概要
DQ3で初登場した【デイン系】の【呪文】。
基本的には【ライデイン】同様、【勇者】と呼ばれる職業やキャラクターが覚えることのできる呪文である。
DQ5以降は仲間モンスターや敵側の使用者も現れたものの、本編作品において「勇者」がこの呪文を覚えるというお決まりは、DQ11に至るまで定着している。
実は厳密に言えばDQ3の時点で勇者「専用」ではなかったりする。なぜなら【モシャス】すれば誰でも使えるからである。
【ギラ系】と同様に、初期に設定のブレが見られた呪文の1つである(詳細は当該項目を参照)。
DQ9では開発段階では存在していたが、製品版では他のデイン系やギラ系共々リストラとなってしまった。
名前の由来は、【ライデイン】よりも強力なことを表すため「ギガ」(表記はG。10億倍を表す)を頭に付けたのだろう。現在でこそスマホの通信量(ギガバイト)を表す言葉として日常でも定着しているが、登場当時は一般人にはあまり馴染みのない言葉であった。
同じように「ギガ」を上位呪文の接頭辞として使う例は他にも【ギガジャティス】や外伝作品の【ギガンテ】がある。
一方で、「ギガ」と付く特技はギガデインを意識したと思われるデイン系の攻撃が多く、雷の性質を表す接頭辞のようになっていて紛らわしい。
さらに一部の外伝作品では【ギガボディ】関連の接頭辞にも使われている。
DQ3
消費MP30(全呪文中2番目に高い)、激しい雷を敵全体に落とし、175~224のダメージを与える。
【勇者】のみがLv41からLv43の間に覚える。勇者の習得呪文、そして僧侶・賢者の【メガンテ】と共にDQ3の全呪文の大トリを飾る呪文でもある。
【ライデイン】の上位呪文に当たり、作中最強の攻撃呪文である。
初登場でもあり、主人公である勇者の切り札的位置付けということもあって発売前や直後の頃は秘密にされている書籍もあった。
徳間書店の『ファミリーコンピュータmagazine』1988年4号の特集記事で呪文が紹介されていた中この呪文だけは「最強の呪文」というだけで名前を明かさず、挿絵の部分はでかい「?」だった。
また同じく徳間書店発行の『テレビランドわんぱっく109 ファミコン大戦略PART2』(昭和63年3月30日初版)でも、「勇者だけの呪文」という中にギガデインのみが入っていなかった。
単純に考えればただのダメージ攻撃呪文なのだが、このように何かと特別な扱いを受けていた。
実際その通りで【ラスボス】の【ゾーマ】(闇の衣を剥がした状態に限る)を含め耐性を持っている敵がほとんどおらず、威力そのものも賢者・魔法使いの最強呪文【イオナズン】はおろか、単体あたりの威力でさえ【メラゾーマ】よりも強力。
FC時代の最強攻撃呪文は終盤の敵の強さの割には威力が控えめだったり効きにくかったりで期待はずれに終わるケースが少なくなかったのだが、今作では例外的に満足のいく最強呪文が登場したと感じたプレイヤーも多かったことだろう。
これがあれば【おうじゃのけん】なしでもゾーマ打倒は充分可能だったりする(さすがに【一人旅】では厳しいが、徹底的なMP吟味や大量の【ドーピング】をすれば不可能ではないだろう)。また、その王者の剣と同じく勇者の器用貧乏感を終盤で払拭する要因の1つでもある。
その分MP消費も激しく、勇者の低い最大MPや、いざというときに必要な【ベホマズン】(消費MP62)との兼ね合いも相まって使い所が難しいが、一人旅では【自動回復】を撃ち破る鍵となる呪文。
FC版の説明書には相手を体内から破壊するとあるが、ライデインと同じデイン系である。
リメイク版
DQ4以降に合わせてダメージの上限値が1上がり、与えるダメージが175~225になった。
【性格】の補正によって最大MPをある程度上げられるようになったが、勇者には前衛としての役割があるのでMPの伸びを重視するかは微妙なところ。
仕様変更により最大MPが【かしこさ】の実数値に連動するようになったので、【かしこさのたね】による【ドーピング】も有効である。種は【おおくちばし】などから【盗賊】に盗んでもらうのがよい。
【しんりゅう】の15ターン以内撃破を狙う際は、【ふしぎなボレロ】を勇者に着せてMP消費を抑えることで、ギガデインを多く唱えられるようにする作戦が有力。
また、道中の【メタルキメラ】や【てんのもんばん】を蹴散らすのにも重宝する。特にメタルキメラは普通に戦うと手を焼くがギガデインなら一撃であり経験値も多い。
ちなみにエフェクトはSFC版DQ6の【ジゴスパーク】によく似ている。中心に浮かんだ光球から稲妻が四方八方に乱れ飛ぶというなかなかド派手な物だが、SFC版はいわゆるポケモンショックが発生するギリギリ前年の作品であり、エフェクトにはかなり激しいフラッシュ(画面の明滅)を伴うので注意。テレビは明るい部屋で離れて見ましょう。
GBC版
道具使用でギガデインが発動する【ルビスのけん】が存在する。
