【ミスター ハン】

Last-modified: 2024-01-09 (火) 16:17:10

DQ4

第二章、【エンドール】【武術大会】初戦で【アリーナ】と対戦する相手。
外見は【武闘家】そのもの。髪型はFC版では坊主頭だが、リメイク版では辮髪。
名前の由来はカンフー映画「燃えよドラゴン」に登場する同名の悪役と思われる。
英語版での名前はNES版ではHun、DS版以降ではAttila the Hunk。
DS版以降の英語名はフン族の王アッティラ(Attila the Hun)のもじりである。
 
戦闘ではひたすら通常攻撃しかしない。
武闘家のくせに会心(【痛恨の一撃】)すら出さず、攻撃力・素早さも大したことはない。
総じてかなり弱く、この程度の相手に苦戦するようではこの先の戦いはまず勝ち上がれないだろう。
【やくそう】なしでも軽く倒せるくらいにはなっておきたい。
 
実はドラクエ史上初、純然たる人間としてのグラフィックが用意されたキャラクター。後に第五章で色違いの【とうぞくバコタ】が登場する(前作で登場する【カンダタ】一味と【オルテガ】も純粋な人間だが、計4パターンのいずれもFC版ではモンスターのグラフィックが宛がわれている)。
そのくせ、戦闘画面で

 ミスター ハン   ー 1ひき

と表示されるのが妙に印象に残る。どう見ても人間なのに「匹」って……。
名前にスペースが入る敵としてもシリーズ初である。
なおNPCであれば【ドン モハメ】のような前例もあるが、ミスターにせよドンにせよ、敬称や称号のようなものと思われる。
 
戦闘能力については特筆すべき点のないキャラではあるが、「いかにも武闘家然としたキャラクターが最初の対戦相手に出てくる」演出は、否が応にもプレイヤーを「武術大会に参加している気分にさせる」という重要な意味合いを持つ。
武術は何も格闘術だけに限ったことではないが、いきなり【サイモン】のような剣と鎧で武装したキャラクターが1回戦で出てきたら、プレイヤーはこの大会に違った印象を持っていたかもしれない。つかみは大事である。
 
彼との戦闘後、やくそうを使用するかの確認を挟み【ラゴス】との戦闘に移行する。
 
なお彼以降の人間の出場者は、ラゴス・【ビビアン】・サイモンと、DQ2及び3に登場した人物と同名だが、「ハン」という名前は彼がシリーズ初出。むしろ色違いの【とうぞくバコタ】【バコタ】)のほうがDQ3の登場人物と同名になっている。
強いて言うなら、前作にも一応ハンソロ(ハン・ソロ?)というキャラクターがいなくもなかったのだが、そちらは【戦士】である。
またツッコミどころはあるものの、「はん」または「○○はん」という平仮名表記の同名キャラを作って商人の町に送り込むことは一種の定番ネタとして知られていた。詳細は同項目を参照。
さすがにデフォルトネームとまでは言えないものの、よく知られた名前ではあるので、もしもミスター ハンが東洋風ではなくアラビア風の闘士だったら、元ネタとして憶測を呼んだかもしれない。

PS版

第五章で【移民】として再登場する。その際、名前は「ハン」となっている。アリーナがパーティにいるときのみ出現し、移民カテゴリは「あらくれ」。
武術大会でアリーナに敗れたあとは、修行の旅に出て世界中を回っていた。
より腕っぷしの強い者を求めて、紹介された【移民の町】に向かうことになる。
移民の町で修行したあとはかなーり強くなったらしいが、「アリーナ姫のアホのような強さにはまだまだかなわん」と、まだまだ修行を続ける様子。
 
ちなみに、移民として出会った際に移民の町の紹介を断ると、アリーナが再戦しないかと言い出す。
彼の返事は「まだ死にたくない」。普通にプレイすれば大抵は殴りあいの末の完敗を喫しているはずだが、一体武術大会でどんな凄惨な敗北をしたのか……。
 
また、彼が「あらくれ」、ラゴスが【船乗り】、ビビアンが【バニーガール】なので、武術大会参加者が集まると移民の町が【グランドスラム】に近づくことになる。
初出がエンドールなことといい、カジノに縁でもある面子なのだろうか。

小説版

最初の登場は【フレノール】黄金の腕輪を手に入れるため【メイ】を誘拐する連中の一人として登場。
前述のとうぞくバコタと色違いであることがモチーフなのだろうか。
しかし挿絵はゲームとかけ離れており、髪の毛もある。
人質を取られて抵抗できなかったとはいえ、一撃でアリーナを昏倒させる腕前がある。
 
