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【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】

Last-modified: 2019-03-25 (月) 06:53:18




概要 Edit

1990年4月19日に【エニックス】(現【スクウェア・エニックス】)より刊行された、公式4コマアンソロジーコミック及びレーベル。
全体的に作品の世界観を最大限尊重する方針を取っていたので現実世界の要素を絡めたりするメタなネタは極力自重(あくまで極力)するというある意味硬派なシリーズだった。
この本のヒットが後の【月刊少年ガンガン】創刊へと繋がった。が……
また、ドラゴンクエストの第一巻が発行されて以降、DQシリーズのみならず、「スターオーシャン」、「ヴァルキリープロファイル」等のエニックス作品はもとより、「マリオ」、「アークザラッド」、「ワイルドアームズ」、「テイルズ」といった他社の人気シリーズから、「Kanon」、「To Heart」等のギャルゲーに至るまで刊行された。
 
執筆陣は有名無名問わず多種多様なラインナップとなっており、そのいずれにもドラクエモンスター(一部例外あり)の名を冠したキャッチコピーがつけられていた。
なお執筆陣の中には『南国少年パプワくん』の柴田亜美、『魔法陣グルグル』の衛藤ヒロユキ、『BAMBOO BLADE』の五十嵐あぐり(当時は曽我あきお名義)など後に大ヒット作品を生み出した作家も。
……が、当然彼らのように華々しく活躍し続けている者ばかりではなく、ヒットに恵まれず鳴かず飛ばずの者、残念ながら落ちぶれてしまったと言わざるを得ない者も中にはいるようだ。

ちなみに藤原カムイ、いがらしみきお、松沢夏樹など、当時の少年ガンガンで連載していた人気漫画家が特別に参加したことも。
しかし版権管理が厳しくなった事やインターネットの普及とともに作者及びファンサイトやネタスレが発展し、ファンサービスとしての需要が落ち込んだためか、DQではDQ8の3巻、4コママンガ劇場全体としては「テイルズオブシンフォニア」の3巻を最後に、ストーリー物のアンソロジーレーベル「スーパーコミック劇場」と統廃合する形でレーベル廃止となった。
 
まだゲーム内での表現が文字中心であり仲間のセリフも少なかったFC時代は、【モンスター】や主人公たちの振る舞い、【呪文】の効果、キャラの会話、サブキャラの容姿などを自由に想像しながらプレイできた。
このため、読者は4コママンガのネタを楽しむ以外にも、「この作家はあの部分をマンガでどう表現しているのか」などを楽しむこともできたのだ。
特に【ピサロ】の容姿には作家ごとの様々なバリエーションが現れていた。
だがゲームハードが進化するにつれてDQ5で呪文エフェクト、DQ6でモンスターアニメーション、DQ7で移動中の会話、そしてDQ8では主人公たちやNPCの細かいアクションまでもがゲーム内で見られるようになってしまい、必然的にそれに縛られて自由度が失われていった。
【バブルスライム】がいい例で、噛み付くことで【毒】を与えるイメージが強かったが毒液を撒き散らすなどの攻撃が主流になっている。
またドット絵による描写だったDQ7までは当然のようにマンガの方がリアルだったが、DQ8では逆転してマンガよりもゲーム画面の方がリアルになってしまった。
このことでマンガ化の魅力が薄れてしまったことも、DQ4コマ衰退の一因とも考えられるであろう。実際DQ7は8巻まで出たのに対しDQ8の4コマがわずか3巻で終わってしまったことからも、それが窺える。
 
その後復活は絶望視されていたが2009年12月、実質的な後継レーベルである「ガンガンコミックスアンソロジー」で、DQ9の4コマ劇場が発売され、1ページ目から夜麻みゆき往年のペロキャンネタが登場。古参ファンを喜ばせた。
なお、残念ながらこのコミックには初期のドラクエ4コマを支えた執筆陣はいない。だが夜麻みゆき、五十嵐あぐりなどが久々にドラクエ4コマに復帰したり、『WORKING!!』の高津カリノ、『ぱにぽに』の氷川へきる、『天体戦士サンレッド』のくぼたまことなど、異色の組み合わせが実現していたりするのが見所。