消費無しで誰でも何度でも使えるギガデイン、おまけに攻撃力は160というぶっ飛んだ代物だが、2つ目の裏ダンジョンである【氷の洞窟】のボスを倒して手に入る、つまりゲーム中のやり込み要素までほぼ全てやり終えた後にようやく手に入るものなので、ゲームバランスを崩すような存在にはなっていない。…バグを使わなければ(使ってしまうとこの呪文の超性能っぷりが嫌というほど思い知れる)。
CDシアター
ゾーマとの決戦時、勇者アレルが使用しゾーマに大きなダメージを与え、それを起点にパーティの一斉攻撃に繋げた。
詠唱は「神々よ、精霊神ルビスよ、天なる轟きを!」
【勇者の挑戦】の壮大なアレンジが流れる中ゾーマにトドメを刺す流れは【バラモス】戦に並ぶ名場面である。
DQ4
消費MP15、激しい雷を敵全体に落とし、175~225のダメージを与える。
【勇者】のみがLv34で習得する。
威力は据え置きだが、本作以降消費MPが15になっており、格段に使い易くなっている。
しかも、範囲全体&消費MP15を両立しているのは外伝作品を除けば本作のみなので、ナンバリングシリーズ中では屈指の性能を誇る。
前作の勇者に比べてMPも格段に上がったばかりか【いのりのゆびわ】の入手も格段にし易くなり気軽に使える。
【闇の洞窟】辺りで習得し、その絶大な威力に感動した人多数。
何よりデイン系耐性持ちが少なく、前作ほどではないが多くの敵に効き易いのがこの呪文の最大の強みと言えるだろう。
設定上ではさらに上位として【ミナデイン】ができたので最上位呪文ではなくなったのだが、ミナデインは単純なダメージこそ150程度上回るものの単体呪文でかつ4人全員が動けなくなるので、本作でもギガデインが実質的に最強呪文には違いない。
基本的には終盤近くで習得する呪文だが本作は【せいすい】の超性能と【王家の墓】という格好の【はぐれメタル】生息スポットがあるため、それを利用すれば中盤程度の時期でも習得は容易い。そんなこんなで早々とモノにしたプレイヤーは大抵の戦闘で使いまくって無人の野を行く旅をしたことだろう。
そんな中、地味臭い【ライバーン】に涼風の如く効かないことには面食らったと思われる。
そして【エビルプリースト】の隣に並ぶ【スモールグール】3体を見て、一気に消し飛ばしてやろうとギガデインを唱えた結果、エビルプリーストのマホカンタに反射されて深手を負ってしまうケースも数知れない。
ダメージがダメージなだけに、まんまとしてやられた気持ちになっただろうが、この呪文そのものはスモールグール3体を確実に一発で倒せる唯一の手段なので、必ずしも悪手とは言えない。
その頃にもなれば反射ギガデイン1回どころか、さらにエビルプリースト自身の攻撃呪文2連発にも十分耐えられるHPがあるはず。いっそギガデイン1回分のダメージは必要経費と割り切って使うのも悪くない。
反射ダメージを受けたくないなら【マホステ】を張り反射されても無効化できるようにする方法や【てんくうのつるぎ】でマホカンタを解除する方法もあるが、スモールグールは【分裂】するうえ、マヒを与えて来ることがあるので、反射ギガデインを警戒し過ぎると反射対策の1ターンの間にこれらの不確定要素に巻き込まれ、かえって苦戦する可能性がある。
普通に考えればグループ攻撃呪文が妥当な安全策と思うだろうが【ベギラゴン】・【バギクロス】・【マヒャド】いずれも効かないことがある上に威力も弱く2発あてなければならないのでむしろ効率が悪い。
【ニフラム】で消す方法は割と有効だが100%効くわけではない。
とどのつまり開幕ギガデインでの一掃が一番効率がいい。
作戦を【いのちだいじに】にして【クリフト】を入れておけばすぐに【ベホマ】で帳消しにくてくれるし、運悪く死んでしまった場合でも【ザオリク】で復活させてくれるので反射のダメージは大きいが恐がる必要はないだろう。
リメイク版
【めがみのゆびわ】が登場し、勇者も歩いてMPを回復できるようになった。
このため、雑魚戦で残りMPを気にせず乱発することが可能となっている。
裏ボス【エッグラ】【チキーラ】が別グループで登場する点も相俟って、リメイク前よりさらに活躍することだろう。
これを習得した段階で【デスピサロ】を倒すと疾風の救世主の【称号】がもらえる。
DQ5
消費MP15、激しい雷を敵1グループに落とし、175~225のダメージ。
勇者である【男の子】がLv34で覚える他に、初めて勇者ではない【ライオネック】がLv20で覚える。
本作からデイン系の効果範囲が見直され、ライデインの範囲が敵全体となった反面、ギガデインは対象が1グループになった。
【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】でネタにされたりした。
イオナズンと同じMP15で、ダメージは上だが範囲は下回る。
