【世界観】/通貨

Last-modified: 2024-03-25 (月) 16:26:56

分類:世界観・社会
発案者:tocoma110
Tag: 世界観 通貨 社会 発案:tocoma110


概要

この世界では貨幣による取引が成立して長い。
少なくとも大陸同盟発足以降はこれを用いる国家は多く、特に商人間で用いられることが多い。また、国別に固有の通貨を発行することもある。
その起こりには第一次魔北大戦が関わっているという声も多い。


一般的には硬貨が主流で、紙幣を大々的に用いているのはアナステルス商業連盟程度。
金、銀、銅を用い貨幣を作る傾向にあるが、稀に聖銀オリハルク金属類を使用したより高価なものも存在する。


また、古い時代は金属貨幣以外も広く用いられた。
しかし、大陸歴1200年頃には辺境地方を除けばその利用料は低下し、大陸秘境開拓時代では金属貨幣や紙幣が主流となっている。
また、貨幣以外では精素結晶などが同様の利用を成されていた時期もあるが、現在では精素結晶を貨幣の代用品とする地方は皆無。

 

主な種類

ガルス

別名、アナステルス通貨。
俄州全体で用いられる、統一通貨。
アナステルス商業連盟?加盟者の間で用いられていることもあり、『商人通貨』としても知られる。アナステルスの影響と盤石さから、高い信頼性があるとされている。
硬貨と紙幣を併用する数少ない通貨。


また、俄州外部でも交易港や交易都市でも、商人間での取引には利用されることがある。
そのため、一般市民の間でも目にする・耳にする機会は多く、利用地域外でもその名前を知る者は珍しくない。


名前の由来は、俄州地域を開拓した古い冒険家。

種貨

別名、華丹通貨。
華丹帝国が発行する硬貨群の総称。
大陸最大の国家である華丹が発行していることから信頼性は極めて高く、一国が製造する通貨としては最大級の価値を持っている。そのため、華州はもちろんのこと、近隣の外境界地域などでも便宜的に利用されている地方があるほど。

  • 燦州では日常的に国別貨幣と併用されるケースが多い。

華州の高い鋳造・加工技術を用いているため、真に迫る偽造は難しいとされる。
加えて、華丹帝国の威信も掛かっているため、偽造者に対して極めて手厳しい。その扱いは龍器に勝るとも劣らないほどで、故に偽造家魂を掛けてしまう者は後を絶たない。


華州という「花」を栄えさせるということから、「種」のような形をしている点が特徴。
それぞれが異なる植物に由来した名前・形態を持っている。

亜州商業通貨

亜州の商人たちが用い始めた通貨。
部族社会性の強い亜州で公平な取引を行なうために開発され、紆余曲折を経て専門職能組合が製造することとなっている。
この貨幣制定は非常に特別なものとみなされており、亜州商人間ではこの貨幣は一定の神聖さを伴う。そのため、「人間は偽るが貨幣は偽らない」という亜州商人の理念に基づき、貨幣偽造者は極めて重い罰を科される。


硬貨は使用している金属やその価値などで、呼び名が変化する。


貨幣と同等の経済価値を持つものとして、布や水が挙げられることもある。
特に水は生活必需品ながら採集手段が限られることもあり、亜州では黄金より価値を持つことが珍しくない。

教会印硬貨

畏州全域で用いられる固有の貨幣。
イルヴァース聖王庁?が保証していることで、畏州では絶大な信頼性を誇っており、地域限定ながら信頼度はアナステルス通貨を凌駕する。
名前の通り、「イルヴァース聖印」が施されていることが特徴。


他地域と比べても簡素とされるが、その実細かな議場防止技術が施されている。
当然、教会がその発行に関わる(中立性の担保を謡う)ため、偽造することは事実上教会の庇護を侮辱することに等しい。

開拓代貨

秘境開拓組合内部でのみ用いられる、特殊な引換券。
一般的な貨幣ではなく、開拓中継点や組合内部での買取専用の貨幣として利用される。そのため、基本的には組合窓口で両替することが一般的。
基本的には開拓活動前に組合で一定量を交換する。
長く手元に置いておく者も存在するが、組合以外では何の価値もないため、多くの場合は帰還申請時に再度両替される。


珍しく、高価を用いず完全紙幣制。
製造にはそれなり以上に高度な技術が使われるため、存外偽造は難しい。が、偽造しても一般的な利用価値はないため、質の悪い開拓者が粗雑なものを作る程度。


最も知られる用途はハコヴィヤサービス。

国別の通貨

各国に存在する個別の通貨。
応州綴州などは国を超えた共通貨幣が少なく、また爬州では内海や外州縁部の地域と内陸側で商売の作法が違う。そのため内陸に行くほど貨幣文化は薄い。
栄州の『神獣十三幣』やエルタニア島の『』などは地理的に独立しているため、固有貨幣の製造・利用率が高いなど、地域差は大きい。

現在貨幣として機能していない通貨

その名の通り、「貨幣としては機能していない貨幣」。
すでに滅んだ国家のものであったり、あるいは何らかの理由で貨幣としての使用を禁じられていたり、あるいはそもそも一般的な商売用ではないなどと、様々な理由から各国で「通貨」として使えない・使われないものたち。
大抵はその通貨が通用しなくなった時点で回収され、新たな通貨に再利用されるため、現存品が少ない。そのため、考古学的博物品としてあるいは美術品としての稀少価値が発生し、高値で取引されることもある。
また、中には現代で価値の高い金属を使っていることから、稀少なインゴット擬きの扱いを受けることも。


その代表的にして特別な例が、『エレクトラムリーグ硬貨』である。
本硬貨はそもそもが商用ではなく、貴族間のやり取りに用いられた特殊なものであり、かつ大陸秘境開拓時代初頭には鋳造元が断絶している。結果、新規製造は見込めず稀少価値が上がっている。
こちらは美術品的なコレクションアイテムとなっているが、一般貨幣に次いで高い知名度を持っている。

 

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