【バルザック】

Last-modified: 2024-01-11 (木) 23:45:59

概要

DQ4などに登場するキャラクター兼【ボス級モンスター】
元は人間だったが、【進化の秘法】を用いて魔物と化した。
英語版での表記は全機種共通でBalzack。なおDS版以降では王の姿の時はMarquis Régentを名乗る。
 
なお当wikiでは本項目にてキャラクターとしてのバルザック(魔物化後も含む)を、【バルザックビースト】及び【バルザック+】でモンスターとしてのバルザック(外伝作品を含む)を解説する。
 
同名のカードゲームに関してはこちらを参照。

DQ4

CDシアターでの声優は島田敏。
元々は人間であり、【マーニャ】【ミネア】の父である【錬金術師】【エドガン】に師事していた。
研究の途上、エドガンは生物の進化を急激に促進する技術【進化の秘法】を偶然発見してしまったものの、彼は進化の秘法を世にあってはならないものと考え、これを闇に葬ろうとしていた。
だが、進化の秘法のもたらす圧倒的なパワーに目の眩んだバルザックはエドガンを殺害、進化の秘法を奪い姿を消す。
マーニャ・ミネア姉妹は父の敵討ちを胸に誓い、バルザックは2人に命を狙われることとなった。
【コーミズ】【老人】から「最初からエドガンの研究を奪うために弟子入りしたのだろう」と決め付けられているほか、リメイク版ではマーニャからも「昔からイヤな奴だった」「昔から落ち着きが無い」と評されており、弟子時代から性格に問題のある人物であった模様。
 
FC版では、バルザックの失踪と同時期に【キングレオ城】で革命が起きて国王が殺され、新たに「バルザック」という名の国王が即位し、錬金術と称して恐ろしい実験をしているという噂が聞ける。
そして最近ではお城の使いが宴を開くためと称して女の子をキングレオ城へと連れて行っているが、お城に行って帰って来た娘は一人もいない…という話も耳にすることができる。
 
バルザックが師であるエドガンを殺したことは【モンバーバラ】やコーミズでも噂になっているのだが、その割には逃げ隠れせず妙に堂々としており、コーミズ村のすぐ近くにあるキングレオ城で進化の秘法の研究を続けていた。
キングレオ領内から城へを連れて行かれていた若い女性達は、進化の秘法の実験台。これにより遂に進化の秘法を実用レベルへと到達させた後、バルザックは自身を怪物へと変貌させる。
父の敵討ちのためにキングレオ城を訪れたマーニャ・ミネア姉妹は、異形と化した彼と対峙することとなる。
詳細は【バルザックビースト】を参照。
 
そしてついに父の仇にトドメを刺すかという所まで追い詰めたマーニャ・ミネア姉妹。
だがそこへ現れたのは、バルザックよりもはるかに強力な怪物キングレオであった。
キングレオの圧倒的な実力を前に、姉妹は為す術もなく叩き伏せられ捕らえられてしまう。
2人は獄中にいる老人(リメイク版では先代キングレオ王)から【じょうせんけん】を受け取って脱獄、【ハバリア】を発つ最後の定期船へ飛び乗ると、失意の内にキングレオ領を後にしたのである……。
 
五章の時点でもキングレオ大陸の市民は【キングレオ】の王様はバルザックという認識だが、実は密かに異動になっており、【ハバリア】には最近はバルザック王が姿を見せなくなったから羽を伸ばせると喜んでいる住民もいる。
決戦は【サントハイム城】で行うこととなる。
詳細は【バルザック+】を参照。
ちなみにパーティーメンバーにマーニャかミネアがいると戦闘開始前の会話が専用のものになる。おそらく製作者側がリベンジを想定して入れた要素だろう。
戦力的にもマーニャは必須とも言える人材だが、ストーリー的観点からも是非パーティーに入れておきたい。
一方で二章の面々にとっては実家(主君)の玉座を汚す不届き者であるが、FC版では彼女たちに対しては何の反応もない。
 
リメイク版ではサントハイムの面々がいる場合にも専用のセリフを言うようになった。
ただし会話の優先順位は四章の面々>二章の面々となるため、サントハイム仕様の会話を見たければ、マーニャ、ミネアの両方外しておく必要がある。
ヒャド系が効かないため、もしバイキルト未習得ならブライを入れるのは得策ではないが…。
撃破した後も、アリーナは落ち込みながらも改めて旅立つが、サランの裏にある立て札を読むことで立ち直る。
 
ちなみに四章の姉妹、サントハイム一行のどちらも居ないという、いわばデフォルトの会話というものも存在する。
ただしその場合、該当するマーニャ、ミネア、アリーナ、クリフト、ブライを全員外す必要があるため、勇者、ライアン、トルネコ、これに場合によってはパノンという極めて珍妙な面子で挑むこととなる。
こんな人選ではまずもって勝てないと思われるので、会話を見るだけと割り切って臨むようにしよう。
もっともPS版ではパノンのまどろみの剣はボスさえ眠らせるので、ことと次第によっては勝てるかもしれないが…。
DS版ではきせきのつるぎ3本とはぐれメタル鎧3個、力の盾3個があれば理論上可能だが、字面にするだけでも苦行なのがはっきりしている。
 