一見妥当に強力な性能だが、ラストダンジョン等で【やまびこのぼうし】を入手後は話が変わってくる。
山彦【ベギラゴン】は、弱耐性以下ならギガデインとほぼ同じダメージを、MP10で与えられる。
そしてベギラゴン使いの妻は、ギガデイン使いの男の子よりも素早さ・最大MPで優るため、こちらの山彦ベギラゴンの方が使い勝手が良い。
これはイオナズンを使う【女の子】に装備させても同様。同じMP15で全体に280前後のダメージを与える。
本作では耐性貫通力倍化でベギラゴン・イオナズンが強化されること、さらにグレイトドラゴンなどが使う【しゃくねつほのお】が強耐性も貫通できることもそれに拍車を掛ける。
とは言え、強力なことに変わりはなく、男の子がこれを覚えた後、AI任せにするとこればかり唱えてMPの大盤振る舞いをしてくれる。
また、本作のAIも学習型なので、初見の【メカバーン】3匹にこれを唱えて即死するのは一種の様式美となっている。
この経験をした男の子は、次回からメカバーンを見るとまず【てんくうのつるぎ】を使うことを学習するのであった。
なお、【モシャス】で変身した姿が使う攻撃呪文は通常とは異なり、敵が使っても威力が弱くならない。
そのため、「【ジェリーマン】がライオネックに化けてギガデインを唱える」というケースに注意。
デイン系を軽減する防具はなく、素で強い耐性を持つ仲間モンスターも少ない(使い手のライオネックは無耐性)。
もしも使われると、200オーバーのダメージを全員が喰らう可能性があり、最悪の場合はライオウもどき×2に2発同時に撃たれることも理論上はあり得る。
とまあ実際に喰らえばやばいのだが、そもそもライオネックがギガデインを覚える頃になるとジェリーマンは秒殺できるので、よほど油断して手を抜かない限り実際に喰らうことはまれ。
ライオネックが加入するのは謎の洞窟のみで、謎の洞窟の浅部で【たたかいのドラム】が手に入るのでなおさらである。
ジェリーマンはこちらの現在MPまでコピーしてくるので連発してくる可能性もあるが、大抵はその前に倒せるのであまり関係がない。
より安全に戦いたいなら、天空の剣などで即座に変身を解除すれば二度と変身できない。
ちなみにダメージ範囲はこれ以降DQ8まで同じ。
リメイク版
【プオーン】(Lv65)と、勇者の格好をした【コロヒーロー】(最初から習得済み)も使える。
また、敵として遭遇する【コロヒーロー】が使おうとするが、MPが足りず必ず失敗する。
やまびこのぼうしが削除されたことで、妻・女の子他が弱体化。その分地位は上がった。
また、ジェリーマンがライオネックに変身してもこれを唱えられなくなったので、SFC版のような惨劇は起きない。
CDシアター
真の姿を現した【ミルドラース】との決戦で、主人公リュカ一家による魔法同時攻撃で息子ティミーが放つも全く通じなかった。
DQ6
消費MP15、激しい雷を敵1グループに落とし、175~225のダメージ。
【勇者】★4で習得できる。
DQ6は【主人公】以外のキャラの勇者への転職条件が厳しいため、クリア前であればほぼ主人公専用の呪文。
今作から高い威力と燃費の良さを誇る「山彦ギガデイン」が使えるようになったが、主人公はやまびこのぼうしを装備できないので、魅力的ではあるが実現は容易ではない。
大体の人は、【魔法戦士】の【メラゾーマ】で妥協するのではないだろうか。
単発で使うなら同じ勇者で習得できる消費MP20の【ギガスラッシュ】の方が遥かに威力が大きい。
そして勇者はさらに【ジゴスパーク】という威力・範囲共に上回る特技を覚えることもあり、それらがこの呪文の立場を狭めてしまった。
また、モシャスで変身したモンスターを除けば【ダークドレアム】が敵として初めて使用してくる。
DQ6にはデイン系に耐性を持つ防具が存在しないのでかなりの脅威。
フバーハで半減できる【しゃくねつ】、【かがやくいき】よりある意味厄介かもしれない。
【賢者】が習得する【しょうかん】が対策の1つ。
召喚された精霊は主人公パーティとは別グループとなるため、全体対象技ならまとめてダメージを受けるが、グループ対象のギガデイン・【グランドクロス】で精霊がターゲットになると、ダメージは主人公パーティに及ばない。
リメイク版では精霊も同じグループとして扱われるのようになったので、この方法は使えない。
また、イベントでグレイス王に放った攻撃もこれだと思われる。確かにこの呪文の威力があれば、一般人なら跡形もなく消滅してもおかしくはないだろう。
CDシアター
【デスタムーア】の第一形態との戦いで主人公ウイルがトドメに使用し撃破するが、残り2形態を残していたデスタムーアは余裕げに「ギガデイン…勇者の呪文か。虫ケラめ、よほど修行を積んだと見える」と評し、第二形態に移行する。
DQ7
消費MP15、激しい雷を敵1グループに落とし、175~225のダメージ。
