や錬金術に使う道具で、闇の力を増幅し、邪悪な波動を発生させる。
使い方を間違えると大変なことになるリスキーなブツであり、【進化の秘法】はこの腕輪が完成の鍵となっているらしい。
 
この腕輪をめぐって人間同士の争いが絶えなかったため、【フレノール南の洞窟】に封印されていたが、偽アリーナこと【メイ】の身代金として誘拐犯の手に渡る。さらに、そこから進化の秘法完成を狙っていた魔族に流れ、利用されることになった。
つまり誘拐犯どもに渡さなければ秘法の研究を妨害できる…のだが、残念ながら何度拒否しても話は進まないため、渡さざるを得ない。
リメイク版の仲間会話ではアリーナが「誘拐犯をコテンパンにする」と勇ましいことを言っているが、結局FC版と同様に戦うそぶりすら見せないので、取り押さえて腕輪を取り返すこともできない。
 
FC版では、偽姫一行は普通に歩いて去っていくのに対して、誘拐犯たちは腕輪を手に入れたあと一瞬で消え去るため、こいつらこそ腕輪を狙う魔族だったとも解釈できた。
なお、黄金の腕輪は後に売りに出されており、第五章の時点ではそれが魔物たちに奪われたという噂が【エンドール】の秘密の防具屋にいる旅の商人(夜限定)や【バトランド】のお城にいる男性から聞くことができる。
また、FC版では誘拐犯は大男(本作における【あらくれ】)と【囚人】のコンビだったのに、リメイク版ではフードを被って黒いローブをまとった性別不明の怪しい人物とあらくれのコンビに変わっている。
DQ7の【あやしい男】が同じような姿なので、魔族説がやや補強されたと考えることもできる。
その代わりに普通に歩いて逃げていくようになったが…。
いずれにせよ、ゲーム内で誘拐犯の正体についての明言はなく、真相は不明である。
 
なお、DQ6やその後に出たリメイク版DQ4などには【きんのブレスレット】という、まったく同じ意味の名前を持つアイテムが登場するが、特に関連はない普通の【装飾品】である。
PS版DQ4の公式ガイドブックでは、重要アイテムの黄金の腕輪と装飾品の金のブレスレット、どちらも英語名が『GOLD BRACELET』と記載されており、名称被りが起きてしまっている。
その数年後に発売されたDS版DQ4のガイドブックでは、黄金の腕輪が『GOLD BRACELET』のまま金のブレスレットが『GOLDEN BRACELET』となって、一応の区別がされている。
 
公式の言及はないが、金の腕輪を巡る争いが起き、その魔力を利用した者(【デスピサロ】【エビルプリースト】)は破滅するというストーリーから、北欧神話に登場する呪いの腕輪(指輪とも)「アンドヴァラナウト」がモチーフではないかと言われることも。
アンドヴァラナウトは財宝を増やす力を持ち、もともとアンドヴァリというドワーフが所持していたが、ロキの手に渡った際に所持者を破滅させる呪いがかけられた。
後にこの腕輪を手にしたフレイズマルは息子のファフニールとレギンに殺され、ファフニールは弟レギンが養育したシグルズに討たれ、シグルズはギューキ王宮の王子グンナルの弟グットルムに暗殺される(シグルズ暗殺の経緯はかなり複雑なので、知りたい方は各自調べてもらいたい)形で破滅している。

小説版

黄金の腕輪を要求した誘拐犯は黒装束の一団で、後に【エビルプリースト】を信仰しその意に従う邪教集団の人間達だったことが判明する。
ミスターハンが雇われて(素顔を隠すこともせずに)誘拐に協力していたが、黒装束連中は砂漠の横断中にハンの身ぐるみを剥いで置き去りにしている。
その後【武術大会】でアリーナはハンと再会することとなるが、そこでハンの追跡調査による腕輪の行方が語られる。
それによると、誘拐犯たちが殺しあって全滅→貧しい老婆が拾って宝石商に売りつけるが口封じに消される→宝石商が妻に殺される→妻は一緒に逃げるつもりだった愛人に殺される→愛人は死体となって水路に浮いていた……と転々とし、行方が分からなくなってしまったのだった。
 