ドラクエ4コマ製作のルール Edit

初期には「モンスターを食べる」などの際どいネタもあったが、ある程度巻数が進むとルールのようなものも制定されてきた。今のアンソロジーにも形を変え受け継がれている物が多いが、その一例を紹介。
『勇者は正義の味方。悪者にしないでね』→キャラ崩壊・キャラの私物化禁止という物。やりたい放題になってしまえば最早ドラクエでネタを作る必要性が無くなってしまう。
『ゲームをクリアしていない人のために謎解きや最後の敵のネタバレは禁止』→当時インターネットもなかった時代だからこその注意喚起。
大体12巻くらいでそのルールも半ば有名無実化し始め、中ボスクラスがネタに出てきたり、キャラ崩壊・キャラいじめネタも出てくるようになったが……
大全集では、主人公達の仲間になっている時のピサロが(PS版の公式ガイドブックではシルエットに留めたり名前欄を「???」で覆ったりして隠しているにも関わらず)登場するネタも描かれるようになった。

ネタの取り扱い Edit

【パルプンテ】による【メタル狩り】【さとりのしょ】無しで【賢者】に転職、【まほうのビキニ】(FC版)、【シンシア】【はねぼうし】など、公式ガイドブックなどに記載されていないゲームネタ等も登場していた事もある。
また、ネタバレを避けるため、各シリーズの【ラスボス】の登場は禁止となっている(原則として公式ガイドブックに出ているモンスターのみ。番外編1巻95P)。
ただし、第一形態の【りゅうおう】【ピサロ】形態の【デスピサロ】、DQMの【ミレーユ】などは、その存在が本編中でも最初からないしはごく序盤の段階で知れるためか、ラスボスなのにも関わらず登場OKとなっている。
【ハーゴン】【バラモス】も、序盤から知れ渡るモンスターだからか、或いはラスボスと思いきやラスボスではないポジションだからか彼らも規制されていない。
だが、最初期にはその規制も緩かったのか、姿こそ出てこないものの【ゾーマ】という単語が何度か出てきたり、DQ3勇者に「ロト」という完全ネタバレな名前が付けられていたりといったこともあった(ゲーム中では任意でつけられない。詳細は【名前】参照)。
ぎりぎりな所だとDQ4ネタで【エスターク】を伏字・シルエットで出していたり、モノクロ漫画をいいことに、デスピサロの側近に【だいまどう】(ネタバレOK)だか【エビルプリースト】(NG)だか、今一つ分からない奴がいるなどきわどいネタをする人たちもいた。
ただしドラゴンクエストモンスターズの4コマでは、各シリーズのラスボスも単なる一モンスター扱いのためか普通に登場している。
しかし、モンスターズ自体のラスボス等のネタバレは規制されている。
 
ラスボスを登場させるのは基本的にNGだが【エンディング】をネタにするのはOKのようであり、例えば5巻には「【トルネコ】【ポポロ】に高い高いをするシーン」を利用したネタが存在する。
 
なおGB版DQ1ではりゅうおうが初っ端から第二形態の姿を見せているので、規則的には第二形態のネタを描いていいことになっているようなもの…と思ったら、山崎渉がガンガン編第13巻(98年初版なのでGB版発売より前)に竜王第二形態を描いちゃっていたりする(P20。外見は鬣があって翼が確認できないので普通のドラゴンっぽいが)…オイオイ。
リメイク作品なので大目に見られたのか?
 