【勇者】★4で習得できる。また「ギガ」繋がりか、勇者とは無関係な【モンスター職】である【ギガミュータント(職業)】★7で習得できる。
今作では、【主人公】が勇者に就きやすいという優遇はなくなった。
それに伴って、前作よりも主人公の習得が遅くなった反面、主人公以外のキャラは覚えやすくなっている。
攻撃呪文として最強の地位を保っているものの威力は据え置きで、前作以上に強化された特技に押されている。
ギガスラッシュの消費MPが15に減って、呪文単体では下位互換になってしまった。
やまびこのぼうし込みだとギガスラッシュの威力を超えるので、帽子が装備可能な【マリベル】や【メルビン】の主力技として返り咲くことができる。
もっとも、やまびこのぼうしを入手するにはクリア後かなり進めなければならず、人によってはあまり出番がないだろう。
また、DQ3勇者の外見のモンスターであるコロヒーローも使おうとするが、例によってMPが足りず失敗する。
リメイク版
習得職は変更なし。一応、勇者は★5と少しだけ習得が遅くなった。
やまびこの帽子を装備させたマリベルのAIが好んで使用し、強烈なダブル電撃でチリひとつ残さず敵を殲滅する。
耐性を持つモンスターも少ないため、MPが多く素早いマリベルなら先制して、安定的に400前後のダメージを叩き出してくれる。
しかしながら人間上級職で覚えた特技は引き継げないという仕様変更により、勇者から転職すると忘れてしまうようになった。
ギガミュータントで覚えれば忘れることはないのだが、ギガミュータントになるには手間がかかる。ギガミュータントはMP無消費の【かがやく息】も使えるので、その陰に隠れることも。
敵ではやはり勇者の格好をした【メガヒーロー】が失敗することなく使用する。立派になったものだ。
DQ8
消費MP15、威力は【かしこさ】に応じて上がっていき、最初は100~140、最高威力は180~220。
3DS版ではダメージが最初は108~148、最終的には204~244と強化された。
【主人公】の【ゆうき】スキルを100ポイントまで上げれば習得できる。
スキルシステムの都合上最速でもLv38以降まで取得できない。
おまけに基礎威力が過去作より露骨に落とされており、最速で習得しても事実上のラストダンジョンである【暗黒魔城都市】に差し掛かろうという頃なのに、他のSP100の特技に比べると明らかに威力不足。
いざ習得してワクワクして唱えたら思った以上に低いダメージに相手の耐性やらを疑った人も多いだろう。
ならかしこさを上げればと思っても、ライデインと同様に最高威力になってようやく過去作と同じ威力という体たらく。
しかも、最高威力に達するには賢さ400が必要で、使い手の主人公はLv99でも366しかない。
装備品補正値なしで最大値にするには【かしこさのたね】が12個必要だが、普通はとてもそこまで集まらないはずなので、賢さが+20される【女神の指輪】を併用することになるだろう。
これならかしこさのたねが5つで済むので、一応現実的な範囲ではある。
だがそれ以前に、ゆうきスキル100で同時に覚える【ギガスラッシュ】が、攻撃範囲が同じかつより高威力。
さらに、ゆうきスキルの消費MP軽減効果により、消費MPも僅か2しか違わないため、この呪文が使われるケースはほとんど無い。
剣でしか発動できないギガスラッシュと剣以外の武器(何でもいい)で発動できるギガデインで棲み分けはできてると思いきや、ギガスラッシュはどの剣を装備してもダメージは変わらないため、安価な剣を持たせておけばアイテム欄を1つ消費することと武器を持ち替える手間ぐらいしかデメリットが無い。
しかも、さらにスキル習得を進めて【ギガブレイク】を覚えたら、剣以外の武器でもギガブレイクは使用できるので、その僅かなデメリットさえ消滅する。
DQ6のときからの不遇を晴らすどころか、やまびこのぼうしが無くなったことによりさらに水際に追いやられてしまった。同程度の威力の特技との同時習得にするなら、こういった事態を見越した調整をして欲しかったものである。
【竜神王のつるぎ】を道具として使うことでも発動する。
MPが少なく、尚且つ【ドクロ刈り】実行時に火力が発揮しにくい【ヤンガス】に持たせるのも一つの手。
また、敵では【グレートジンガー】が使用してくる。
およそ150~160前後のダメージを食らい、【女神の盾】を以ってしても軽減できず、イオナズンや全体攻撃と同時に使われるとかなり手痛い。
こちらが使うより、敵に使われたときの方が厄介という、長年主人公の切り札的な扱いだった呪文としては本末転倒な事態となってしまった。
DQ9〈没〉
勇者という存在が職業・キャラクターとも登場せず、製品版では敵味方側とも使用できないボツ呪文。
しかし開発段階では実装されており、2006年の新作発表会(当時はアクション方式の戦闘だった)のデモプレイにおいては
ギガデインをとなえた
ねらう範囲をタッチ!