ハバリアでは「バルザック王の裏には人間ではない影の支配者がいる」と噂になっているが、それが後任の【キングレオ】を指すのか、さらに上司の【デスピサロ】を指すのかは不明。
四章で戦った際よりもさらに自らの進化を進めており、本人は「神に近い」「もはやデスピサロ様も…いや、デスピサロのやつも私には及ばないだろう」などと豪語した。
まあコイツと戦う時点でのスペックだと強敵だが、さすがにこれっぽっちでは思い上がりもいいところ。
この時点の人間態のデスピサロの実力は不明だが、四天王や終盤のザコモンスターを従えていることを考えればこんなものではないだろう。
 
バルザックが倒されるとデスピサロ配下の【ミニデーモン】たちが現れ、バルザックが使った進化の秘法は未だ試験段階、未完成のものだったことを告げる。
後の完成形において表出した記憶を失う副作用まではなかったようだが、代わりにそこまで強くなれたわけでもなかったということか。

知られざる伝説

【知られざる伝説】では、【オーリン】と異なり古くからエドガンに師事していたわけではなく、作中の5年前に【コーミズ】村の入口付近の森で行き倒れていたところをエドガンに拾われて弟子になったとあり、小説版に恩を仇で返したこの設定も使用されている。
リメイク版DQ4ではこれらの設定が逆輸入され、【キングレオ】はキングレオの元王子、バルザックはその影武者のような存在とされている。

小説版

こちらでは、孤立していたキングレオの王子の部下という設定で、王子の命を受けてエドガンに取り入り、彼を殺して進化の秘法を奪った事になっている。
キングレオ領にて進化の秘法の実験を行っている場面では、実験台にされ異形となった女性たちが登場し、作中でもっともグロテスクなシーンとなっている。
 
その後サントハイムの王になるものの、汚水や腐肉を好む魔物の体とそれらを拒む人間の心のギャップに悩まされていた。
ミネアとマーニャがキングレオを倒したことを知った時も、恐ろしさと同時に疎ましい日々を終わらせてくれることへの喜びも感じていたようだ。
最初にアリーナと対峙するが、「あの姉妹(マーニャとミネア)と先に戦わせてほしい」と彼女と戦う事を拒否。
「人生って奴に虚しくなった」というバルザックの哀れな姿は、サントハイムの惨状に怒り狂い【バーサーカー】と化していたアリーナですら冷静にならざるを得なかった様子。
遅れて現れたマーニャとミネア、他の仲間達をうきうきとした様子で出迎えた(その際アリーナに注意され、あわてて不気味そうな表情を取り繕っている)。
 
ちなみにこの戦闘時、冷静になったアリーナに加えて勇者、ライアン、クリフトは運命や人生について論を交わしていて、戦闘には全く参加していなかった。
その結果、バルザックにはトルネコ、ブライ、マーニャ、ミネアと、FC版準拠で考えた場合縛りプレイでもなければ組まないようなパーティで対峙している。
しかしこちらのバルザックはほぼ死にたがっていたようなものなので、ゲーム中のように本気でかかってきてはいなかったのかもしれないが。
そして最後は激闘の中で悲鳴のような笑い声と共に倒れ、「実験は失敗だ」という言葉を残し滅び去った。

DQ10オフライン

Ver.2の【さまよえる錬金術師のおはなし】に登場し、終盤で【主人公の兄弟姉妹(DQ10)】と戦ったことが記述されている。
禁断の秘法でモンスター(バルザック+の姿)と化し、他の錬金術師を喰らうことでその知識を吸収していたため、エテーネの島各地に遺構がある。

DQ10オンライン

不思議の魔塔の【本棚】によれば、師匠を越えることなく生涯を終えてしまうことへの焦りから禁呪に手を染めてしまうという、DQ4の彼をそのままなぞったような背景がある。
兄弟姉妹に倒されてからもゾンビと化し、おうごんのうでわを求めてさまよった。
詳しくはこちらを参照。

DQM3

魔界で進化の秘法を研究している【アグルカ】が存在に言及する。
曰く、進化の秘法は彼によって魔界にもたらされたものであるという。
 
ちなみにこの時、アグルカはバルザックのことを「魔物」だと言及している。
DQ4では、4章の時点でエドガンから進化の秘法を奪った彼はキングレオ城で秘法の実験を重ね、実用レベルへと到達させた段階で自身を人間から魔物へと変化させており、
アグルカに進化の秘法を伝えたのは彼が魔物になって以降であり、更にこの言及後に【ホイミン】を人間にしているので、この時点での時系列が4章と5章の間であることが推測できる。
 
モンスターとしてのバルザックは【バルザック+】のみ登場。

蒼天のソウラ

4巻における【ガイアのつるぎ】の生成を発端に【アストルティア】に歴代のドラゴンクエストが息づいていることを示すシーンで、過去作の様々なキャラと共に描かれていた。