【武術大会】

Last-modified: 2021-06-11 (金) 00:07:52

DQ4

第二章に【エンドール】【コロシアム】で開催されるイベント。
主催者は【エンドール王】であり、本来は世界中から腕に覚えのある者を集め、国の戦力を増強する目的で開催したもの。しかし、あろうことか「優勝者を1人娘の【モニカ】と結婚させる」と宣言してしまったため、各地から続々と野郎どもが集まってしまっている。
当然、王様は言ってしまった後に深く後悔。
困りに困った末、女性の【アリーナ】にこの大会に出場して優勝してもらい、結婚の話を無効にするよう依頼する。
【デスピサロ】が(当然人間体で)出場しており、その圧倒的な強さと、対戦相手の息の根を止めるまで攻撃をやめないという残虐さで話題となっている。
いつでも強敵ウェルカムなアリーナ当人が出場を望んでいるとはいえ、仮にも近隣国の姫をこんな危ない奴にぶつけようとするエンドール王はいかがなものか。
 
アリーナは【ミスター ハン】【ラゴス】【ビビアン】【サイモン】と、立ちはだかる対戦相手を続々と突破。決勝進出の条件である5人目【ベロリンマン】との対決を迎える。
問題のデスピサロ自身は決勝戦も間近というところで突如失踪し、もう1人の決勝進出者が優勝と見なされる事態となる。
最後に試合放棄した理由については定かではないが、参加理由は自らの障害となりうる強者を殺害することなどが考えられる。
デスピサロと当たった出場者たちはつくづく貧乏くじである。合掌(もっとも教会は健在なので、即座に蘇生された可能性もある)。
 
一見するとトーナメント制だったようにも見えるが、試合前の説明によれば、あくまで勝ち抜き戦とのこと。
5人抜き、すなわち5連勝さえ達成すれば決勝進出の権利が得られるため、負けても何度でも挑戦できる仕組みである。
強豪であるサイモンやベロリンマンも、アリーナを破った後はさすがに5連勝はできなかったと見えて、再挑戦時も何度でも対戦できる。
また、話の流れからして決勝進出枠は2名のみであることが分かる。
アリーナが参加した時点で既にデスピサロは5連勝の条件を満たしており、1人目の決勝進出を決めている。
残り1枠の決勝進出権を賭けて、アリーナは上記5人との連戦に臨むことになる。
 
武術大会とは言ったものの、基本的に「どんな戦法でもいいので舞台上で戦い勝てばOK」なルール。デスピサロの噂からして相手を殺してもペナルティー等はないようで、国王自ら主催したイベントにしてはかなり危なっかしい。というか国力増強の目的と矛盾してしまっているような……。
そのせいか出てくる面々はそれぞれ特徴が違い、攻略面でそれぞれ注意しなければならない点が違うばかりでなく、色々な相手が各地から集まってきたことがなんとなくわかる世界観演出の妙でもある。
いかにもな武道家であるハンと最初に戦うことで、まずはプレイヤーを「武術大会という世界観」へと導入させる。
そして、【武器】を持ったラゴスと戦うことで、「格闘で戦う者ばかりではない大会」だと気づかせ、【呪文】を扱うビビアンと戦うことで、「物理攻撃ばかりが武術大会ではない」、重装備のサイモンと戦うことで、「武術とはなにも攻撃ばかりではない。守りの得意な戦士も参加している」と世界観を広げる。
こうしてプレイヤーがなんとなくこの武術大会の全体的な雰囲気を理解したあたりで、ストーリーを急展開させる。決勝戦でのデスピサロの失踪と、まさかの【モンスター】であるベロリンマン戦という二重の困惑で「えっ?」と思わせ、さらに分身という妙技で苦しめる。「ピサロ」という名称が1章から続けて登場させることで、物語全体の構築も忘れない。
アリーナの力試し、ピサロという敵、そしてストーリーの起承転結を、この短い大会で同時に魅せているのである。
なお同大会が一日中で終わっているせいか、このようなシチュエーションでの定番である「試合外での策謀による卑劣漢系の対戦相手」は存在しない。
もし居たら第二章のボリュームは凄い事になっていただろう。
 