という画面が表示されていた。
製品版でもデータは存在しており、ツール等を用いると青と黄色の稲妻が一直線に降り注ぐエフェクトが確認できる。
他にも、同じく没となった【ギラ】、【ベギラマ】、【ライデイン】、【バシルーラ】などの呪文のエフェクトも残っている。
DQ10オフライン
Ver.1では敵専用で、【シルバーデビル】、【こうていタップ】が使用する。
Ver.2
勇者である【アンルシア】が【真理】スキルで覚えられる【必殺技】(必殺呪文)。必要スキルポイントは20。
消費テンションは75。
敵全員に【こうげき魔力】依存の【雷属性】ダメージ。ダメージ量は(500~1230)±20。
【スキルアップパネル】による補強でダメージがプラス5%・10%・20%・30%とアップする。
ライデインと違い火力は他の必殺範囲呪文と同じだが、【マヒャデドス】と違って消費テンションが75だがスキルアップパネルで強化できるので一応優れている。
しかしあまり呪文攻撃に向かないアンルシアで、非常に優秀な固有必殺技や【不死鳥天舞】の代わりにこちらを使うことはまずないだろう。
DQ10オンライン
一部の敵、ダークドレアムなどのボスモンスターおよび【勇者姫アンルシア】が使用。消費MPは20。
限定イベント【大魔王ゾーマへの挑戦】で勇者になったプレイヤーも使うことができた。
詳しくはこちらを参照。
DQ11
勇者である【主人公】の【ゆうしゃ】スキルで習得できる。
ただし、スキルパネルに現れるのは異変後に【ユグノア城跡】でイベントを終えた後になる。パネルの配置の都合上、ライデインを飛ばしてこちらを先に習得することもできる。
習得すると同時に【れんけい技】として【ミナデイン】が解禁される。
消費MPは48、攻撃範囲は敵1グループ、雷属性、ダメージは360±25(335~385)。
攻撃魔力233から威力が上がり始め、攻撃魔力350になるとダメージは720±25(695~745)になる。
主人公の場合はギガデインを習得する際に攻撃魔力+5と+50のパネルを取っているものの、装備による補正を考えなければ威力が上がり始めるのはレベルが50を過ぎてからとなる。
【ジゴデイン】が連携特技であるため、今作ではこの呪文がデイン系の最上級呪文となる。
過去作のように他のどの属性の攻撃呪文よりも高い威力というわけではなく、
素の威力、最終的な威力、共に【イオグランデ】や【マヒャデドス】とほぼ同等であり、この呪文の威力が特別に高いわけではない。
攻撃範囲は上記2つの呪文よりも劣り、威力では【メラガイアー】の方が上である。
ただしそれらの呪文と比べると早期に習得可能で、かつ攻撃魔力を少し上げれば威力がすぐに上がり、
種はおろかスキルや装備品に頼らずともレベルによる攻撃魔力の上昇のみで最大威力を出せるのが特徴。
そもそも3段階目の攻撃呪文が4段階目の攻撃呪文と張り合えるのが仰天仕様なのだ。
注意点として、今作のデイン系は本来の威力とダメージ上限の差が小さく、敵の弱点を突く・呪文暴走・【ディバインスペル】等の条件を重ねてもギガデインのダメージが900を超えることはない。このダメージ上限値は、上級呪文並である(参考までに【イオナズン】のダメージ上限が840であり、デイン系以外の最上級呪文に上限はない)。
もっとも、このことで他系統に差をつけられるのは【魔力かくせい】などでダメージ増幅手段を重ねた場合だけだろうが。
【ギガブレイク】に比べると、消費MPが多く範囲も劣る代わりに、威力で大きく勝る。
【ギガクラッシュ】に比べると、同じ攻撃範囲で威力と燃費が勝る。
いちいち装備を変更せずとも使用できるのも強み。
ちなみに、スキルパネルの位置的に主人公の最終奥義っぽい扱いの【アルテマソード】に比べると、同じ消費MPで攻撃範囲も威力も勝る。
使い勝手としてギガブレイクに勝ると言えるかは人によるものの、残り2種の剣技系奥義の立場をかなり危うくするだけの性能を誇る。
特に守備力が高い上に雷以外の全属性に耐性を持っている【マシン系】の敵には大いに有効(ただし自動マホカンタを持つ【キラーマジンガ】や【キラークリムゾン】には、絶対に撃ってはいけない)。
その分消費MPも膨大で、過去作と比べてMPの回復手段が豊富とはいえDQ4の頃のようにそう気軽に連発できるものではないが、再び勇者の切り札的呪文として復権を果たしたと言える。
間違いなく味方サイドが使うギガデインとしては過去最強のギガデインである。
過ぎ去りし時を求めた後のイベントである【イシの村】の復興にもデイン系が必要になってくるのでできれば習得しておこう。
この他、高ランクのメタルのヨッチ族が使うことができ、全種類のバリアを破壊できる。【時渡りの迷宮】の最終階層は地獄というほど大量のSランクヨッチが必要となるので、この技を持つメタルヨッチは貴重。
また、2DモードでのエフェクトはSFC版DQ3の物を再現しており、必見モノである。
DQM1・DQM2
範囲が敵全体に戻っており、Lv30でステータスが一定以上だとライデインから進化する。
【ジゴスパーク】や【ビッグバン】などに押されてあまりインパクトはない。
