概要
DQ6で初登場した【マドハンド】の色違いで、深い赤色の手の形をしたモンスター。
DQ2には同じ姿をした【ブラッドハンド】というモンスターがいるが、マドハンドの登場したDQ3やDQ5ではこちらにお呼びはかからなかった。そしてDQ6でブラッドからブラッディと表記を変えて再登場した。
DQ4以降モンスターの文字数制限が緩和されているので「ブラッディー」ハンドでも良さそうなのだが、コイツはなぜか「ブラッディ」ハンドという、伸ばさない表記が採用されている。字面通りに読むと日本語として妙に発音しづらい気もするが、英語の本来の発音には近そうだ。
DQ7・DQ4(リメイク版)やDQ8ではブラッドハンドが登場して、この名前はなかったことにされたかに見えたが、その後発売されたリメイク版DQ6ではあくまでもブラッディハンドの名前を貫いているほか、DQ11ではブラッディハンドの方が出演している。作品によって表記が揺れる理由は定かではない。これといった法則があるわけでもない。
【ドラゴンクエスト25thアニバーサリー モンスター大図鑑】ではブラッドハンドと同じモンスターとされている。
というかDQ6のこいつの特徴はDQ2のブラッドハンドをトロル呼び以外まんま踏襲しているので、いまさらな気もするが。
DQ6
【マウントスノー】周辺や下の世界の【レイドック】の井戸などに出現する。
同種族、もしくは【トロル】を呼ぶ上、最もHPが低いキャラを集中して攻撃をする傾向がある。
攻撃力は決して低くなく、サイズの関係上集団で襲ってくるため侮ると危険なモンスター。
攻撃呪文などへの耐性が無いので最大火力で一掃するのが効果的。
上級職になってある程度経験を積んでいてもおかしくないような時期なので、油断さえしなければさほど苦戦はしないだろう。
ただし、【一人旅】をしていると井戸や洞窟でトロルを呼ばれて、つきとばしで即全滅に繋がる。
また、休み系に耐性が無く、混乱や麻痺も良く効くためこれらで動きを止めるのも有効となる。
落とすアイテムは【うつくしそう】。
なお、リメイク版ではマドハンドは【ダークホーン】を呼ばなくなっているが、こいつは普通にトロルを呼べるのでその点でも注意。
DQ11
久々にブラッドハンドではなくこっちの表記が復活。【ヒノノギ火山】内部に出現する。2Dモードでは【名もなき地】(【ナギムナー村】周辺)にも出現する。
同種に加え、攻撃役の【だいまじん】と回復役の【ベホマスライム】を呼ぶ仲間呼びのエキスパート。
しかしPS4版等で狭い場所で出現すると、制限が厳しいのか4匹程度で上限に達して仲間呼びに失敗するため、あまり性能を発揮できない。
広い場所なら7~8匹まで呼んでくる。
ドロップアイテムは【レッドアイ】でレア枠が【赤い宝石】。
討伐モンスターリストによれば、かつては凶悪な魔物の腕だったらしく、仲間呼びで呼び出すモンスターは生前の相棒だという。
Sでは【連武討魔行】・裏の試練2戦目でもお供として呼ばれることがあるが、全体攻撃を連発していればついでに倒せるので脅威ではない。
強ver
【ネルセンの迷宮】に出現。共通して【導師の試練】・不屈の迷宮に生息。PS4版等では下層に夜のみ、3DS版等では入口付近と上層に居る。
通常枠が【ちいさなメダル】になっている。
また呼ぶ異種の仲間が【グレイトボンバー】もしくは【ほうおう】になっている。ちなみにグレイトボンバーは、強ではなく通常種である。
前者はメガンテ役、後者は回復役という厄介な敵を呼び出すようになった。
トルネコ2
DQ6とDQ7の中間の時期に発売された作品だからか、ブラッドではなくブラッディ名義で登場。
HP120、攻撃力120、防御力32、経験値2700(レベル1のステータス)。
【不思議のダンジョン】の80F~100Fなど、おおむねダンジョンの深層に出現する。
自身はその場から動かない、プレイヤーの足を掴んで移動不能にする、という特徴はマドハンドと同じ。
こいつの場合、トルネコが同じ部屋にいると隣のマスに引き寄せ、強制的に足を掴んでくる。
さらに、足を掴んでいる間は時々【だいまじん】を呼んでくる。
トルネコ3のブラッドハンドほどではないが、こいつもかなり凶悪。
大部屋モンスターハウスでは、どれだけトルネコと距離が離れていようが、一瞬でこいつの隣に引き寄せられる。
ブラッディハンドが同じ部屋に2匹以上存在する場合、1匹目を倒しても、すぐさま2匹目に捕縛される。
不思議のダンジョン81Fに必ず出現する大部屋モンスターハウスで、たらい回しにされるのはもはや通過儀礼。
これだけでもなかなか階段に辿り着けなくて面倒だが、【キースドラゴン】が同じ部屋に居るとさらに危険。
こいつにたらい回しにされている間に、トルネコに35ダメージの炎を集中砲火されることになる。
大部屋では【ルーラ草】で逃げることも叶わず、問答無用で中央に呼び出されて袋叩きにされることも……。
召喚してくるだいまじんはHPが220、攻撃力が200もあり、恐ろしく硬くて強い。
こいつに部屋中をたらい回しにされながらだいまじんが量産されるのは、見るに堪えない光景である。
ブラッディハンド自身はそこまで強くはないが、PS版ではダメージ上限の関係で、最低二発攻撃を当てないと倒せないのも嫌なところ。
【身代わりの杖】で作ったニセ神父を引き寄せることはできない。キースドラゴンも身代わりに対しては炎を吐かない。
大部屋モンスターハウスに出くわしたら、手頃なモンスターを身代わりにしておいて階段へ逃げるのも選択肢の一つ。
ただし、身代わりが弱いと倒されて捕縛されるため、なるべくだいまじんなどのタフな奴を選ぼう。
全てのモンスターの移動を封じる【はりつけの巻物】とセットで使えば完璧だろう。
トルネコ2ではこいつの引き寄せ能力の原理がよく分からなかったが、トルネコ3のブラッドハンドには「手まねき」で引き寄せているというメッセージが追加された。
何が何でもトルネコの足を掴みたいという執念の賜物だろうか。
GBA版
ダメージ上限が無くなっているので、一撃で倒せるようになった。
だいまじんを呼ばれる前に仕留めやすくなったので、こいつ単体ならそれほど脅威ではない。
大部屋モンスターハウスで引っ張りだこにされるのは変わらないが。
余談だが、階段のある部屋にこいつが居てトルネコが階段のマスに乗った瞬間引き寄せられると、移動したあと「足元に何もありません」のメッセージが表示されるレアな光景が見られる。