ちなみに、ピサロ失踪の理由について【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】では

  • 「エンドールのお姫様と結婚したら許さない」というロザリーから怒りの手紙が届いたため全力で誤解を解きにいった(4巻。作者:西川秀明)
  • 「もしもデスピサロが優勝したら2人で遠くに逃げよう」と話しているモニカとリックを見て、「所詮は敵国同士の叶わぬ恋だよな」と思ったところで、自身も想い人であるロザリーを思い出し、「俺も甘いな」と呟きながらアリーナを優勝させる為に颯爽と去る(6巻。作者:新山たかし)
  • 誕生日パーティ(ロザリーかピサロか、誰の誕生日なのかははっきりしない)に参加するため(6巻。作者:新山たかし)

などとネタにされていた。
 
なお一般モンスターの色違いであるサイモンとベロリンマン以外の3人は、ドット絵の元となる公式デザインが確認されていない(少なくともイラスト集にはともに収録されていない)。
一応FC版【公式ガイドブック】下巻にはイラストが掲載されている。
また【冒険活劇ボードゲーム ドラゴンクエスト デスパレス】でビビアンがモンスターカードとして、ハンの色違いの【とうぞくバコタ】がアイテムカードとして登場している。
とは言え、これらはドット絵からイラストにしたものであろうが。
 
エンドール周辺(ついでにサントハイム国内全土)のモンスター達は、この大会に参加する際にデスピサロが引き連れてきた模様で、デスピサロの失踪とともに全く出なくなる。
エンドール国内でもその事実に気づいている人がチラホラおり、訝しんでいる。
 
とは言え、第三章の【トルネコ】が訪れるころには再びモンスターが出現するようになっている。

ルールと攻略法

第二章最後のイベントであり、アリーナ1人で上記の5連戦を突破しなくてはならない上、途中で敗れるとまた初戦からのやり直しとなってしまう。
当然回復手段はアリーナに持たせた【やくそう】のみ。大会の途中で外へ出ることはできないが、試合の合間には王様の台詞に従って持っている薬草を使うことができる。また、ラゴス・ビビアン・サイモンが薬草を1つずつドロップしていってくれる。
持てる薬草はFC版の場合、武器・服・帽子をフル装備していると最大5個までしか持てない。いかにこの貴重な薬草を消費せずに戦うかが課題となるだろう。
特に、4試合目のサイモンは攻守ともに高く薬草を浪費しがちなので、あまり戦いを長引かせるとベロリンマン戦に響く。くれぐれも注意すること。
 
戦闘でアリーナに出来ることは攻撃、防御、薬草のみ。従って戦略と呼べる戦略はせいぜい「どのタイミングで薬草を使うか」程度であり、運ゲーであるベロリンマン戦を除けば、勝てないなら純然たる地力不足の可能性が高い。
どうしても勝てない様なら素直に【レベル】を上げよう。幸いエンドール周辺には【メタルスライム】も出るのでさほど時間はかからない。攻略目安LVはFC版・リメイク版共に13あるといい。HPが90以上あれば大抵クリアは可能である。
装備を揃えるのも大事。控え室で【てつのつめ】が買えるので、これで攻撃力を補強し、短期決戦を挑むのがベター。そうでなくてもここでこれを買っておかないと5章での彼女の武器は当面の間大変貧弱になってしまう。
 
この大会のバトルは【HP】が0になった時に出るメッセージが特殊で、いつもの「アリーナはしんでしまった!(リメイク版は「アリーナはちからつきた!」)」ではなく「アリーナはまけてしまった」。負けた後は控室のベッドでHP1(普段なら満タンだが)で復活している。
さらに、いつもの【ゴールド】半減のペナルティもされていないので、実害は薬草代程度。
これを利用してガンガン連闘で再挑戦する手もある。もともとアリーナは呪文が使えないので、戦いに参加しない【クリフト】【ホイミ】で全回復させてやれば宿代も節約できる。
ただし、さすがにある程度のレベルがないとトータルで効率は落ちる。連闘作戦は低レベルクリア目的でなければまず必要はないだろう。
 
通常プレイでもなかなかの難関だが、【低レベルクリア】を目指す場合は難易度が高いことこの上ないイベント。
搦め手がほとんど使えないため、カジノや【ドロップアイテム】でできるだけ守備力を上げて挑むことになる。

リメイク版

持てるアイテムの数が増え、フル装備の場合に薬草を9個まで持てるようになった。また、【カジノ】でコインを稼げば【スパンコールドレス】を手に入れることもできるようになり、難易度は下げられている。
細かい演出の変更としては、第5試合のベロリンマン戦後にも薬草を使うかどうかの確認を王様がしてくるようになり、初見プレイヤーに「この後いよいよデスピサロ戦だ!」という緊張感を持たせるような演出になっている。
優勝するとカジノのファンファーレ(最も豪華なパターン)が流れるようになった。
 
