【無限ループ(会話)】

Last-modified: 2023-09-29 (金) 07:43:13

本項目では、会話における無限ループを扱います。
ダンジョン内などに仕掛けられたトラップとしての無限ループについては、こちらを参照。

概要

DQ名物の会話形態の1つ。
プレイヤーに【はい/いいえ】の問いかけをする場面で、質問者にとって都合の悪い答えを返すと、「そんなこといわずに」「え?よく聞こえなかった」みたいなことを言って再び同じ質問を問う。
実質的に強制される選択肢であり、質問者にとって都合の良い答えを返さない限り絶対に終わらず、何度でも何度でも同じ質問をしてくる。これを「会話の無限ループ」という。
 
初めてこれを使用したのはDQ1の【ローラ姫】
彼女を救出した際、「わたしを おしろまで つれてかえってくれますね?」と問うてくる。
ここで毅然と「いいえ」と答えると【そんな、ひどい…】と言って再び同じ問いをしてくるのだ。
DQ1では別に彼女を助けなくてもクリアできるが【エンディング】で、
「その あなたの たびに ローラも おともしとうございます。このローラも つれてって くださいますわね?」とまたまた問うてくる。
ここで毅然と「いいえ」と答えるとまた「そんな ひどい…」………。
 
以降この無限ループは多くの者が使用し、DQ2の【エンディング】【ローレシア王】、DQ3の【カンダタ】【ロマリア王】(FC版のみ)、「わたしの ともだち!」で有名な【アッサラーム】の商人、DQ6の【ハッサン】などが使用。
DQ5の【レヌール城】【エリック】に至っては、依頼を断るとなぜか雷が鳴り響き、そのせいで聞こえなかったことにされてしまう。
このシーンは4コママンガ劇場でも何度かネタにされた。
【ビアンカ】【ベビーパンサー】を命名するシーンでも、すべての提案を拒否するとやはり無限ループになる(似たようなパターンでDQ8の【モリー】がいる)。
また、【妖精の村】編になると【サンタローズ】紫色の服装をした謎の青年が出没するようになるが、彼に話しかけたが最後、【ゴールドオーブ】を見せるまで離してくれなくなる。
テリワン3Dになると、あの地獄の帝王【エスターク】も使っている。
DQ10ではクエスト受注件数に上限がある関係で、クエスト受注時には無限ループとならず一旦は引いてくれるが、再度話しかけると同じ質問をしてくる。
  
なお、無限ループと思いきや一定回数断っていると最後には諦めるパターンもあり、これは無限ループには該当しない。
具体例としてはDQ6の【グランマーズ】やDQ7の【パミラ】、リメイク版DQ7の【フォズ】などである。
大抵は【主人公】にとってあまりよろしくない結果が待っていたり、後味の悪い思いをするので、そこを見極めて回答をすることが大事である。
ただし、一部の【ぼったくり商店】やDQ8の【ギャリング家の用心棒】との報酬交渉のように断り続ければいいことがある場合もある。
DQ3の【ロマリア王】が王位を譲ると言い出したときは、FC版では無限ループだったのがリメイク版で諦めるようになった。
DQ4の【レイクナバの武器屋】の客は、一部の質問に対して「いいえ」を選択するとランダムで食い下がってくる場合があるので、一見すると無限ループに見えなくもない。
これは大体は数回で諦めてくれる。
なお、「うっているものをみせてくれるかね?」の質問だけは「いいえ」を選択すると無限ループになる。
 
