【王子】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:51:46

概要

その国における王族の男子のことで、現【国王】の長男が基本的に王位継承権第一位となり
皇太子・王太子と呼ばれることになる。
 
なぜかドラクエ世界では国王や【王女】が登場しても、王子が登場しない国が多い。
本編作品のうち、DQ3とDQ9では複数の国が登場し、王女の存在はそれぞれ複数人確認できるが、王子はなんと一人も登場しない。
その代わり、【プレイヤーキャラクター】として登場する機会は王女よりも多く、【主人公】が王子というパターンも多い。
 
また、ナンバリングシリーズで【NPC】として登場した場合は、他の王族とは違い必ずモブではない何らかの役目を持ったキャラとなる。
王子のNPCが王女に比べて登場しにくい最大の要因は、王女が「守られる」存在であるのに対し、王子には勇ましさが要求されるという点が大きいだろう。
DQ2以降、王子は勇敢に戦うことが半ば当然の風潮が生まれ、NPCとして戦闘に参加しない王子は【ホルス】【チャゴス】の様に、プレイヤーからヘタレの印象を持たせやすいキャラクターが多い。
ドットCG時代にはやむを得ない表現的限界もあったにせよ、現実の世界の王家のように高齢の国王には壮年の王子もいて何らおかしくないわけだが、年齢一桁~せいぜい20代という雰囲気の王子ばかりで、実際、NPCの王子は幼い子供や、成年していても逞しさのアピールに乏しく優男としてデザインされるキャラが圧倒的である。
反面、王に反乱を起こしたり、暴走して戦争をけしかけたりといった、悪い意味でアクティブすぎる悪役王子はごく稀な点もドラクエシリーズの特徴と言えるかもしれない。
 
上記の事情も重なって、汎用のグラフィックに王子の外見の人物がいないことも多く、DQ4のように【詩人】の外見をして登場する作品もある。
DQ5からは、王子や若き王の姿をしたNPCも登場しているが、基本的にそのキャラクター専用のグラフィックとなっている。
 
ちなみに、【プリンセスローブ】がDQ5で初登場したのに対し、「プリンス(王子)」を冠する装備はDQ9の【プリンスコート】まで登場しなかった。

DQ1

国は【ラダトーム】のみで王子は登場しない。

DQ2

主人公2人が王子として登場(【ローレシアの王子】【サマルトリアの王子】)。
【デルコンダル】【ラダトーム】には登場せず、おそらく【ムーンブルク】もいない模様。

DQ4

【ボンモール】【リック】がNPCとしてシリーズ初の登場。
ボンモールの国王によれば、リック王子が結婚すれば【エンドール】の国王にもなれるという話なので、
エンドールには国王の息子である王子はいないことになる。
また【アリーナ】に兄弟がいる様子もないので(リメイク版イムルでの台詞で「わたし、ひとりっこだから」とある)
【サントハイム】にも国王の息子はいないことになる。
PS版では【移民の町】に誘える【移民】の中に「王子」と名乗る者も何人か存在する(グラフィックは詩人)。
 
リメイク版・小説版では【キングレオ】の正体が【バルザック】前の王の息子、即ち元王子で、父王にクーデターを起こした初の王子となっている。
4章で【牢屋】にいる男が父親であり先王なのだが、FC版ではどちらにも王族らしき気配は無く、わざわざバルザックに一度王位を譲った形になるリメイク版でもそれらの真相を具体的に語る情報源はない。
 
それら以外だと敵モンスターに【デビルプリンス】というのが出てくるが、通常エンカウントする敵なうえにプリンスには王子以外に「大公」の意味もあるので王子なのか微妙な所。
大王イカが国王ではないように、身分ではなく種族名として付けられているだけだろう。

DQ5

【主人公(DQ5)】【グランバニア】の国王【パパス】の息子なので、身分的には王子となるはずだが、
王子だと知ることのないままにパパスが死亡、青年になってからグランバニアに帰国後すぐに国王になっている。
国王に就くのと前後して、妻が妊娠し【男の子】を産んでおり、 こちらは生まれながらのグランバニア王子と言うことになる。
 
物語進行上、最初に登場した王子【ラインハット】【ヘンリー】とその弟【デール】
その後国王にはデールがなり、ヘンリーの息子の【コリンズ】王子が登場している。
 
また、リメイク版にて【プチターク】が初登場。
「地獄の帝王」【エスターク】の息子を自称しており、真実なら亡国の王子という身分になる。(父親が記憶喪失中なので父子関係すら明確ではないが。)

DQ6

【主人公(DQ6)】が実は【レイドック】王子という設定になっている。
また、【ホルストック】では【ホルス】が登場している。

DQ7

【グランエスタード】の王子として【キーファ】が登場している。
 
また、シナリオを進めていくと主人公【コスタール】の友好国(国名は不明)の王女【アニエス】の血を引いていることが判明する。
さらに、(海賊を王家に含めていいかは疑問だが)海賊王【シャークアイ】の息子でもある。
ただし、本人と周囲にその認識があるかは曖昧であり、当人は終始【フィッシュベル】の「漁師の息子」というアイデンティティである。
 
また、コスタール(現代)の王の間の近くに王を「父上」と呼ぶ少年がいるので彼が王子と思われる。
なお、コスタール【王妃】【ホビット】の出自だが、この少年の外見は普通の少年。

