【てつのつめ】

Last-modified: 2024-03-10 (日) 04:55:39

概要

武闘家タイプのキャラクターが装備できる事が多い武器。
初出はDQ3で、それ以降DQ8以外の作品にはすべて登場していた。DQ8もリメイク版では復活している。

ホラー映画に登場する鉄の爪には文字通り各指ごとに刃物を1本ずつ装着するタイプのものも見受けられるが、DQにおける鉄の爪は手の甲のパーツから3本程度の爪状の刃物が伸びた形状である。
拳を握った状態のままパンチの要領で扱えるのが特徴で、ぶっちゃけ、ウォーズマンの「ベアークロー」を想像していただくのが分かりやすい。
初出のDQ3で熊(ベアー)を倒したという話も、もしかしたらそれが元ネタなのかもしれない。
ただし真っ直ぐな錐状の爪であったベアークローと違い、DQの鉄の爪は先端が湾曲した鉤爪(いわゆる手甲鉤)である。

DQ3

攻撃力30で770G。
【カンダタ】戦前の【カザーブ】の村に着いた時点で購入でき、FC版では他に何故か【サマンオサ】でも売っている。
【武闘家】専用装備で、FC版では武闘家が装備してもデメリットのない最初の武器かつ最後の武器である。
この時点での【戦士】の最強武器である【はがねのつるぎ】に匹敵する攻撃力でありながら、価格はほぼ半額という高いコストパフォーマンスを誇る。
これまで、素手で微妙なダメージを叩き出し続けて、プレイヤーから生暖かい目で見守られてきた武闘家が、見違えるほどの破壊力を身につけて一気に主力に登りつめる。
同じ武器屋では【ぶとうぎ】も売っているので、セットで買い与えてやろう。
 
そして前述の通り、なんとFC版では【おうごんのつめ】を除けば、これが武闘家にとって最強であると同時に攻撃力が上がる唯一の武器。
怒涛のエンカウント率を気にせずに黄金の爪を装備させるプレイスタイルもあるが、多くは序盤からラスボス戦まで攻撃力が低くとも鉄の爪で我慢し続けることになるだろう。
戦士などのように買い物やダンジョン探索で強い武器(と防具)に替えていくという楽しみがない分、プレイヤーによって武闘家は好みが分かれるところである。ダンジョンの宝箱から手に入れた強力な武具を泣く泣く投げ捨てる(または売り払う)、ということもままある。
ただ武闘家は全職業で最も力が伸びやすい上、会心の一撃が出やすいため、これ一本でも攻撃力不足に悩まされることはあまりない。
シンプルで分かりやすいのも、武闘家のメリットと言えるのかもしれない。
発売前、会心の一撃が出やすくなるといったデマの情報が載ったことがあったが、それは武闘家自身の特性であってこの武器には関係ない。
ちょうどこの武器を手にするぐらいから、他の職業と比べて目に見えて会心率が上がってくるので、誤解しやすい事情はあるだろうが。
 
ちなみにカザーブに眠る偉大な武闘家は素手で熊を倒したと言われており、せめて墓だけでもと武闘家を志す者が彼の元を訪れている。
しかし実際は素手ではなく鉄の爪を使用していたと、夜に本人のガイコツが「わっはっは」と気さくに教えてくれる。
これは、鉄の爪は武闘家の攻撃力が下がらない武器であることをプレイヤーに知らせるためのイベントである。
 
なお黄金の爪とは違い、バグ技で無理矢理武闘家以外に装備させても、攻撃力は普通に+30されるだけである。
 
【ガルーダ】【マドハンド】がそれぞれ1/128・1/64の確率で落とすことがある。

リメイク版

武闘家の攻撃力がFC版よりも高くなりがちなことへのバランス調整のためか、攻撃力25に低下し、さらに値段も870Gに値上がりしており少々弱体化。
またサマンオサでの販売とガルーダからのドロップが無くなったが、代わりに夜の【アッサラーム】で売っている。
【ピラミッド】以外での黄金の爪のエンカウント率アップが無くなったほか、武闘家が装備できる武器が増えたため、後の作品と同様の序盤装備となった。
それでも、黄金の爪を取りにいかなければ、少なくとも船を手に入れるまでは唯一装備できる武器になる。
 
武闘家を連れている場合極力買いたい武器であることに変わりはないのだが、この時点での870Gの出費はかなり重い。【てつのやり】の650Gに比べると明確にコスパの悪い武器でもある。
FC版での強みは「事実上の最強武器でありここで買っておけば以後クリアまで使い続けられる」という付加価値があってこそであり、多数の上位武器が追加されたリメイク版では事情がまったく異なる。
FC版感覚で武闘家を使うとハマりがちなちょっとした落とし穴なので注意したい。
 