変則的なもので、「はい」で発動する無限ループもある。
初登場はDQ4【第5章】にて【裏切りの洞窟】で本物の【ミネア】【マーニャ】と再会するシーンであり、「マーニャが主人公と姉妹しか知り得ない事に関する質問をし(「いいえ」が正解)、間違えると無限ループになる」というもの。
その他では、イベントで長々とミッションの説明をしたキャラクターが、「もう1回説明しましょうか?」などと言うパターンがある。これを言うキャラクターは、説明の後その場を去っていく場合が多い。
これの初出は同じくDQ4で【大灯台】での【トルネコ】が登場するシーンである。
上述の通り、トルネコはこの後立ち去ってしまうため、ミッションの説明を再度聞くことができなくなる。
言うまでもなく、内容を記憶・メモし忘れたプレイヤーに対する配慮であり、ここで「はい」を選ぶと、ご丁寧に一から説明しなおす。
しかし、ミッションをすでに知っている周回プレイヤーなどが、Aボタンを連打していると、いつまでもミッションの説明が終わらない罠に陥るため、ある意味で「いいえ」で発動するパターンよりも厄介。
ちなみに、このときのトルネコは「いいえ」で発動する無限ループも持っているのでBボタン連打でもやはりループする。
トルネコの他には、DQ5の【ポートセルミ】【ルラフェン】で同様の質問が登場する。
DQ6では、【おもいだす】機能が登場した関係か、この質問がされることはなくなった。
また、DQ7以降では【仲間会話】がこれを補完している。
ただし、仲間会話システムのあるリメイク版DQ4やDQ5でも同様の質問は残されている。
DQ5では、この質問が出る時期は【パーティ】に主人公以外の人間キャラがおらず、仲間会話が機能しないためだと推測できるが、DQ4でこの台詞が残された理由は謎。
他に「はい」で無限ループを発生させるパターンとしては、DQ4の【ガーデンブルグ女王】がいる。
この人もトルネコと同じく、A連打でもB連打でもループさせてくるので、ちゃんと会話を聞いて返答する必要がある。
 
キャラの台詞ではないメッセージで無限ループが発生するパターンとして、DQ11の【鉄鬼軍王キラゴルド】を倒した後のイベントがある。
【マヤ】にとどめを刺そうとする【カミュ】に話し掛けると「カミュを止めますか?」というメッセージの後に選択肢が出るが、ここで「いいえ」を選ぶとカミュが葛藤する様子が映った後に再度「カミュを止めますか?」と聞かれて無限ループになる。

無限ループのバグ

仕様に起因して実質的なバグとも言うべき無限ループの会話が発生することもある。
FC版3で【一人旅】の買い物では「だれがもつかね?」の質問が省略され、自動的に本人が選択される仕様がある。
したがって1人のときに「そうびできないが いいかね?」で「いいえ」を選んでも、同じ質問が返ってくるのである。
こうなると、買う必要がないと判明したものであっても「はい」を選んで買わなければ会話が終わらない無限ループに突入する。
そんな ひどい…
普通の店が突然【ぼったくり商店】に豹変するさまを、誰が予想できたであろうか。
ちなみに前述のアッサラームのぼったくり商人には確認自体が無いので、購入前ならキャンセルできる。どういう皮肉だ。
なおゴールドが足りない場合は装備の判定に至る前に一方的に断られるので、この無限ループは起きない。
買えるだけのゴールドを持っているときに発生するので、ゴールドは損するものの、買えば終わるので【ハマり】ではない。
 
前作のDQ2のローレシアの王子は装備できない武具がなく、このような問題が生じることはなかったが、そのままのシステムを踏襲した結果生じてしまったバグだろう。
次作のDQ4では「いいえ」を選べば買い物がキャンセルされるようになり、このバグは解消されている。
 
なお【道具屋】で武器防具を売っていた場合は、もともと装備できなくても警告は出ずに強制購入となる。
その代わりに、道具使用できない場合に同様の警告が入るのだが、なぜかこの場合は一人旅でも問題なくキャンセルできる。
もっとも該当する商品は、いずれも購入時期の限られる【いのりのゆびわ】【おうじゃのけん】くらいだろうか。
品揃えが一定しない【ノアニール】のバグ道具屋では、【あまぐものつえ】などでも同様の警告を見ることができる。