【ラルス16世】

Last-modified: 2024-03-04 (月) 08:08:50

DQ1

代々【アレフガルド】の地を治める【ラダトーム】の当代の【国王】
ラルス16世という人物名は、DQ1のゲーム内では【ローラ姫】救出時の台詞に出てくるのみ。リメイク版では名前は登場しない。
NES版での名前はLorik。
 
名前入力を終えてゲームが始まった後、何かボタンを押すと

おお ◯◯◯◯! 
ゆうしゃロトの ちをひくものよ! 
そなたのくるのをまっておったぞ。

と喋りだす人物。
つまりドラゴンクエスト最初の【NPC】であり、全ての作品の中で一番最初に喋った記念すべき人物がこの王である。
ドラゴンクエストの全ての会話は、ラルス16世から始まったのだ。
 
【ローラ姫】の父親にあたる人物。妃は既に故人。
また、DQ3で登場する【ラルス王】の子孫(FC版DQ1の【公式ガイドブック】によると、【沼地の洞窟】は「400年も前につくられた」とあるので、ラルス1世である彼と世代はかなり離れている)にあたり、DQ2で登場する【武器屋の隠居】の先祖にもあたるかもしれない人物と思われる。
この100年後の世界にラダトーム王がいて国が存続していることから、少なくとも作中で描かれないだけでラルス王の直系の子孫がすでにいたか、もしくはローラが国を離れた後に後継者が生まれたと考えられる。
SFC版『DQ1・2』公式ガイドブックに掲載されたイラストでは恰幅の良い体に立派な髭、王冠に錫杖、厳めしい顔つきとかなり威厳のある姿で描かれており、ガラケー版以降ではそれに基づいたグラフィックが使用されている。
CDシアターでの声優は槐柳二。
 
遥か昔の【勇者ロト】の活躍以降、世界には長きに渡って平和が続いていたのだが、運悪く彼の治世下において再び世界を脅かす存在【りゅうおう】が現れてしまった。
竜王によって【ひかりのたま】を奪われ闇に閉ざされた世界で、予言者【ムツヘタ】による「勇者ロトの血を引く者が竜王を討ち滅ぼす」という予言を聞いてから数年後、ようやく現れた一人の若者(=主人公)に世界の未来を託すことになる。
 
よりにもよって海を隔てた目と鼻の先に敵の本拠地を構えられるわ、大事な愛娘は魔物に攫われるわ、信じて送り出した勇者にはその姫を傷物にされるわと、なにかと気苦労の絶えなそうな人物。
老齢のため戦いには出られないというが、もし若ければ中世ヨーロッパの王よろしく自ら出征する気があったのか?
兵士曰く「気持ちをあまり表に出さない人」。
 
主人公が冒険の旅に出る際には、120ゴールドと【たいまつ】、そして【かぎ】をくれる。
ただし、鍵は使い方を学ぶためのチュートリアル的な位置づけなのか、直後に使用することになる。
120ゴールドは旅立つ前に装備を整えるための支度金というわけなのだが、この120という数字がちょっと厄介。
詳しくは【初期装備】のページを参照。
なお、それらは3つの【宝箱】を開けることで得られるため、トレジャーズでは【王からの贈りもの】というお宝になっている。
 
また、FC版では彼に話しかけることで【復活の呪文】を得ることができ、 SFC版以降では【冒険の書】に書き込んでくれる。
DQ1では復活の呪文を教え、冒険の書にセーブしてくれる唯一の人物であり、どちらも冒険をする上ではほぼ必須と言えるので、度々お世話になることだろう。
また、それなりに知名度もあると思われる【おお ○○○○! しんでしまうとは なにごとだ!】などというセリフも、 元々はこのDQ1で主人公が戦いに敗れた際に彼が口にするセリフである。
 
FC版では【玉座】のマップチップがないので、玉座が【カウンターテーブル】でできている。
そのため、玉座(カウンターテーブル)を挟んで後ろや横から話しかけることができる。
玉座がカウンターと同じとは笑いを誘うが、横はともかく後ろから王様に話し掛けるとは益々シュールである。
 
剣神ドラゴンクエストでは主人公とローラ姫のデザインが変わっているが、彼はあまり変わっていない。

小説版

【たいようのいし】に選ばれた主人公アレフをロトの子孫と認め、宝剣と路銀を与える。
金額は少なくとも5000ゴールド以上。ゲームとはえらい違いである。
 
王妃は生後7日目のローラ姫を殺しに現れた【かげのきし】に殺害されている。
同時にローラとも生き別れになっていたが、竜王の死後にアレフが連れ帰った事で無事に再会する。
しかし、直後に彼女はアレフと共に【ドムドーラ】の再興に行ってしまい、父娘が一緒にいられた時間はゲーム以上に短いものとなった。

ちなみに、彼の先祖であるラルス8世の時代にアレフガルド暦1348年に竜王が現われたことになっているが、ラルス16世の時代はその200年ほど後で、8世から16世の国王の平均的な在位期間はおおよそ25年となる。
一方、【ゾーマ】の現われたラルス1世の時代はアレフガルド暦823年とわかっているため、1世から8世の間の1代辺りの在位期間は80年近い数字になってしまうが、この不自然な数字の理由についてはなんら記されていない。
一応、「ラルス」以外の名前で呼ばれる王もいた、と考えれば特に矛盾は生じない(例えば女王の場合は「ローラ」となるなど)。

ゲームブック(双葉社)

冒頭で主人公にくれるものはゲームと同じだが、こちらではローラ姫の救出も自ら依頼してくる。
姫を助けずに城に戻ると「怖気づいたか!」と言って主人公を城から放り出す。スパルタである。
そして娘との再会は、主人公から「おセンチだ」の一言で片付けられる。

DQ11(3DS版)・DQ11S

【冒険の書の世界】(始まりの祭壇)のラダトーム城で、3DS版ではFC版、DQ11SではSFC版の姿で登場する。
声を失ったおかげで復活の呪文を教えることができなくなっており、その声を取り戻すクエスト【いにしえの呪文】をローラ姫が依頼してくる。
詳細はクエスト記事を参照。