DQM1では特にデイン耐性を持っているモンスターが少なく、ジゴスパークの下位とは言え、消費MPが多くない割に安定した威力を叩き出せるので、意外と優秀な呪文でもある。
しかし後半のコレを覚えている敵は馬鹿の一つ覚えみたいに連発する。
特に【他国マスター】の【ようがんまじん】が連発してきて全滅したマスターは多いのではなかろうか。
【いなずま】と共に習得しているとジゴスパークを、PS版DQM1・2では【タッツウしょうかん】、【やみのはどう】と共に習得していると【バズウしょうかん】を【思いつく】。
また、別モンスターのギガデインと同時に使用すると、【連携特技】の【ミナデイン】が発動する。
エフェクトは非常に派手であり、ライデインから育てたプレイヤーの中には感動した人もいるのではないだろうか。
キャラバンハート
やはりライデインが進化するが、習得可能なレベルが36に上がっている。
ジゴスパークやビッグバンなどの強力特技が軒並み削除された今作では最強の座に返り咲いた。
ラスボスの【マガルギ】や裏ボスの【ギスヴァーグ】、オーブのダンジョンの奥にいる【マスタードラゴン】も使用してくる。
魔物の巣やオーブのダンジョンの通常モンスターもデインを覚える種族がバンバン使ってきてかなりきつい。
ジョーカーシリーズ
○○&デイン2及び3、ゆうきなどのスキルで習得できる。
範囲が単体になった上に【ジゴデイン】が加えられているため、あまり使われない。
そしてエフェクトが非常にしょぼくなった。
DQMJ3ではエフェクトが強力な雷のものに変わり、かっこよくなった。【電撃の名手】などで習得可能。
しかし相変わらずデイン系は対象が単体。本家のでは範囲が広い攻撃なのに。
ちなみにヒャドやドルマ系は全体対象になったので、範囲でまさかのギガデインがヒャドに負ける日が来るとは誰が想像できただろうか…。
トルネコ2
魔法使いで習得する呪文の一つ。
消費HPは25で、前方10マス先まで届く雷で30~50のダメージを与える。
ただし他のデイン系と同じく【キラーマシン】や【アイアンアント】などには与ダメージが倍になる。
トルネコ3
コロヒーローが使おうとするが、やはり失敗する。
バトルロード1
SPカードとして4章から登場。
8章でロトSPで登場。排出率は非常に低い。キャラクターは【伝説の勇者】。
相手全体に無属性で耐性無視の呪文ダメージを与える。
合計ダメージは約550で、これはSPカード【ギガスラッシュ】よりも威力が高く、攻撃呪文を無効にするメタル系スライムにもダメージを与えることができるので、【プラチナキング】に有効打を与えられる数少ないカードである。
しかし、魔法攻撃なので、SPカード【マジックバリア】と【マホステ】で防がれる、
【ふしぎなボレロ】で回避される、【まほうのたて】や【みかがみのたて】等でガードされるといった点もあり、必ずしも大ダメージを与えられる訳ではないので注意。
バトルロード2
同様の効果を持つSPカード【ビッグバン】が登場したが、後にレジェンドSPカード3でこのカードが再登場。
3のSPカードはこれか【光の玉】しかないので、レジェンドSP1枚で簡単に発動できるようになった。
なお、大魔王の【ダークドレアム】も使うが、こちらは雷呪文である。
バトルスキャナー
【キングスライム】の最後の技。
【クイーンスライム】は「ギガ・ギガデイン」という呪文を使える。
いたストSP
盗賊、勇者の職業で手に入るスフィアの一種。
発動すると1位のプレイヤーから500G奪い取る。ただし自分が1位だと何も起きない。
ヒーローズ1
【アクト】と【メーア】がライデインを覚えている状態で、スキルポイントを16P消費して覚えられる。
消費MPは20。前方に雷を複数落としてダメージを与える。ライデインより射程が大幅に延びている。
ヒーローズ2
主人公2人は【ダラル王】討伐後に師範と会話、アクトとメーアは前作と同様にスキルで覚えることが可能。
消費MPは前作から少し増えて24となったが、本作で呪文の威力が強化された恩恵を受けているので使い勝手が良くなった。
ライデインと比べると雷を計5発降らせる多段攻撃となった影響で単発火力では劣るがフルヒット時の合計ダメージで勝り、射程も大幅に延びている。
本作の主人公ズはどの職業でも使えるが当然ながら威力は職業によりけり・・・だが、意外にも最大威力はバトルマスターである。
なぜかというと、本作のデイン系は、ちから・かしこさ・魔力がダメージに影響するが、最も強く影響するのは何とちから。
よって素撃ちでダメージが一番高いのは魔法使いでも賢者でもなく、ちからの高さで他職を大きく引き離すバトルマスターになる。
もちろん【暴走魔法陣】や【やまびこオーラ】、【早詠みの杖】の様な補正ありでは敵わないし、そもそもバトマスなら殴った方が早い。
MPなども問題もあるので、やはり活用するとすれば魔法職になるだろう。
マルチプレイにおいては、本作の呪文は【メラゾーマ】や【バギクロス】は威力や範囲は充分だが視界ジャックが激しく使いにくい。
【マヒャド】は使いやすいが鞭でしか使えず、魔法使い職は基本的に両手杖を装備することになると思うので実質的に選択肢はギガデインか【ベギラゴン】のみ。