クリア後に仲間になったピサロの台詞では、参加した目的は【勇者】を探し出すことということが判明した。
また、同じくリメイク版で仲間のピサロを地下牢の「デスピサロに気をつけるんだ!」と言う男の所へ連れて行くと、ピサロはこの男について「見たこともない」「過去に私の偽物にでも痛めつけられたんじゃないのか?」などと言う。
リメイク版の仲間会話の台詞はFC版の設定と矛盾していることも多いのであまり当てにはならないが、この牢屋の男は出場者ではなかったのかもしれない。

DQ11

上述のオマージュ(ここだけ戦闘BGMもDQ4のもの)と思われる【仮面武闘会】がある。詳しくはそちらを参照。

DQH

DLCのアリーナ&クリフト編を最後までクリアすると、【ラバトール】にて大武術大会が開催される。
DQ4と同様に5連戦となっており、参加にはアリーナをパーティに加える必要がある。
この大会はクエストにもなっており、クリアするとアリーナのオリジナル版コスチュームが手に入る。

ダイの大冒険

【ロモス】王国にて、国の宝である【覇者の剣】を賞品にした「ロモス武術大会」が開催されている。【エイミ】が持ち帰ったチラシでは「ロモス王国大武術大会」と銘打たれており、武闘家だけでなく全身鎧の剣士、呪文使い、鎖鉄球や鞭や弓を得物にする者まで参加できる無差別級の大会である。 
 
その頃の【ダイ】【竜の騎士】の力に本格的に目覚めたところで、並大抵の武器では紋章の全力に耐えきれず燃え尽きてしまう問題を抱えていた。
そこで【バラン】の持つ【真魔剛竜剣】と同じ【オリハルコン】で出来ているというこの剣に目を付け、【ポップ】と共に【ルーラ】で急行、取り急ぎ参加しようとしたが、受付時間に間に合わず予選に参加できなかった。
 
仕方がなく大会の観戦をしていた最中、【武闘家】に転職した【マァム】との再会を果たし、ダイ達は腕試しに大会に参加していた彼女に覇者の剣を取って来てくれるよう頼むが、先のダイとバランとの確執を語ると「親子の殺し合いの為に使う」と判断した彼女に一度はそれを拒まれ、棄権する(新アニメ版では「優勝しても剣は受け取らない」)とまで言われてしまう。
だが「父親を倒したいのではなく、父親に勝ちたい」というダイ達の真意を聞き入れて、改めて大会優勝して覇者の剣をこの手で取って来てくれる事となった。
 
大会を立案したのは最近参謀役として登用された【ザムザ】。魔王軍に対抗しうる力自慢を世界中から募る目的として国王の【シナナ】に大会を提案、開催させた。
ところがこのザムザは実は魔王軍のスパイであった。彼は妖魔士団の幹部であり、【ザボエラ】が密かに研究を進めていた【超魔生物】の研究材料となる実験体を集めつつ、同時に国力を削ぐための為の陰謀であった。
本来のルールではまず選手を予選大会に勝ち抜かせて本戦に向かうベスト8のメンバーを決定し、そこで本戦を行って優勝者を決める方式となるはずだったが、本戦開始にあたりリングの周囲にある8つの宝玉を対戦相手を決定してもらうという体で対戦者に拾わせた直後(新アニメ版では8つの宝玉で「GAMEOVER」はカットされている)、ザムザが本性を表しベスト8の面々をリングに潜ませていた【生体牢獄】で一網打尽に捕食した。
しかしマァムの【閃華裂光拳】で生体牢獄が破壊され、さらにダイ達一行の活躍でザムザも倒されたことで計画は失敗に終わった。
だがそこに飾られていた覇者の剣は精巧に作られた偽物で、本物は既に魔王軍の手に渡っていた…。
 
剣を手に入れることは叶わなかったものの、そこではマァムとの再会や、【チウ】とかつての勇者【アバン】の仲間である拳聖【ブロキーナ】との出会いの機会があった他、【ゴメス】【ラーバ】【スタングル】【フォブスター】【ヒルト】【バロリア】らその他のベスト8の面々らも、後に魔王軍との戦いに尽力してくれる事にもなり、目的の品こそ手に入らなかったが、彼らの冒険にとって大きな経験と足がかりとなる節目となった。