武術大会で再会した際には、誘拐犯一味の裏切りで砂漠に置き去りにされ死にかけたと話す。
黄金の腕輪の一件に責任を感じ、腕輪の行方を追ってエンドールについたものの、持ち主となった者は次々と呪われたような死を遂げ所在不明となったため追跡を断念。
一文無しなので、武術大会で名を挙げてどこかに雇ってもらおうとしたらしい。
腕輪を手にしたハンやアリーナが死なずに済んだのは、自分のものにする意思がなかったからではないかとアリーナは推測している。
 
試合前には「そこで買ったがサイズが合わなかったから」と【てつのつめ】をアリーナに譲る。
それを購入したがために一文無しになってしまったのであろうに、生活の糧を得るための最後の投資をあっさり他人に譲ってしまうとは見上げた漢である。
店に文句言って返品するか、最悪3/4の価格で売却すれば食い繋ぐための金になるだろうに。
彼はそのような現実的な打算よりも、正々堂々の勝負を選んだのだ。
 
因縁の相手であるため、ラゴス・ビビアン・サイモンが「敵ではなかった」とざっくり出番を削られる中、【ベロリンマン】と共にしっかりと戦闘シーンを入れてもらっている。

CDシアター

CDシアターでは誘拐犯はバコタに変更されたので、単に武術大会での最初の相手でしかない。
しかも唸り声をあげで勇ましく入場したかと思ったら、一撃を食らっただけで降参し、ブライからは「見かけだけの筋肉男」と酷評。
客席の反応も、最初はミスターハンを強そうと言う一方で女の子アリーナの登場にどよめきが起こったが、試合終了後には観客たちはアリーナへの称賛に変わるという手の平返し。
僅か40秒ほどの出演で終わったが、その後の3人が「敵ではなかった」とざっくり出番を削られているのは小説版と同じなのを考えると、尺が限られた今作ではまだ出番に恵まれた方か。

DQ11

今作は名前に中黒のある「ミスター・ハン」である。英語版での名前はLiu Za。
初登場は【海の男コンテスト】開催前の【ダーハルーネの町】で、【ベロリンマン】とコンビを組んでいるが食ってばかりの相方に頭を悩ませている。
その一方で海の男コンテストに参加しようかと興味を持っており、去年の優勝者レアルからもコンテストのライバルとして意識されていた。
 
その後、DQ4の武術大会のセルフパロディである【仮面武闘会】でもしっかり登場。
仮面武闘会では抽選の結果【カミュ】と組むことになるが、予選1回戦で【マルティナ】の豪脚を食らってあえなく一撃でKO。主人公と対戦することがなかったため、微妙な立場になってしまっている。
しかし、それでも【ハンフリー】【アラクラトロ】に捧げた生け贄の中には彼の姿もあり、ある程度注目されていた様子。
なお、本人曰く予選で負けたのは相方が戦いに集中していなかったため。
実際にロウに気を取られたせいでマルティナに背後を取られたカミュだが、先にノックアウトさせられたのはハンのほうなのでいまいち説得力に欠ける。
彼は果たして敗北をカミュのせいにできるほどの実力を持っていただろうか。
ちなみにカミュの方は「あの時は油断してただけで、オレは実力を出しきれてなかったんだ」とのこと。
どちらにせよ、二人ともストーリーの都合上でマルティナの強さをアピールするための噛ませ犬にされた不運を呪うべきか。
 
ローディング中の豆知識によると【ドゥルダ郷】の出身とのことで、修行中の居眠りが原因で破門され闘士になった。
反面教師扱いされている【ロウ】は一万回ものお尻叩きを食らいながらも破門されなかったのは課題だけはしっかりこなしていたのか、【お尻たたき棒】に対する執念がなせた業なのか、勇者にゆかりある王族ゆえの特別扱いなのか・・・少なくとも居眠りだけが原因ではなさそうだが…

世界に異変が起きた後

強化されたモンスターとの戦いで怪我を負って【グロッタ】の孤児院にて療養していたため、【妖魔軍王ブギー】の魔手からは逃れている。
彼の世話をするおばさんに惚れられている。
怪我が治っても胃が痛いと言って孤児院に居残っているので、彼もまんざらではないようだ。

過ぎ去りし時を求めた後

町の右側、階段を1つ降りたところで座禅を組んでおり、姿を消してしまった闘士のことを心配している。
彼だけ【アラクラトロ・邪】に操られずにすんでいるが、精神力で洗脳をはねつけたのか、それとも操る価値なしと判断されたのかは不明。

DQM3

原作通り武術大会に参戦し、1回戦でピサロに挑み敗退。
アナウンサー曰く「愛のコブシマン」。