【柴田亜美】

Last-modified: 2023-12-21 (木) 17:39:53

概要

【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】最初期に執筆した漫画家。
キャッチコピーは「ド派手な極楽鳥」。ファンからは「アーミン」と呼ばれることも。
【タイジャンホクト】は彼女のアシスタントだったこともある。
 
常に扇子を持っているお子様なDQ3【勇者】、大根を担いだ【クリフト】、「もりそば」「うおのめ」「薫」、「あっと驚くためごろおおおお!」、3コマ目でオチを入れて「ひゅう~~」など、「ゲーム本編?なにそれおいしいの?」と言わんばかりの逸脱したシュールネタを連発。
単なるゲームのコミカライズに留まらない、4コマ漫画劇場の性格を決定付けた。
その自由すぎる作風は当時から別コーナーに隔離、もとい独立して掲載されていたほど。
特に印象的なのは、【キャラクターメイキング】ができる関係上デフォルト名・公式名が存在しないDQ3のプレイヤーキャラに、明確な名前と個性を付けてネタを作っていた点である(他の作家は名前を出さないように会話するか、単に職業名で呼び合っていた)。
主にネタにされたのは以下の4人。

  • 勇者…名前は呼ばれないが、常に扇子を持っている独特の出で立ちから「ニセ勇者」と称される。ボケ担当で最初のうちはまだ年齢相当な行動が多かったが、巻が進むごとに精神年齢がどんどん幼くなっていった。
  • もりそば(男武闘家)…一行のツッコミ役兼ニセ勇者の被害者。3巻で「もりそば」という名前に登録され、その事は後々までネタにされる。2巻では女遊び人に興味を持つ一面も。ちなみにFC版では濁点は一文字としてカウントされるため、実はこの名前をつけられない。
  • うおのめ(男賢者)…一行の良心。大抵はニセ勇者のボケの被害者になる。交換日記を企画したら全員があれな内容を書いたためなかったことにしたりと苦労が尽きない。
  • 薫(男戦士)…ガンガン編1巻から登場。ホモっぽい性格で、化粧直しをしたりすることも多々。もりそばに怒りの籠ったツッコミを入れられる事が多い。

また犬好きであり、犬のモンスターである【アニマルゾンビ】らが脈絡なく描かれたり、「チャッピー」と名付けるネタも見かけられた(無印1巻)。
今ではDQシリーズにて「チャッピー」と言うと、ソードの【セティア】が主人公に付けるニックネームの一つ、及び【あらくれチャッピー】が該当する。
 
強烈なインパクトと存在感から現在でも「4コマ漫画劇場=柴田&ニセ勇者」というイメージは強いようだが、ドラクエ5発売頃に4コママンガ劇場からは引退。
同時期には【月刊少年ガンガン】創刊号から連載の『南国少年パプワくん』が大ヒット、ガンガン初のアニメ化も果たすなど、人気作家となっていった。
そんなわけで、ドラクエとは別の部分で【エニックス】に貢献している大御所である。
 
また、『週刊ファミ通』でゲーム及び業界のレポート漫画を長期間連載していた縁でゲーム業界の大物クリエイターにも広く顔が知られており、友人も多い。
ドラクエ関係では【中村光一】【チュンソフト】との親交が深く、
「中村社長がモノポリーをやりたいがために休日に社員を呼び出した」
「柴田亜美の電話番号とFAX番号を取り違えて覚えており、深夜に延々と間違い電話発信をし続けた」
等のエピソードを漫画に描いていじっている。
また【三宅有】とは同い年でデビュー直後からの付き合いである。
 
一時期職業病を患い、不定期連載が続いていたが現在は執筆活動よりも美容と健康の取り扱いが中心になっている模様。
パプワくん等で漫画家として早めに成功し収入を得たので潔く引退することも考えていたようだが、現在でも漫画家の肩書は続いている。
2020年からはTwitter(現X)上に柴田亜美オフィシャルアカウントが作成され、さらにYouTubeで動画配信も始めている。
そこではドラクエ公式から許可を得た上で、ニセ勇者の4コマの新作も発表している。