その2者の内、ギガデインは火力・範囲・リーチ・消費のバランスが良く、職業や武器を問わず使用可能、呪文のエフェクトも控えめで見やすいということからマルチでは魔法職の主力として便利。
ただし【キラークリムゾン】や【タイプG】の様な危険なカウンターを持つマシン系には気をつけておかないと地獄を見ることに。
対策としてベギラゴンをセットしておくのも良いだろう。
敵では【魔王ザラーム】が使ってくる、範囲が広く威力も高めなため慣れるまで厄介な技。
溜めは長く、片手を上げて詠唱したのち振り下ろすと同時に放ってくるので腕の動きをよく見て避けるのも手。
呪文なので、ガードのマホカンタで跳ね返すこともできる。慣れてきたら狙ってみよう。
トレジャーズ
敵範囲に電撃属性の大ダメージを与える呪文。
Lv33以上の【スライムベス】、【ヒスイスライム】、【バルデバラン】、【ウィッシュドラゴ】が覚えている可能性があるほか、【エンゼルゴン】が覚えている。
ライデインを覚えているモンスターがLv33になると自動的にギガデインに進化する。
星ドラ
ルビスの杖のメインスキルで、実装当時は珍しかったSランクの攻撃呪文。
ウォーク
「霊獣のつえ」のスキルとして初登場。
敵全体にデイン属性特大ダメージを与える。消費MPは44。
実装時点で全体攻撃の中で頭1つ抜けた威力でありながら、霊獣のつえの特殊効果で雨のときにはさらに威力が上がる。
2020年9月28日に霊獣のつえの錬成が追加されると、改2で「ギガデイン改」に変化。
消費MPが50に増えるが、基礎威力が大きく上昇する。
その後も「じごくの魔鏡」のスキル使用時に追撃でこれが発動するなど、初出が限定武器のスキルとは思えないほど汎用化。
馬車メンバーのロトの勇者、さらに2024年9月実装の特級職【天地雷鳴士】がレベル30で修得するにまでなっている。
仲間モンスターの特技としても登場。こちらは消費MPは40、敵全体にデイン属性の呪文大ダメージ。
当初の習得者は【シャドーサタン】のみだったが、追加された仲間モンスターで【ワイトキング】【ヘルクラウダー】も覚えられる可能性がある。
デイン系は【ギガンテス】【キラーマシン】【りゅうおう】といった強力なモンスターへの通りが良いため、全体攻撃呪文の中でも比較的採用率が高い傾向がある。
タクト
Aランクとくぎとして登場。前方横3マス・消費MP101
「範囲内の敵全てにデイン属性の呪文大ダメージを与える」
最大強化で 消費MP77・威力+50%まで強化可能。
【プリン】【バラン】が使用可能。
DQ1(ゲームブック版)
遥か昔に遺失した呪文とされており現代では使い手がいなくなっていたが、ある老人が長年に渡る研究の末に復活させた。
山1つを丸ごと消し飛ばすという規格外の破壊力を有するが、残念ながら主人公に伝授してはくれず、プレイヤーが使うことはできない。
スマブラSP
【勇者(スマッシュブラザーズ)】の横必殺技。デインを最大まで溜めると発動できる。
剣を高く掲げるとそこに雷が落ち、そのまま雷光を宿した剣で回転切りを放つ。最初に勇者の頭上に落ちる雷にも当たり判定があり、近距離で使うと回転切りと両方ヒットする。
左右どちらにも範囲が広く、きわめて高い吹っ飛ばし力を持つ切り札級の技。
回転切りの打点が低いため、崖つかまり状態のほとんどのファイターにヒットする。復帰時の行動を大幅に制限できるので、崖上がりには積極的に重ねていきたい。
また、一連の動作にスーパーアーマーが付いており、弱い攻撃なら受けても中断されない。
持続も長いため、相手の小技に被せて強引にカウンターすることも可能。
総じて高性能だが消費MPは42と非常に重く、全MPを失う【マダンテ】を除いて最も燃費が悪い。
MP不足で不発だった場合、「あれ?」といった具合に首を傾げて剣を見るという失敗モーションが発生し、大きな隙をさらしてしまう。
また、出が遅いため接戦だと潰されるリスクがあり、後隙も決して短くないので回避されても危険。使い所は慎重に見極めたい。
ちなみに、空中で発動するとモーション終了までその場に停滞する。横に飛んでいた場合はその慣性が残る。
ダイの大冒険
本作ではデイン系呪文は【竜の騎士】専用魔法であり、正当な竜の騎士である【バラン】のみが使用する。
ギガデインを直接敵に当てる描写はなく、この威力を剣に込めた魔法剣【ギガブレイク】で使用されたのみ。
ただ見た目的にライデインとギガデインの差があまりなく、実際どの程度の威力がある呪文なのか最後までわからなかった。
当時ゲーム本編に於けるギガデインは上述の通り全体攻撃だったのだが、作中で見る限りライデイン同様の単体攻撃呪文にしか見えない。
参考にできるのは、ギガブレイクの破壊力だろう。本来のギガデインの破壊力を乗せたバージョンと、魔法力が足りずライデインで代用したバージョンを比較すると、その破壊力には確かに明確な違いがある(詳細はギガブレイクの項に譲る)。
さすがにここまで大差ない表現は問題と感じたか新アニメでは雷、ギガブレイクともにライデインとギガデインでは明らかにエフェクトが違うものになった。差別化としてはだいぶマシになったとはいえそれでも全体攻撃に見えるかといえば疑問符が付く。