第2の【すごろく場】の宝箱マスからも入手できる。

DQ4

攻撃力38で1500Gと攻撃力と金額が歴代最高。FC版では【アリーナ】専用だが、リメイク版では【ピサロ】も装備可能。
 
2章後半で【エンドール】【武術大会】直前の控え室の店で買える。
前述のDQ3でカンダタ戦前に入手出来るのと同様、入手時期がタイムリーである。
 
購入できる場所がここしかないが、控え室から大会に出場せずに外に出ることが可能。
アリーナの攻撃力が一気に上がるので、外での経験値稼ぎも楽になる。武術大会の連戦に備える意味でも買っておきたい。
エンドールの【宿屋】でも、【ロレンス】らしき【詩人】から、この武器の装備を推奨するかのようなセリフが聞ける。
しかし万が一買わずに武術大会をクリアしてしまうと5章では買えないため、アリーナの武器が当分貧弱になってしまう。
どうせお金は5章に引き継げないし強力でもあるので、エンドールに到着したら必ず最優先で買っておこう。
 
なお一応、5章でも敵からのドロップで手に入れる事は可能。
【がいこつけんし】【しりょうつかい】が落とす事があるが、確率は1/128とかなり低い。
因みに、がいこつけんしは2章でもエンドール周辺で現れるので、そいつから手に入れられたらラッキー。
こんなところでもタイムリーさを発揮するあたりプレイヤーに優しい武器である。

小説版

武術大会一回戦の前に、対戦相手の【ミスター ハン】から贈られたものとなっている。
彼は自分用に買ったのだが、サイズが合わなかったことと、「武器のハンデを与えなければ、アリーナのような少女相手には全力で戦えない」という理由で彼女に譲った。
その後も代わりの武器が出ることはなく、最終戦までアリーナの右拳と共にあった。

CDシアター版

武術大会直前にクリフトとブライから買ってもらったものとして登場する。1500Gもしたのでこれまでの蓄えが無くなったらしい。
【コロシアム(曲名)】の楽屋BGMが流れ始めるとともに二人から鉄のツメが渡され、そして装備直後に奏でられるコロシアム・スタンドの一連の流れは、短いシーンながらも大いに盛り上がる一幕となっている。

DQ5

攻撃力は19で価格は550G。
攻撃力が大幅に下方修正され、値段も相応に安くなった。
幼年時代の【ラインハット】で売っているほか、青年時代の【アルカパ】【カボチ】でも購入可能。
また、【魔物のすみか】で再会するキラーパンサーの初期装備になっている他、敵のドロップでは【アームライオン】【キラーパンサー】【マーマン】から入手できる。
 
モンスター専用…というより【ベビーパンサー/キラーパンサー】の専用装備になっており、同じ爪系の武器の【ほのおのツメ】【あくまのツメ】を装備できる仲間モンスターたちがなぜか装備できない。
敵の時にコレを落とす【アームライオン】もなぜか装備できない。
 
幼年時代は中々の活躍を見せるが、青年時代にキラーパンサーが合流した時点ではすでに性能不足。
さっさと【はがねのキバ】に換装してやろう。

リメイク版

DS版以降ではキラーパンサーの他に【デボラ】【プリズニャン】が装備可能になり、専用武器ではなくなった。
プリズニャンが【オラクルベリー】周辺ですんなり仲間になればアルカパの販売品が活躍する可能性ができたが、逆に幼年時代のベビーパンサーは真面目に攻撃しないポンコツになったので、幼年時代に買う意味があまりなくなった。

DQ6

攻撃力は21、かっこよさは15。700Gで購入可能。
【トルッカ】【サンマリーノ】【レイドック】(下)、【アモール】(上・下)、【モンストル】で販売。
【ハッサン】【アモス】、及び【装備グループ】A・Bのモンスターらが装備可能。
入手時期的に装備するのはハッサンだけだろう。
ただし、後述のようにタダで手に入るため購入の必要はない。
モンスターでは【ちんもくのひつじ】【レッサーデーモン】【かくとうパンサー】【ホラービースト】が落とす。
 
サンマリーノの不自然に壁が途切れた場所から行ける樽から入手できる。
加入から間もなく、初期武器の性能が低いハッサンにとっては非常に強力な武器。
金のたまり具合にもよるが、【ほのおのツメ】入手までこれ一つで通すことも十分可能。
序盤におけるハッサンの偉大さを後押ししたアイテムの1つである。
 
後に【アモール北の洞窟】(上)の宝箱でも入手できるが、この時点では装備できるのがハッサンしかおらず、上記の通りサンマリーノで入手済であるはずなので売却用にしかならない。
525Gと中々高めに売れるため、【はがねのつるぎ】購入の足しに。

DQ7

現代の【謎のからくり跡地】B2Fの宝箱から出てくる。【ラッキーパネル】でも入手可能。
【ふきだまりの町】等で900Gで購入できるが、1人しか装備できず拾い物で手に入るので買う価値は無い。
敵では【ネイルビースト】のみが1/64の確率でドロップする。
 