その他、原作の世界観を大切にするためDQの世界に存在しないものを出すのも基本的にNGとされていた(坂本太郎が【スライムナイト】用のロボットなどを描いてギリギリOKになっていたケースはあった)。

ゲームへの影響 Edit

4コママンガ劇場で定番だったネタが、後にリメイク版や新作が発売される際、公式設定として逆輸入される場合もある。
天空編では特に顕著で、「【カジノ】狂いで酒豪の【マーニャ】」、「少し暗い性格の【ミネア】」、「【アリーナ】に片思いしている【クリフト】」、「おばけきのこが仲間になる(元ネタは雑誌での誤報)」、「【テリー】に片思いしている【ドランゴ】」などが挙げられる。
【マッスルダンス】【たんすミミック】は4コマのギャグが本編での特技やモンスターになった珍しい例。
DQ7では【いっぱつギャグ】の中にこの漫画のネタがある。詳しくはリンク先。
また、DQ8の【スカウトモンスター】【ホイミスライム】が、「みんなのアイドル」という通り名がつけられているのも、4コマで人気高く、可愛がられていたゆえにつけられた可能性が高い。

楽屋裏 Edit

掲載された作家が元ネタとなったゲームについて1ページを使って語るコーナー。
このコーナーが本レーベルの象徴となり、読者に強く受け入れられることにつながった。
読者から寄せられた手紙に対する返事、リクエストのあったイラスト、ホームページ紹介、作者によっては人気投票などの企画が行われるなど、内容は自由そのものであった。
中でも多く見られたネタは「アイデアが浮かんでこない」、「締め切りに間に合わない」というリアルなネタ。そこに担当から逃げたり電話による催促が頻繁に起こる等といったネタが加えられる。
当初は限られたメンバーのみが楽屋裏を描いていたが、後に全員が1ページずつ描くようになった。

シリーズごとの概要 Edit

モンスター物語 Edit

【モンスター物語】1巻の巻末に【栗本和博】が描いた、おまけ程度のものが掲載されたのが初。
豪華にも全編カラーである。
怪傑大ねずみはここで初登場した。

ドラゴンクエスト4コママンガ劇場 Edit

通称無印(元祖とも)。
DQ1からDQ6までのナンバリングタイトルを総合的に取り扱った全編描き下ろしのシリーズ。全20巻。
1巻発売当時最新作だったDQ4はネタバレ回避のためかモンスターネタと表紙イラスト掲載のみ、キャラ・ストーリーネタは2巻、DQ5ネタは7巻、DQ6ネタは12巻で解禁となった。
本シリーズが4コママンガ劇場のみならず、エニックスの漫画事業(※出版事業そのものではない)の原点となった。
※エニックスは営団社募集サービスセンターという不動産情報誌専門の出版社が前身だった。

ドラゴンクエスト4コママンガ大全集 Edit

DQ7までのナンバリングタイトルに加え、DQM・DQM2のネタを取り扱った無印の後継シリーズ。全7巻。

ドラゴンクエスト4コママンガ劇場 番外編 Edit

正式名称は恐らく「ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場・番外編 ―4コマクラブ傑作集―」(4コマクラブ2巻の「ドラゴンクエストブックシリーズ」のコーナーから引用)。
「月刊少年ガンガン」の読者投稿コーナー「ドラゴンクエスト4コママンガクラブ」に掲載された作品と、選外佳作を収録した傑作集。全23巻。
本編(無印)と比べて1巻あたりのページ数は少ないが、巻数が多いことを突っ込んだら負けである。
ここ出身の作家も数人登場している。

ドラゴンクエスト4コママンガ劇場 ガンガン編 Edit

ガンガンの執筆作家が同誌に寄稿したドラクエ4コマを単行本化したシリーズ。全13巻。
後年発売されたDQ9の4コマ劇場は「描き下ろし」「スクエニ全誌」という違いはあるものの、コンセプトはこちらに近い。

