【ブラックマージ】

Last-modified: 2023-10-24 (火) 23:42:06

概要

ブラックという名の通り、肌の黒い魔法使いの敵で、黄土色の帽子を被っている。
【しりょうつかい】【ビビンバー】の最上位種。
いかにもアフリカンな見た目にこの名前はさすがにまずかったのか、DQ4以外では登場しない。
また、北米版ではNES版がWilymage(狡猾な魔法使い)と名前だけは無難なものに差し替えられている(黒人メジャーリーガーのウィリー・メイズに掛けているのかもしれないが)。
一方で、DS版ではJoojoo Gooroo(呪術師)。まずGoorooとはGuruの古い表記で、サンスクリット語(中世まで使われた古いインド語)で指導者や教師などを意味する。日本語でグル、グールーと音訳し、導師、尊師などとも訳される。そしてJoojooとは恐らくアフリカの呪術Jujuのもじり。
更にまずくなっているような気もするが、アフリカとアジアの単語を組み合わせたからOKという事にしようとしたのかもしれない。

DQ4

FCのスペック上、色制限で戦闘画面が真っ黒であるためか、DQ1~4で唯一「ブラック」の名前を冠した珍しいモンスターでもある。

【ゴットサイド地方】のみにかなりの確率で出現。ということで【ゴットサイド】の周辺で【メタルキング】狩りをしていればウンザリするほど出くわすことになる。
 
下位種と同じく最大2匹までしか登場せず、同種2匹グループのみで登場するパターンが多い。
全体に50近いダメージを与える【ベギラゴン】を頻繁に唱え、ときどき通常攻撃と【やけつくいき】も織り交ぜてくる。
また、ランダム行動(偏向型)【せかいじゅのは】の使用率が9割強になっており、死者が出るとそのターン中でも後出しでほぼ確実に蘇生させてくる。
しかしこの思考が一種の隙になっており、HPも低くて倒しやすいため、ターン開始直後にアリーナが打撃で1体撃破すればもう1体は世界樹の葉を優先するのでベギラゴンはほぼ来ない。FC版ではあまり攻撃的なイメージがないのはこのため。
なので適正レベル帯では不意打ちでもされない限りこいつ2人組は別に恐れるような相手ではない。
 
ただし、他の敵(特に【じごくのもんばん】)と組むこともあり、この場合は多少厄介。
AIは他のモンスターを優先する傾向があり、そっちを先に倒しても世界樹の葉で無限に完全復活をやってくるので泥仕合になりやすい。
また、下手に他のモンスターを討ち漏らした場合は容赦なくベギラゴンが飛んでくる。
なので、マニュアル入力の勇者が優先してコイツを倒すなど工夫が必要。
幸いにもデイン系が確実に効くので、ギガデインを覚えているならこれで容易に一掃できる。
 
魔法使いな見た目に反してMPが48しかなく、下位種のようなMP補給手段も持たないので、【アストロン】でベギラゴンを空撃ちさせればすぐMPが空になる(厳密には8だけ残るが、呪文は消費10のベギラゴンのみなので空と同じ)。
ただし普通なら上述の通り蘇生を優先するため滅多にベギラゴンは来ないし、むしろ厄介なのは無消費の蘇生の方なのでほとんど意味はない。
なお、攻撃力も132と魔法使いに似合わず高く、ベギラゴンができない分、焼けつく息を多用するようになるので完全な無力化には至らない。
【透明気球】で来たときなど、1ターンに1匹も倒せないほどこちらの戦力が低いならやる価値はあるが、こちらがそんなに貧弱なのなら、無限蘇生でハマる可能性大なので、MPを枯渇させたあとはさっさと逃げるのが吉。
 
ちなみに経験値はビビンバーの倍以上。終盤の敵だけあり、ゴールドも結構多く持っている。
ドロップアイテムはせかいじゅのは……ではなく、【ふしぎなボレロ】である。資金源にはなるが、どうせなら葉っぱを落として欲しいものである。
それにしてもこいつらはあれほど大量の葉っぱをどこから調達したのだろうか。
【あくましんかん】【アークマージ】の系譜を継ぐ、最高級の攻撃呪文と蘇生術を使いこなす魔術師系モンスターではあるが、ラスダンに出るわけではなく呪文もベギラゴン止まりでMPも48しかない(アークマージは無限ではないが100持っていた)。また蘇生も【ザオリク】ではなくアイテムで行うので上記2種よりはややランクが下がる。とは言うもののアイテムで行うからこそMPに関係なく無限に蘇生が可能なため実戦面では逆に厄介である。
なお本作のザオリクは【ブルデビル】が使う。
4コママンガなどの派生作品でも、魔王の側近枠を【だいまどう】に取られているため陰が薄め。
 