攻撃力21、かっこよさ15。
【ガボ】しか装備できないが、宝箱から入手した時点ではそこそこの攻撃力。
入手時期、攻撃力共にガボにとっての【てつのやり】ぐらいのポジションである。
とは言え、おそらくその時に持っているであろう全体攻撃が出来る【ブーメラン】の方が汎用性が高い上、次に訪れる【グリンフレーク】で攻撃力も高く、全体攻撃も出来る【やいばのブーメラン】が売っている有り様。
【あめふらし】戦くらいでしか使う場所が無いだろう。
もっとも、全体的に金欠気味のDQ7。やいばのブーメランは【主人公】に回し、ガボはしばらくてつのつめと普通のブーメランで我慢するのも十分選択肢としてはアリである。

DQ8(3DS版)

オリジナル版ではDQ3以来初めて欠席していたが、3DS版では追加キャラ【モリー】の専用武器として復活。
「鉄のツメ」表記。攻撃力55。爪系では最弱なのは変わりないが、装備できる唯一のキャラが中盤以降の加入となったためか、数値上は歴代最強のてつのつめである。
モリーの初期装備となっている他、【オークニス】で販売もしている。
一部モンスターのドロップ品が変更され、【アイスビックル】(1/64)がレア枠で、【オーシャンクロー】【ダークジャミラ】【シャドウパンサー】(1/32)が通常枠のドロップアイテムとなっていたりする。
 
【炎のブーメラン】と錬金すると【ほのおのツメ】に強化できるが、すぐ後の【レティシア】で販売しているため無理に作る品ではない。
 
これにより、DQ3からのナンバリングタイトル皆勤記録は(一応)継続となった。

DQ9

攻撃力17。【セントシュタイン城】で620Gで購入できる。
前作とは逆に武闘家用の装備として【ツメスキル】が独立し、多数の同系装備を引き連れ再登場した。
 
この作品の鉄シリーズの例にもれず、錬金で【はがねのツメ】に強化が可能。
早めに入手できて錬金さえ出来れば、それなりには強い。
 
武闘家をパーティに加え、ツメスキルを育てているプレイヤーであれば買ってみるのも良いだろう。

DQ10オフライン

主人公(【武闘家】【盗賊】)、【マイユ】が装備可能。

-+1+2+3
攻撃力891113
みりょく3456

【小国】にて550Gで購入することができる。
【ふしぎな鍛冶】でも作成可能。レシピは【中級鍛冶製作】に記載。
必要な素材は、【てっこうせき】x3、【どうのこうせき】x2。

DQ10オンライン

レベル14より装備可能。基本攻撃力は8。
詳しくは【てつのツメ】を参照。

DQ11

【ロウ】【マルティナ】【初期装備】で所持しているツメ。
うち直しに必要な宝珠は7個。非売品だが700Gで売却可能。

-+1+2+3
攻撃力15171921
かいしん率2%

【ヘルコンドル】が通常枠で落とす他、 【マーマンダイン】(邪Ver含む)と【かくとうパンサー】(3DS版・DQ11S)がレア枠で落とす。
また、マシン系に対してダメージアップ効果(10%ほど)がついている(3DS版のみ)。

バトルロード2

第三章から登場する武闘家専用のツメ。
上昇するステータスは、ちから+17 すばやさ+25。
使える技は「旋風脚」と「爆裂拳」。前者は回転蹴りで敵全員を攻撃。後者は敵1体を連続で殴って攻撃。
 
他のツメは特効があるので、風属性に弱い敵がいる時、必殺技を使いたい時以外はあまり使われない。

ヒーローズ2

市販されているツメでは最弱で攻撃力は+19。価格は420G。
ツメを装備できる職についている主人公またはガボが装備できる。
使い道といえばマネマネ工房で見た目を変えるか戦歴埋めぐらいになるだろう。

トレジャーズ

【お宝】の一つとして登場。

お宝No.170
レアリティジャンク
カテゴリーヒストリー
コレクション武器
標準価格110,000G

DQタクト

Cランク武器として登場。
基本値 : こうげき力+4・すばやさ+6
特殊効果はなし。
錬金候補 : 体技ばつぐん+2%・こうげき力+5・すばやさ+8・かしこさ+4 他

ロトの紋章

ヤオが装備している。
投げつけてサーバインの魔剣ネクロスからキラを守ったり、単純に武器として使う以外の用途も見せた。
使用したのは海王リバイアサン編、ルナフレア号に絡みついた触手を断ち切る場面まで。それ以降はなぜか徒手空拳である。物語終盤の第59話『オリビア海峡突破!!』の扉絵では、彼女の装備品一覧の中にちゃんと含まれているので、手放したというわけではないらしい。
ひょっとして、『拳王ヤオ・・・コブシの王を名乗らせておきながら、コレを持たせてたらコブシで敵を殴る場面が描けないじゃん。看板に偽りアリじゃん。』と言う事実に、作者が途中で気付いてしまったが故の退場。なのでは……。
シンプルに考えるなら、初登場当時はまだ彼女は幼かったので攻撃の補助として使用しており、一定の実力を身に着けたと自認できたから武器に頼らない戦い方をするようになった、といったところだろうか。

いたストDS・Wii

装備アイテムとして登場。
ちなみに、これを装備しているとアリーナに「貸してほしい」と言われる。