ドラゴンクエスト4コママンガ劇場 ギャグ王編 Edit

「ガンガン編」の【月刊少年ギャグ王】版。全2巻。

ドラゴンクエスト1Pコミック劇場 Edit

「4コマ」ではなく、その書名の通りにひとつのネタを「1ページ」で表現する派生作品。
ギャグ王コミックスとして執筆作家が同誌に寄稿した1Pネタを単行本化したシリーズ。
1994年10月に創刊し、以後は不定期に1998年10月までに計11巻が発行された。
1~6巻はDQ1~5ネタ、7巻からDQ6ネタが解禁された。
コマ割りに関して作家の自由度が高くなり、斜めや縦長のコマも登場するようになった。
一枚絵のように大きなコマもあり、お気に入りの作家の描く好みのキャラが大きく描かれていたりしたときには、大いに歓喜した読者もいたことだろう。
最初の8ページは人気作家たちのカラーページ、以後のページも複数の作家によるアンソロジーと、通常の4コママンガ劇場と同じページ構成となっている。
ただし各作家の楽屋裏はなく、代わりに小さなカットが描かれていることがある。

作品別4コママンガ劇場 Edit

ドラゴンクエストシリーズの作品別に刊行されたシリーズの総称。
ナンバリングタイトルはDQ1(全1巻)、DQ2(全1巻)、DQ3(上下巻)が過去に無印で掲載された作品の再録、DQ5(PS2版ベース・全3巻)、DQ7(全8巻)、DQ8(全3巻)は描き下ろしである。
DQ8はその後、3DS版の発売を記念して再録本となる「復刻版」が刊行された(【超ふしぎなきのみ】コードつき)。
DQ9(全1巻)は前述のとおりレーベルと版型を変更しての発行となり、楽屋裏も廃止された。
DQ10は一人の漫画家のみの執筆。ゲストによる特別寄稿もあった。
 
モンスターズシリーズはDQM(全5巻)、DQM2(全3巻)、DQMCH(全1巻)が発行されたが、DQMJ以降は発行されなかった。
不思議のダンジョンシリーズはトルネコ(全4巻)、トルネコ2(全2巻)、トルネコ3(全2巻)が発行されたが、少年ヤンガスは発行されていない。
意外なところでは電子ペットゲームの【ドラゴンクエスト あるくんです】(全2巻)も発行されている。
余談だが、表紙デザインが一新してからは呪文や一部アイテムの説明が廃止された。
 
DQMSLではゲーム内で「DQMSL 4コマ劇場」を読むことができる。実際はゲーム内でウェブページを表示させているだけなので、パソコンのブラウザでも読める。なおタイトルに反して5コマある。

当wikiにてページが作成されている執筆陣の一覧(五十音順) Edit

【浅野りん】
【浅村イオン】
【あずき・まめお】
【天宮霞】
【池野カエル】
【石田和明】
【越後屋サイバン】
【衛藤ヒロユキ】
【岡村多香子】
【押田J・O】
【梶原あや】
【川本祐太郎】
【神崎りゅう子】
【きりえれいこ】
【金田一蓮十郎】
【栗本和博】
【坂本太郎】
【笹桐ゆうや】
【柴田亜美】
【白井寛】
【すずや那智】
【染宮和子】
【タイジャンホクト】
【田村きいろ】
【たるみ】
【ちるみる】
【天空宇宙流】
【中井一輝】
【なかがわはてな】
【新山たかし】
【西川秀明】
【猫乃都】
【野原すずかけ】
【原淳】
【ぴろしき】
【ふじいたかし】
【藤田佳子】
【堀口レオ】
【魔神ぐり子】
【牧野博幸】
【三剣もとか】
【村上サトム】
【村上ゆみ子】
【八雲とおべえ】
【山崎渉】
【夜麻みゆき】
【幸宮チノ】
 
【天野シロ】(DQ9の4コマ劇場で表紙絵を担当)
【加藤礼次郎】(4コマ漫画劇場の2~4巻のカバーイラストを担当)