魔法使い系のモンスターながらMP48は少なく見えるが、実は本作ではMPが有限なモンスターに限れば【マネマネ】(105)に次ぐ第2位だったりする。
 
FC版公式ガイドブック・下巻知識編の口絵では、地獄の門番と共に勇者達と対峙している。
…読者の少年たちの視線は【マーニャ】の胸アップに注がれるであろうが…。

リメイク版

FC版に比べてはぐれメタルの集団を狩るのが難しくなったので、必然的にメタルキング狩りの需要は高まり、こいつと出くわす頻度も跳ね上がっている。
最大4体で出現するようになった為、長期戦になりやすい。
必然的にベギラゴンを連発される確率も跳ね上がっており、危険な敵へと大化けした。
相変わらずギガデインが弱点なので覚えていれば一撃で蹴散らせるが、レベルが上げにくくなった影響でまだ覚えていないことも多い。
瞬殺が難しいなら、マホカンタで対策するのが非常に有効。
判断力が高いので、パーティの3分の1以上がマホカンタ状態だとベギラゴンを唱えなくなる。
ちなみに死霊使いはラリホー弱耐性、ビビンバーはマホトーン弱耐性と穴があるがこいつはそのマホトーン、ラリホー両方強耐性なのであてにできない分タチが悪い。

強耐性の魔法を唱えて「ブラックマージには きかなかった!」というメッセージが出るくらいなら総がかりでダメージを与えて一体でも多く倒し、手数を減らした方がいいのはいうまでもない。
また、補助呪文は死ぬと解けてしまうため、「マホトーンやラリホーにかかったやつを倒す→世界樹の葉で復活→次のターンに倒しきれずベギラゴンややけつくいきをくらう」のループに陥るのでその意味でも効果が薄い。
これは状態異常を死んだ時にフラットに処理しているドラクエの戦闘システムの問題なのだが。
 
リメイク版は焼け付く息の仕様が変更され、馬車外のメンバーが全員【麻痺】になっても馬車からメンバーが飛び出さない為、やられ放題にならないように気を付けること。
しかし、蘇生された敵からも改めて経験値が貰えるようになった他、前述の全員麻痺になっても「メンバーが飛び出さない」というデメリットも見方を変えれば「勝手にメンバーが入れ替わらない」というメリットに化ける。
つまり、これらを利用すれば無限蘇生で稼ぐことが出来、PS版なら連射コントローラは種類が豊富で入手が容易なのも相まって、【きせきのつるぎ】【まかいのつるぎ】を持たせて一人をずっと通常攻撃してくれるように仕掛けておけば簡単に稼ぐことが出来る。

小説版

【よるのていおう】とのコンビで登場し、
頭の足りないよるのていおうの質問について答える形で魔族の歴史を紹介している。
 
また、アッテムト鉱山でエスタークが目覚めた時にもやはりよるのていおうと共に向かっており、自分の知識を元によるのていおうに偽の黄金の腕輪を作らせた。
 
それが巡り巡って【デスピサロ】の手に渡るも、偽物と知らぬ彼は激情のままに【進化の秘法】を使用。憎悪に満ちた異形の魔人へと変貌するのだった……。

プリンセスアリーナ

呪いの宿での戦いで、アリーナたちを倒すため新兵器「土偶門番大魔道砲」を引っさげて登場する。
改造させられた挙句、口答えした地獄の門番を「黙れ!」と殴るあたりなかなか非情。
アリーナたちがお互いを庇い合う姿に激高し、攻撃しようとするがフェイミンが3人を庇い、ベギラゴンで土偶門番大魔道砲を攻撃した事で爆発に巻き込まれて絶命。無様である。
何故こんな最期にしたかは不明。この系統は【判断力】0のモンスターは誰もいない筈だが。

ロトの紋章

下位種のビビンバ―の群れを率いて【ポロン】の故郷の【テドン】を襲撃した。
ポロンの両親である【ボルク】【レナス】が応戦し、激闘の末にボルクの【メガンテ】で部下ごと一掃された。