本物とは別に、【ブラックマージ】の助言を得て【よるのていおう】が見本として作ったイミテーションが存在する。ちなみにこの2匹、序章でも狂言回しとして登場している。
よるのていおうが「間違えると困る」と【アッテムト鉱山】の中に捨て、それを見つけた【ミニデーモン】のバーガスがこれを本物と思って飲み込んで【デスピサロ】に献上した。
【ロザリー】の無残な死を目の当たりにしたデスピサロには真贋を見分ける冷静さも残っておらず、バーガスの身体をぶち抜いて黄金の腕輪(偽物)を手にした。
よって、デスピサロの進化に使われた腕輪は偽物であり、進化の秘法は完成していないという設定になっている。
本物の腕輪は、今もなお欲深い人間達の間をさまよい続けているらしい。
 
フレノールの薬草屋のホビットが語るところによれば、黄金の腕輪は、数百年前にフレノールの沢でとれた砂金に似た金色の砂を加工したものであるが、理由は不明だが呪いがかかっていたらしい。洞窟の奥で黄金の腕輪を守っていた鬼小僧もホビットの話を裏付けることを言っているし、ブライも一目見ただけで呪いを察知した。
 
金に似た鉱石、正体不明の呪いなどから【おうごんのつめ】と同じ素材と暗に示唆されているのかもしれない。

ドラマCDシアター

進化の秘法がこれだけでなく「憎しみ」も重要な鍵とされており、【エビルプリースト】は人間たちにロザリーを殺させてデスピサロの人間への憎しみを強くさせたと語っている。

知られざる伝説

【フレノール】で土産屋を始めた【オーリン】がレプリカを販売している。
オーリンの手製で、銅製の腕輪に金箔を張り付けただけのもの。
本物とはデザインも少し変えていて、さらに【マーニャ】【ミネア】の横顔が刻まれている。
こちらは、装飾品の「きんのブレスレット」としても違和感はないだろう。

プリンセスアリーナ

黄金の腕輪単体では力を発揮せず、腕輪に着けられていた8つの宝石を全て集めないとダメという設定になった。
宝石自体はサントハイム大陸の山脈地方にいくつかが存在したが、宝石の力だけでも滝を凍らせたり、宝石を探しに来た旅人達をゾンビ系モンスターや幽霊にするなど、厄介な力を持っている。
最後に【アルマー】は、不完全な黄金の腕輪で進化するも進化を御しきれず消滅した。

DQ10オンライン

クエスト「約束の再会」に【だいじなもの】として登場。
やはり進化の秘法に関わるアイテムとして【バルザック】が追い求めていた。
詳しくはこちらを参照。

DQM3

やはり進化の秘法に不可欠なアイテムとして登場する。
【覇王城の魔界】・中級での一件の後、エンドールで売りに出されていたのを【ミンミ】が奪ってきて託され、進化の秘法を研究する【アグルカ】の手に渡るが、エビルプリーストに奪われる。
エビルプリーストはこれを【ランディオル大帝】に提供し、【ディオロス】で試してみるよう勧めるが、親子の共倒れを狙っていることをすぐに見抜かれ、逆に始末される。
その後、ディオロスは、自分は既に最強という自信過剰故に使用を拒否するが、父親は第二形態を得るために、自らが創りだした「究極進化の秘法」に加えてこれを用いる。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.58
レアリティトレジャー
カテゴリーレジェンド
コレクション伝説のだいじなもの
標準価格14,444,444G

本編クリア後のクエストで【ギンギーラ空賊団】【メレイン】隊との戦いに勝利すると報酬として貰える。