【アルスの剣(王者の剣)】

Last-modified: 2023-06-21 (水) 17:03:09

ロトの紋章

主人公【アルス】のために作られたもう一つの【王者の剣】
オリジナルであるロトの剣(=王者の剣)のロト三兄弟の長兄の末裔であるアランが正統な所有者であるため、アルスのためにもう1本の王者の剣を作り出そうということで生み出された。
素材はジパングの洞窟にあったオリハルコンの像で、通常の鍛冶場では加工ができないため、エッゾにある摩周湖の湖面を丸ごと1つのレンズに見立てて膨大な量の日光を集中させることで生じる超高熱によってオリハルコンを溶かし鍛えるという方法で作られた。ジパングの錬金術師ムラクの子孫であるリハクの弟子イズナの作で、アルスも作成の手伝いをしている。

本物とほとんど同じ形状だが、よく見るとアランの使うオリジナルの王者の剣とは微妙な違いがある。柄(握り部分)の素材、鳥を象った鍔の細工、刀身の刃の部分、刀身中央のルーン文字らがマイナーチェンジされている。やや無骨な造りのオリジナルの剣と比較すると、アルスの剣は女性のような、やわらかでしなやかな印象を持つ剣であるといえる。
刀身の色はコミックの表紙などでは銀色だったが完全版の表紙では【アラン】【ロトの剣】共々青色が入ったものになっている。
それが反映されたのか星ドラでは刀身が青色となっており既存のロトの剣と差別化されている。

ゲーム本編では道具として使用するとバギクロスの効果があったが、今作では竜の形をした闘気を発し、大雪崩を飲み込むなどのとてつもない攻撃が可能となっている。
アランが使用するオリジナル王者の剣でも、異魔神によって奪われたロトの血を逆に吸収するなど、使用者が念じたことをある程度実現してくれる、わりとなんでもありな性能となっているようだ。

ちなみに刀身にはルーン文字で「FAKE SWORD」(=模擬刀)と刻まれている。嫌がらせかイズナめ・・・、
一方で、アランが使用するオリジナルの王者の剣には、ルーン文字で「NAMAKRA GATANA」(=なまくら刀)。どっちもどっちである。

同じ主人公のためだけに作られた意思を持つ【ダイの剣】に比べ、アルスの必殺技・特技には剣技の類が無く、ここぞというときの大技では呪文をぶっ放すキャラなので、剣による攻撃でトドメを刺すことは多いものの「アルスの剣」そのものがクローズアップされる機会は皆無に等しい。
因縁の相手である【ジャガン】との決闘でも、1戦目は愛用していた【ひかりのつるぎ】を王者の剣に折られ、2戦目はジャガンが防具を身に着けていなかったため【オルテガの剣】だけを装備して勝負と、どちらも剣による勝負を意識したものとなっていた。
その一方、この剣を手に入れた後のジャガンとの最終勝負では【ギガデイン】に出番を奪われ、終盤戦の相手が剣で対応できない巨大な【異魔神】だった等と、不遇な一面がある。
 
最後は全世界の人間たちの意思で集められた力をもって【ミナデイン】を魔法剣の要領で真上から断ち切ったが、ミナデインの凄まじい威力で剣は根元から折れ、突き刺さった剣先は異魔神を媒介として再生した【世界樹】の一部となった。