また興味深いことに「その呪文系統の最高位」でありながら「極大電撃呪文」とは言ってない。
確かにベギラゴンやイオナズンなどの極大呪文は、両手で放つ、溜めがある、型があるという共通項があるが、ギガデインはそれらに比べるとかなり手軽に使われている点からも極大呪文ではなさそうである。
さらに上位の電撃呪文があるのかメドローア的なオリジナル呪文があるのかは不明。
竜の騎士のハーフである【ダイ】はライデインまでしか使えないが、【ロン・ベルク】が作った【ダイの剣】の鞘によって擬似的にギガデインと同じ効果を生み出すことができる。
ダイの剣の鞘は「魔法剣の呪文効果をその系統の最上位まで高める」なので、一応ギガデインがこの系統最上位(極大呪文はない)なのだろう。もし極大呪文が存在するとしたら、鞘の効果は複数人の魔力を必要とする【ミナデイン】【ミナカトール】や、両手で放たなければならない極大呪文は対象外なのかも知れない(例えば【ギラ】魔法剣なら【ベギラマ】が限界)。
双竜紋により【ドルオーラ】を生身でも使えるようになったダイならばギガデインを使えるようになっていてもおかしくはないのだが、【バーン】戦でもライデインを使用していたことを考えるとやはり使えないと考えるのが妥当だろうか。もっとも、仮に双竜紋に目覚めた時点でダイがギガデインを使えるようになったとすると、ロン・ベルクが作ってくれた新しい鞘とその呪文増強の効能が、大魔王戦を迎える前に用済みとなってしまいかねない、という側面もある訳で・・・大魔王戦を見据えて作られたアイテムに大魔王戦で出番がないというのもあんまりなので、敢えてそういう中途半端な設定にしたのではないだろうか・・・
『雷雲から雷を落とす』という呪文のスタイル上、屋内では使えないのかと思いきや、バーンパレス内でのハドラーとの戦いでは、雷に天井に穴を開けさせて強引に剣のもとに呼び寄せている……よって1~2階層ていどなら床や天井で遮られていても難なく突き破って来られるようだが。もっと遮蔽物の多い場所、極端なハナシ破邪の洞窟の地下100階クラスの深部などでは、さすがに使用不能。なのだろうか
アベル伝説
主人公の勇者【アベル】がゲーム本編に反して呪文を使えない実質戦士のためか魔法使い(実質賢者)【ヤナック】が使う………とこれだけでも違和感がハンパないが、それよりも先になんと敵の魔道士【ムーア】が第35話「出現!!天空の浮遊島」で作中で初めて使ってきており、今に至るまでアニメファンの語り草としてネタにされ続けている。
勇者以外でギガデインを唱えた最初の人物が、こんな怪物だとは誰が想像しただろうか?
しかし、ギガデインのくせにヤナックのイオラに相殺されており、本当にギガデインなのか疑わしい面も。
ヤナックはその次話中の【青き珠の島】における【ルドルフ将軍】戦や最終決戦において使っている。
ムーアにしてもヤナックにしてもビーム状の電撃を飛ばしているだけで、当時最強の全体攻撃呪文だったゲーム本編と異なり単体攻撃呪文にしか見えない。もっとも、作中はこれに限らずそのほとんどが単体攻撃呪文にしか見えないのだが。
ゲーム本編と異なり単体攻撃呪文にしか見えないのは上記のダイの大冒険も同じことだが、見方によってはダイの大冒険のライデインよりも弱そうに見えてしまう。
「これならライデインでよくね?」と思った人もいたことだろう。もっともそれ以前に使用者が違和感大アリでそれを気にするどころじゃなかったのかもしれないが。
ロトの紋章
【アルス】、【アラン】、【アステア】の勇者3人と彼らの先祖である【アレル】が使用。
アルスは【ジャガン】との第3戦において初使用して勝利を得る。
アランは【異魔神】との第2戦において、アルスとのダブルギガデインで初使用。
アステアはアレフガルドでレジスタンス活動をしていた頃に使用可能となり、アルスとアランと合流した際、トリプルギガデインを披露する。
【ポロン】の【合体魔法】の立場がないほどの大威力な上、ダブルギガデインとトリプルギガデインは巨大な異魔神さえも沈黙させる。
アレルは【ゾーマ】との戦いで使用。
アルスのレベルは59話扉絵で提示された55が確認できる数値だが、DQ3本編の習得レベルと比較するとずいぶん遅い習得となる。
ジャガンはこれを喰らった際に「何度やってもできなかった」と心の中で述べているが、彼が使うのは黒い稲妻のエビルデインであり、アランとして生まれ変わるまではどう考えても使えないはずである。
登場しなかっただけで、エビルデインにもギガデインに相当する上位呪文があったのだろうか?
スライム冒険記
勇者くん、【ライ蔵】、真の勇者となった【スラきち】が使用した。
本作のラスボス【魔龍】の弱点が【デイン系】であるため要所で活躍している。
蒼天のソウラ
1巻で登場。
目覚めたばかりのアズリアが【スカルゴン】の群れに使用。
積乱雲を魔法力で生成して、その雲から雷撃を落とすという手順を踏む呪文。
原質(アルケー)に近い状態でしか行使できないようで、思考に不純物が混ざった後は唱えられなくなっていた。
うりぽからは「おとぎ話で伝説の勇者とかが使う魔術の奥義ポ!!?」という反応で
博識なギブからしても現存するとは思っていなかった呪文であるとのこと。