DQ8

【サザンビーク】の王子として、【チャゴス】が登場している。
また、【主人公(DQ8)】の父【エルトリオ】は、先代サザンビーク国王の王子である。
 
主人公も王子である。
『先代国王の孫』であり『現国王の甥』の立場であるが、王子というのは『王の子』に限定したものではないし、
なによりDQ世界でも同じ『国王の兄の子』であるDQ5のコリンズが王子とされているため、王子と呼んで問題ない。
 
因みに、モンスターでは【わかめ王子】が初登場している。

DQ9

称号ではいくつか「王子」と名のつくものが存在するが、キャラクターとしての王子は登場しない。
一応【カルバドの集落】の息子である【ナムジン】が、ヘタレ王子(もどき)ポジションである事も含めてそれに近いと言える。
プレイヤーキャラクターに王子がいるわけではないが、装備品として【プリンセスローブ】と対をなす【プリンスコート】が本作で初登場した。

DQ10オフライン

【メギストリスの都】【ラグアス】【ヴェリナード王国】【オーディス】【ドルワーム王国】【ラミザ】が登場。
いずれもヘタレ・残念キャラだが、ストーリーの進展で成長がみられる。
クエストで登場した【ビャン・ダオ】【古代ガテリア皇国】の第一皇子であり、前述の3名と重なる部分がみられる。
 
モンスターでは【メーダクイン】の転生モンスターの【メーダプリンス】が登場している。

Ver.2

【グランゼドーラ王国】【トーマ王子】が登場。

DQ10オンライン

レンダーシアではアラハギーロ王国の【ミラン】、過去の人物としてはエテーネ王国の【クオード】、古グランゼドーラ王国の【勇者アルヴァン】、オルセコ王国の【ギルガラン王子】【グリエ王子】などが登場。
のちに、主人公(男性)もエテーネ王国王弟の息子と判明する。

DQ11

【主人公(DQ11)】【ユグノア王国】の王子である。主人公が亡国の王子という設定はドラクエでは何気に初。
その他、【サマディー王国】 では【ファーリス】王子が登場。

DQM2、イルルカ

【マルタの国】の王子として【カメハ】が登場している。

キャラバンハート

DQ7と同じくキーファ。今回は主人公が王子である。
また、医術士の【イクサス】もサマルトリアの王子である。

DQM3

魔界の王である【ランディオル大帝】に息子が3人おり、そのうちの一人で人間との間に生まれた次男【ピサロ】が主人公となる。DQ4では漠然としていたピサロの、魔族の王族としての設定が明確化された形で、主人公が第二王子というのは実は初。
他の二人は純魔族の長男【暴将ディオロス】、エルフとの間に生まれた三男【リュノ】

トルネコ1、2

【王様のお城】に、【王子(トルネコ)】がいる。
父親同様に村人に化けてお忍びでトルネコの店に遊びに来るあたり、気さくな性格だが、それが縁で後に結婚することになる少女と出会うことになる。
幼い頃に母親を亡くしているためか、【ネネ】に母親のような影を見ていることもあり、トルネコ2では不思議のダンジョンに赴くトルネコの代わりにネネを警護するため自ら村に残っていた。
CDシアターでの声優は三木眞一郎。

トルネコ3

【グレートバレイナ城】に、王子がいる。
目立たないがクリア後は「黄金のパン」のヒントをくれる存在でもある。

ソード

【アルソード王国】の王子、【ディーン】が登場する。
【女王】が統治する国に王子がいるのは彼がシリーズ初となる。

ヒーローズ2

【ジャイワール】の王子、【ツェザール】が該当する。
ストーリーが始まった時には【ジャイワール王】が殺されているので彼が次期国王なのだが、本編中では国王に即位しないため王子と呼ばれ続ける。

ドラけし!

【王子スライム】が登場するが、別にどこの国にも属していない。

ダイの大冒険

主人公の【ダイ】【アルキード王国】の王女であった【ソアラ】の息子なので、血統的にはこの地位にあたりうる。
しかし、当のソアラは【バラン】と駆け落ちた上、ダイ自身も赤ん坊の頃に国王直々の命で遠くの地へ追いやられ、挙句の果てにはアルキード王国もバランによって滅びてしまう。
王子自体は結局本編に登場していないが、【ロモス】国王【シナナ】【ベンガーナ】国王【クルテマッカVII世】には息子がいるので存在はしているようだ。

ロトの紋章

主人公の【アルス】【カーメン王国】の王子である。
しかし生まれたその日にカーメンは魔王軍の襲撃を受け壊滅、ルナフレアに守られ生きのびるも自分の素姓を知らず、「王子」と呼んでくれるのはボルゴイただ一人である。
そして、【魔人王ジャガン】である【アラン】【ローラン王国】の王子である。

天空物語

原作同様【テン】の存在がある他、カデシュはストロスの国の王子であった。

プリンセスアリーナ

先代サントハイム王(サントハイム王の兄・故人)の息子・アルマーが登場する。
人間とエルフの混血であるがため父親の死後国を出奔してしまった。
 
このアルマーの名前の由来は、フランシスコ・ピサロと対立した征服者、ディエゴ・デ・アルマグロであろう。